見るも無残な一話を見て、二話まで見ようと思った物好きどもめ…
…セリフ思いつかなかった。とにかく、わざわざこの作品を読む理由は察しかねますが、ここまで見てくださった分、心の底から感謝させて下さい。…最終回かな?
材質が石である地面に、思いっきり背中を叩きつけられた俺は、背中にほとばしる痛みを一旦放り出して、周りの様子を確認しようとする。
「いってぇ…」
訂正、ものすごく痛いので、座って周りを眺めることにした。…痛すぎてまともに動けない。下手に動いたら、骨にヒビが入ってるのでは無いかと思えるほどの痛みが生じる。なので、大きく体を動かさないように、慎重に顔と目線を動かす。
まず、正面を見た。歪んでいる空間。
次に、左右を見た。正面から繋がる歪んでいる空間。
最後、後ろを見た。笑えるほどに長い階段。
…改めて自分は、絶対に来ては行けない場所にでも来てしまったように思えた。なんだ歪んでいる空間って、"ゆがむ空間"を思い出して久々にイナイレしたくなってきたわ。
とりあえず、陽炎じゃあるまいし、入って何が起こるか分からないゆがむ空間の方は入りたくない。それを科学的に証明できるとかなら入るかもしれないが、少なくとも俺はそんな知識を持ち合わせてない。
まぁ、消去法的に…。
「…これを登れと?」
また後ろを振り向く、そこにはもはや登らせる気なんて無いであろう、これこそが無限大数というものなのかと本気で勘違いしてしまいそうな段数の階段。それが、すぐそこに鎮座している。
それでも、距離感覚が壊れそうなほど先の見えないという表現が的確となる歪みには、簡単には飛び込めない。怖いし。…痛みもほんの少し引いてきたので、階段一段目に座らせてもらおう。
…まぁ、後のことは後に考えるとして、まずは安静にして身と心を整える。話はそこからだ。…そこから?
「やっぱ俺って、死ぬのが怖いタイプなのね…」
生き残ろうと普通に考えているけど、俺って自殺志願者だったな…。まぁ、今でも生き残る意味はと問われれば、何も言えない自信はある。
…でも。
「死にたくねぇなぁ…」
あんなに怖いものだと思わないじゃん普通。誰だ飛び降りは"楽に"死ねるぜとか言ったやつ、いじめの主犯でクラスメイトの石井だけどさ…。いや、怖くないとは言って無かったか、すまん石井、八つ当たりしたわ。
…まぁ、生き残る理由は無いままでも、死にたくない理由が出来てしまった訳だ。理由があるなら頑張らないとな。
それに、俺は生まれていた時からいじめられていた訳ではないし、楽しかった記憶だってある。今にして思うが、だからこそ俺は心の底から飛び降りようとしなかったし、出来なかったのかも知れない。…といっても、楽しい記憶の中にいる友人達の一部も、高校ではいじめ側だった訳だけども。
…とにかく、どうやら自分は十六という若さで、一時の感情に流されやってはいけない事をやってしまったみたいだ。
さて、色々あって疲れたし、何が起こるか分からない状態だ、なるべく体を休めたい。全力ダッシュで逃げるためにも。
せっかくだ、階段手すりの下に置かれている木灯籠でも使って、階段の段数でも数えさせてもらおうか。逃げ道第一候補だし、道というか階段だけど。…逃げる事しか脳に無いのか、俺。
少なくとも下の方は左右同じ段数で、段数においても下と上等間隔で置かれているようなのだ。なので、何段おきで置かれているかさえ分かれば段数は予想できる。灯籠の設置者が、まさに頭がおかしいレベルの生真面目さを持っていなければ分からないが。
…あれ、もしかしてこの数え方正確でない?
まぁいいや、どうせただの暇つぶしだし。灯籠は階段…ええと、一、ニ…。
「…十五段おきか」
…少なくとも灯籠30個は見えるんだけど、多過ぎではないですか?
いや、というより…。
「何やってんだ、…俺」
…俺の独り言は、霞空の中に消えていっただろう。
ようやく、自分の最推し東方キャラ出せるとワクワクする反面。文章のみで可愛らしさを描けるだろうかと、かなり不安に満ちていたりもします。自分の文章力に絶望して、魔法少女に退治されてしまいそうな魔女とかにならないようにしないと。
とにかく、御愛読ありがとうございました。…また最終回感が出てしまった。