ピンチベック   作:あほずらもぐら

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第96幕 : パラベラム パート1

 

 

 

 

 

 

 

『セタンタが生きてるよぉ……セタンタの心臓が動いてる……』

 

「おい……誰の仕業だ、これは?」

 

『この声やっぱり安心する……!』

 

少年がピンチベックに抱きついてから既に

一時間経過していた。離す気配は全くない……

 

『セタンタぁ……ボク寂しかったよぅ……』

 

「………悪かったな、心配かけて。」

 

『全く、恥ずかしがり屋さんなんだから……』

 

「お前のせいで現在進行形で恥をかいているのだが。」

 

『スーッ、ハーッ……セタンタの匂い……』

 

「悪いな、奴は三日以上空いてから会うといつもこうなる。」

 

『本名で呼ぶって事は、その魔物とは結構長い付き合いですのね?』

 

「私がサーカスに居た時、産まれたばかりの彼を引き取る事になってな。修道院で暮らしていた時は一緒に狩りに行ったものだ……王国との戦争でも随分と役に立ってくれた。」

 

ピンチベックはマルチバッグから櫛を取り出し、

ゴールディの鬣を手入れする。

 

『あぁぁきもちいぃ……』

 

ゴールディは目を細めて寝転がり、

小刻みに震え出した。

 

「会えて良かったよ、誰がお前を人間に変えた?」

 

『喋る蛸……人間になれる魔法、教えてくれた……あぁそこそこ、痒いところ……』

 

「お前は昔から変わらんな、ゴールディ。」

 

『セタンタもずっと優しいよぉ……セタンタと人間の言葉で喋れて嬉しい……それで………ブラッシング最高ぉ……』

 

『……お父様、約束の話をしてもあんまり乗り気じゃなかったんですの。でも馬がものすごくローデリウス様に懐いてるって聞いたら渋々ですけど、OKしたんですよ?』

 

「馬の話を引き合いに出して騎士を説得するとはやり手だな。」

 

『小さい頃、セタンタに膝枕してもらうの好きだった……この姿ならいくらでもしてもらえる……膝枕とブラッシング一緒にしてもらうの大好きぃ……』

 

『フフッ……狡猾で気性が荒いケルピーがこんなに緩みきった表情するなんて、魔術学校の皆に言っても信じて貰えないですわね。』

 

「私がゴールディを引き取ったのは同情に過ぎん。放し飼いにしていた馬がケルピーの子を産んでしまった時、皆は焼いて食べてしまうつもりだった……飼い方もよく分からん、野に放つにはあまりにも危険だ。」

 

『皆は石を投げたけど、セタンタは魚をくれた……』

 

「自分に似ているような気がしたんだ……言葉は通じなかった。それでも、目を見るだけでお互いの気持ちが分かった。水辺で彼の背中に乗った時、皆は俺が内臓を食われて死ぬと笑っていたよ……」

 

『セタンタとボクが川で泳いでるのを見て、皆驚いてた。家族と遊ぶのは普通なのにね?』

 

『セタンタと一緒に食べて、戦って、寝て、遊んで……ボクね、セタンタの家族で本当に良かったよ……だから、これからも一緒だよ!生きててくれてありがとう!』

 

 

ピンチベックは無言で俯き、震え出した。

 

 

『お姉ちゃん、セタンタどうしたの?』

 

『家族だと言われて、嬉しいんじゃありませんこと?』

 

 

「悪いな、少し外すぞ。」

 

 

 ガチャン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっ、うぐっ……………!」

 

ピンチベックは涙を、声を抑えられなかった。

これまでどんな拷問にも、吐き気を催すような

地獄絵図にも声一つ上げず耐えて来た。

 

「ッ……俺は……生きていて……良かったんだ……!」

 

包帯の隙間から大量の涙が溢れた。

忌み子として生まれ、血に狂って尚、それでも

この世界にはまだ自分の居場所があったのだ。

 

(リディア……お前、ゴールディに乗るのが好きだったよな……絶対、俺達が助けてやるから、それまで待ってろよ……!)

 

 

次に仮面を被った時、セタンタは

再びピンチベックに戻った……非情な殺人機械に。

 

「これで10年分は泣いたさ……ありがとうな。」

 

その言葉は誰に向けられたものだろうか?

それは彼にも分からないのかも知れない。

 

 

「城下町を走るぞ……来い。」

 

『競争だ……やった!』

 

 

 

 

ー数分後ー

 

 

『やった…10000メートル走!これ大好き!』

 

ゴールディは馬に戻り、鼻息荒く尻尾を振る。

 

「はしゃぐな、怪我するぞ。」

 

 

『お前ら行くぞ、よーい……』

 

 

ズドォンッ!

 

ストゥーピストの散弾銃が火を吹くと同時に、

両者は凄まじいスピードで走り出す!

