GATE オリンピックから繋がる異世界   作:イシグロ

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続きです。
とりあえずここで異界脱出入りまーす。

一応、鴎女先生も元ネタはあります。
リョナ要素と言うか、えげつない描写あります。無理な方はブラウザバックしてくだしあ。



ナルシストのペルソナ その2

えげつない描写あり

 

 

「別天神(コトアマツカミ)・アシカビヒコジノカミ」

 

 

中島は両目に写輪眼、それも最強格とされる万華鏡写輪眼を宿らせた。その目をもろに見てしまった鴎女…しかし、彼女はかわらずエクスタシーに酔いしれている。効かないのか…そう思っていると、彼女の左腕が徐々に膨れ上がっている。まるでどんどんと空気が送られていく風船のように膨れ、今にでも破裂しそうだ…そして、パアンと大きな破裂音と共に腕は木端微塵になった。

肉片をまき散らし、鴎女の左腕は無くなっていた。

鴎女自身、何が起きたか分からずぼう然とするも…直ぐに痛みが流れて来たのか、金切り声をあげのた打ち回っている。

中島は鴎女を一蹴りし、後ろへと後退する…真っ赤に染まる両目、中島自身も何が起きたか理解できていなかった。

「は…!白鷺、モルガナ!」

中島は直ぐさま駆け寄るが…二人の様態に酷く狼映えしている。何度も名前で呼びかけるが、…返事が返される事は無い。

「…返事してくれ、二人とも……なぁ、なぁ!」

「中、島…もう、駄目だ。二人は…」

「お前だって!…何で、何で…俺の為に」

何で、そこまでするのか…と言う表情だった。俺も、何でこんな行動するのか…全部は、理解できていない…。

けど、単純な理由だ。

「友達、だからだよ…。すげぇ仲の良い、命を張れるくらいの、な」

俺は本心を、中島へと伝えた。白鷺とモルガナも、俺と同じ気持ちだろう…それこそ、命を張って良い程に。

問題児同士、シンパシーを感じ取っての事だろう。

 

「ドォオオオジイィイテェエエエ!!!」

 

「ジズィイイイイ!!ワダジノモノォオオ、モノナノニィイイ!!!」

 

耳障りで、塞ぎたくなるような大音量の声を上げる鴎女。少し目を逸らしただけなのに、女の身体は酷く醜くなっていた。最初整っていた顔立ちは見る影もなく片目が埋もれるほど肉付きが増し、プロポーションが良かった身体も、これまたにブヨブヨとした贅肉が全面的に主張している。

ほんの一瞬の間に、何があったのか…中島の写輪眼の能力なのか…?

それよりも、俺たちは戦えると言うわけじゃない…いくら写輪眼が開眼した中島が居ても、全員が満身創痍。

このままでは、全滅だ。

 

「おやおや、ずいぶんと様変わりしましたねぇ…鴎女先生」

 

聞き覚えのある声が聞こえたと同時に、一つの光線が背後から突き抜けていった。

後ろを振り向くと、フリーザ先生が指を指し立っていた。何でも様になると言うか、なんというか…ともかく、この状況で先生はかっこよく見えた。男の俺も、惚れそうなくらいに。

余裕がない証拠なんだろうけど。

「せ、せんせ…白鷺、白鷺が…俺の所為で、俺…」

先生の登場によって抑え込んでいた感情が決壊し、涙と鼻水でぐしゃぐしゃな顔を浮かべる中島。フリーザ先生は、情緒不安定な中島を落ちつかせるように目線を合わせゆっくりと語りかける。

…先生なんだよな、フリーザ先生って。

そんな事を思っていると、先生の尻尾が俺をどついた。すいません!!でも、俺は怪我人ですぅう!

「落ち着きなさい中島さん」

「でも、俺の所為で…白鷺が、白鷺が死んで!」

「ゆっくりと、彼女の脈を取りなさい」

恐る恐る白鷺の手首に親指を抑え、脈を図る中島…次第に、中島の表情に驚きと歓喜が浮かぶ。良かった、まだ生きているのか…!!

「彼女たちにコレを飲ませなさい、コレはソーマ…どのような傷でも治す神酒です」

……。

…ソ、ソーマ!?トンデモねぇレアアイテムじゃねぇかよ!!ラスダンあたりのボスくらいしか低確率で落とすか落とさないかのアイテムじゃないか!しかも、実在してるんかい!

何で先生が持っているのさ、それって現代価値に変換すればうん十億はくだらないだろ。

一端の先生が持つほどの物じゃ…。

「君の考えは最もですが、今はそれどころではないでしょう?」

「は…はい」

「白鷺、飲めるか?」

返事がない辺り、身体に力が入っていない様子。それもそうだ、白鷺は俺たち以上にひどく傷ついている…足も完全に別方向に曲がっているくらいだ。これで生きているのが、奇跡に近い。

…むしろ、無理やり生かされているのでは、と勘繰ってしまうほどだ。

すると、中島はいきなりソーマを口に含み白鷺の口を塞ぎ…流し込んだ。口移しに戸惑いねぇな…いや、状況が状況だからだろうけど。…ソーマを口に含んだ瞬間、効果は瞬時に現われた。

あれ程酷かった傷が瞬く間に消えていき…傷も塞がり、呼吸も安定し始めた。モルガナもソーマを口に含むと、瞬く間に傷が癒えていった。

白鷺、モルガナが良くなったことで安堵が先に訪れる。…あの女、鴎女はまだ息が有るのにもかかわらず。

「さて、さっさとここを離れましょうか」

「でも、出口は」

「そんなの、彼女に聞けばいいだけですよ…。ここは彼女の内なる部屋、なのですから」

「はいぃい?」

え、此処って鴎女の精神世界なの?

