戦神館チャンネル配信中!   作:吉貝 雷

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怪文書です
セルフ添削時点でわけわからんかったですが、桃源郷セーフということにしました
自分の読みたいサクノヒを読んでください

ホラー表現が含まれます


【黄錦龍】夢現朔月 三光目【サクノヒ】

サクノヒのあらすじ

仕事を終え、マンションの階段を上り、鍵を開けて自宅に帰ったつもりが、異界に迷い込んでしまった主人公。

その異界は月以外の明かりが存在しない霧の町だった。

元の世界に帰るため、彷徨っていた主人公は、途中、赤々と煙管を吹かす老人に出会ったが、

"明かりを絶やすな"とだけ言って、沈黙してしまう。

その後公園で出会った男は、会話こそ出来たものの、煙となって消えてしまった。

 

新月のにやけ笑いに照らされながら、私は薄気味悪い薄ピンク色の霧の中を足早に歩く。

しゃがみ込んで公園で自ら起こしただろう線香花火よりも頼りない焚き火に縋りついていた男の事が脳裏によぎる。

私は目の前で声をかけているのに、『誰かそこにいるのか』と問いかけてきた彼。

必死にか細い枝で火を求めていた彼の手から、負荷に耐え切れなかった枝がはじけ飛び、『待ってくれ、死にたくない!』そう空に懇願していた。

手元の種火が潰えるとともに、吹き消された蝋燭の炎のように煙となって霧の中に消えていった。

「俺の桃源郷にまた一人、救いを求めるものが現れた。痴れて枯れ枝に大火を見る男を見てから、足早に俺を追いかける。俺は直ぐ近くに居るというのに、こんなにも怯えて可哀想に。お前が気付かずとも、俺はお前を抱き締めてやろう。仙人は徳を重ね、ついには天に至る。善哉善哉、目出度いなあ」

:音…読…?

:待って、前回の(じんたんの目にしか映らない)桃源郷から現世に拐われた悲しき少女はどこ行った

:何なのだ、これは

:↑ノベルゲーム音読配信(じんたん脳内変換予測配信)だよ

:じんたん情景描写もして!翻訳班にも伝わらねえ

 

きっと、この世界では光が無ければ彼のように消えてしまうのだろう。

きっと新月の薄明りは、いつまでも照らしてくれる訳では無い。ここに来たばかり頃、もっと周囲は明るかった。

月は私の命綱のはずだが、どうにも、私を丸呑みにしようとする大蛇の口にみえて仕方が無かった。

「ん...、桃源郷も随分広がって来たなあ。また一人、羽化登仙に至ったのか。善哉善哉。どうした、照れているのか?俺とお前の仲だろう、遠慮するな」

:どこだよ、桃源郷

:桃…ではあるが、地獄だぞ

 

――夢なら早く覚めてくれ

「いい夢を見たいだろう」

:ラスボスはプレイヤーか

 

男のように火起こしを試みるのが一番可能性があるのかもしれないが、私に火起こしの知識など名前だけは知っている程度でしかない。

月明りのあるうちは、スマホの電力を温存して何とか灯りを確保しなければ。

「思うに、純度が足りないのではないだろうか。こっちに来い、お前にも極上品を用立ててやろう」

:ほんと何が見えてんだ

 

ゲームシナリオと黄錦龍の認識が乖離(かいり)しながら、ゲーム自体はプレイヤーの自覚は無くとも総当たりに近い形で進んで行く。

 

:こんな認識ズレてんのに何でセーブ&ロードできるの?

:↑無自覚神プレイできるし今更

:↑↑↑いや、タケノコにきまってんじゃん

:↑↑口に入れば一緒だろ

:↑エダ派だ。双方鎮まれ

:じんたんの前で争うなよ

 

月明りが無くなる少し前に私はスマホを数時間ぶりに開く。

月がきゅっと口を閉じた瞬間、霧の中から私の背より少し高いぐらいの塀が目の前に現れる。

私は塀の縁に手をかけて、その先を確かめようとジャンプした。

「良く来たなあ。俺に会いたくて会いたくて仕方なかったんだろう。俺に救いを求めて来るものも増えてきたなあ、外は苦しいものなあ。どうした、早く入ってくると良い」

:お、話進んだな

 

そのとき、私は明かりのついた建物を見つけた。

それは時代を感じる古い校舎だったが、数か所の明かりの漏れた窓が私を癒してくれた。

「こんな時間に学校に明かり?」

思わず口から出た言葉に、私は自分で呆れてしまった。

ここまで月以外の光が公園にしか無く、日の出の気配がみじんもないのだ。

スマホは午前4時を示しているが、こんな非常識な場所で常識で語るなんて空しいだけだ。

「外の理は痛くて苦しく辛いだろう。早く夢を見れば良い。ここにはお前の望む世界がある」

:いや、主人公ちゃんは夢から出たいんです

 

とりあえず、通用口を探そう。校門でもいいが、どんな理不尽があってもおかしくはない。

自分の背中を押すために、外部向けの入口を目指そう。

私は塀をぐるりと周り、通用口を探した。

 

「どうした、喧嘩か?」

:何が?

