早速やらかした上に日和って非公開にしたりとワタワタしましたが、最後まで頑張ります。
オリキャラ要素別に多くないのでタグ修正しました。
展開は多分、オリジナルになる…はず。
ギル・グレアムにとって、ウィリアムス母娘は、亡き部下の忘れ形見だ。
あの忌まわしい事件、クライド・ハラオウンを含め
その中でも、彼と親交があったのはクライドと、カタリーナの父、アダム・ウィリアムスだった。
「本当にウチの娘が可愛くって!目に入れても絶対痛くないっすね!なんなら今から入れてもいいくらいっす!」
最近数が減った三人での食事会、その中で饒舌に娘の話を語る男アダムは、今まさに親バカを披露していた所だった。
「お前、絶対ガンコな親父になりそうだよなぁ、漫画みたいにウチの娘はやらん!とか絶対言いそうだよ。」
「何言ってんすかクライドさん、本人が連れてきた奴なら俺はドーン!と構えて追い返しますよ!」
「何も違わないじゃないか…。」
食事を交えての談笑もずいぶんと久しぶりだ。
クライドは妻と子供が待っているし、アダムもそうだ。
この日は奇跡的に三人の予定が噛み合ったタイミングだった。
部下たち二人の会話を聞いてグレアムは優しく微笑む。
「次の仕事は…嫌でも君らを無事に帰さなければいけないな。」
「闇の書の運搬…ですか。」
グレアムの投げた一石に場は一転し、二人の表情は引き締まる。今回、クライドに艦長、アダムを副官としてグレアムは艦の指揮を任せる話をしている。幾重にも封印が施されたとはいえ、相手はロストロギア、何があってもおかしくない。
「……ギルさん。こんな事、今言うべきじゃないとは思いますが、聞いて貰えますか?」
いつも以上に真剣な眼差し、普段は軽口を出し陽気な雰囲気を出す彼らしからぬ、弱気な発言。彼が何をいいたいのか、グレアムには察しがつき、静かに頷いた。
「もし、俺に何かあったら、妻と子供を頼みます。」
「弱気だな、お前らしくもない。『サクっと終わらせて直帰しますから!』くらい言うもんだと思ったよ。」
「相手が相手なんでそんな事も言ってられないっすよ。もちろん、死ぬ気なんて毛頭無いですけど。せめて死ぬなら子供に見守られて老衰っすね!」
その意気だ、クライドが笑う中グレアムは静かに考える。上に立つ物として贔屓すべきでは無い。しかし彼は顧問官としてではなく、ギル個人に頭を下げたのだ。なら…それに答えるのが、彼の友人「ギル」の誠意だと、彼は思った。
「クライドくんの言う通り、死ぬのは論外だが…そうだね、約束しよう。君の代わりに見守る位はさせてくれ。」
「…ありがとうございます。すみません、空気重くしちゃって!折角久しぶりにこうして集まれたのに。」
「いや、私が話を持ち出したんだ、謝るのは私の方だよ。…子供といえば、クライドくんの所は3歳になるんだったね。」
「ええ、最近は夜遅いんで、ちょっと任せっきりですけど…今回の件が片付いたら三人で出かけようかと、話をしてる所です。なので、俺も死ぬわけにはいかないですね。」
「ははは、善処しよう。君たちだけじゃない。誰一人欠けることなく、任務を終わらせようじゃないか。」
誰が合図するでもなく、三人のグラスが重なって小気味の良い音が鳴る。それが最期の食事会になるとはその時のグレアムは想像できていなかった。
そんな彼らの未来への展望も虚しく、エスティアは闇の書に制御を奪われて暴走。最後まで残った艦長と副官両名が暴走を最小限に食い止める中…主砲を敬愛する上官に向ける暴挙に出る。二人の懇願の元…文字通り断腸の思いで彼らの乗る艦を撃沈。グレアムは二つの家族から父親を奪う十字架を背負うこととなった。
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「こんにちは!おじさん!」
「こんにちは、カタリーナくん。また大きくなったかな?」
「カータ、玄関先で失礼でしょう?ギルさん、どうぞ。」
これで何度目かになるウィリアムス家への訪問。銀の髪を肩まで伸ばした女性、一児の母とは思えない若々しい美貌、ソフィア・ウィリアムス。
