声のした方を見ると、金色の花がこちらを見ていた。
いや、ただの花ではない。
普通花はしゃべらないし、顔はない。
どうやらこちらの世界にも魔物がいるようだ。
ドライアドの一種だろうか。
トレイニーさんに聞いてみたいが、あいにくそれは出来ない。
とりあえず挨拶。
「どうも、スライムのリムルです!」
「やぁリムル!キミはこのせかいにおちてきたばかりだね?じゃあさぞかしとまどっているだろうね。このせかいのルールもしらないでしょ?ボクがおしえてあげよう」
おちてきたばかり。
この世界ではよく異世界人が迷い込んでしまうということか?
ルールというのが気になるところだが、通貨かなんかの話かな。
「じゅんびはいい?いくよ!」
「???」
準備ってなんだよ、メモの用意か?
俺にはシエル先生がついてるからメモなんかいらないんだよな。
なんて思っていたら、突然視界に四本のウィンドウが浮かび上がった。
ちょって待て。
ゲームじゃねぇか!
この世界のルールとか言ってたけどそうゆうことなのか!?
『現在、空間結界に閉じ込められております。これも世界の強制力によるものですが、何か行動を起こさないと話が進まないようですね。』
ほほう。
行動はどうやってすんの?
改めてウィンドウを確認してみると、それぞれのウィンドウに 【FIGHT】【ACT】【ITEM】【MERCY】とある。
「そのハートはね、タマシイさ!キミのそんざいそのものといってもいい。はじめはすごくよわい… けどLvがたくさんあがると、どんどんつよくなれるんだよ!んん?キミのタマシイかわってるね…まぁいいや。なんのことかわかってないようだね?」
情報過多でちんぷんかんぷんの顔をしていると、フラウィーは自分の胸をみろという。
黒と金が混ざったような、ハート型の何かが胸の中にあるのが見える。
ぐろいように感じるが、透けて見えているようでむしろ綺麗だ。
つまりこれが魂ってわけか。
どの世界でも
Lvという概念も存在するのか。
もはやゲームだ。
「LvっていうのはLOVE、つまり"あい"ってことさ!キミもLOVEがほしいでしょ?まってね…いまボクがLOVEをわけてあげるから!このせかいではね、LOVEはこんなふうに、しろくてちっちゃな…[なかよしカプセル]にいれて
プレゼントするんだ!」
何から調べようか迷っているとフラウィーがどんどん話を進めてしまう。
LOVE?なかよしカプセル?
新しいワードだが、フラウィーの言葉から分かるように、Lvを分けてもらえるというのだから、貰っといて損はなさそうだ。
フラウィーから、白い花粉のような粒が何粒か出てきた。
あれがなかよしカプセルとやらだろう。
「さぁ、カプセルをおいかけて!いっぱい、いっーぱいひろってね!」
雪のように降ってくる花粉{なかよしカプセル}に手を伸ばす。
直後、襲ってくるこの世界で2度目の強烈な痛み。
(ーーーーーーー!!??)
痛すぎて声が出なかった。
この時、リムルは気づかなかったのだが、その胸にあるタマシイは揺らいでいた。
後一撃攻撃されれば、死んでしまうのだ。
(何がなかよしカプセルだ!?めちゃめちゃ攻撃じゃねぇか!)
どうやら自分はフラウィーに騙されていたらしい。
「バカだね。
このせかいでは、ころすか、ころされるか、さ。
こんなぜっこうのチャンスを、のがすわけないだろ!
しね 」
自分の周りに隙間なく展開される、花粉の檻。
どうやら逃げ道はないようだ。
やばい。
(シエル、どうする!?)
『大丈夫です。この攻撃は「
(えっ、能力制限は?)
『あくまで各種スキルが使用不可になっただけで、究極能力「
ふむ。
そうゆう大事なことは最初に言って欲しい。
とはいっても、自分もフラウィーを信用していたからなかよしカプセルに騙されていただろうけど。
迫ってくる花粉の檻に手を翳し、花粉そのものを喰おうとした時ーーー
「なさけないわね…つみもないこどもにてをだすなんて。」
優しそうな声が聞こえた。
白くてもふもふして、、、ツノがある。