間違えていたタイトルのナンバリングを修正しました
甘粕は満足げな顔で宿屋の部屋で正座していた。
「俺たちが
だが、何故ボスのドロップアイテムを放置して帰ってきた!置いてきたって言うってことは持ち帰れたんだろ」
「俺たちの勝利をいち早くお前に報告したかった!」
「アイテムが足りずに詰んだらどうする気だ、反省しろ!最初から拾わせる気の無かった瑠璃禍宮とは違ったろうが」
「何、そのときは何とかしよう!」
説教が終わり、装備を更新して消耗品を購入して、
よく見ると黄金の人骨で組まれており、数えれば5桁は軽く越すだろう。
「趣味悪いな」
「好い心意気だ、これは人類も奮起するに違いない!俺も闘志が湧いてくる!!」
「これが黒ければ、ボスに私が出て来そうだ」
「ああ、何故お前はこんなにも怒っているのだ。何者もお前の愛に砕けるのなら、世界を自分の形に閉じてしまえば幸せになれるというのに。悲しいなあ、俺がお前を救ってやろう。抱きしめてやろう」
:甘粕に闘志湧いてないことあるの?
:じんたんは何言ってんだ
中に入ると長い廊下が続いていた。
進み続けるが敵も罠も一切出てこない。
「これ絶対あれだろ」
「俗に云うボスラッシュがありそうだな!」
「甘粕置いて帰るか?」
「いや、ここは一切情報が無かったからみておきたい」
「冗談だ」
荘厳な扉の前に出ると両脇に
中は、無数の柱以外は見当たらない広い広場だった。
「ふんっ」
突然、四四八が背後に武器を振り抜く。
そして、3人は散開して、時折飛び退きながら、それぞれ武器を振るい始めた。
「そろそろ出て来たらどうだ?」
「炙り出してやろう!」
轟音と共に室内が瓦礫の山になる。
「見つけたぞ」
3人が見上げる先には、卑屈そうな小柄な男が浮かんでいた。
「全く、野蛮ですねえ」
「何を言う。人類の叡智の結晶だぞ、ろくでもないがな」
「四四八、こいつは商会の店主だな」
「ああ。倒したら閉店とでも設定されていそうだ」
:解説お願いします!
「ん?画面越しだと見えにくいか。簡単に言えば糸使いだ」
:把握
:その場にいたとしても見えません!
「見えるまで死ねば良い!諦めなければ何度でも抗えるなど最高ではないか!!」
「止めてください、死んでしまいます」
「私の前で無駄話とは嘗めてます?」
:あ
「良かろう。この魔王、甘粕が相手になろう!何、安心しろ。何度でも相手になるとも!!」
その言葉を聞き、四四八は呆れ、クリームヒルトは苦々しい表情をした。
「はあぁ」
「仕方ない。おい、黄錦龍。私と四四八を隔離しろ!」
直後、流星群の如く人類の叡智が無数に降り注ぎ、画面が真っ黒になる。
:見えん
:らgぐ
:おoomもmみいm
正常に戻った時、先に続く扉と盧生たちだけが残っていた。
「AIに言う事じゃないが、甘粕を乗せるなよ......」
「防衛能力だけは信用できるな。対象や手段が信用ならんが」
階段を上った先の次の部屋は、そこかしこに採光窓のあるダンスホールだった。
第二槍『影縫侍女』
「ねえ、女の子1人相手に3人掛かりってズルいと思わない?」
「何、お前も只者ではないのだろう。女だからと差別はせんよ」
「はあ?やだやだ、差別は兎も角区別ぐらいしなさいよ。バイなの?そんなこと言うなら私が指名するわ。女の闘いと行きましょう」
「私か。だが、2人が手出ししたからと反則とは言ってくれるなよ」
「ならこれも、反則じゃないわよねえ?」
四四八と甘粕の影が2人に巻き付くとぴたりと動きが止まる。
「システムっていいわよね。実力差なんかじゃ逆らえないんだから。大っ嫌いだけど」
:ゲームバランスって知ってる?
:クリームちゃん頑張れー
:これじんたん動けるの?
:↑じんたんって動くの?