彼を出迎えた小さな女の子、カタリーナ・ウィリアムスに元気な抱擁で出迎えられて、優しく抱き返す。年相応の無邪気さと母親の美貌を色濃く受け継いだ娘は、グレアムによく懐いてくれていた。
彼女の成長が時の流れを嫌でもグレアムに感じさせる。
忘れがたきあの時間から既に4年の月日が経っていた。
「今日はお泊まりしていくの?」
リビングに案内され腰を落ち着けると少女が隣に座って目を輝かせる。
「明日は大事な用事があってね、今日は帰らなきゃいけないんだ。」
その期待に応えられない申し訳なさをごまかすために、頭を優しく撫でた。
「えぇ〜…泊まって行ってよぉ!…」
「ワガママ言わないの、お忙しい中来てくれてるんだから。」
「はぁい…。」
多少のワガママをする御転婆さはあるものの、それは年相応…子供時分でなら誰しもこうであろう。母親のブレーキが通用する分、お行儀が良いとも言える。寧ろ、彼女のワガママを許容できない自分に無力を感じる。
「すまないね、お詫びに今度は私の家に招待しよう、ロッテとアリアも君に逢いたがっていたよ。」
「ほんと!?…ねえねえお母さん!」
「もう…まだ決まった訳じゃないでしょう?ギルさんも、あんまり甘やかさないでくださいな。」
「はは…これは申し訳ない。」
自分より幾つも下の女性に叱られ思わず顔が熱くなる。
妻が居るというのはこう言う感覚なのだろうか、いつか聞いた「嫁が怒るから…」とぼやいていた友人の言葉がよぎる。
「だが…偶にはソフィア君も一息入れる時間は必要だ。君に何があったら、彼に顔向けできないからね。」
「ぅ…、それを言うのは少しズルくないですか?」
「君の事も甘やかさないと、彼に文句を言われてしまうからね。」
拗ねた様に目線を逸らすソフィアの様子は娘そっくりだった。
アダム曰く、彼女はそこまで丈夫な身体の持ち主ではない。むしろ病弱な箱入り娘だったと聞いて居る。
それがここまで強かになれたのも、ひとえに娘の存在あってのことだろう。彼女は強くならざるを得なかった。その反動がいつか必ず返ってくる。…その為にも再婚なりしてくれると…彼としても助かるのだが…。
「私がいつまでもクビを突っ込んでもいられないからね、良いヒトは、いないのかい?」
「私にはこの子がいますから。」
それとなく話題を振るもこの調子だ。
「カタリーナくんは。お父さんが欲しくないのかい?」
「ん〜…お母さんとおじさんがいるから寂しくない!」
ソフィアが困ったように微笑む。
彼女が再婚を目指さない理由がここにある。
誰かを迎えると言うことは、その分カータとの時間を削る事を意味する。
そして、何よりカータが
「じゃあ君がしっかり、お母さんを支えてあげなさい。家のお手伝いはちゃんとしてるかな。」
「お洗濯はできるようになったよ、あとねあとね!お皿も洗ってる!」
お母さんみたいにちゃんとできないけど。
そう付け加えて小さくなる彼女の頭を慰めに撫でる。
「心配しなくても、親子で協力してますよ?最近はお掃除だってしてくれるんだから、ねぇカータ?」
「うんっ、昨日はお台所を掃除したの、見て見て!」
さりげない母親のフォローに元気を取り戻し、袖を引っ張られる。連れて行かれるままシンクを見ると、確かに目立った汚れは見当たらない。
「ちゃんとお母さんをお手伝いしているようだ、偉いね。」
「えへへ〜。」
フニャンと嬉しそうに破顔する少女。しかしグレアムの心は暗い。彼女がサポートしていても、ソフィアの身体は悲鳴をあげて居ることになる。元々、それを慮ってアダムが専業主婦をさせていたのだと改めて痛感する。
なんとか、できないものか。
彼が手をこまねいて居る間…事態は確実に進行し、最悪の形で終止符を打たれた。
ソフィア・ウィリアムスの死という形で。
ウチの子、カタリーナことカータちゃんですが
魔法の才能有、
いわゆるチート系テンプレオリ主です(断言)
シショウハイッタイダレガヤルノカナー
くらーい展開が続いておりますが、きっと誰かが盛り上げてくれます。
ムードメーカーは誰か予想してみよう!(露骨なコメ稼ぎ)