トレセン学園コック長   作:ブランチランチ

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ありがとうございます。

お楽しみいただけたら幸いです。


サンドウィッチお待ち!!

「ウィー、コック長の特製弁当配達でーす!タキオーン開けてくれー!」

 

部屋のドアが開かれると

 

「コック長お疲れ様、楽しみに待っていたよ。おやっ、君は確か・・・」

 

「はい、ダイワスカーレットです。タキオンさん!!ご一緒させてください!!」

 

「うむ、構わないよ、とりあえず入りたまえ」

 

試験管が並び顕微鏡やフラスコが散乱する部屋そんな中にソファが一つあり、2人が座るのがやっとといったサイズである。

 

「なにぶん、人をもてなす部屋ではないので窮屈なのは我慢して欲しい。机は予備があった筈だ」

 

「そんな我慢なんて」

 

「あった、これを使うといい、コック長は・・・」

 

「お構いなく」

 

ダイワスカーレットの前に簡易の机を置いた。

 

「そうか、すまないね」

 

2人はソファに座り弁当を食べはじめた。

 

 

(俺は壁、俺は壁、スカーレットが何故かタキオンにデレている。これはてぇてぇ事が起こる筈だ。2人の間に入ってはいかん、本来ならクールに去るべきなのは分かる。しかし、しかしだ!!生で見れる機会をふいにするのはどうなのだ!!故に俺は壁、俺こそが壁なのだ!!)

 

 

「タキオンさん・・・コック長、口元隠しながらこっちガン見してるんですけど・・・」

 

「スカーレット君、コック長の思考を読み取ろうとするのは時間の無駄だ。気にしないのが1番さ。直接の害は無い」

 

 

(コソコソ話す為に口元を押さえて互いに顔を近づけて密着している。スカーレットの耳打ちも良いが、タキオンの萌え袖がヤバいな。半目のタキオンが萌え袖でスカーレットに耳打ちする。スカーレットも声を拾おうと耳が下を向いている。何という芸術!!タキオンの横顔は色っぽさが極まっている。それに対してあどけないスカーレット!!これを芸術と言わず何が芸術だ!!)

 

気持ちが昂り少しパンプアップしてしまった。

 

「む!?あれが噂に聞いたネイチャの祝福か、面白い・・・是非研究したいな」

 

「タキオンさん、ご飯にしましょ。ね?」

 

(くっ、タキオンがこちらを見ていた。俺は壁、俺は壁、俺は壁・・・今回はスカーレットに救われたが、クソッ!!俺が未熟だから)

 

 

「そうだね、とりあえず腹の虫を黙らせよう。ほぅ、今日はサンドウィッチか」

 

弁当箱を開けるとサンドウィッチが鎮座している。具材も様々で色彩豊かである。

 

「あっ、ドリンクもあります。すみません出し忘れてました」

 

小さなクーラーボックスからストローの刺さった容器が出てきた。

 

「ありがとう、飲み物を用意しに行こうとしたところだ。それでは」

 

「「いただきます」」

 

「蓋を開けた時からこれが気になっててね」

 

手に取ったのはコッペパンの切り口に小松菜を敷き、鮭のムニエルにきのこのホワイトソースが掛かったものだった。

 

「実に良いね、濃厚な鮭にクリィーミーなホワイトソース、小松菜のシャキシャキ感にキノコの香り、よくホワイトソースを吸ったパンもいい」

 

「タキオンさん、食レポ凄いですね!!アタシはおいしいってしか言えないです。」

 

「まぁ、気分でやってるからね。ふむ今回は骨に良い成分を意識してるようだね」

 

ドリンクを持ちストローをチューっと吸う。

 

「バナナに豆乳かな?バナナの甘みが好みだまた作って貰おう」

 

「タキオンさん、カツサンドも甘めのソースがパンにもカツにも染みててとってもおいしいです。えっと、ジューシーです」

 

「ふふ、無理に食レポみたいなことしなくて良いのさ、ハムっ、食べ応えがあっておいしい!これで十分さ」

 

「はい、おいしいです」

 

シャキシャキとする歯応えを感じながらレタスとハムのサンドウィッチを食べ終え最後の卵サンドをみる。

 

「実はこの卵サンドは毎回入れてもらっていてね。1度食べてから気に入ったのだよ」

 

「そうなんですか?それじゃあ、はい!!アーン」

 

無邪気な笑顔で差し出された卵サンド、ダイワスカーレットを見てからパクリと食いつくアグネスタキオン。

 

「この、ふわふわのオムレツ風の卵が実に良い!!控えめな塩加減とバターの香りがとても好みだ、それではお返しにアーンだよ」

 

アグネスタキオンは自分の卵サンドをダイワスカーレットの前に差し出した。

 

顔を赤らめパクリと食べると目を輝かせて更にパクつく。

 

 

(何だよあれ、何だよ!!可愛いかよ、可愛いだよ、最高か、最高だよな、最高だ!!お互いにだべさせるとか・・・眼福!!スカーレットかわええ、タキオンかわええ・・・閃いた!!)

 

 

「タキオン、ちょっと用事を思い出した。弁当箱は今度来た時回収するから」

 

そう言い残しコック長は部屋を後にするのだった。

 

 

 

 

 

 

「ライス〜、ウララ〜ちょっと良いか〜」

 

「なに〜コック長」

 

「どうしたのコック長」

 

ライスシャワーとハルウララに声をかけるコック長はバスケットを持っていた。

 

「ちょっと試食してほしいんだけど良いかな?」

 

「わーい、コック長の料理!!ウララ食べたい!!」

 

「私もコック長の料理たべたい」

 

「それじゃあ頼む、はいっ、アーン」

 

コック長はバスケットから卵サンドを出し2人の前に出した。

 

「ふぇ!?あの、コック長ライス恥ずかしいよぉ」

 

耳を垂らして赤面し困惑するかもライスシャワー。

 

「わーい、アーン」

 

対照的にそのまま食いつくハルウララ。

 

(ふふ、ウララならこうなると思ったぜ、ふふふウララがやればライスもやる筈だぐふふ)

 

「ライスちゃん、おいしいよ!!」

 

「う、うん」

 

ハルウララに押される形でゆっくりとパクリと卵サンドを食べたライスシャワー。

すぐに耳は立ち尻尾が揺れて笑顔になる。

 

「おいしい」

 

「おいしいね、ライスちゃん」

 

2人にパンを食べさせるコック長は安らかに昇天していたという。

 

 

 

 

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