戦神館チャンネル配信中!   作:吉貝 雷

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前話で前後書き忘れてたので修正しました

夢界捌迷宮は各話を反復横跳びしながら書いているので、矛盾が起きるかもしれませんが、たぶん歴史が周回違いなんだと思います


【盧生結集】夢界捌迷宮【瑠璃禍宮突入】 #4

装備を更新し、盧生たちは乗合馬車に乗った。

馬車は瑠璃禍宮に繋がる雲より高い山の麓で降ろされた。

 

:え、VR登山始まる?

:ショートカットなら入口まで送れよ!

 

クリーチャーの出ない退屈な山をひたすら歩く。

「何もないな」

「これで迷宮に必要なものを山に隠されていたら、私は柊聖十郎を二つ折りにするぞ」

「殺さんようにな。懲りるとは思わんが」

 

40分ほど歩いて、山頂で迷宮の入口を見つけた。

:こいつら歩くの速くない?

 

入口は火口から出る煙で出来た3尺ほどの輪で、中には星空が見える。

「行くか」

「甘粕、術技は四四八が言うまで禁止だからな。体力的には大したことはないが、また街からここに戻るのは時間の無駄だ」

 

迷宮に入ると広大な宇宙空間が広がっており、乾いた赤茶色の地面にふわりと着地した。

遥か遠くで紺青の星が太陽に照らされて輝いていて、他の惑星もいくつか見える。

 

:ここは火星か

:VR宇宙旅行したい

 

「癪だが感動した。あいつ、真っ当に才能使っていれば、とっくに目的果たしてただろ」

:セージェ・・・

:2面で宇宙とかこの後どうインフレすんの?

:ヌードル食いてえ

:真っ当なセージとは!?(錯乱)

:大正時代に宇宙来たらそりゃどんな因縁あろうと感動するわ

 

「故にこそ、奴は鮮烈に輝いておるのだ!どんなに楽な道が有ろうと曲げぬ、彼処まで偏屈な男児はなかなか居らんぞ!!そんな奴だからこそ、俺も神野も力を貸すのだ」

:輝いているか?

:なんだろう、セージが可哀想になってきた

:↑磔にされるぞ

 

しかし、ここはダンジョンであり、周囲には燃え盛る炎を逆さにしたような巨大な海月と、浮遊能力を習得した海月爆萄が徘徊していた。

幾つかの惑星には隕石が降り注いでいる。

「おい、これ絶対燃えてる方が海月爆萄を起爆するだろ」

「あれは侵焔月だな。良かったな、燃やす以外の能はないぞ」

:よくねえ

:甘粕何でも喜ぶじゃん

:クリームちゃんが悟りの眼をしてらっしゃる

:いつものジト目だぞ

:ジト目か?

 

「試してみるか」

「また、勝手に......」

 

踏み出した甘粕に侵焔月が3体近寄っていく。

侵焔月はビームのように超速で触手を何本も甘粕に突き出すが、一振りですべて払いのけた。

その浮いた触手に海月爆萄が引っ掛かり、爆風が起こった。

:えっ?

:あぁー

 

その風に甘粕が巻き上げられて宙に放り出され、そこを侵焔月の触手が狙う。

瞬時に身体を回転させ、高級感の出てきた棺桶で受ける。

そして、そのまま何度も斬撃を繰り出して難なく倒した。

 

:味方でノリで動かなければ、安定感あるな(つまり無い)

:じんたんが只の色物盾に見えてきた。マグロよりは装備してるわ

 

銀の円盤に乗ると水星に送られた。

 

触れるとスタンする肉眼では不可視の光を、四四八の<英雄の御旗・破段之壱『戌孝(もりたか)』>で無効化し、当たれば即死する隕石を甘粕が相殺することで攻略を進めていく。

 

離れた場所に隕石が落ち、盧生たちの足場が隕石として宇宙を漂う。

 

それは何かに惹き付けられるように、真っ直ぐ蒼い地球に向かい、月に衝突し、うっすらと黄みがかったクレーターだらけの岩場に投げ出される。

衝撃で月の表面は水面のように波立ち、最も大きなクレーターに瑠璃色の水が満ちた。

巻き上がった砂塵でクレーターに影が落ち、瑠璃色の瞳の影絵のように真っ黒な兎がぶるりと身を震わせながら現れた。

 

「これは物理攻撃利くのか?」

:手のひらサイズだったら、可愛いのに

 

中層ボス『月兎影刃』

 

兎は残った影から杵を取り出し、天高く跳ねる。

そして、餅でも突くかのように盧生たち目掛けて叩きつけた。

 

3人は素早く範囲外へ飛び退く。

「どう考える?」

「よしっ、こちらも宇宙の力を見せてやるとしよう!<権能召喚・詠段『神の杖(ロッズ・フロム・ゴッド)』!>」

「お前、あれは地球の衛星じゃなかったのか?」

「何、天に向かって射てば良いのだ!!」

 

宇宙に現れ、地球に向けて発射口を向けて出現した衛星は、ぐるりと旋回して月に照準を向けた。

「こちらに向けたところで落ちるのは地球にならんか?」

「そこは努力で何とかした!行けぇぇぇっ!!」

 

都市1つ滅ぼすほどの巨大な鉄柱が、兎を月を深く深く穿ちながら縫い止める。

 

兎は奇声をあげると蒼い炎が瞳から溢れだし、自らの身を焼く。

「自傷する術技など絶対ろくでもないぞ」

それを見た瞬間、四四八が術岐を発動する。

「<英雄の御旗・破段之壱『戌孝(もりたか)』>」

蒼い炎は焼いた影の量だけ縮み、瞳も影に染まる。

 

すると周囲の惑星が現実より遥かに速く宇宙を巡り地球が太陽を覆い、闇が訪れる。

再び光が戻ったとき、鉄柱の先に兎は無かった。

光は闇が訪れた時以上に強くなっていき、一瞬虹色に煌めく。

「そっちが来たか!」

スタン効果を無効化した3人は、足下から突き上げるように杵と共に現れた3羽の兎をそれぞれ迎撃する。

 

「なあ、四四八。これは何を想定した難易度なんだ?我々以外に対処できんだろう」

「俺が知るか」

「全力ではないが、本気では作っているだろうよ。最終的には俺をもここで真の意味で殺すつもりではないか?」

「テストプレイが建前だったろうが」

「始まった以上、直接抑えられん限り法で縛れまい」

黄錦龍(そいつ)の縄張りである以上、不可能だな」

「どうした。急に褒めるな、照れるだろう」

 

会話しながらも、3羽の兎の攻撃を交わして攻撃を入れ続ける。

そして、ほぼ同時に3羽が消滅する。

 

「俺は月の杵が来たが、そっちも何か来たか?」

「こちらは月食の蒼炎だな」

「色無き虹だ」

 

インベントリの無い甘粕は、抱えるほどの大きさの真珠によく似た宝玉をしまった。




しばらく戦力過剰が続きます

甘粕のステータスは攻撃威力だけで言えばこのゲームのラスボスぐらい。じんたんはチートスマホ(酩酊)みたいなもんです(゚∀。)y─┛~~

メリークリスマス!ご視聴ありがとうございます。リスナーの皆さんの夢へサンタがプレゼントをお届けします。届いたのは?

  • 勇者魔王との対戦権
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  • カタログギフト『阿頼耶』
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