ママがモルガンなんだが?   作:アイギウス

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6章後編をプレイしての感想

あぁ‥‥菌糸類さん。あんたに人の心はないのか‥‥これ絶対更新来ても鬱になるじゃないですか‥‥


というわけで糖分マシマシコメディ多めでお送りします。

あんなの例え2次でも私に書けるかぁ!


IF短編。6章全員幸せルート

妖精郷ブリテン。黄昏の空の下、白亜の居城キャメロットの妖精女王の部屋は、玉座より2つ下の階層に護衛のいないフロアがある。そこは妖精女王夫婦共有の部屋とその後継である娘の部屋、そして夜の警備をする騎士であり夫の妾の部屋の3部屋。

 

そして夫婦の部屋では普段の妖精女王の荘厳な空気は潜め、人が4人は座っても余りある大きさのソファーの上で愛娘の頭を自分の膝に乗せ頭を撫でて愛でていた。

 

「ねぇお母様!まだかしら!?」

 

慈悲深く天真爛漫でありながらこの妖精國の民を護り、女王より英霊トリスタンの祝福(ギフト)を着名した騎士─妖精騎士トリスタン。そして彼女の真名をバーヴァン・シーは日毎に少しずつ大きくなっていく母─妖精女王モルガンのお腹を優しくさする。その様子にモルガンは微笑みを浮かべる。

 

「あと半年ほどだそうだ」

 

こうやって娘は夫と同じく毎日母のお腹に耳を当て、新たに産まれてくるであろう下の子の命の声を聞くのだ。

妖精女王モルガンの妊娠、夫たる人間との間に紡いだ命。始めはブリテン中が困惑に包まれたが、発表時のあまりに嬉しそうな妖精女王の表情に家臣達は言葉を失い二の句を継げなくなったという。そうして困惑が収まると始まったのは國を挙げてのお祭り騒ぎ。その時の盛り上がりようはモルガンも思わず苦笑いを浮かべた程とだけ言っておこう。

そして現在、そのお祭り騒ぎは勢いを潜め主にオックスフォードにてのみ週に一回公に開催されている。

 

 

「男の子かしら!?女の子かしら!?お母様は分かる?」

 

「お前はどちらがいい?」

 

「困るわ。女の子だったら一緒におしゃれしたいわ。でも男の子だったらいーーーっぱいかまってあげるの。それで悪い女に騙されないように教えなきゃ、ウッドワスとボガートと黒騎士は男の子がいいみたいに言ってるけど、ムリアンとマヴとメリュジーヌは女の子がいいって言うし‥‥うーん‥‥困ったわ」

 

どうしよう?とバーヴァン・シーは自分の額を母のお腹につけ、その向こうのちいさな命に語りかける。

 

「ならどっちもはどうだ?」

 

不意に聞こえてきた方向、部屋に備え付けのバスルームのほうを向くと身体から湯気を上げながらバスローブ姿の一見すると10代のやせ形黒髪の少年が出てくるのを見てバーヴァン・シーは跳ね起き、少年に抱きつく。

 

「”お父様”!」

 

”娘”の羽のような重みを受け止め、娘はさらに身体を押し付け父の首もとに鼻を寄せて匂いをかぐ。

 

「あ、匂いが違う。これ‥‥」

 

「そう、この間お前のもらった石鹸と香油だよ。それとバーヴァン・シー。おめでたいお知らせだ」

 

言って、ドアを隔てた浴室のほうを視線だけで指すと、簡単な魔術でドアが開き、バスローブを纏いドヤ顔の金髪の少女。アルトリアがいた。

 

「これでイーブンです」

 

モルガンはその様を見てため息をつき──

 

「チッ」

 

あからさまな舌打ちをした。

 

「今舌打ちした!?ねぇ、今したよねぇ!?アークぅ、モルガンがお腹の子をいじめるよ~」

 

「一応おめでとう。あと私の夫から離れろ」

 

呼ばれた少年、アークの後ろから抱きつきわざとらしく泣きマネをするアルトリアにモルガンは冷たいジト目を向ける。

 

