その時、花粉の檻が消滅した。
フラウィーが火炎球により吹き飛ばされたのだ。
「だいじょうぶですか?わたしはトリエル、この
どうやら声の主がフラウィーを吹っ飛ばしたらしい。
そちらを見ると、羊なのだろうか?
角が生えた、白い毛に覆われた動物が人のように立っていた。
まぁまず魔物だろう。
名前からしたら女性ということになるのかな。
とりあえずはピンチを救ってくれた礼でもするか。
「危ないとこ助けてくれてありがとう!ところで、ここは遺跡なの?」
「えぇ、わたしはここにすんでいるの。ニンゲンがこのせかいにきたのは、ほんとうにひさしぶり。さ、いきましょう!いせきをあんないするわ!」
トリエルについていってみるか。
この薄暗いところにいたって、なにもかわらないし。
トリエルさんについていくと、次第にここが建物の中であることに気づいた。
壁に地味に装飾があったり、柱があったのだ。
『個体名:トリエルの解析結果が出ました。魔王級の存在値を確認しました。カリオンと同等かそれ以上の強さと見られます。』
まじか。
なんとトリエルさん、魔王級らしい。
こんな優しそうな見た目なのに、実は強いというギャップは素晴らしいが、さっきのフラウィーのこともある。
簡単に信頼するのはまずいかもしれない。
『あと、主様の魂に
また新しい要素だ。
シエル先生にも解析できないとは珍しい。
なんなんだこの世界。法則がよくわからん。
この謎のエネルギーというのは、攻撃に使えたりすると言うわけではないようで、今のところ貯めておくだけでなんの使い道もない。
「トリエルさん、タマシイに何かエネルギーが入ってきたんだけど、何かわかる?」
「??ごめんなさい、このせかいにはニンゲンはいないから、ニンゲンのタマシイはよくわからないの」
なに?
人間がいない?
おかしいな。
トリエルやフラウィーは俺が人間だと認識しているようだけど。
いくらたまに異世界人がいるとはいえ、この世界の知性ある魔物がみんな人間を認識できるとは思わない。
考えられるのは、人間という存在がなにか特別なのだろう。
それこそ、魔物にとって共通認識になるほどのなにかが。
しかも、トリエルは久しぶりっていっていた。
イビト山から落ちた人間は必ずこの遺跡にたどり着くのだろう。
他の人間はどうなったのだろう。
「自分の他に人間はいないんですか?」
「えぇ、いまはいないわ。…あなたはきにしなくてもいいのよ」
やっぱりトリエルさんは怪しい。
この世界は殺し合いとかフラウィーも言ってたし、トリエルさんが今までの人間をどうしてきたかわかったもんじゃない。
でも、めちゃめちゃ優しいんだよな、この人。
今俺は子供の姿になっているからかもしれないけど、とても面倒見がいい。
まるで母親だ。
あまり疑いたくはないな。
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しばらく歩くと遺跡に到着した。
遺跡の中にはたくさんの仕掛けが施されていた。
トリエルはパズルだっていってたけど、手を繋いで一緒に渡ったり、押すべきスイッチを教えてくれたり、めちゃめちゃ過保護だった。
見た目は子供の俺だが、中身はおっさんである。
手繋ぎの散歩は少々恥ずかしいが、少し嬉しかった。
「あなたはニンゲンだから、モンスターにおそわれることもあるでしょう。そんなときに、どうすればいいかしっておかないといけませんよ。大丈夫!とってもかんたんですからね!モンスターにそうぐうすると、[バトル]がはじまるの。バトルちゅうは、モンスターとたのしくおしゃべりするの。ためしに、そのマネキンにはなしかけてみなさい。」
…会話は、弾まなかった。
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今週はなかなかたてこんでいて、更新できるかわかりません、、、