「厳密には、精神世界ではなく…異界、と呼ばれる異空間です。今までの出来事は、全て現実…幻でもないのですよ。だから、白鷺さんとモルガナさんは一度死にかけている、これも…酷い話ですが現実で起きたのですよ」

 

 

「ペルソナ、とは仮面を意味します。ユングでは表面上の人格を表しますが、元々は自分を偽る為の別の側面としての役割があります。しかし、近年でのペルソナは表の人格ではなく、…本性とされる人格を指す事が多くなってきました。そうした背景の中でこの異界の誕生は人の感情に合わせる様に魔力的要素が合致し、このような空間が生まれ…人を引きずりこんでいるのです」

 

「モルガナさんはどうやら、ペルソナの道先案内人といった所でしょうか…名前の通りに、ね。私も詳しくは存じませんが…彼女は、己に対しコンプレックスでもあるかのようですね…まぁ、正直興味はありません。

私の教え子たちにここまでさせておいて、改心させるなど…私には到底、出来ませんしね」

 

そう言いながら、フリーザ先生は鴎女の元へ行くと足蹴りを彼女の腹部…あの人の事だ、一番えげつない箇所…おそらく、子宮近くに強く入れた。ベキリ、と耳を塞ぎたくなるような痛々しい音を立てた…子宮と骨盤をあの人蹴りで壊したのだろう。続けざま胸倉の肉を潰れるくらいに掴み、顔面を何発も拳を入れ…顔をより変形させる。

そこから、容赦ない嬲りが続いていた。

そんな光景に対しうわぁ…、と声が漏れ出てしまった。スカッとした気持ちも湧くが、それ以上に目も当てられなかった。

当の獲物であった中島は、白鷺とモルガナの介抱に必死である為…彼女には目もくれない。鴎女にとってこれが一番絶望しそうだが、あいつが心から愛していたのは自分自身だしこれくらいは、平気か。

…先生、出口の事ちゃんと聞いてくれるかねぇ。

 

あれから数十分の嬲りを終え、フリーザ先生は俺たちを引き連れ彼女が示した出口へと連れ出してくれた。今まで背負われていた中島はといえば今度は白鷺とモルガナを抱きかかえている…、重くないのか?…コイツ、俺より体重あんのに何で俺背負えたんだろうか…もしや、火事場の馬鹿力?

意外と出るんだな、そう言った人体の神秘。

「俺の方が一番軽症だ、それくらいさせてくれ」

「なら良いが、…いや良くねぇよ。お前目から流血してんのに軽症はねぇだろ」

「まだ見える」

まだ見える、じゃねぇよ!!

何コイツ、頑固すぎィ!

滅茶苦茶頑固、確かに俺は左足が動かせない状況だし先生におぶられているから何とも言えないけど…、一番ヤバいやつじゃん。失明案件じゃねぇか。

「騒ぐのいいですが、そろそろ出口ですよ」

「…おお、やっと……ん?滅茶苦茶人だかりいません?」

「そうですねぇ、合ってはいるんですが」

いったい…眩し!!?目がぁあ、目があぁあ!!おい待てバルスやめろ、何その強いフラッシュ!!ここは洞窟かなんかですか!洞窟で入ってすぐフラッシュたかれるポケモンおよびモブトレーナーの気持ちがほんの少しわかったわ。

「人が出て来たぞ!!怪我人も居る、救護班至急あつまれ!」

「大丈夫ですか!?」

警察および特殊対策と思わしき人達がこぞってこちらへ駆け寄り始めた。え、え、こんな大事なの?

俺らがあの中に居た時、外は一体何が起きたんだよ…。

「…え、何ですこれ?もしや、此処ってマジで陸上競技場や学校だったりします?」

「どうやら錯乱している様だな…無理も無い、ここの競技場で異界が発生したからな」

「…え?どうやって人引っ張ってきたんすか。俺この近くの学校ですけど、…流石に距離有りますよ」

「それは最もだが…今は身体と心を休めなさい。見た所、怪我をしているようだ…そっちの生徒に至っては、重傷だ」

…本職の人間から言われてるじゃねぇか。

やっぱ、さじ加減で言うもんじゃねえと思うんだけど。そう訴えかけるような視線を送るも、あいつガン無視してやがる。

「おい、中島さっきから言ったじゃねぇか!おめぇの方がヤバいって!!」

「まだ見えるって言ってるだろ」

「二人とも、静かにするように」

滅茶苦茶腑に落ちねぇ終わり方で、一日を終えてしまった。

ソーマのおかげで白鷺とモルガナは一命を取り留め、俺の方も歩行には問題なく回復した。問題は中島の方だ、一気に万華鏡写輪眼まで開眼し挙句の果てに使用した…その分、反動で目に負荷が掛かっているらしい。

幸い、今の医療の進歩は俺が居た世界よりも格段に良くなっていたので、数週間くらいすれば回復すると言う。写輪眼だが、普段使いするほどの環境じゃないしその点については、本人任せになった。復学の件はどうやら事情聴取を含め、早くて一週間後くらいになると言われた…。

その分、課題は多く出されたが…まだいい。

俺的には他の奴らに会えないのが結構辛かったりする。

 

…そう言えば、あの女どうなるんだろうか…異界の中にまだ居るし、フリーザ先生にボコボコにされたし。息はありますよ、とフリーザ先生の自己申告だが…今後は、どうなるのやら。

その前に、ちょっと眩しいんで光落してください。

 

 




もしや、転生者余裕だったり?
余裕、ではないです。

中島編はもうちょい続かせたい…まだ他の奴らいるんですけどね。
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