The・ダークディケイド・アカデミア   作:夢野飛羽真

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投稿がニチアサの時間帯に間に合わず申し訳ないです。

車で事故って色々と大変でした。

身の上話はさておきほんへ始めます


第17話 昼休みの騒動

前回までのあらすじ

雄英高校体育祭の第2種目である騎馬戦の結果

政宗、幸村、緑谷、轟ら計16名が決勝の最終競技に進むこととなった。

昼休憩を挟んで決勝となったがその昼休みに緑谷と政宗は轟に呼び出されていた。

 

政宗視点

 

「それで、話って何かな?」

 

轟君に呼び出された俺と出久は昼食を食う前に人気のない場所で話し合うことになり、俺の方から話を切り出してみる。

 

「……気圧された。最後には自分の制約を破っちまう程にな」

 

「最後に出した、“左の炎”の事か?」

 

そのことを言うと彼の表情からは憎悪というものを感じる。

 

「やっぱりその事か。これまでの訓練でも使ってこなかったけどどうしてなんだい?」

 

轟君のこれまでの様子を見る限り戦闘では彼は1度も炎を使っていない。大体氷を溶かす時に使ってるのを見かける程度だが正直気になるところだ。両方使えば超強いのに、

 

「気になるのは当然だな。お前達なら知ってるだろうが、俺の親父は『エンデヴァー』。万年№2のヒーローだ。お前達が№1ヒーローの何かを持ってるなら俺は……お前達に尚更勝たなきゃならねぇ」

 

「それってどういうこと……?」

 

「炎を使わず1番になることで俺はアイツを否定する……」

 

出久の問いかけに対する衝撃的な答えだが、強く握られる轟君の拳からその決意が伝わる。

 

「否定するって云うけど……それってどういうこと……?」

 

「人に話すのは初めてだが、教えてやるよ。あの父親男が、俺達にやってきた仕打ちを………」

 

そこから轟君の過去の話が始まる。

 

「親父は極めて上昇志向の強い男だ。ヒーローとして破竹の勢いで名を馳せたが、それだけに“生ける伝説オールマイト”が目障りで仕方なかったらしい。」

 

確かに万年2位のヒーローからしたらずっと1位に居続けるオールマイトのことを目障りに感じてしまうかもしれないが……

 

「そして自分ではオールマイトを超えられねぇと悟った親父は、“次の策”に打って出た。」

 

「次の策?それはなんだ?」

 

「『個性婚』って知ってるか?」

 

「それって確か個性第2世代第3世代で流行ったっていう……」

 

出久によると俺達よりも数世代前に流行ったものだけど、

 

「個性の遺伝を利用して、子供を自分の上位互換にする為だけに配偶者を選んで、結婚を強いる。倫理観の欠如した前時代的発想。あんなのでも、腐ってもNo.2ヒーロー、金と実績だけはあったからな……母さん側の親族を色々手回しして丸め込んで……母さんの"個性"を手に入れたんだ。」

 

正直かなり驚いた。

まさかエンデヴァーがそんなことをしていたなんてな……

 

「いや、その理屈はおかしいよ!」

 

突然聞き覚えのある声が聞こえてきた。

 

「ゴメンね、政宗が呼ばれてて気になったから色々と聞かせてもらってたんだけどね。“個性”は確かに親から子へ受け継がれるよ。けどその場合『両親の“個性”の内、どちらか一方の“個性”』か、『両親の“個性”が複合した“個性”』になる。つまり、生まれた子供が、『必ず両親の“個性”の性質を受け継ぐ』とは限らない筈なんだ。ぶっちゃけ、どんな“個性”を持って生まれるのかは運次第なんだよね。」

 

常磐君も話を聞いていたらしく、割り込んできたが言い分はわかる。

個性とその遺伝に関する話は聞いたことあるが彼の言う通りだ。

確かに勝己から聞いた話によると彼の個性は両親の個性の複合型だ。けど飯田君は父の方から受け継いだ個性であって、母からの個性の要素は受け継いでいないそうだ。

 

「ああ、そう言えば言ってなかったか。俺には兄が二人と姉が一人いて、俺は四人兄弟の末っ子。ここまで言えば……分かるだろ?」

 

これは流石に引くわ。

自分以外の人を道具のようにしか思っていないじゃねえか……

彼はもう尊敬に値しない人物だ。

もう言葉も出ない……

 

「記憶の中の母は、何時も泣いてる……。『お前の左側が醜い』と、母は俺に煮え湯を浴びせた。」

 

そうか、彼の体の左側には確かに火傷の痕があるがそういうことだったか……

 

「その後、お母さんは……?」

 

「親父が精神病院に入院させた。今もそこにいる。ざっと話したが、俺がお前達に突っかかんのは見返す為だ。クソ親父の“個性”を使わずに、『母さんの“個性”だけで一番になる事』で、奴を完全否定する……ッ!!」