 

『セタンタ、足速くなったね……ボク負けちゃうかも。』

 

「オフロードならお前にも勝てる。」

 

一瞬で城下町を通過、ゴールを眼前に捉える!

 

『ニ分切れるかな……?』

 

「さぁ、どうだろう。」

 

『セタンタ、一緒にゴールしようよ!』

 

「………勿論だ、兄弟。」

 

  

 

次の瞬間、一人と一匹は恐ろしいスピードで

急加速を始める!

 

『これでボクの301戦301勝!』

 

「お前、247戦目は無効試合だ!」

 

ピンチベックは加速するとゴールディの前につき、

減速して呼吸を整えつつ巧みな足捌きで

彼を牽制する!

 

『あっ、ずるい!』

 

「脚が四本もあるのは卑怯ではないのか、ん?」

 

『じゃあボクだってこういう事するからね!』

 

ゴールディは尻尾のヒレで地面を打って跳躍し、

ピンチベックの頭上で水魔法を放ち反動で加速!

 

「フン、その程度なら俺でも出来るぞ!」

 

ピンチベックは拳銃を抜き、地面に向かって発砲!

反動で身体を浮かせると、更に後方に銃口を向けて

発砲し、錐揉み回転しながらゴールディと並び、

更に壁に向かって発砲し、跳弾を蹴って空中移動!

再びゴールディの前に出た!

 

『手があるの卑怯だって、僕は脚だけなのに!』 

 

「お前には四本も脚があるだろう、贅沢言うな!」

 

『じゃあ、セタンタにもボクにも歯があるだろ?』

 

「そうだな、それで?」

 

『はむっ!』

 

ゴールディはピンチベックの服に噛みつき、

首を使って彼を後方に投げ飛ばす!

 

「まだ終わらんぞぉ!」

 

しかしピンチベックはゴールディの髪を掴んで

背中に乗り、足元に煙玉を投げる!

 

『うわっ!?蹄じゃ煙玉なんか作れないよぉ!』

 

更に首を掴み、無理矢理方向転換させた!

ゴールディから転げ落ちながらも再び走り出す!

 

「馬鹿め!今度こそ俺が勝つ!」

 

『ひどいよ、馬に馬鹿だなんて!?』

 

ゴールディは転ぶ前に人間の姿へ変わり、

素早く立ち上がって二本足で走行!

 

「もっと馬らしくしたらどうだ?」

 

『やだね!セタンタは人間で、ボクもセタンタの兄弟だから人間になったんだ!』

 

「畜生、こんな時に涙で視界が……!」

 

『畜生って、馬だけに?』

 

「やかましい!もっとマシな事を言え!」

 

ゴールは目前、両者は再び並んだ状態で走る!

 

 

『もう小細工なんか要らない!』

 

「今度こそお前に勝つ!」

 

 

二人は同時にゴールテープを切り、

そのまま地面に倒れ込んだ……

スカアハが時計を止める。

 

『同率一位、タイムは1分半!お前ら速いのぅ……翼が生えておれば儂を簡単に抜けるじゃろうな。』

 

『ハァ……お前ら速いな、もっと早く禁煙すれば良かったぜ……』

 

『吸血馬……ペガサス……変身したセタンタを乗せてダークペガサスナイト……!』

 

「吸血鬼になると、太陽が出ている間は疲れやすくなる。」

 

『馬でスタミナないのは致命的……残念。』

 

 

『人間になった魔物と、魔物に堕ちた人間……似合いじゃの。』

 

「あぁ、ヴォーパラーに礼を言うべきだな。彼女は?」

 

 

『さっきは城の窓で、笑いながらこちらを見ておったが……』

 

「それなら私達に用があるのだろう。」

 

ピンチベックが近くにあった古い街灯を

持ち上げると、街灯が毒々しい黄色に変わり、

紫色の粘液を垂らした。

 

『なんで分かったんですかぁ……』

 

「強いて言うなら勘だ。」

 

『ゴールディくん、可愛いでしょう……?』

 

「確かに平均以上の外見だ……何より彼と話せて良かった、感謝している。私にも何か出来る事はないか?是非礼がしたい。」

 

『私の趣味ですから、お礼なんて……!』

 

「いいや、貴女はそれだけの事をしてくれた。」

 

『あの、一つ、貴方に魔法を使わせて頂いても……?』

 

「そんな事か、構わん。」

 

 

『……大木よ、今一度美しき若芽へと巻き戻れ。』

 

ピンチベックの全身が靄に包まれる。

 

「む……声が変わる魔法か、中々面白い。」

 

『あれ……失敗しちゃったんですかねぇ?普通なら子供の姿に戻るのですが。』

 

「私は10歳の頃から背が殆ど伸びていない……声が巻き戻ったのなら成功だろう。」

 

『その……嫌なら良いんですが、仮面の下を見せてもらうのは……』

 

