「作戦を決めた。いいかーー」
リスナーたちに作戦を周知させる四四八。
『カッスに通じるの?』
『罠だったりしない?』
「対策はしてくるだろうが、俺達の勝利条件を考えるとこれが最善だ」
「現状自体が罠に嵌まっている状態だ。明らかになっている範囲で動いていこう。停滞させると何をしだすか分からんからな」
「あまり焦らしてくれるなよ?」
神野はその発言を聞いて、ニヤニヤと四四八をみた。
「だそうですヨ。男なら責任とってくださいネ」
「やめろ。進めさせてもらうぞ」
『天然カッスと鬼畜神野が合わさり最悪だ』
「作戦とやら愉しみにしているぞ」
2巡目は2人とも防衛志願者を指名し、門の前に移動させた。
そして、数十手番が経過したとき、天門と風門を囲むそれぞれ味方8人、門と中心の間に鬼門と裏鬼門のアバターが陣取った。
「お前たちが俺の予想より果敢で嬉しいぞ!どれ、仕掛けてみるか」
「ハイハイ、しょーがないですねえ」
甘粕は中間地点の1つを使い、天門に打ち出し、四四八を門から弾き出した。
:アバターがボール挙動で弾かれてるの脳がバグる
:負けたら永久的にバグるんですぜ(震え)
:中に見えてないからって不安になること言わないで
「デハ、こうですネ」
すかさず神野が防衛に出ていた天門のプレイヤーをクッションにして、四四八を少し太極に押した。
まだまだ太極までは距離があるが、狙われやすい位置には出てしまった。
『よっしーっ!?』
『よっしー落ちたらオシマイだよな?』
「心配ない。まだ、アイツらは俺を落とせん。だが、今回と次の2手を変えておこう」
「全く、私も含めてだけ盧生はどいつも四四八、四四八。私もたまには活躍してやらんとなあ?四四八、お前たちの手番を使うことはない。私の方で押し込んでやる」
「助かる。だが、作戦は?」
「そちらで2手使うよりは余程早い」
「そうだな」
『本当に大丈夫なんですよね』
「俺を信じろ」
『はいっ』
天門のプレイヤーは太極に詰めていた甘粕の
:よく出来るなあ
「いいのか?俺の勝利が一歩近づいたぞ!」
「お前のハンデを埋めてやってんだよ」
「あーアー。全くしゃちょーが調子のるからぁ」
:1000落とせば、盤面は動きやすくなるだろ
それから四四八とクリームヒルトは防衛しながら、甘粕と神野の手駒を減らしていった。
「甘粕、お前にしては大人しいな」
「ちゃんとここに首輪は着いていると言っただろう」
:よっしー、リードもっと短くした方がいいよ
「俺のほんの一生のうちにお前が現れたのだ。少し待ってやっている」
『待ててない』
『よっしーいなかったら、どうなってたんだよ』
「期待以上だったので、もう一声発破をかけてやろう!」
そういった甘粕は自分の手番でクリームヒルトをひきずりだした。
「もう待たなくていいですヨネ!」
甘粕と神野は四四八を主に狙いつつも、クリームヒルトも狙うことでまもりを分散させていく。
『太極に追放しといて良かった!』
『もっと減らせないの?』
「今以上に太極に落とせば、太極でのクリアも狙ってくるぞ」
『あー、ただの追放場所じゃないんだった』
「まだ、こちらがハンデ分優勢だがこれからミスも増えてくるだろう。どうするつもりだ?」
「何、俺達には頼もしい戦友が付いている」
『頑張る』
プレイヤーと手駒が盤上で入り乱れる中で、4人の大将は中間地点まで押し出されていた。
『んー、これミスすれば詰みかねん』
『うわー緊張するー』
『位置的に次俺かも』
緊迫した空気の中、四四八と甘粕が視線を交わす。
しかし、突然盧生たちを残して、プレイヤーたちのアバターが消えた。
:えっ?
:!?
:大丈夫!?
『はい、おしまいっ。邯鄲使用者以外は柊四四八の信者どもが強制ログアウトさせたわ。モテる男は大変ねえ』
「南天か。今回は助かった」
『私のヒーローに感謝してよね。ただの保険でも電子阿片を無力化したのは彼なんだから。まあ、私が手出ししたのは私の盧生の後始末だけで、他はあんたの信者がやったんだけど』
:なんで南天
:帰ってきた―!
:よっしー嫁は?
:良かった、最初に抜けた奴ら戻って来れてたんだ
『なんで私があいつらの事気にしとく必要があるのよ?知らないわ』
:あっはい
「だが、早かったな」
『そりゃ、同じモノをわざわざ配布してくれてる馬鹿がいたし、訊いても無いのにベラベラ情報垂れ流してたらね。そこから解析すれば無力化は難しくないわ』
:あー
:じんたんナイス!いや、元凶その2だったわ
「今回のゲームに巻き込まれたリスナーたちは無事を確認させてくれ」
コメントやSNSで全員の生存を確認した後、四四八は口を開いた。
「今回の件でお前たちを泣き寝入りさせん。馬鹿どもにはきちんと償わせる。チャンネルがどうなるかは決まっていないが、閉鎖されても何かしらの形で報告はする」
警察?司法?超天才セージとガチ勢じんたんを越えていけ(゚∀。)y─┛~~