諭吉を生贄にタマモクロスを召喚するぜ!!
フクキタル出したからかフルアーマフクキタルもお迎えしました。
すり抜けやめて・・・
ギリギリですがメリークリスマスです。
クリスマス。
年を終える年末に行われる国民的行事。
恋人や家族、友人と食事やプレゼントを楽しむ機会として受け入れられている。
キリストがどうとかそういうのは置いといて大いに盛り上がるイベントである。
それはこのトレセン学園でも同じである。
ウマ娘は人と比べると遥かに食が太い。
それに加えて育ち盛りのアスリートである彼女達はその中でも上位にはいる。
更にオグリキャップやスペシャルウィークという規格外の健啖家もいる。
何が言いたいかというとコック達にとっては正に戦場となるのだ。
「デザート班!!進捗は!!」
「はい!!ケーキ等のメインは8割りは完了してます!!マカロン等の小物は9割です」
「よし!!次!!スープ班」
「和洋中とそれぞれ完了してます。現在はデザート班の加勢に回ってます」
「よし!!メイン班!!」
「はい!!下準備は完了し特製オーブンで一斉に焼く準備が出来てます」
コック長は他にもサラダや飯物、パンなど各班の状況を確認して行く。
「よし、順調だな!!そのまま頼む!!ウマ娘に元気な笑顔を!!」
「「「「ウマ娘に元気な笑顔を!!」」」」
全員が掛け声に応えて復唱しそれぞれの作業に戻る。
そしてコック長も作業に戻る。
冷凍室の作業台でチョコと向き合う。
学園所属のウマ娘達の写真を見ながら特徴を捉えてデフォルメ化してチョコを削り出す。
ウマ娘達が一年楽しく過ごした最高の笑顔を表現できるように日々の思い出を振り返りながら。
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「んぁー!!終わったー!!そんじゃ行くか!!」
最後のチョコ細工を終えて最後の準備に取り掛かる。
用意されたのはチョコを運ぶ為の特製ボックス。車輪がつけられてソリっぽくなっており搭乗も可能だ。
そしてコック長は赤い鼻をつけてトナカイの着ぐるみを身にまとう。
茶色くモコモコの着ぐるみに大きなベルのついたネックレス。丸い赤鼻に立派なツノを頭につけている。
「もう来てるか〜?」
お手伝いが来ているか確認する為に隣の部屋に入る。
「はっ!!!!」
そこに居たのは・・・
「コック長」
「「コック長!!」」
ライスシャワー、ハルウララ、サクラバクシンオーの3人。
それぞれがサンタコスをしてくれている。
赤が大半を占めて裾が白くモコモコしており肩当ても同様である。大まかなデザインは変わらないが3人とも印象が大きく変わる。
ライスは、ロングスカートタイプで清楚なサンタを思わせる。
ハルウララはズボンタイプで元気に動き回る活発な印象をうける。
バクシンオーはミニスカで白いタイツが眩しく脚線美が眩しくコケティッシュである。
「眼福じゃあ眼福じゃあ」
手を合わせて拝むコック長。
「へへーん!!可愛いよね!!」
「はい!キマってます!!」
「少し恥ずかしいかな」
元気いっぱいで飛び跳ねるウララにドヤ顔のバクシンオー、少し頬を赤らめるライス。
可愛いの化身だった。
この素晴らしい光景に右手をつき上げて
「ああ、我が生涯に悔いな・・・まだだ!!まだおわらんよ!!」
眠りにつこうとしたコック長は、まだ見ぬウマ娘達に会うという未練から甦る。
「それで何をすれば?」
バクシンオーは構わず話を進める。
「おっと、そうだそうだ。今日はこれを配るのを手伝って貰いたいんだ。」
そう言ってそれぞれ3人がデフォルメされたチョコ人形とクリスマスカードを渡す。
「凄い!!」
「かわいい!!」
「流石デフォルメされてもバクシン的なフォルムです!!」
優しく微笑むライスチョコに、元気いっぱいに腕を上げるウララチョコ、ドヤ顔で駆け出しそうなバクシンチョコ。
それぞれの特徴を捉えてチョコの彫刻で最大限に表現されている。
そこに添えられたクリスマスカードは招待状になっている。
「取り敢えずそれは此処に入れておこう。これと同じ物を配達するのを手伝ってくれ」
一旦ソリに戻す。
「よーし!!お手伝いするよ!!」
「うん」
「行きましょう!!」
「じゃあ、乗ってくれ!!」
「「「はーい!!」」」
特製ボックスに乗る3人をトナカイコック長が引っ張り配りに行く。
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4人で配り一旦解散となった。
コック長はいつものコック服に着替え直して食堂に戻る。
会場の飾り付けも終わり全ての料理が並べてありバイキング形式で立食も可となっている。
そして入り口には空腹で待つウマ娘達がまだかまだかと待っている。
「よし!!開店だお前ら!!」
「「「「イエッサー!!」」」」
コック達は雄叫びをあげる。
扉が開かれると怪物が静かに歩いて来た。
それに続くのは天然健啖家とそれに付き添う最速ツッコミクイーンになりつつある娘。
他にも大挙して押し寄せる。
怪物は会場を一周してから席につく。
「ここからここまでを取り敢えず頼む」
「了解致しました」
怪物と天然健啖家に関してはテーブル上の料理を空にする可能性が高い為専用の給仕係がいる。これは遠慮する事なく好きな量食べれる配慮でもある。
「スズカさん凄いですね。あっ、此処までお願いします」
「嘘でしょ!!」
メニュー表の半分を要求するスペに驚くスズカ。