:どこをどう翻訳したの

 

正門と通用口を見つけてインターホンを押したものの反応がない。

「おお、どうやら客人のようだが誰だったか」

「んん、そうか、今日は取引先の来る日だったか。今回で次の畑が買えるな」

:集腋成裘桃砂郷か!?

:またお花育ててるー

 

通用口の扉を押すと、何の抵抗もなく開き、私は転びそうになる。

「どうした、いつまでそこに居る、遠慮せずに入ってこい。俺はいつだってお前たちの友だろう。心配なのか、安心しろ、精製者はまた増やしてやるから、お前が他人を気にすることは無い」

:んー、SGMっぽいな いつからかはわからんが

:でさー、中の餡子が半分だったんだよ

 

辺りを見回して呼びかけるが、人の気配はない。

しかし、一か所開きっぱなしの扉があった。

仮にここが血塗れの墓地だったとしても、闇に押されて飛び込むに違いないのだ。

「どうした怖い顔をして。危ないぞ、それを下ろしたらどうだろうか?」

 

私は意を決して職員用であろう扉から校舎に立ち入った。

やはり、この辺りに人はいないようだ。

「どうしたそんなに慌てて。そんなに急がずとも俺は全員抱きしめてやるとも。なんだ手伝いたいのか?お前の夢の中で手伝えば良いだろう」

 

「寂しいのか。どれ、一服していけ」

:いつもの

:ねえ、じんたんの画面では何が起きてるん?

 

一瞬どうするか迷ったが、私は明かりの見えた位置をスマホにメモした。

「善哉、善哉。悩みなど、煩わしいだけだろう。人は幸せであるべきだ」

 

灯りのついていた場所で一番近い、2階の中央右の教室に行こう。

「また1人苦しみから救うことができたな。しかし、皆は何故夢の中でまで人を不幸にするのか。あれか、四四八が言っていた続くべき背中を見せるというやつか。なるほどなあ」

:なるほどなあ(零パー理解)

:四四八が女装付けて殴り掛かってくる

:女装で殴る四四八。なるほどなあ

:なるほどなあ(錯乱)

:収穫したから、精製してくるー

:↑増員用の追加施設作るわ。手伝う人ー

:↑no

:↑ノ

:↑行けるぜー

 

スマホで照らしながら、階段を探す。

「次の分が収穫できたか。なら、僅かでも早く完成させて振舞ってやらねばなあ」

:じんたんは頑張り屋さんだなあ

 

途中、高級そうな木製の扉を見かけたが、まずは灯りを手に入れたい。

できれば、明かりのある建物にいたら煙にならなかったりして欲しいが。

目指していた教室は、煌々と溢れる光で直ぐに分かった。

私は、開いていた出入口に駆け込んだ。

そして、ほっとして深く息を吐こうとした私は、直ぐに口を押さえて後退った。

「なんだ、また俺にプレゼントか?礼に極上品を包んでやれ。んう?うむうむ。やはり、地上を桃源郷にあいてやらねばなあ」

:↑そっち行くなら粘土も取ってきて

:↑了解

:何かと思ったら道士までエアSGM始めてんのか

 

光源は部屋の真ん中に存在した。

吊り下がったバレーボールほどの大きさをした昼光色のそれからは、萎びた人参のようなヒモが4本垂れていた。

「随分嬉しそうだな。なに、俺は嬉しいだけだ。やはり人は笑顔であるべきよなあ。そう思うだろう」

:俺らに見えてるのはグロ画像です

:わー、笑顔でブランコ乗っててたのしそー

;↑ごめん設置場所間違えた。誰か回収できる人いる?

:↑ええんやで、俺が行けるぜ

 

いや、目の前の物を正確に認識するのなら、頭部を電球のように光らせた皮だけになった女性の死体だろう。

壁際のロッカーに背を付けながら、私は窓際に寄る。

「そんなに感謝するな、照れるだろう。そうか、そうか。お前もこちらに来い、一人で羽化登仙を目指していたのか?俺が手伝ってやろう」

:いやいやいやいや

:なるほど

:白煉瓦ブロックどっちもってけばいい?

:↑こっちの上空いてるから部屋作ろうぜ

 

――月は俯きながら大笑いしていた

「暗くなってきたな、家に戻って次の日を迎えよう」

:え、さっき家に入った(設定な)んじゃ

:南えもんー、じんたんのやってる脳内ゲームとの比較動画作ってー

:じんたーん!配信切れるよ!!

:乙

\2000 お疲れー

\5000 日本語翻訳版求む




すぱぁ(゚∀。)y─┛~~

5月から非lightのオリ主ものを平行して投稿します

こっちは来年ぐらいで完結予定。
デュエルモンスターズ界にじんたん送り込みたくなったので、執筆中ですが、デッキ構築(カードは創った)で難航してます
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