:↑動かない
「随分精工なAIだ。四四八と甘粕が名を挙げられがちだが、私とて力負けしていないと教えてやろう」
「AI、AIってあんたの方が機械なんじゃないの」
「心外だ。今の私は恋する乙女だぞ」
「......そう」
「武器は出さないのか?私は」
そう言いかけたところでクリームヒルトは跳躍した。
それに対し、動きの無かった影縫侍女が渋顔になる。
「これだからセンスのいいやつって嫌なのよ」
「なるほど。どちらを使ってくるかと思えば影か」
「はー、降参。さっさと上がってちょうだい」
彼女がそういうと先に続く扉が現れる。
「まだ一度も打ち合ってないが」
「一介の侍女が命かけてまで止める訳ないでしょ。こっちは不意打ち、揺さぶりが真骨頂だっていうのに相性悪い相手しか居ないじゃない」
「そこの棺桶はどうだ?」
「一番最低よ。この能力でどう戦えって言うの」
「最低なのは同感だ」
:じんたんの扱い
:AIの出来がいいな。モデル居るのか?
次の扉の先は夕暮れの薔薇園だった。
第三槍『活啜夜茨』
そこに居たのは、白髪の柄の悪い青年だった。
「よう、早かったじゃねえか?誰かサボりやがったか」
:待ってる部屋間違えてます
:名前似合わねえ
「まあいい、さっさとやろう、ぜっ!」
「一人ぐらい正々堂々戦おうとするボスは居ないのか?居たら騙し討ちはするが」
「分かりやすくていいだろうよ」
3人はダメージを与えていくが、四四八が殴られたところで傷が再生する。
「回復能力か」
殴り合いが続くが、急に辺りが暗くなり、同時に3人の動きが鈍り、重い一撃を受ける。
:何あれ
満月が薔薇園を照らし、生垣がしゅるしゅると女性を象り、青年に寄りそう。
「こっからは、俺たち吸血鬼の時間だ」
「何、イメージ的には私も夜が似合うらしいぞ?」
「俺もここに大輪の花を咲かせてやろう!」
:灰色エンコ殺しキノコはそろそろ自重しろ
:花火は爆発するが、爆発が花火な訳じゃない
甘粕の術技は、地べたを駆け抜けて女性型を除いた薔薇全てを焼き尽くした。
「ほう!面白いっ」
:何だ?
「なるほど。術技含めた全てのステータスの弱体化か」
青年はクリームヒルトに殴りかかり、クリームヒルトは倒れることでそれを避けたが、風圧に切り刻まれた。
「気に入らねえなあ!!」
「こっちは弱体化、向こうは強化されるのか」
「ここは俺に任せて貰おう。女の方を頼む」
四四八は複数回自分の悪影響を無効化することで、影響から抜けると、青年に殴り掛かる。
:なんか男の動き一気に悪くなったな
「こちらの弱体と連動か吸収をしているんだろう。一番ステータスの高い甘粕が残っていてこれということは、パーティ平均か?」
:パーティ平均?あっ......
:そこの棺桶、プレイヤーなんですよ
影響から抜けた四四八がクリームヒルトの弱体化を無効化し、2人で押し切る形で『活啜夜茨』を倒した。
「くっそ......。てめえら絶対、狂犬野郎ぶち殺してから死ねよ!」
牢獄の内側に出た。
第四槍『灼熱砲手』
「話すことは無い。死ね」
その言葉と共に空間全てが業火に巻かれた。
:はいはい、じんたんじんたん
「<英雄の御旗・破段之壱『
:えっ
:熱にも効くの?
灼熱の中、一人の声が朗々と響く。
「ああ、俺の知る世界は、誰もが笑顔を浮かべ至福の夢に酔い痴れていた。人間とは自己の中に完結しているもので、己が夢の中こそが現実であった。それはそう、今日のような日も同じであった。当然よなあ、皆いつだって幸せで、彼らが不幸であったことなどただの一度も無かったのだから。つまりだ、きっと今お前たちはとても苦しいのだろう?俺が救ってやろう、<四凶渾沌・鴻鈞道人>っ!」
:中国語分かる人翻訳して
変わらぬ灼熱の中、吐き捨てるように声が響く。
「ふんっ、ここまで来たのはマグレか?その程度で我らが王の下に辿り着けるとは思わないことだな」
そして炎は消え、顔をしかめて
「おい、これ。現実の神経に影響しないだろうな......」
「少々脳が痺れたな」
「どこにも扉が無いが、どうする?」
:バグ?
