古く、ロードランと呼ばれた地があった。数多の不死人が集い、使命や、あるいは気の向くままその地を訪れ、戦い挑み、そして死んでいく。
その男も、かつては戦士だった。チェインメイルに身を包み、剣と盾を用いたロングソードファイトを主体とした戦いぶりで、男の故郷では、その戦士を優秀な戦士として称えていた。
───男に、不死の証たるダークリングが現れるまで。
ロードランに来た男は、他の不死と比べても圧倒的なペースで、あらゆる関門を攻略していった。不死街、病み村、センの古城、アノールロンド......そのどれも、男を苦戦させはしたが、留めるには至らなかった。王の火をすら継いだ男は、そして最初に戻る。勝手がわからないこの世界で男は幾度と無く死に果て、亡者になっていく感覚を嫌い、自ら心を折り、祭祀場に閉じこもった。
ある時男は、女と出会った。たった一つの魔術しか使えない、ひ弱な女。だがその女は再会する度に力をつけていっていた。魔術師と呼ぶに相応しい実力を身につけていく女を見て、男はこいつなら終わらなかった世界を、文字通り終わらせられるかもしれない、そう思い、そしてアドバイスをした。女の言う不死の使命、それを伝えたのだ。
男がその先どうなるか、誰も知らないまま。
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