「私の旦那さんでもありますよーだ!」

 

と、いつものようにまたケンカでも始めそうな空気になってきたのを察知したアークの行動は早かった。

片手で娘の背中を抱いたままアルトリアの手を握ってそのままモルガンのいるソファーにかけると娘を抱いていた手を今度はモルガンの手に重ねる。たったそれだけでモルガンの怒気は静まる。そして隣のアルトリアの気もモルガン同様に静まり、アークの肩に頭を預けている。

 

「どっちも俺の大切な奥さんだよ。だからケンカはしないでくれ」

 

この子達の為にも、と二人の手を繋いだまま片方はモルガンの大きくなったお腹に、もう片方はアルトリアのまだ見た目は普通の、でも確かに命が宿ったお腹に手を当てる。

 

「「それはズルいです」」

 

両隣で2人がバツが悪そうに全く同じことを言うとハッとお互いを見合せ、そこから視線は下がり、互いにのお腹で止まる。

 

「ごめんね。お母さん同士がケンカしてたらヤダもんね」

 

最初に口を開いたのはアルトリアだ。モルガンのお腹の中の命に静かに言うと小さく頭を下げた。

 

「驚かせないようにせねばな‥‥」

 

そう言うと、今度はお互いのお腹を慈しみの籠った目で見つめる。お互いに唯一の同胞にして同じ男を愛した妻にして終世のライバル。故に相手のことはよく理解してる。

 

「ねぇモルガン」

 

もはや騒ごうとする気はなく穏やかに、静かにアルトリアは言う。

 

「なんだ?」

 

モルガンもお腹の子供を見てる内に毒気が抜かれたのかアルトリアのお腹をお腹を見ながら応える。

 

「私のお腹の子の名前。モルガンがつけてよ」

 

「何?」

 

これにはモルガンも驚いたように顔を上げ、アークとバーヴァン・シーもアルトリアに視線を移動させる。

 

「‥‥‥‥いいのか?」

 

「うん。アークに付けて貰おうと思ったけど、モルガンのほうが良いやって思っちゃったから。だからモルガンの子供は私に名付けさせて?そしたら2人でお互いの子のお母さんでしょ?」

 

「またお前は‥‥‥‥いいだろうか、アーク?‥‥」

 

「ああ、もちろん。また一個楽しみが増えたな」

 

「いいなぁ。お母様もアルトリアも、お父様に愛してもらって」

 

と、ここまで若干蚊帳のそとだったバーヴァン・シーがむくれたように父の胸に抱きつきながら、視線だけチラチラと2人に向ける。

 

「もちろんお前だって忘れてないさ。一気に2人のお姉ちゃんだ、大変になるぞ?」

 

「今まで以上にもっとしっかりして頑張ってカッコいいお姉ちゃんになるもの!」

 

「カッコいいお姉ちゃん(笑)」

 

プークスクスと笑ってるアルトリアにバーヴァン・シーは「ああん?」とガンを飛ばす。

 

「バーヴァン・シー。お姉ちゃんだろ?」

 

モルガンに繋いでいた手で娘の頭を撫でる。それで我に返ったバーヴァン・シーはアークの胸に沈むように頭を埋めた。

 

「アルトリアもからかうな。コイツは真剣なんだから」

 

「分かってますよ、ちょっと試しただけです。バーヴァン・シー。私達の‥‥まだどっちかわからないけど、どっちでも大切な姉弟です。頼みますよ?」

 

「まっかせなさい!」

 

そう言う娘の瞳には未来への輝きがあった。

 

 

 

──ここは妖精國ブリテン。優しくも気高い女王に連れ添うは永遠を誓った伴侶と愛娘、終世の友。

 

──妖精國の新しい繁栄に人も妖精も黄昏の空の下で陽気に笑う。誰も傷つかない理想郷。

 

 

 

 




うん、やっぱ平和が一番。

モルガンとアルトリア(セイバー)の泥沼どっちも幸せにならず腐り墜ちいくルート(短編)みたいですか?

  • 書いて
  • それより原作書いて
  • ロリスロまだですか?
  • 全員幸せルート続希望
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