戦神館チャンネル配信中!   作:吉貝 雷

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迷宮名、クリーチャー名は迷宮なら七宝名、クリーチャーなら元ネタ+能力でスパスパして適当に作ってます

盧生をノースティリスに送りたい発作が起きたので誰か救ってください
良い夢が見たい(゚∀。)y─┛~~


【盧生結集】夢界捌迷宮【白金憔宮】 #6

一行は3つ目の迷宮、白金憔宮(しろがねしょうきゅう)の前にいた。

「今回は迷宮の前まで運んで貰えたな」

「ここまで回り道されるなら歩いた方が早いぞ」

「疲労って概念を覚えろ」

 

:カッスがトライアスロンで海上をゴザ走りで走破したってほんと?

「あいつがやったのは、散在ガ池の縦断だな。許可を得てやったが、無断で真似されると危険だということで映像を公開しないという条件だ」

「海はあれではないか?クリームヒルトが徒歩で日本に向かったときの!ストライキで飛行機が欠航した際に陸路を走って中国まで行って、泳いで日本に渡ろうとしたところで、黄錦龍が船で送ったんだったか。決めたぞ、今度4人で日中遠泳だ!!」

「誰がやるか。お前も両国と俺に迷惑だから止めろ。せめて現実では問題を起こすな」

「私は反省しているからな。どうしても四四八と年を越したかったんだ。それ以来、ちゃんとクリスマス明けには日本に渡っている」

:反省するのはそこじゃないぞ

:真冬に何してんの

:ウォッカは持ったか

 

 

白金憔宮(しろがねしょうきゅう)は外界と地続きになっていて、銀色の大型のトロッコがぽつんと残る廃坑のように見えた。

入口から射し込む光に照らされた線路は奥に続いており、クリーチャーの姿は見当たらない。

 

内部に入ると、薄暗い洞窟の壁面に幾つか白い何かが反射して輝いている。

 

「乗れと言わんがばかりだが」

そういって四四八がトロッコの中をゆっくりと覗きこむ。

中には、内側から破られた鳥籠と2枚の黄色い羽根が転がっていた。

 

「灯りはどうする?」

「坑道で鳥籠と来ると火は使いたくないな。今度は洞窟だからな、生き埋めにでもされそうだ」

「......。甘粕はここで術技使って大丈夫か?火も爆発もない術技はあるか」

「神の杖ぐらいだな。天井に穴が空くが」

「いっそ、甘粕一人で行かせればクリアして帰って来ないか?」

「あり得るが、なあ」

「ならば、次の迷宮の解放まで全員で行い、二手に別れるのはどうだ?秘匿情報はあるが迷宮名が判れば、道中のクリーチャーは判るだろう?全滅したとしても、寺院に転送されるらしいからな、こいつに預けておけば回収出来る」

「甘粕の術技のせいで悪手とも言い切れないな。中間のボスを倒してからまた考えよう、まずは光源とトロッコをどうするかだ」

 

:ボスドロップに光ってんの無かった?合成とかないの

「月食の蒼炎か。説明としては『月に夜を(もたら)す瑠璃の宝玉の命を燃やすような輝きの陽炎』と書かれていたので、火気はないかもしれんな」

「なあ、黄錦龍。お前光れんか?」

「晋の車胤字は武子、南平の人なり。恭勤にして倦まず、博覧多通なり(簡訳:真面目で学問に励んでいた)。家貧にして常には油を得ず。夏月には則ち練囊に数十の蛍火を盛り(夏に蛍を袋に集め)以て書を照らし、夜を以て日に継ぐ(夜の明かりにして書を読んだ)

 

そう詠いあげる声と共に、盧生たちの身に着けていた布地が全て仄かに光った。

「お前、何でもありだな」

:じんたんにゲームから出してって言えば、出れんじゃない?

「甘粕以上に思考の予測がつかんから嫌な予感がするんだよ」

:オフ会のしおりの注意書きに「違法性の無いものしか持ってくんな」と追記させた男だもんな

 

「言って見るものだな!」

「1つ解決はしたが胃が痛くなりそうだ。お前とそいつを組ませたことを後悔している」

「トロッコは、私が<メメントモリ・詠段『ブラックドッグ』>で猟犬を2匹呼んで乗せて、私たちは後を追えば良いだろう。いざとなれば飛び乗れる。クールタイムとコストがかかるだけで再召喚できるからな」

「そうするか」

 

トロッコに不吉なオーラの黒い大型犬2匹を乗せ、迷宮を小走りに進む。

防具を溶かす蚯蚓(みみず)や音波で身体を弛緩させる蝙蝠を何なく倒し、切り替え毎に力ずくで停車して偵察しながら下っていく。

途中、線路が途切れ、錆びたトロッコに乗り換えて更に地下へと駆け降りる。

:サクサクすすむなー。本来、暗闇の中で袋叩きに遭うんだろうけど

 

広い空間に入る直前で、トロッコが跳ねてその中で大破する。猟犬たちは砕ける前に飛び降り、1匹は地中から現れた丸みを帯びた寸胴な爬虫類の爪に串刺しにされた。

その犬は爬虫類を一噛みして溶けるように消えた。

 

:トロッコ乗るとミミズはスルーできるけど、こうなるのか

 

中層ボス『孔慟土竜(こうどうもぐら)

 

「あれがモグラ?地中居ただけの爬虫類だろう」

「土の竜って書くんだよ。始終地中に居られたらやりにくそうだ」

 

「足場が悪い上に足元がまるで見えんな。よしっ」

そう言って、甘粕は防具を全て脱ぎ捨てて、辺りにばら撒く。

:見え...見えっ、ないorz

:クリームと変われ

:チェンジ

:どこまで再現されてんだろ

 

「こんなものか」

地面にばら撒いた装備の光で亀裂と穴だらけの足場が明らかになる。

ある程度の不利を補うと、盧生たちは一方的に攻撃で出来るようになった。

 

暫く攻め続けていると土竜が地中から現れなくなる。

「何が来る?」

 

そして、大きな振動を共に足下が消失し、全てが落下し始める。

羽音と共に土竜が宙に投げ出された盧生たちを襲う。

土竜は小さな翼を虫のように素早く上下させて減速と体勢制御を行っていた。

「悪いない奇手だが、お前を守る大地()も失くなったぞ」

そういって土砂を蹴って移動し、クリームヒルトが壁際で壁を強く蹴って土竜に肉薄する。

「そろそろ私にも見せ場が欲しかったところだ」

 

クリームヒルトは土竜の後ろ足に足を絡ませて組み付き、両刃剣を深々と突き刺した。

 

竜は反応も出来ずに命が尽き、重力に吸い寄せられていった。

「さて。上か下、どちらに行く?」

「下は後でも行ける。上に戻るぞ、道があるなら下の難易度は地獄だろうよ」

「愉しみだな!」

「上だっていっただろう、試練中毒」

「仕方がない、今夜また行こう」

:デスゲーム何日目だと思ってんだ、魔王

:カッスでなければ、実は黒幕で毎日ログアウトしてる枠だろ




わりと筋肉な四四八にメスゴリラと言わしめたクリームヒルトなら水泳で地球半周できるっ(゚∀。)y─┛~~
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