小ロンドで死んだはずの俺は、気付いたらロスリックとかいう場所にいた   作:青ニートの小説を出したい人

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 青ニートの二次創作です。

 気に入らねぇなあって方は、ブラウザバックを推奨します。何せ駄文なもので。

 エルデンリングキター!!!的なノリで書いたので、正直なところ失踪の可能性はないとは言えません。




 それでも良ければ、下へ。






0話 眠り

 また、新しい不死が来たのか。どうせお前もあれなんだろう?不死の使命がどうとかって......まったく、馬鹿な事だ。ここに来た時点で終わってるっていうのにな。ハッハッハ......

 

 目覚ましの鐘は、ふたつある。ひとつはこの上、不死街の更に上にある、鐘楼に。もうひとつは更に下。病み村と呼ばれる、吐きだまりさ。お前が心折れぬなら、まあ頑張ってみてもいいんじゃあないか?ハハハ...

 

 お前か。さっき上の方から鐘の音が聞こえてきたが...まさかお前か?酔狂な事だな。その調子で、下の方も頼むぜ。ハハ...

 

 お前、ふたつの鐘を、鳴らしたんだな。......まあそれはいいんだが、聞こえるか、このイビキ...俺の後ろ、地下墓地に続く方に、なにやらデカいのが出てきやがった。これがうるさくてなぁ。イビキは恐ろしくでけぇし、息は恐ろしく臭ぇし......はあ......

 

 

 

 

 俺も、もう少し頑張ってみるかな......

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 今はもう滅び去った遺跡がひとつ。その中枢で、金属と金属がぶつかり合う甲高い音が響いている。

 続いて男の雄叫び、血の飛び散る音。逃げ回り、細い橋を器用に渡りながら、剣を打ち合い、盾で敵の攻撃をいなしつつ剣の切っ先を鎧に当てる。

 

「クソッ、こんなのってありかよ!」

 

 目の前の敵の攻撃を盾で受け流し、体勢を崩した隙にロングソードを腹に突き刺し、一人殺す。身体を大きく翻し、続く攻撃を回避しながら思案する。

 

(都合良く誰や彼やが来るわけもねぇ。逃げ回りながら、一人ずつ殺す。対処なぞ、それくらいか...)

 

 俺を追い掛けてくる敵の大軍...とは言っても5、6人程度だが、一人一人の強さが尋常でない。そこらの下級騎士など、対峙するだけで逃げ惑うだろう。俺も普段なら、こんな相手に目もくれず逃げ出すだろう。こうしているからには、無論そうする理由があった。

 

「クッ、抑えきれねぇか...!」

 

 二人からの一斉攻撃で、ヒーターシールドに亀裂が入る。もう壊れそうだった。使い古したロングソードにも、もうガタが来ている。無理矢理剣を振るって敵......小ロンド、闇撫でのカアスに仕える騎士達、ダークレイスどもに向かっていくが、左手に持つおぞましい業、ダークハンドに防がれてしまう。弾かれた剣を持つ腕を引っ込めて後ろに飛ぶが、咄嗟に飛び出してきたダークレイスの攻撃が脇腹を抉る。

 

「ぐあっ!?」

 

 痛みで思わず地面に着くはずだった手を脇腹に宛がってしまい、土に不時着する。頬を土が削り、壊れかけた盾は遠くに放り出されてしまう。這う這うの体でどうにか橋の中央、円形に広がった部分を抜けて次の橋へと向かう。

 エストも底を尽き、傷からしてもう長くない。それでも何とかしようと剣を振り回しながら左腕と足の力で這いながら逃げるが、もう追いつかれそうだった。終わり、そう思った。

 

 

 

 青く輝く、槍。それを形容するにはその言葉だけで充分だったろう。輝く槍は残る三人のダークレイスを貫き、そいつらは倒れて橋から落ちていく。

 あれは噂に聞く、ソウルの魔術を使った槍だろう。かのビッグハット・ローガンが生み出した魔術と言われ、その威力は神の雷にすら例えられるほどのものだという。そして、それを使いこなす()は、俺は一人しかしらない。

 

「...お前かよ」

「......遅くなりましたね。すみません」

「いいさ、どうせ助からない命さ。遠目に見てもな」

 

 ()は、自身の名前を知らない。ただ自らの師となったビッグハット・ローガンのそのでかい()()の帽子になぞらえて、ビッグハットの弟子とだけ呼ばれた。だがその力は明らかにビッグハット・ローガンのそれとは比にもならなかった。ああいう女を、物語の主人公とするんだろう。

 

「待ってくださいね、今女神の祝福を渡しま──」

「要らねぇ。どうせ間に合わないからな...」

 

 女神の祝福は、ひとたび口にすれば全ての傷を癒し、病を治すと言われる文字通り奇跡のような代物だ。それを持っていてかつ他人に渡せるとは、この女見知らぬ間にアノールロンドはおろか、世界の果てまで制圧したのではないか、俺にそう思わせた。

 

「俺はだめだった......お前は、心折れるなよ。アドバイスだ。逃げられる時は逃げろ。......こうなるからな」

「......」

 

 女はそれを聞いてこくりと頷く。不死人は涙を流さない。だが表情は、互いに心情を語るには雄弁すぎた。

 

「数は減らしといてやった。これからは、お前が行け。俺は少し眠る。...........まあ、看取ってくれるのが、お前で良かったよ......」

 

 俺の意識は暗転した。しばらく女の泣く声が聞こえていた。

 

「何度やり直しても、これが限界なの......?」

 

 最後に聞こえたその言葉の意味を、もう眠ろうとしていた俺の脳は理解できなかった。

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

「う......くっ......」

 

 体が動かん、俺は死んだのか。生きているのか。

 

「暗い......これは、剣?盾も......」

 

 手には、得物の感触がある。視界は暗く、なにかに閉じ込められていると見て良い。力の限り目の前の暗闇を押すと、空いた隙間から眩い光が差し込んでくる。

 

「ここは......どこだ...」

 

 上体を起こして辺りを見渡す。ここはどうやら墓所のようで、他に幾つか空いた棺がある。俺が閉じ込められていた空間の正体も棺だった。見る限り辺りに人影はなく、極めて凄凄切切とした様子だった。雨でも降ったのか、水が溜まっている。

 体を起こして足に力を入れる。立ち上がって右手を見る。ロングソードを握り込んだまま眠っていたらしい。続いて左手を見るが、そこに愛用していた小型の金属盾は無く、代わりに青い木盾が握られている。盾としての性能には期待すべくもないが、軽い攻撃をいなしたり、パリィしたりは出来そうだ。重量も軽く、動きを損なわない。

 

 歩き始める。意味は無い。とにかく進む事だけを考えた。一度心折れた以上、もう並大抵の事では仰け反らないと決めた。胸の辺りの黒いざわめきは感じているから、ダークリングはある。まだ不死としての能力それ自体は死んでないと思っても良いだろう。

 

 ならやる事はひとつ。この先を歩み続ける。それだけだ。

 右手のロングソードを強く握り締め、明るい道の先を進み始めた。

 

 

 

 

 




 ロードラン

 神話に伝えられる神の住まう地
 かつて不死が生まれた時、不死人はロードランに集い
 力と、使命の限りを尽くしたという

 あるいは不死の使命を嫌った者たちもまた
 ロードランを訪れ、そして消えていった

 今はもうその存在も、どこにあるかさえ定かでないが
 ただ幾人かだけが、その当時を知っている
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