:だから、じんたんに術技使わせたくなかったのか
「そもそも想定されていなかったんだろうな」
その後、再出現した『灼熱砲手』が灼熱を顕現する前に、総攻撃を仕掛けて勝利することで扉を出現させた。
「なんだか悪いことをしたな」
「起きてしまった以上、最大限利用するしかあるまい」
扉の先には、一面に広がる草原があった。
第五槍『鏡身狂狗』
中に入ると、四四八とクリームヒルト、甘粕と装備された黄錦龍がそれぞれ右と左にガラスのようなもので分かたれる。
服装以外瓜二つの少年と少女がガラスから万華鏡が回るように現れ、言葉を交わすことなく、地に足を付けた瞬間姿が消えた。
盧生たちは双子が鏡写しに移動することを見抜いたことで、動きを合わせて封殺して倒した。
次の扉の先は戦場だった。
第六槍『法徨慧剣』
:さっきも怪しかったけど、もう城じゃねえ
「恨みはないが、いつか迎える望みの」
「悪いが待った。それは禁句なんだ。やっと正面切って戦う相手が来たようなので、御託無しで戦ってくれ」
「良いだろう。こちらもひとつ明かそう。俺の力は文字通りを一撃必殺だ」
「四四八が自分を馬鹿と評するのはこういうところか。いや、先ほどの二の舞は私もごめんだが。折角だ、タイマンにでもしたらどうだ」
「流石は俺に勝った男よ!」
「そういう事らしい」
「心得た」
そして、2人が駆け出して武器と拳が交差するが、四四八は飛び退いた。
:これ、全部即死技?
:ついに四四八も2Pが現れたか。2P南天はまだか
お互い攻撃を躱し合い、戦いは膠着する。
「<英雄の御旗・急段『
『法徨慧剣』が四四八の攻撃を躱そうとしたところで、四四八は強引に攻撃の軌道を変えて、命中させる。
「ぐぅっ!」
そこから戦況が徐々に四四八に傾き、やがて『法徨慧剣』は倒れた。
「......。今まで見たことを忘れるな」
「やはり、そう来るのか」
遺言に心当たりがあるように眉間に皺を寄せた。
次の部屋は教会の聖堂になっていた。
第七槍『征骸拝徒』
「はるばるここまでようこそ。これといった特技の無い身ですので、どうぞお手柔らかに」
そこにいた金髪の神父はそう言って、動き始めた。
盧生たちが次々仕掛けるが、彼は涼しい顔をしている。
「どこが特技が無い、だ。ダメージを入ってるのか?」
「確かに大変丈夫な身ではありますが、何分借り物なもので」
:ギミック型か?
:よしえもん、何かカウンター技出してー
そこから一時間近く膠着した。
:クリームちゃん、あれ使わないの
:買い物行ってくる
突然、四四八が武器を手放し、『征骸拝徒』の腕をつかむ。
「<メメントモリ・破段『モート』>っ!」
『征骸拝徒』は、四四八ごと移動し、クリームヒルトの攻撃を躱した。
「なかなか厄介な術技をお持ちのようだ。そろそろケリをつけるとしましょう」
その言葉と同時に体が輝きだした。
「これは......、凌げるか?」
「よしっ!俺も全力を出そう!」
一瞬早く、甘粕の全力の攻撃が『征骸拝徒』を飲み込んだ。
内装は全て破壊され、先に続く扉だけが残った。
その扉はこれまでの倍の大きさの大扉で、六つのシンボルが一つの槍を形作っている。
扉を開けた先には玉座の間があった。
第八槍『黄金骸城』
第一槍『千呪棺王』
「さて、まずは我が城の最奥に辿り着いたことを讃えよう。最後に
そういったのは、玉座に座る黄金の獅子のような男だった。
本人ではありませんが、ボイロみたく学習元が本人かもしれない(゚∀。)y─┛~~