料理が運ばれて来た所でタマとクリークが料理を持ってオグリの席に来た。
「相変わらずえらい量やなぁ」
その量に圧倒されて苦笑するタマ。
「タマちゃんもいっぱい食べないと大きくなれませんよー?」
「うっさいわい!!当てつけか!!」
少し屈むとタマにはない部分が強調されてしまう。
「まぁ、食べようじゃないかタマ」
「せやな、今にも涎が垂れそうな顔しとるもんなぁ」
タマとクリークも席に着く。
「「「いただきます」」」
タマはコーンスープから口に運ぶ。
優しいコーンの甘味が広がり体を温める。
滑らかな口当たりにスプーンが進む。
暫くそのままの味を楽しみバケットに手を伸ばしそのままコーンの海に浸す。
スープを吸ったバケットは小麦の風味にコーンの甘味を携えて噛むほどに舌を楽しませる。更にスープが染みてない部分はカリカリとした歯応えも楽しめる。
その横でオグリはターキーの足を切り分ける。切る時に皮からパリッと音がし胡椒と香草の香りが食欲をそそる。
豪快に手で掴み齧りつく。期待通りのパリッとした皮をかみ切りその下にあるジューシーな肉から旨味が広がる。
そのまま食べ切ると次の部位にクランベリーソースをつける。
齧りつくとフルーティーな香りと甘酸っぱさがアクセントになり肉の旨みを引き立てる。
各々が料理を楽しみ暫くするとBNWの面々がコック長に近づいてくる。
「コック長!!頼んでたの作ってくれた?」
チケットがコック長に話しかける。
タイシンとハヤヒデはなんだ?顔を見合わせている。
「出来てるぜ」
そう言って出されたのは小さめの生クリームのホールケーキ。イチゴがのりチョコプレートにはBNWとホワイトチョコで文字がかかれている。そしてそのチョコプレートを囲む様に3人のデフォルメサンタコスの砂糖細工が置かれている。
「可愛いじゃん」
「よく出来てるな」
覗き込んで関心する2人。
チケットがクルリとケーキを回すとハヤヒデの髪には赤鼻とメガネと髭があり背面サンタになっていた。
「ぷふ」
笑いを堪えるタイシンとやられたと苦笑するハヤヒデ。
「せっかくだし!!これなら可愛いでしょ?」
にっこりと笑うチケットにハヤヒデはため息を吐いて
「まぁ、可愛くはあるな」
3人は着席して三等分に切られたケーキを食べる。
滑らかでふわふわのホイップクリームに酸っぱめのイチゴが調和してオーソドックスな味わいである。正にコレコレという安心感が感じられる一品だ。
そんな3人の笑顔を堪能してコック長はとある場所に向かう。
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トレセン学園から程近い特別会場にてキタサンブラックとサトノダイヤモンドの2人は緊張と興奮を迎えていた。
トレセン学園のクリスマスイベントで人気投票で選ばれたウマ娘がサンタコスでケーキを配るというイベント。
これに見事当選し配る時間が刻一刻と迫っているのだ。
「キタちゃん!!緊張するね!!」
「うん!!誰が来てくれるのかな!!」
手を握りしめながら列に並び今か今かと待つ。
会場のBGMが代わり歓声が上がる。
「さぁ、お待ちの皆さん只今より配布を開始致します。人気投票に選ばれたのはこのウマ娘達!!拍手でお迎え下さい!!」
実況でよく聞く声のお姉さんが呼び掛けると大きな拍手が巻き上がる。
ドライアイスの煙で壇上が遮られてカーテンが開かれるが・・。
「あれ?これはどう言った事でしょう!!ウマ娘はまだ到着していないのかぁ!?」
ガヤガヤと困惑の声が上がる中スタッフがお姉さんに空を見るように伝える。
「え?空?・・・なっ!?何とあれは!!」
席を立ち空を指さすお姉さんに釣られて観客も空を見上げる。
そこには二足歩行で走る発光するトナカイとソリに乗り手を振るサンタコスのトウカイテイオーとメジロマックイーンが空から現れたのだ。
驚きの声が上がる中会場の上を旋回して壇上に降り立つ3人。
「「メリークリスマス!!」」
テイオーとマックイーンが手を振りながらマイクで言うと会場は更に盛り上がる。
「それでは順番にケーキの配布と写真撮影を行います。押さないで列を崩さない様にお願いします!!」
お姉さんの説明後にスタッフが誘導して列が進む。
「テイオーさん!!凄く似合ってて可愛いです!!」
「マックイーンさんも負けてません!!凄く凄く可愛いです!!」
キタちゃんとダイアちゃんは一生懸命に伝える。
「ありがとー!!やっぱりかわいいよね!!」
「私は少し恥ずかしいです」
クルリとその場で回るテイオーと頬を赤らめるマックイーン。
キタちゃんはテイオーとダイアちゃんはマックイーンと手を繋ぐ。勿論キタちゃんとダイアちゃんも手を繋いでいるのでキタちゃんとダイアちゃんを挟む様に立つテイオーとマックイーン。
笑顔で並ぶ4人。
少し離れた所でそれを見た男達。
「テイオーとマックイーンは今を輝くスター選手だ」
「どうした急に」
「ライバル同士の2人は互いに認め合い中も良い。その2人に挟まれるあの子達も同様だ」
「あの子達もそうなれるかな?」
「それ聞いちゃう?」
「なれるさ。夢に真っ直ぐ進むあの子達なら」
「「そうだな」」
2人の男に発光トナカイ男が答えて同意する2人だった。
おまけ
テイオー「コック長あれどうやって飛んでたの?」
コック長「あ〜最近知り合った人?が支えてくれてたんだよ・・・」
マック「何をバカなことを・・・」
コック長「♪〜」
マック「え?本当ですの?」
高級コーヒー豆の瓶を複数持ちご機嫌なマンハッタンカフェ。