神代類の実験台   作:ふぇり

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ロボットと実験台

二人の目の前に現れたのは、それはそれは大きいロボット。鳳さんは驚きを見せず興奮気味で金髪の人は驚愕している。

 

「大きいロボットだ~!あたしの腰くらいまであるよ~」

 

わぁ...本当だ、ちょっと離れたところから見ても大きく見える。それにしても...あのロボット誰かに似ているような..?

 

「お、おい!またロボットじゃないか!これがお前の言っていた1人のメンバーだと言うのか?」

 

「ああ、そうさ。僕がショーに使っていた自立型と違ってこれは遠隔操作でね」

 

ほ~なるほどね、つまり誰かが操作している分けということだ。

 

「これもお前が作ったものなのか?」

 

「ああ、そうだよ」

 

流石、神代君。なんでも作ってしまう天才。

 

「一回の充電で3日はフルの稼働に耐えられるし、ショーに適した複雑な動きもできるように設計してあるんだ。いやあ、我ながら素晴らしいものを作ってしまったなぁ」

 

「ええい、自画自賛などいい!それより、操作してる人間はどこにいるんだ?」

 

あ、それは気になるかもしれない。確か遠隔操作とか言ってたから離れた場所で操作してるんじゃ.....ない....か...な...???

 

ちょっと待って..?いま一瞬チラッて見えたけど、寧々さんらしき人物いなかった??

え?もしかして操作してるの寧々さんだったりする?

 

「ああ。ここから少し離れたところにいるよ。大丈夫。彼女のコントロール技術には、僕が太鼓判を押すよ」

 

「はあ....。あのなあ類。俺が欲しいのはロボットじゃない。ショーをやれる人間だ」

 

「....なに。なんか文句あんの?」

 

金髪の人が呆れながら神代君にそう言うとロボットから少し怒った声が聞こえてきた。

 

「わわっ!しゃべった~!」

 

「うん。会話もできるし、コントローラーにはディスプレイがついているから、こっちの様子もわかるよ」

 

なにそれ凄い、喋れるだけじゃなくこっちの様子もわかるんだ....。

 

「あたし、鳳えむ!よろしくねロボちゃん!」

 

「....鳳...それって...もしかして...」

 

「ロボちゃん、お名前はあるの?教えて!」

 

わぁ~、凄い華麗に無視してるよ~...鳳さん。でも可愛いから許す。...って!なに言ってるんだ僕はっ....!?

 

「...名前?え、ええっと...」

 

「そういえば、ロボット自体に名前はつけていなかったね。この際、君の名前を教えたらどうだい?」

 

「....草薙寧々」

 

そうだよね!?やっぱり寧々さんだった!!あれは気のせいじゃなくて本物の寧々さんだったんだ。

 

「そっか!じゃあ、この子はネネロボちゃんだね!」

 

「ネネロボ...ま、まぁその名前でいいけど」

 

「会話できるなら、その草薙...とやらに一言言わせてもらう!いいか?俺たちは、歌もダンスもやる、オレというスターにふさわしい、ハイクオリティをな」

 

あ、もしかして金髪の方、自分でスターとか言っちゃう痛い人ですか?

 

「そんなロボットじゃ、ダンスもままにならんだろう。残念だがメンバーには...」

 

「....へーえ。自称スターのくせに、見る目ないんじゃないの?」

 

寧々さん?お口悪いよ?流石に思ってても言っていい事と悪い事があるんだよ?自称はマズイって...。

 

「な、なんだと!?」

 

ほら怒った。

 

「ロボットじゃ踊れないなんて、誰が決めたんだが、なんなら、ここで踊ろっか?」

 

「あぁ、踊って見せるのはいいね。機能と技を見てもらおう!えむくん、音楽をかけてくれるかい?」

 

....大丈夫?そのネネロボ?踊ったら急に僕めがけて突撃してこないよね?そうだよね??

