戦神館チャンネル配信中!   作:吉貝 雷

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ルビは好きに読んでください


【盧生結集】夢界捌迷宮【玻璃爛宮】#13

3人はゲートを通って、自宅に戻り休息を取った。

 

「面倒なだけあって、まともな報酬は用意していたらしいな」

「四四八もか。お互い手の内を見せて、今後の動きを決めよう」

「俺が新たに取得したのは<不屈・急段『犬飼現八信道(いぬかいげんぱちのぶみち)』>、消費が大きいから奥の手のような扱いになるだろうが死亡時に状況を戦闘前に巻き戻せる。当然記録は残るから、ボスは動きを変えてくるだろうな」

「私は2つ増えたぞ。<メメントモリ・急段『カルペ・ディエム』>と<天性の武勇・急段『最適化』>だ。前者は迷宮内で自宅の機能が使用できる。成長も可能だ。後者はステータスの一時的な振り直しができる。甘粕はどうなんだ、あの迷宮でも使えそうか?」

「勿論だ!<権能召喚・急段『斯く在れかし』>は俺自身をより高みに押し上げる!」

 

四四八があきれ顔で訊く。

「お前の<切磋琢磨・急段『限界突破』>とは違うんだ」

「相乗効果があるぞ!『限界突破』をステータス倍化だとすれば、まあ10倍ほどか?」

「余計な物を壊す予感しかしないんだが」

「何、ステータスと言っても数字のみには収まらん。術技の対象を選べる上に、威力増減も出来るぞ!」

「なら最初から対象選択を持って、今の段階で威力を上乗せすれば良かっただろうに......。黄錦龍は、何だ?」

「もう棺桶ではないなあ!」

「いや、最初から棺桶か怪しかっただろ」

 

黄錦龍は、模型サイズの中華風の宮殿と化して甘粕の頭上に浮遊していた。

「いくら柊聖十郎の作ったアンフェアなゲームとは言え、お前は好きにしすぎだろう。どうなっているんだ」

「全くだ」

 

お互いの術技を確認し、装備を整えた盧生たちは再び玻璃爛宮(はりらんきゅう)に足を踏み入れた。

入口で甘粕が敵のみに対象を絞り、『神の杖』を迷路を埋め尽くす程に連射して一掃する。

「一気に行くぞ!」

 

地形の変形などは起きなかったため、迷いなく盧生たちは進み、前回の撤退原因となった虎と鉢合わせる。

「まあ、装備も整えて、能力のネタも割れているからなあ」

そういって四四八は虎を空中に打ち上げた。

そのまま空中で畳みかけ、虎は大地に帰る事なく、水しぶきのように弾けて消えていった。

 

その後も迷路を進んで行き、ついに十字架の前に辿り着いた。

すると上から声が響く。

「ふん、生意気にもここまでは辿りつけたようだな。だが、ここで終わりだ」

 

蝕楔十字『逆磔病崇』

 

「まずは不遜にも俺の領域を侵すウイルスに退場してもらおう。仕様外の動きをしたのだ、報いを受けるがいい」

その言葉と共に、甘粕の頭上の城が初めから無かったかのように消えてしまった。

:あれ、割と正論だぞ?

:バグ利用はBAN。当然だよなあ

 

「お前たちにこの身の病苦を教えてやろう。水晶のように脆く爛れて死ぬがいい」

そういうと画面が揺らめき、迷宮が変形する。

「<英雄の御旗・破段之壱『犬塚信乃戌孝(いぬづかしのもりたか)』>!」

 

盧生の居る場所だけを残し、迷路は熱波に中てられた飴細工のように崩れ、水晶から不吉な色の煙が彼らの方へまっすぐ流れてくる。

迷宮を支えるのは水晶の十字架だけだ。

 

「四四八、あとどれぐらい持つ!」

「倒すまで持たせる!甘粕っ、クリームヒルトっ、俺をあの十字架に送ってくれ!!」

「応っ!」

「任せろ!」

 

『逆磔病崇』に直接的な攻撃は無いらしく、ひたすら悪循環を断ちながら、十字架に向かう。

 

「いつまで無駄あがきをするつもりだ。その不相応な椅子から降りろ。この忌々しい病魔と共に電子の藻屑と消えるが良い」

 

十字架に3人の姿が映り込み、ギシギシと十字架が軋む音を出した。

 

「甘粕、クリームヒルトっ!力を借りるぞ!<不屈・破段『犬田小文吾悌順(いぬたこぶんごやすより)』>っ!<切磋琢磨・急段『限界突破』>、<権能召喚・急段『斯く在れかし』>、<天性の武勇・序段『一騎当千』>!!」

 

「在るべき姿と還れ!<英雄の御旗・破段之弐『犬山道節忠与(いぬやまどうせつただとも)』>!!」

 

その一撃で水晶の十字架と不吉な煙は清浄な光に溶けて消え、その場に柊聖十郎が現れる。

彼を中心に迷宮と煙が再生成されていく。

「その程度で俺の死病に()てると思わんことだ」

「そろそろ帰せ。俺に嫁と正月を迎えさせろ」

「お前たちがゲーム(ここ)から出る手段は一つ。この俺を倒し、最後の迷宮の最奥に向かうことだけだ」

「まだ何かしらあるのか?」

 

「俺より劣るお前たちはここで病魔と共に果てよ。干キ萎ミ病ミ枯セ。盈チ乾ルガ如、沈ミ臥セ。生死之縛・玻璃爛宮逆サ磔!」

 

悪循環を断った盧生たちの身体が、先端から水晶に変異していく。

「ひとまず仕切り直させて貰おう。<メメントモリ・急段『カルペ・ディエム』>!」

クリームヒルトが術技を発動すると盧生たちは自宅の中に転移した。

「外はあの病魔の水晶と柊聖十郎がいる。術技が破られる可能性もあるから直ぐに成長させるぞ」

「ああ」

3人はそれぞれ寝室のベッドに触れ、成長を行う。

:寝なくても出来たのか

「『逆磔病崇』は倒してたんじゃねえか。乱入すんなよ」

 

 




やっぱセージにはよっしーよな(゚∀。)y─┛~~
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