転生したら×Undertale   作:めたるぅ

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三話 洗礼

 声のした方を見ると、金色の花がこちらを見ていた。

 いや、ただの花ではない。

 普通花はしゃべらないし、顔はない。

 どうやらこちらの世界にも魔物がいるようだ。

 ドライアドの一種だろうか。

 トレイニーさんに聞いてみたいが、あいにくそれは出来ない。

 とりあえず挨拶。

 

 「どうも、スライムのリムルです!」

 「やぁリムル!キミはこのせかいにおちてきたばかりだね?じゃあさぞかしとまどっているだろうね。このせかいのルールもしらないでしょ?ボクがおしえてあげよう」

 

 おちてきたばかり。

 この世界ではよく異世界人が迷い込んでしまうということか?

 ルールというのが気になるところだが、通貨かなんかの話かな。

 

 「じゅんびはいい?いくよ!」

 「???」

 

 準備ってなんだよ、メモの用意か?

 俺にはシエル先生がついてるからメモなんかいらないんだよな。

 なんて思っていたら、突然視界に四本のウィンドウが浮かび上がった。

 ちょって待て。

 ゲームじゃねぇか!

 この世界のルールとか言ってたけどそうゆうことなのか!?

 

 『現在、空間結界に閉じ込められております。これも世界の強制力によるものですが、何か行動を起こさないと話が進まないようですね。』

 

 ほほう。

 行動はどうやってすんの?

 改めてウィンドウを確認してみると、それぞれのウィンドウに 【FIGHT】【ACT】【ITEM】【MERCY】とある。

 

 「そのハートはね、タマシイさ!キミのそんざいそのものといってもいい。はじめはすごくよわい… けどLvがたくさんあがると、どんどんつよくなれるんだよ!んん?キミのタマシイかわってるね…まぁいいや。なんのことかわかってないようだね?」

 

 情報過多でちんぷんかんぷんの顔をしていると、フラウィーは自分の胸をみろという。

 黒と金が混ざったような、ハート型の何かが胸の中にあるのが見える。

 ぐろいように感じるが、透けて見えているようでむしろ綺麗だ。

 つまりこれが魂ってわけか。

 どの世界でも(タマシイ)は共通で存在するようだが、この世界では結構身近なものなのか、フラウィーもなんでもないように話を進めていた。

 Lvという概念も存在するのか。

 もはやゲームだ。

 

 「LvっていうのはLOVE、つまり"あい"ってことさ!キミもLOVEがほしいでしょ?まってね…いまボクがLOVEをわけてあげるから!このせかいではね、LOVEはこんなふうに、しろくてちっちゃな…[なかよしカプセル]にいれて

プレゼントするんだ!」

 

 何から調べようか迷っているとフラウィーがどんどん話を進めてしまう。

 LOVE?なかよしカプセル?

 新しいワードだが、フラウィーの言葉から分かるように、Lvを分けてもらえるというのだから、貰っといて損はなさそうだ。

 無料(タダ)とは気前がいいな。

 フラウィーから、白い花粉のような粒が何粒か出てきた。

 あれがなかよしカプセルとやらだろう。

 

 「さぁ、カプセルをおいかけて!いっぱい、いっーぱいひろってね!」

 

 雪のように降ってくる花粉{なかよしカプセル}に手を伸ばす。

 直後、襲ってくるこの世界で2度目の強烈な痛み。

 

 (ーーーーーーー!!??)

 

 痛すぎて声が出なかった。

 この時、リムルは気づかなかったのだが、その胸にあるタマシイは揺らいでいた。

 後一撃攻撃されれば、死んでしまうのだ。

 

 (何がなかよしカプセルだ!?めちゃめちゃ攻撃じゃねぇか!)

 

 無料(タダ)より高い物はないとはこのことだ。

 どうやら自分はフラウィーに騙されていたらしい。

 

 「バカだね。

  このせかいでは、ころすか、ころされるか、さ。

  こんなぜっこうのチャンスを、のがすわけないだろ!

 

  しね  」

 

 自分の周りに隙間なく展開される、花粉の檻。

 どうやら逃げ道はないようだ。

 やばい。

 

 (シエル、どうする!?)

 『大丈夫です。この攻撃は「虚空之神(アザトース)」で捕食可能です。』

 (えっ、能力制限は?)

 『あくまで各種スキルが使用不可になっただけで、究極能力「豊穣之王(シュプ・ニグラド)」「虚空之神(アザトース)」は使用可能です。究極能力は所有者の心核(ココロ)に直接刻まれます。解析されることはあれど、剥奪されることはありえません。ですが、現状の肉体では「虚無崩壊」などの能力に耐えられないため、使用できません。』

 

 ふむ。

 そうゆう大事なことは最初に言って欲しい。

 とはいっても、自分もフラウィーを信用していたからなかよしカプセルに騙されていただろうけど。

 迫ってくる花粉の檻に手を翳し、花粉そのものを喰おうとした時ーーー

 

 「なさけないわね…つみもないこどもにてをだすなんて。」

 

 優しそうな声が聞こえた。




白くてもふもふして、、、ツノがある。
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