差しウマ「エンドスコープ」の馬生   作:注釈n

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評価バー三本目に突入したのを見て、モチベが牝馬特有の異常末脚みたいな伸び方しました。感想だけでなく評価もガソリンじゃったか……(本当にありがとうございます)


春頃はこの話まで来たら、ダービーで「乗り替わりが勝てない」ジンクスを信じて大損こいた人へ、とか書こうと思ってたんです。秋競馬始まっちゃいましたね。




以下要素の説明とか。

例の二人:平行世界(ウマ娘世界)でも「どうした急に」と言ってる人。

岡田:元ネタは世界の岡部。

久保村:元ネタはSEKAI NO TABARA。別に例の馬への騎乗をこの頃から依頼されていたわけでもないだろうし、本編のような謎縛りをしてたわけではないと思う。

ヤスダビューティ:元ネタはシンコウラブリイ。戦績があまりにも美しいので、ウマ娘化されたら白無垢とか着てると思う。シンコウ→新興(会社名)→安田(新興の社長、馬主もたしかこの人)、ラブリイ→ビューティ。

ニシノフラワー:元ネタは某ウイ○でめちゃくちゃ強い馬。マイルでの活躍を取り上げられることが多い気がするけど、スプリンターズステークスであのサクラバクシンオーを(本格化前だったかもしれないとはいえ)下したってのが何よりやばい気がする。しかも何気にエリ女(当時は2400)でも3着に入ってるし……そりゃあんな強さになるわ……実装はよ。

ミサカサンクス:元ネタは無量大数が一ウマ娘化したら、めちゃくちゃ疲労溜まってるのに「これくらいなんともないよ」とか言うタイプになってそうな馬。ニシノフラワーちゃん、「ミサカサンクスを意地でも休ませ隊」を結成してくれ……(エンドスコープ? あいつは無言でミサカサンクスの肩掴んだんで「……ちょっと、TPO考えてよ」とか言われて「違っ……」って固まってたよ)

馬連:1着と2着の馬を(順不同で)予想する馬券。これで単枠指定がなくなった。たしかこの年の秋競馬あたりから始まった……はず。間違ってたら「うちの世界線ではそうなんだよ!」と言い張ります。



乗替

「『阪神3歳牝馬ステークス(GⅠ)』、今年から東西の3歳戦が統一されたことで生まれた、3歳牝馬の頂点を決める戦いだ」

「どうした急に」

 どこかで見た細身と太身のコンビは、今日は雨合羽を着ていなかった。

「本命はヤスダビューティとニシノフラワーだが……」

「乗り替わりを評価するならヤスダビューティだ。岡田が乗るなら買わない手はないからな」

「だが、ニシノフラワーは重賞勝ちの実績がある」

 メガネの側の言葉に、細身は首を振った。

「それこそ鞍上だ。前走は久保村だったのに、また斉藤に戻ったのは……不安のサインと見るべきだ」

「それもそうか。ならば久保村を死守した我らがエンドスコープは……!」

 そう、新馬戦で鮮烈な勝ち方を見れば、嫌でもその馬を追いかける。彼らは関東住みにもかかわらず、この競馬のために関西まで来ていたのだ。

 目当ては当然その馬(エンドスコープ)

 いちょうステークスでは二人とも単勝馬券を握りしめ、見事30倍超の配当を稼いでいた。今日も、と思うのは当然だった。

 

 しかし、太身がメガネを直しながら言う。

「いや、でもあの久保村だ。よく分からない理由で選んでいてもおかしくないぞ」

「たしかにそうだな。やっぱりヤスダビューティとニシノフラワーで買っておくか」

 

 だが、この大本命二頭の馬連は、ついに的中しなかった。

 

 

 --

 

 

 さて、実際のところは――

 

「いやぁ、すみませんねぇ藤原さん。僕もミサカサンクス乗りたいし、ニシノフラワーだって乗りたいんですけど、新馬で乗ったら負けるまでは乗っとこうって決めてるんです」

 

 その、よく分からない理由そのものだった。

 

 藤原は眉間にしわを寄せた。ニシノフラワーはまだしも、ミサカサンクスの方は「俺に言うな」と言ってやりたい。わざわざ騎乗を持ちかけられたことを伝えるなど、何かの策か、あるいはとんでもない非常識かのどちらかしかあり得ない。そして目の前の男は、天地がひっくり返っても後者であるのは明白だった。

「じゃあ今回も勝ってもらわなきゃいけませんね」

 文句を無理やり飲み込んで、藤原はそう答えた。

「あはは。それで、デキはどんなもんですか?」

「まぁ、前走並みですかね。競馬があることはわかってるし、勝ちたいと思ってくれてる。いつも通りそんなに追ってませんけど、良い方でしょう」

 すると、久保村は首を傾げる。

「うーん、大一番なんですし、もっと追ってもよかったんじゃないですか」

「その辺は馬主さんに言われたらやりますよ」

 藤原はそっけなく答えた。新馬から立て続けに勝ったとはいえ、馬体が良くなる兆候はない。追いすぎたら壊れかねない、という思いは、例の馬主だけの懸念ではなかった。

 

 

 --

 

 

 1991年12月1日(1回*1阪神競馬2日目)

 

 10R 阪神3歳牝馬ステークス(GⅠ) 芝1600m

 

番号馬名騎手
1枠1番グラウンドラバー松三木
2枠2番スガノサボテン斎藤充
2枠3番インフィニット北井
3枠4番ニシノフラワー斎藤昌
3枠5番アトムパルテナ外田
4枠6番ユーワジョンヌ大谷
4枠7番エンドスコープ久保村
5枠8番タカオリミラン大館
5枠9番クラブステージ岳寛
6枠10番ミサカサンクス西
6枠11番(地) ハウスビアンフェ隈澤
7枠12番ショウナンリーチ菅井
7枠13番ホクセイテスコ内藤
8枠14番(外) ヤスダビューティ岡田
8枠15番ターンオーバー誉田

 

天候:晴

馬場状態:良

 

*1
この年は阪神競馬場の改修により、例年の1~4回阪神競馬は京都や中京に振り替えて開催




早めにちゃんと決着まで投稿します(先に言うことで縛っていくスタイル)(凱旋門賞見ながら書きます)(日本馬や武豊、スノーフォールがてんでダメだったら察してください)


追記:なんか凱旋門賞に気分が高まってたらできちゃった……19時に今日2本目行きます。
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