トレセン学園コック長   作:ブランチランチ

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何とか12時台に滑り込みました。

お楽しみいただけたら幸いです。


たい焼きお待ち!!

「ふんふふ〜ん」

 

また屋台の準備をするコック長。

今日は市内の川で花火大会がある。

朝から学園が色めき立っている。どこもかしこも花火の話で持ちきりだ。

 

「コック長、今度は何するんだ?」

 

屋台を出しているコック長に聞くのはゴルシだ。

 

「今日、花火大会あるだろ?まぁお祭りだな。でも結構遠出できない娘もいるみたいなんだよ」

 

怪我や体調不良、人混みが苦手など理由は様々だが、それなりの数が学園から花火を見るらしい。

 

「そんなこんなで、学園に居ても屋台の雰囲気だけでも味わってもらいたくてな」

 

「それも面白そうだなアタシも屋台やって良いか?」

 

「問題ないぞ、タマもたこ焼きやるって言ってたし」

 

有志の屋台もある、タマのたこ焼き、フクキタルの占い屋台?、クソ姉の着物貸し出し。

 

「ゴルシちゃんは焼きそばやるぜ、コック長は?」

 

「俺はこいつさ」

 

がさりと鉄で出来たものを見せてきた。

 

 

 

夕食を終えて1時間程経った位からトレセン学園内の屋台が動き始めた。

 

それなりの数で賑わう屋台広場でコック長は剛腕を奮っていた。

 

「たい焼きいらんかね〜」

 

長い取手のついた鋳型をジャグリングしている。この鋳型一つ2、3キロはあるものをブンブンさせている。本人曰く取りやすくなるらしい。

 

「また、どえらいパフォーマンスしよってからに」

 

隣でたこ焼きを焼くタマは困惑しながらそれを見ていた。

 

「これ習得したくて、たい焼き屋のじいちゃんに土下座したんだ。ほれっ、ほれっ」

 

3個4個と数を増やす。

 

「凄いけどめっちゃ怖いわ!!」

 

熱された鉄を振り回しているのだ持ち手が逆になれば大火傷、重たいので当たりどころが悪ければ大怪我につながる。

 

「はっはっは!そのスリルも見てて楽しめるだろ?ほい!おひとつどうぞ!」

 

空中で一つが開き落下するたい焼き、シュバっと紙包装を投げてたい焼きが中に入る。絶妙な角度で落ちるたい焼きはタマの屋台に落ちる。

 

「コック長ってのは曲芸出来んとなれんのかい!!」

 

ビシッとツッコミを入れてたい焼きを受け取る。

 

「パリパリや!餡子も頭から尻尾まで!!っかー流石やな文句ないわ!!」

 

皮は薄くパリパリで餡子はたっぷりのたい焼き、少し小振りなそれはオヤツにもってこいの仕上がりだった。

 

「これもどうだ?」

 

先程と同じように届けられる一つのたい焼き。

 

「これは!」

 

皮は先程と同じだが餡子が違う。ニンジン本来の甘さを遺憾無く発揮したニンジン餡子、驚くタマにドヤ顔を決めるコック長はやはり暑苦しかった。

 

「それさえなければホンマ最高やで」

 

ため息を吐くタマの声はコック長には届かない。

 

 

「また妙な事をしているな」

 

カランコロンと下駄を鳴らして女医がきた。

 

「おお、姉貴も随分な格好で」

 

髪を簪でお団子に纏めて薄い紫色の浴衣だった。

 

「この後、お前は私に感謝する事になるんだぞ。変な事は言わない方が良いぞ」

 

ふふんとドヤ顔を決める女医。

 

「あぁん、俺が姉貴に感謝だと!?」

 

ジャグリングを続けながら咆える。

 

カランコロンと別の足音が聞こえた。

 

「コック長、タマモクロスさんどうかなぁ」

「コック長!!ウララ可愛いよね!」

 

※これよりコック長が解説致します。

 

現れましたのは我らが大天使ライスシャワー!!その容姿は浴衣に包まれている。

彼女のトレードマークでもある青い薔薇が刺繍された薄い水色を基調としており可憐さが跳ね上がっております。

次に、ライスシャワー特有の長髪は結い上げられ後頭部に纏められている。纏められた中から一部ポニーテールの様に垂らされた髪型はお祭り特有の雰囲気を醸し出しいつもと違う魅力を放っているーー!!

そして、いつもは隠れたうなじ!!何という事だ!!セクシーさもアップし女神となっているーー!!そんな彼女が薄らと上気した頬と潤んだ瞳で上目遣いだー!!!

んんんんっマーベラス!!

 

横には元気な癒しの天使ハルウララ!!

白を基調とした浴衣には桜の花が舞っている。いつものポニーテールはお団子に纏められ簪が光る。簪の装飾はニンジンの形をしているニンジンが大好きな彼女も大満足か!!

そんな彼女がニコニコと眩い笑顔を向けている。てぇてぇ!!圧倒的にてぇてぇ!!

 

 

「コック長」

 

追加で現れたのはゴールドシップ。

赤を基調とした浴衣には白銀の鯉が泳ぐ。

活発な雰囲気が鳴りを潜め、清楚な令嬢の如く。しかも、何と三つ編みツインテールです。清楚な中にも可愛らしさを取り入れる試み!!普段のギャップからもダメージ倍!!俺の心にクリティカル!!

 

「かわいいー!!」

 

吼えたコック長は広場の中心で吼えた。

 

「すぃやせんでした!!」

 

見事に腰を降り姉に謝罪するコック長。

 

「ああ、最高の出来だ。一つ悔やむならテイスティング出来なかった事か。思った以上にウマ娘が多くてな着付けとセットで終わってしまった」

 

ため息を吐く女医。

 

ハッと気づくコック長。

 

「タマァ!何でお前は法被なんだ!!」

 

「いやいや、ウチたこ焼き焼くんやで浴衣じゃ動きにくいわ」

 

クルクルとたこ焼きを回すタマ。

 

「姉貴!!やれ!!」

 

「おう!」

 

目で合図し、一瞬で串を奪うコック長。

女医はタマモクロスを抱き抱えて連れて行く。

 

「なぁぁぁぁぁあ」

 

タマモクロスの絶叫が響く。

 

ライスやウララ、ゴルシがリンゴ飴やニンジン飴、たい焼きを堪能していると

 

さぁ、現れましたのは関西弁の元気っ子タマモクロスだー!先程の法被も似合っていましたが強制衣装チェンジだ!!

はっきりとした青を基調に花火の模様、明るい彼女にぴったりの浴衣。そして三つ編みツインテールになっている彼女は見た目通りの可愛らしさをますますアップ!!強制衣装チェンジに頬は赤いですが少し大人しい彼女は非常に愛らしい!!あー抱っこしたい!!

 

「なんや」

 

「タマ可愛いぞ」

 

サムズアップし白い歯が見えるくらいのニカっとした笑顔。

 

「う、うっさい、あんまこういうカッコはした事ないんや!!恥ずかしい!!」

 

んー!!可愛い!!

 

今日一のジャグリングで皆を楽しませるコック長であった。

 

 

 

 

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