 

「うんっ☆ネネロボちゃんのショー、スタート~~っ!」

 

「ふん、やってみろ!いくら類の作ったロボットとはいえ....」

 

.....そんなことも可能にさせちゃうのが神代類って人なんだよな...。

 

「タ....タップダンスだとー!?あの短い足で!?」

 

ほれ見たことか。

 

「ふふっ、いいねぇ。とってもいいダンスだ」

 

「うわー!足がすっごいスピードでバタバタしているよ~!」

 

....あの速さだったら、空ワンちゃん飛べるんじゃね?いや、行けるな。だって神代君が作ったんだから。....神代君で納得してしまう自分が悔しい...。

 

「からの...な...滑らかなジャズダンス...!ウソだろ...。あんな頭身でできる動きじゃない..!」

 

「すごいすご~い!ネネロボちゃん、ダンスとっても上手だね~!」

 

まぁ...上手いって次元じゃないけどね。何もかもが完璧すぎるんだよ。

 

「....どう?」

 

「い...いや、まただ!ミュージカルショーは歌こそが最も重要!ロクに歌えんようなヤツは、ステージにあげられん!」

 

「ふ~ん。歌えばいいの?」

 

「へ?」

 

「~~~~♪♪♪」

 

おおっ....流石、寧々さん...。ちょっと離れたところからでも綺麗なソプラノが....。まさに歌姫。

 

「....わ、わわわ~!すっごく綺麗な歌!声もキレイ!」

 

「そんなバカな...歌まで....!はっ録音したプロの歌声を流しているんじゃないだろうな!」

 

「でも、今の歌、ネネロボちゃんの声と一緒だったよ?」

 

「うっ!」

 

「それで?次は何をすればいいわけ?」

 

「ううっ...!」

 

まぁ....あそこまでやられちゃ、無理もないよな...。

 

「どうだい司くん。寧々は、メンバーの条件を満たしているだろう?」

 

「ま、まあ、オレのショーに出るレベルには到達してるが....こいつ、下手したらオレよりも目立ってしまうのでは!?い、いやまさか....オレは未来のスターだぞ」

 

う~ん...。目立ったら目立ったで、子供ウケとかしそうだし、案外僕はアリだと思います。

 

「自分が目立てなくなるかもって不安なら別に入れてくれなくてもいいけど?」

 

「オレは世界一のスターになる男だ!そんな不安ある分けないだろう!」

 

「ふ~ん」

 

「なんだその何か言いたげな顔は!!」

 

「気づいた?さすが未来のスター」

 

あ~すっげぇ煽ってるなぁ...。

 

「おい、なぜこいつはこんなに好戦的なんだ?オレの才能に嫉妬しているのか?」

 

それは無いと思うわ。...うん。本当に

 

「あはは、ふたりの相性もバッチリだねぇ....それじゃあ、もう1人にも出てきてもらおうかな?」

 

...........?

 

..........???

 

は?...いまなんて言った?もう1人にも出てきてもらうって言った?

ちょっと待ってくださいよ?神代さん!?もしかして...僕がここにいるってこと知ってはいませんか??嘘ですよね??嘘って言って!?

 

「ん~?そう言えば、まだ1人来てないね!!」

 

「お...おい、まさかそいつもロボットじゃないよな?」

 

「安心してくれ、ロボットではないよ?ちゃんと生身の人間さ」

 

「では、どこにいるんだ、オレには全く分からんぞ」

 

「もう1人の子はどんな人なのかな~?男の子かな?女の子かな?ワクワク!」

 

.....非常に不味いことになってしまった。タイミングを見計らって僕も行こうとしたんだけど、ネネロボのインパクトが強すぎて完全に入るタイミングを見失ってしまった。....クッソ心の準備がぁ...。

 

「それじゃあ...寧々?そこに隠れている、水上くんを捕まえて来てくれ」

 

「うん」

 

寧々さんが返事をするとそれはもうスゴいスピードでネネロボが突っ込んできたのだ。

 

「いた...」

 

「や、やぁ..寧々さん...お久しブッ!!」

 

僕の目の前に急ブレーキをかけ、肩をガチッっと捕まれた後、そのままお神輿のように担ぎ込まれ、皆がいるステージまでつれていかれた。

 

やさしくネネロボに下ろされたあと、神代君が僕の変わりに自己紹介をする。

 

「彼の名前は水上博、僕の実験台だ」

 

「は?実験台って...まさか...お前、こいつに変なものを取り付けてるのか?」

 

「心外だなぁ。実験台といっても僕が新しく作った機械を水上くんで試しているだけだよ」

 

「ねえねえ!博くん!博くん!類くんとの実験ってどんなことやってるの?」

 

ふと鳳さんがそんなことを言ってきた。実験...実験かぁ...。かれこれ長いことやってるけど....まぁここは最近やった事でも言っとくべきか...。

 

