宇宙世紀0079年。サイド3はジオン公国を名乗り連邦政府に対し独立戦争を挑み、圧倒的な国力差にもかかわらず、ジオンはモビルスーツの導入やコロニー落とし等の革新的戦術により、優位に立ち、双方の人口の約半分を死に至らしめた。
そんな激動の時代に彼はサイド7のとある民家にて爆発音、地震の様な揺れの中で目を覚ます。
「ん…うるさいなぁ~」
寝起きだからか、揺れには最初こそ気づかなかったが段々と意識が覚醒していき時折起きる激しい揺れにやっと気づいたのか、ベットから驚きながら飛び跳ねる様に起きる。
「なんかやばくないか!?」
彼は訳が分からないまま寝起きの姿で自室らしき部屋から飛び出すも直ぐに立ち止まることになる。
「お、俺…こんな家知らないぞ!?」
先ほど出た部屋もそうだったが、廊下、部屋、家具、家の構造自体違い彼の知るものは何一つ存在しなかった。
彼の記憶では、寝る前に酒は飲んでおらず自室で眠っていたと記憶していた。そもそも彼は20歳の頃に酒で大失敗してから約2年間今に至るまで飲んでいないのだ。
しばらく沈黙した後、彼は動き出す。
「夢?、にしては妙にリアルだし分からない事ばかりだけど、この尋常じゃない音と揺れの正体を確認してから色々考えよう」
不安、恐怖、これらの感情に埋め尽くされているが無理やり押し殺し、玄関から外に出る。そして彼は知るのだ。ここがどんな世界であるのかを。
「…ガンダム」
彼の目に映っていたのはそう遠くないところでガンダムと呼ばれる白いMSとザクと呼ばれる緑のMSが対峙しているところを見たのだ。
「機動戦士ガンダムの世界に来ちゃったのかぁあああ!?」
目に映る光景に驚き叫ぶ。それも仕方ないことだ。漫画、アニメ、更には映画となり日本人なら大体が知っているであろう作品、機動戦士ガンダム。それが作品の名前で、そんな作品が現実に存在しているのだからそれは叫んでも仕方がないことだろう。そして叫んだことによりもう一つ重大な気付きを得たのだ。
「お、女になってる!?」
彼は音や揺れ、その他もろもろのせいで余裕がなく自分の人体が男性から女性のそれになっていたのを今に至るまで気づかなかったのだ。
そして彼女、いや、彼はここまで来る間に起きた様々な出来事のせいか、気絶して道端に倒れるのであった。
そんな彼女は気絶するなか最後に思うのだ。アムロまじ頼むぞと。この先の未来を知るからこその思いなのだが、アムロ・レイになんとなく届いてしまったのだ。
「女の子の声?頭から直接聞こえてくる、っ!?今は目の前のザクに集中するんだアムロ!」
彼のちょっとした思いはアムロの邪魔をしただけだった。
この先アムロと彼が待ち受ける運命やいかに。
この先の展開まっしろしろすけです。