「約束は約束だ、仕方あるまい。」

 

彼は震える手で仮面を外し、ヴォーパラーに

爛れ、歪んだ素顔を見せた。

 

「ルルド、私の顔は変わっているか?」

 

『傷の数は目に見えて減ってるし、髪も根本が黒くなってる……目立った違いはそれくらいか?』

 

「正直言って、リディアに背を抜かれた時はかなりショックだった……背を伸ばしたり、髭を生やしたりする魔法はないのか?それだけでも大分人間らしくなる。」

 

『知らないし、必要ないですよぉ……右顔爛れ白髪童顔暗殺者……悪くないと思いますが……?』

 

「世辞は良い、お前は知らんか?」

 

『治癒の力を込めた拳でぶん殴って整形するってのはやった事あるが、骨は接がないと難しいと思うぜ。大体、母ちゃんから貰った身体なんだ……そろそろ好きになってやれ!』

 

「身体能力はどうだろうか……」

 

ピンチベックはおもむろに銃を抜き発砲!

 

「シュッ!」

 

自ら放った弾丸を脚で蹴り返す!

 

「シュッ!」

 

更に弾丸を蹴る!

 

「特に変わらんな。体格が同じだから変わらんのか、そもそも見た目だけが変わる魔法なのか……」

 

『やっぱお前さん、殺し屋やってて正解だ……その脚力でスポーツやったら確実に死人が出る。』

 

「自分が死んだ事にも気付かず、生き甲斐に身を投じ、歓喜の中消える……私が想像出来る中で最も素晴らしい死だ、そこには覚悟も痛みも存在しない。」

 

『他から見ればただの間抜けだぜ、そりゃあ……生き残った奴が勝つんだからよ。お前さんだって分かってる筈だ……』

 

「そうだ。泥水を啜り、殺した敵兵の肉を喰らい、生き延びて任務を遂行する……死ぬ事などもとより頭の中にない。」

 

そう言うと彼は弾丸を指で挟み込んで止め、

仮面を装着する。

 

『流石だ、俺が今何をしたいか分かってるな?』

 

「どのような大義を掲げたとて結局、俺たちはこんな下らん事しか出来ん……こちらも格下ばかりだと腕が鈍るのでな。」

 

『お前さん相手ならガチで行かねぇと……』

 

ストゥーピストは一瞬で白い甲冑に着替え、

二本の輝くサーベルを同時に構える!

 

「ヒュペリオン、正義の味方か。」

 

『昔はスーパーヒーローになりたかったってオイフェの婆さんに言ったんだが……”今からでも遅くない”って言われたよ。』

 

「俺もそうだった……今や第一級のテロリストだ。」

 

ピンチベックは短刀を一瞬で抜き、消える。

次に現れた時にはヒュペリオンのサーベルが

激しく火花を散らしていた。

 

『安心しろ、テロリストからヒーローチームのリーダーになった奴もいる。』

 

「そうか……俺も正義の味方になれるか?」

 

仮面の下の目が、少しだけ歪んだ……

刃の雨が降った場所に彼の姿はない。

 

『ッ……暗殺者ってのはよ、臆病な人種だと思ってたんだが!なぁ!』

 

「その考えは正しい。昔から臆病者でな……どんな人間だろうが確実に殺れる時刻、環境、武装、対策………全てを揃えてからでないと”仕事”に身が入らん。」

 

ヒュペリオンは二刀に風を宿し、

次々と斬撃を飛ばす!

 

「コォ……シュオォォッ!」

 

ピンチベックの放つ無数の銀閃が

斬撃を相殺し、周囲に散乱する大量の瓦礫を

回し蹴りの衝撃波が無残な粉微塵に変える!

ヒュペリオンは弾丸のように降り注ぐ破片を

切り裂き、溜息混じりに悪態をつく。

 

『ちょっ、脚に爆弾でも括り付けてんのか!?オーガ族だってここまでやれる奴はそういないぜ……よく骨が耐えられるな。』

 

「実際、70回ほど骨折した。その度に骨が硬くなっていき、そのうち足の指先だけでバールのように冒険者を突き殺せる硬度になった。」

 

『そこまで出来るんなら技名とか考えたらどうだ?アイツだってやってるだろ。』

 

「横文字は嫌いでな……短めのものなら幾つか小さい頃に考えた。」

 

『やってみろ、受けてやる……下手な真似したら斬り落とすが。』

 

「コォ……ッ」

 

ピンチベックは右脚を軽く浮かせ、

小さく跳躍しながら関節を極限まで曲げた

恐ろしい回し蹴りを放つ!

