※衝撃さんは前世の競走馬時代の記憶も持ったままウマ娘の世界へ転生している設定です。
ああ――、何故居ない。
この世界に生まれおちた時、一番にお前を探した。
ああ――、何故居ない。
この世界には時を超え世代を超え多くの名バが集まっている、ならばお前も必ず居るはずだ。
ああ――、何故居ない。
あの世界では相まみえる事の無かった数多くの名バ達を打倒した。なのにお前はどこにも居ない。
ああ――、何故居ない。
血反吐を吐くような努力をして、お前と同じ8月にデビューした。なのにお前はどこにも居ない。
ああ――、何故居ない。
トレーナーに無理を言い、あの世界でお前がデビューした新潟のレース場でデビュー戦を迎えた。なのにお前はそこには居ない。
ああ――、何故居ない。
お前が取った記録はすべて頂いた。デビュー戦から4戦4勝4レコード*1、芙蓉JS、京王杯JS、朝日杯FS、ジュニアクラス年間王者表彰、生徒会入りも許された。なのにお前はどこにも居ない。
ああ――、何故居ない。
お前の居ない芝で獲得した記録と勝利は何と無味・無意味・無感動なのだろうか。お前もこうだったのか、私と出会うまでは。
ああ――、何故居ない。
お前の居ない中山が府中が淀が仁川が、こんなに広く寂しい物とは。
ああ――、何故居ない。
これから迎えるお前の居ない、クラシックシニア海外遠征、そこに価値などあるのだろうか。お前が居ないなら、私はもう――――。
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ああ――、見つけた。
雪化粧の寒椿咲く校舎裏。
ああ――、見つけた。
「奴はどこだ」吊し上げ、かつて兄共々私に煮え湯を飲ませた白躑躅の姫騎士の顔を歪ませる。決して口を割らぬ愚かな姫君。ああ――、奴が居ないなら――、奴が手に入らぬなら――、
ああ――、見つけた。
足元に転がる無様な従者が啼く。「北は岩手。盛岡水沢に皇帝あり」中央を捨て、地元に根を張る
ああ――、見つけた。
ミツケタ。ミ ツ ケ タ 。 ミ ツ ケ タ 。 私の
ああ――、見つけた。
そんな所に隠れていたのか。そんなところに隠れて咲いて。私から逃れたつもりか。
ああ――、見つけた。
お前の咲く場所はそこではない。お前が咲くは私の足元だ。私に何度も踏み躙られ、泥と屈辱にまみれ私の為だけに弱弱しく咲き誇るのだ。
ああ――、見つけた。
私がお前を拾い上げてやろう。クラシックシニア、私の進む道にお前が必要だ。
ああ――、見つけた。
私がお前を中央に引き上げてやろう。三冠、五冠、七冠、私の杯を満たすにはお前の血が必要だ。無敗の器をお前で染め上げてやろう。
ああ――、見つけた。
中山で府中で淀で仁川でロンシャンでお前と踊ろう。弥生に皐月に菊に春に秋に宝塚に有馬で踊ろう。優駿の坂でお前と狂い咲き、凱旋門にお前の首を飾ってやろう。
ああ――、見つけた。
やっと、やっと、お前に会えた――。
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『ルドルフ会長、今度の地方トレセン視察。私もご同行させていただけないでしょうか?』
『会長に紹介したい優秀なウマ娘が居ます。彼女を是非スカウトしていただきたいのです』
『これからの中央トゥインクルシリーズ、ドリームトロフィーシリーズに欠くことのできない逸材です。地方で燻ぶらせるのはあまりにも勿体ない存在です』
『きっと――いえ、必ず会長の目に叶う逸材です。名を聞き、姿見れば、運命をも感じることでしょう。貴方も私も』
彼女の名は――。
↓執筆当時(2020.06.09)の後書き文章です。※一部敬称を変更しています。
湿度高めウマ娘の衝撃さん概念尊いを深夜のテンションと勢いだけで書いていたらこんなどデカイ怪文書が出来ました。ウマ娘編のネタ潰し・解釈違いになったらすみません。削除します。
※岩帝さんは正確にはひとつレコード落としてますが、高湿度で目が曇った衝撃さんは気づいていません。「私のカイザーが2歳時代にレコート落とすわけない」と思い込んでます。
白躑躅さんは〇されてませんし、〇んでません。ただの比喩です。ご安心ください。
閑話で岩帝さんは地方→中央編入組と書かれおり、白躑躅さんはまだ不明だったのですが、毒電波浴び続けていて気が付いたら白躑躅さんだけ中央進学していたと脳内で勝手に設定されてました。原作者様、解釈違いごめんなさい。