 

「それが君が炎を使わない理由かい?」

 

「ああ、そうだ……」

 

はっきり言って壮絶すぎるし同情もする。

今後エンデヴァーを尊敬の眼差しで見つめれる自信はない。

 

「でもさ、轟君……」

 

張り詰めた空気を遮るように常磐君が声を出した。

 

「確かに今の話理解はできるよ。」

 

想像を絶するような話ではあるがそれが炎を使わない理由ってのも納得出来る。けど、そうじゃないんだよな……

 

「だが、その呪縛を抱え込んだままで良いのかな?」

 

「どういうことだ?」

 

「君は君なんだしエンデヴァーのことなんて考えず炎も使えばいいんじゃないかな?」

 

常磐君はいい意味で楽観主義なのかも知れない。

 

「確かに俺も常磐君の言い分はよくわかるよ。エンデヴァーの呪縛背負って制約かけて戦っても誰も救えないよ。」

 

「……っ!」

 

「全力でやらないと勝てないし人を助けれないことだってある。それに氷だけの君じゃ俺は倒せないよ。」

 

少しキツい一言を言うと俯いた轟は

 

「俺の覚悟は……変わらねえよ……」

 

捨て台詞を吐き捨てて轟君は去ろうとする。

 

「俺は待ってるよ。君と全力で戦える時を」

 

「僕だって、全力で…」

 

常磐君と出久が呼び止めるがそれに答えることなく彼は去っていく。

 

「正直ショッキングな話だったね…」

 

「ああ、俺もかなり驚いてるよ。」

 

その後俺は出久と飯を食うことに

 

「なんか住む世界が違うって思った。」

 

「そうだな、これがNo.2ヒーローの息子の宿命なのか……」

 

ホントに可哀想だと思う。エンデヴァーの呪縛

俺達で救えるのなら救いたい……

 

「なあ、出久」

 

「どうしたの?」

 

「もしこの後の決勝戦で轟君と戦うことになったらアイツの心を助けてやってくれ……俺も勿論アイツと戦うことになったらそうするよ……」

 

「わかった、僕だってそうしたい。」

 

2人でご飯を食べつつ話し合った。

そしてスタジアムに戻ると……

 

「きょ、響香っ……!?その格好は……」

 

ちょうど昼休憩が終わり最終種目前のレクリエーションとその肝心の最終種目の説明前だったのだが、何故か響香始めA組女子陣が全員チアリーダーの格好をしていた。

俺達がいない間に何があったんだろうか……

 

「ま、政宗っ……!!あんま見ないで……」

 

「わ、わかった……」

 

響香も顔を赤らめて恥ずかしそうにしてるし俺もちょっと恥ずかしい。

あー顔熱くなってきた……!!

けど、かなり似合ってると思う……

 

どうやら俺たちが色々と話し合ってる合間にいよいよ最終種目の説明が始まりそうだった。

 

『さぁさぁ皆楽しく競えよレクリエーション!それが終われば最終種目!進出4チーム総勢16名からなるトーナメント形式!一対一のガチバトルだ!!』

 

プレゼントマイク先生の声と共に会場のボルテージが上がる。

 

「さて、それじゃあ組み合わせのくじ引きしちゃうわよ。組が決まったらレクリエーションを挟んで開始!レクに関して進出者16人は参加のするしないは個人の判断に任せるわ。息抜きしたかったり、温存したい人もいるしね。んじゃ1位チームから順に……」

 

俺は絶対に温存しよう。しっかり戦略を考える。

ということでくじを引き終わり、組み分けが発表される。

 

「組み分けはこうよ!」

 

モニターにはトーナメント表が掲示される。

 

1回戦

 

第1試合

緑谷出久VS心操人使

 

第2試合

轟焦凍VS瀬呂範太

 

第3試合

上鳴電気VS常磐幸村

 

第4試合

飯田天哉VS発目明

 

第5試合

耳郎響香VS尾白猿夫

 

第6試合

門矢政宗VS切島鋭児郎

 

第7試合

常闇踏陰VS八百万百

 

第8試合

麗日お茶子VS爆豪勝己

 

「2回戦目でいきなり政宗か…」

 

「待ってるよ。」

 

ちょうど俺と響香は一勝すれば戦い合えるって感じだ。

あと俺と同じブロックで言ったら……勝己と1回戦の相手の切島君か。

 

「おっす!いきなりおめーが相手か!」

 

「そうみたいだね。ヨロシクね。」

 

さて、レクリエーションを挟んでトーナメント開始か。

俺は絶対に頂点に立ってみせる……




いやーしかし昨日のセイバー泣きましたわ!

デザ×蓮尊い……

車の事故からもセイバー見て復活できた。
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