 

蛇鞭(だべん)!」

 

『結構速……』

 

内臓をフックで引き摺り出されるような、

この世のものとは思えない激痛。

 

『あ……が、ぁ……ッ!?』

 

痛みと衝撃に反してダメージは軽微。

恐らく、この技の目的は痛みによって敵の体幹を

強制的に崩し、正常な思考力を剥がす事らしい……

 

『ヘヘ、すげぇな……急所でも何でもない場所を小突かれただけで……東洋の武術の……秘孔って奴だろ?痛くなるのは初めてだが、何となく分かる。』

 

「半分は我流だがな。姉はこういった技を邪道だと嫌っていた……私が綺麗事だけで生きていけるような人間ではないと分かっていた筈だが……親心、というやつだったのかも知れん。」

 

『今まで使わなかったのは、奴等が姉ちゃんの手下だったからか……お前さん、意外と人間臭い所あるんだな。』

 

「奴等は身体を機械で強化している者も多い、今までは使うメリットが薄かっただけだ。」

 

『どっちでも良いさ。じゃ、今後は俺の番だ……歯ぁ食いしばれ!』

 

 

殺戮大風車(サクリフィーシオ・モリノ)!』

 

ヒュペリオンは全身に風を纏い、

独楽のように回転しながら全方位に

大量の斬撃を飛ばす!

 

「物量攻撃か、らしくもない……」

 

ピンチベックは一度に十本のナイフを投げて

目の前の斬撃を相殺、比較的威力の低い斬撃のみ

身体で受けながらヒュペリオンに接近!

 

『すげぇだろ?百人くらい同時に殺した事もある……タイマンで闘りたい時にカスを一掃するには最適な技よ!』

 

「少なくとも私はカスではなかったようだな?」

 

投げナイフで薙ぎ払うような斬撃を繰り出す!

 

『……ある程度は長持ちしてもらわなきゃ、サンドバッグにならんぜ。』

 

ヒュペリオンはサーベルでこれを防ぐが、

後方宙返りしながらの激しい銃撃にたたらを踏む!

 

「拳を痛めんように気をつけろよ。」

 

『数ヶ月前まで死体同然だったチビが、随分と生き生きとした良い目をしてやがる……』

 

「俺を人間に変えてくれた人がこの旧い都に一人いる……それから、俺を人間に戻してくれた人も三人いる……それから、家族も一匹……今は一人だったか。」

 

『セタンタ、頑張って!』

 

「……俺はいつでも全力だ。」

 

ピンチベックは皮籠手に仕込まれた鉤爪を展開、

獣めいて背を曲げ、両腕をだらんと垂らす……

その目は血走っており、獣を人の形にしたようだ。

 

『見ねぇ構えだァ……お前、繋がれてる間も隠れて稽古してやがったな?お嬢やペラドンナにバレたら半殺しにされるぜ……』

 

「自分が半殺しにされないか心配した方が良い……コシュ!」

 

 

半歩踏み込んだ次の瞬間、激しい乱打が

ピンチベックを襲う!まさに刃の嵐だ!

 

ギャンギャンギャンギャンギャンギャンギャン!

 

『おっと!言うだけあるな……これだけの手数を有していながら、殆どの攻撃が致命傷に直結する桁外れの精度……これから先、この技で何人が殺されるかなんて想像もしたくねぇ。』

 

「不意打ちなら指の一本や二本奪えると踏んでいたのだがなぁ!」

 

『そう落ち込むなって……相手が悪すぎたんだよ。』

 

ヒュペリオンが突如、口から火を吐き出す!

ピンチベックは素早く後退し地面を転がって鎮火!

 

『俺ぁ強い酒が好きでな、馬鹿な女にモテるってのもあるが……勘定が足りない時、こういう芸をやって小銭を稼げる。』

 

「戦いながらやる奴は初めて見た……」

 

『俺のはな、口の中に残った一滴の酒に風魔法で新鮮な酸素を送って吐き出すだけだ……着火は金歯でやってるんだが、今回は火力強めでやったから派手に火傷しちまった。』

 

「それも奇跡ですぐ治る。」

 

『あぁ……意外だと思うかもだが、傷は身体の内側の方がすぐ治るんだよ。体内には強い魔力が駆け巡ってる訳で……罠の対策に特殊な樹脂を詰めた車輪があるだろ?あれと同じ要領だ。』

 

「僧兵を殺すには失血死か。」

 

『これから先、奇跡使いと本格的にやり合うからな……戦争と不祥事で正教の権威が落ちて、あちらさんに鞍替えしたのも多いと聞く。オイフェの婆さんにも話くらい聞いておけよ?』

 

「……追撃はせんのか?」

 

『名残惜しいが、この辺にしとかんとな。お互いタフだからキリがないし、今日は自分より弱い奴を斬りたい気分だ……ハーヴェスターとその私兵達が到着したらしいんで、退屈はしないさ。来るか?』

 

「あぁ、彼らにも世話になった……稽古くらいつけてやるか!」

 

 

 

 

第96幕 完

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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