トレセン学園コック長   作:ブランチランチ

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誤字報告ありがとうございます。

感想いただけると嬉しいですね。
妄想が捗ります。

キタちゃんとサトちゃん出したくて妄想中です。
お楽しみいただけたら幸いです。


中華料理お待ち!!

「さぁ、始まりましたトレセン学園特別レース、嘆きのコック長杯。実況はトウカイテイオーと解説のメジロマックイーンでお送りします」

 

「なんで私ですの」

 

「なんとなく」

 

先日のライスが放ったお姉様発言が発端となりコック長はストレス解消の為料理を作ると宣言。オグリとスペを呼んでいるところにゴルシが聞きつけイベントと化した。

その試合形式はなんとデスマッチ。最後まで食べていたものが勝利者というもの。

 

「それでは厨房のスズカ、コック長はどんな感じー?」

 

「はい、サイレンススズカです。えっと・・・先程からぶつぶつ言いながら料理を作り続けています。そろそろそちらに料理が届くと思います」

 

若干引き気味のスズカはコック長を見る。

 

「1つ振ってはウマ娘の為〜2つ振ってはウマ娘の為〜」

 

呪禁のように唱えながら一心不乱に料理を作るコック長。

 

「なんかやばいですねー。マックイーンどう思う?」

 

「ドン引きですわ」

 

スパッと切り捨てるマックイーン。

 

そんな中、運ばれてきたのは焼き餃子と水餃子。羽根付きの餃子はパリっとした口当たりに野菜の甘みと肉汁が口いっぱいに溢れる。対して水餃子は優しくさっぱりとしたスープ。モッチモチの皮は口に入れるとほぐれ中の肉汁が口の中で暴れる。

 

「オグリキャップ凄い箸捌きだー!!次々と餃子の山とご飯が消えていくー!おっとそれに釣られて師匠が食らいつく!!どう思われますかマックイーンさん」

 

「無謀ですわね」

 

ため息1つバッサリと切る。

 

ターボは負けじと2個3個口にねじ込むがまずは熱さにやられ涙目で舌を出す。慌ててネイチャが水を渡し舌を冷し再度餃子を詰め込む。しかし、今度は詰まらせたのか胸元を叩きながらもがくターボ。もう一度慌ててネイチャが水を渡す。

 

「今回も不発みたいですねーターボエンジン」

 

「相手と競技が悪すぎますわ」

 

2人も餃子をいただきながら実況を続ける。

 

 

餃子を堪能していると麻婆豆腐が運ばれてきた。辛めに作られた麻婆豆腐は痺れるような辛さを伴い山椒の香りが鼻を抜ける。一口で汗が噴き出るがそれすら心地よい。汗を流しながらハフハフと麻婆とご飯をかっこむ。

 

「ひゃーこれ辛いよ、でも癖になる辛さ。汗が出ちゃう」

 

「これは、ご飯が進みますわね」

 

口が辛くなり始めた頃に飲み物が運ばれてきた。白い液体、牛乳だろうかと飲んでみると、ヨーグルトの風味と濃厚なミルクの味に甘い後味を残しながら追従するのはハチミツの香り。口の辛みがリセットされて体をクールダウンさせてくれる。

 

「これなんだろう?飲むヨーグルト?」

 

「んー甘くておいしいですわ」

 

案の定辛みにやられたターボは舌を出してコップの液体に浸している。

 

そこに登場したのはエビチリ。

真っ赤な見た目で辛そうに見えるが、甘辛く仕立てられた一品。尻尾の殻も丁寧にとられておりパクパクと箸が進むようにしてある。

 

「ぷりぷりしてておいしい。全然辛くないし、僕もご飯!!」

 

「いい歯応えですわ」

 

「テイオー!テイオー!ちょっとこっちに映像まわして!」

 

焦った様に割り込んできたスズカ。

 

「おっと何かあったようです。スズカさんどうされました?」

 

「げ、現場のスズカです。ご覧ください。コック長が、コック長が分身してます!!」

 

映し出されたコック長は、鍋をふるう者、卵を割りかき混ぜる者、エビの下処理をする者、野菜をきざむ者、皿を洗う者とそれぞれ何か作業を行なっている。

 

「えー、あー、以上現場からでした」

 

「嘘で」

 

ブツンと映像はスズカが言い終わる前に切られた。

 

「ボクタチハナニモミナカッタ」

 

「そうですわね」

 

触らぬ神に祟りなし、コック長に突っ込むのも意味は無いと見なかった事にした。

 

「モルモットー!!」

 

あるウマ娘は厨房に駆けたが誰も追わなかった。

 

大量に供給される料理にオグリとスペ以外の箸は止まりつつあった。

 

そこに届けられたのは、ごま団子と杏仁豆腐。ごまの風味が心地よく、外はカリッと中はモチモチの歯応えに甘さ控えめのこしあんが口の中でトロける一品。

杏仁豆腐はつるりとした舌触りに甘いシロップ、マンゴー、パイナップル、さくらんぼとナタデココ、とバラエティー豊かなラインナップで口を楽しませる。

 

「スイーツ!!」

 

「のあ!?マックイーン急に叫ばないでよ」

 

ガタッと席を立ち運ばれてくる2つを両手一杯に持ってきた。

 

「解説のマックイーンさんいかがですか?」

 

「かりかりの食感にモチモチを合わせた憎い演出に脱帽ですわ!!ごまの香ばしい香りに餡子の滑らかな舌触りに上品な甘味。至福ですわ」

 

「あ、いや、まぁいっか。ボクも食べるー!」

 

元々お遊びの実況と解説はいなくなり皆んなで料理を楽しんだ。

 

中国には出されたものを少し残し、満足したという文化がある。未だに食べ続けるオグリとスペ、更にスイーツバキュームが加わった。・・・コック長の戦いは、まだまだこれからだ!!

 

※別に打ち切りではございません。

 

 

 

 

 

 

予告

 

 

ウマ娘。

彼女達は多くの人達を魅了する存在。

それは良くも悪くも人を惹きつける。

 

某所

 

「首尾はどうだ」

 

運送トラックの運転席から電話をかける男。

 

「はは、警備なんてあって無いようなもんだな、下見は終わりだ」

 

下卑た笑みを浮かべる男は電話から聞こえる声に満足した。

 

電話を切りタバコをふかすと呟いた。

 

「待ってろよぉ、トレセン学園のウマ娘ぇ稼がせて貰うぜぇ」

 

にやぁと不快な笑みを浮かべてその日を待つ。

 

 

 

 

トレセン学園に急報が届く。

 

「激怒!!ハルウララが攫われた!!警備は何をしていた!!それより行方は!!」

 

バンっと机を叩く理事長。

そこに、たづながドアをバタンと開き入ってくる。

 

「理事長!!大変です!!応援に行ったライスシャワーさんも帰ってません!!」

 

「なんと!!」

 

喧騒に包まれるトレセン学園。

 

 

この悲劇に立ち上がる男がいた。

 

廊下を歩くコック長。

 

「コック長、行くんですかい?」

 

壁を背に問うコックAはコック長を見ずにタバコを咥えた。

 

「ああ、ちょっと悪党共に届けものがあってな」

 

静かに応えるコック長は拳を突き出し。

 

「この拳を喰らわせに!!」

 

 

coming soon

 

 

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