「う~んと、例えば...上空1000mぐらい空を飛んだり...」

 

「は?」

 

「爆発したり....」

 

「ちょっと待て!?いまトンデモないこと言わなかったか!?てかよく生きているな!?」

 

天馬くんが顔を青ざめながら言ってきた。相当、驚いているんだろう。それもそうか、やってることヤバいし。驚かない方がおかしいもんなぁ...。

 

「うわわ~!それってビューンってしたりドォォーン!!ってしたりする?」

 

「うん。ビューンとかドォォーンとかは分からないけど...鳳さんが想像していることであってると思うよ!」

 

「いいなー!私もやってみたい!!」

 

.....多分。実際は...もっと酷いなんて...言えない。。

 

「ところでだ、水上。隠れて聞いていたなら分かると思うが、オレたちはショーをしようと考えているが....歌やダンスが必要になってくる、そこら辺はできるか?」

 

「いや...全然ダメですね!ショーに対して知識全くないし、ダンスは...頑張れば...なんとか..なるとは...思う。歌は...あんまり自信がないです...。」

 

だってしょうがないじゃないか、実験台しかやった事がないんだもの。

 

「類...。本当に大丈夫なんだろうな?こいつ曰く、ダンスも歌も自信がないそうだ、ましてはショーの知識もないらしいが.....」

 

「ああ。水上くんなら大丈夫さ。」

 

「大丈夫ってな....お前、なんの根拠があってそんなことが言えるんだ...。」

 

「....僕の実験台だからさ。信用していなかったら、僕はこの場所に水上くんを呼んでいない。彼は努力家だ、必ずどこかで役に立つ。それに、僕の機械たちがショーで輝いてくれるには水上くんの力が必要だしね」

 

「....なるほどな。類がそこまで推薦するとならば...よし分かった!水上をメンバーにいれるとしよう!」

 

天馬くんと神代君が話し終わったのか、天馬くんが僕のところに来た。

 

「確か、水上博と言ったな。オレの名前は天馬司だ!今度から博と呼ばせてもらうからな!ショー仲間としてよろしく頼むぞ!」

 

「....本当に大丈夫?役に立つか分からないよ?」

 

「類が推薦したんだ、信じるしかないだろう?」

 

「ネネロボにはめちゃめちゃ反論してたのに??」

 

「うぐっ...あれは状況が違うだろ...」

 

どうなると思ったが、これから僕も一員としてショーをやることになった...これから大変になると思う..。歌とかダンス...それに台詞とかも覚えるはめになると思うが...なんとかなるだろう。うん。兎に角がむしゃらにやるしかなさそうだ。

 

「博くん!博くん!わたしの名前は鳳えむ!一緒に頑張ろうね!!」 

 

後ろから元気な声が聞こえて来たので振り替えるとピンク髪で僕も身長が低い方だが僕よりも小さく、パワフルで元気な女の子。鳳さんがジャンプしながら話しかけてきた。

 

「頑張ろうね!!できるだけ足を引っ張らないようにがんばります。」

 

なんと言うか、ここのグループメンバーは賑やかとかなんと言うか、毎日騒がしくなると思うけど楽しそうだなと感じる。

 

「よーし!これでメンバーがそろったね!よろしくね☆ネネロボちゃん!寧々ちゃん!博くん!」

 

「ま、よろしくね」

 

「うん。よろしく」

 

「寛大なオレに感謝するんだな」

 

「アンタこそ足引っ張ったらビームの的にするから」

 

「ビーム!?そいつ、ビームがついているのか!?」

 

「おおいっ!?神代君!!なんてもんつけてるんだぁぁぁ!!最悪僕じゃなかったら死ぬぞ!!」

 

「お前は死なないのか!?!?」

 

僕は神代君の肩をつかみグラグラと揺らす。頼むから僕以外に被害を出さないでいただきたい....!!!

 

「大丈夫...大きなケガはしないように調整してあるから....」

 

「あぁ...それなら安心だね」

 

「そういう問題じゃなくないか!?」

 

「みんな、がんばろうね~っ☆」

 

 




読んでくださりありがとうございます!!
引き続き頑張っていきますので、投票と感想、評価まってます!!!

上手くキャラと馴染んでいるかとても心配です....。

博くんっていま思いましたけど身長バカ小さいですよね。

司 172cm
えむ 152cm
寧々 156cm
類 180cm
博 160cm

司くんと類くんと同級生とは思えない...。

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