ほんのりと暖かくなった、四月
何となく私は動画を見ていた。毎回流れる広告に飽き飽きしていた。
『あなたも一緒に初めませんか?』毎回同じ言葉が繰り返される
「知らないわ……そんなやつ、私には関係ない」
そう言って私は広告のスキップボタンをタップした。
それが私のスタートラインとも知らずに……
いきなり、私の携帯に連絡が入った。
兄:【飲み会に行く、飯はいらない】たった1行の連絡
「また兄貴飲み会かよ。」愚痴をこぼした私。
その時ふと頭によぎった。家でやることが無い。
兄が居ても居なくても変わらないが、特にこの日はやることが無い。
そしてふと頭を過ぎった……あの広告
「……続かないだろうけど、やってみるか。」私は携帯を手に、アプリをインストールした。
数年ぶりの配信に手を伸ばしてみた。
「配信の名前を決めてください……か。長くは続かないし、凛(りん)でいいか」軽い気持ちで名前を決めた。
本名を隠し、アプリでは、凛として活動することにした。
何も知らない私は、ライブを選択した。
ごく普通に【初めまして】と言うタイトルにして。
初めだからもちろん人は来ない、
来たとしても、素通りだ。
最初はそういうもんだって思いながら配信を続けた。
--配信20分後
初めて、人が止まってくれた。
そして初めてコメントをくれた
それが私の配信の第1歩だった
「○○さん、初めまして。凛です。今日から配信始めましたよろしくお願い致します。」と一言喋った。
【初めまして。よろしくお願いします】コメントが来たことに嬉しく思ってしまった
そこから2人で会話をする時間が始まった。
他愛ない会話から、最近のニュースまで
向こうの声は知らないのに淡々と話す私
何気に楽しさを覚えてた。
過去の配信もそうだ。向こうの声は知らないのに淡々と話す。
どこの誰かも知らない人に自分の話をする。
いつ兄貴が帰って来てもおかしくない時間までずっと。
気がつけばもう日付が変わる20分前
「そろそろ配信終わりにします」と言って一日を終わらせた。
明日はどんな人に出会えるかなとワクワクしながら、私は眠りについた
翌日の朝
仕事も終わり、私はアプリを開いた
他の機能も試してみようと考えていたからだ。
そして、ひとつの機能に目をつけた。
「話す……?」直訳しても分からなかった。
首を傾げながら、その機能を試すことにした。
そして分かったのは……文章を書くという機能だった。
「文章を書けばいいのか」私は一言文章を書いてみた。
読んで頂きありがとうございます。
1000文字以内で書く内容を目指しますので
よろしくお願いします。