あとUAが1000超えてました。これには作者もにっこり。
明日は筋肉痛だろうか。
一仕事終え、未来に想いを馳せる。
前世(人間)の俺なら明日じゃなくて明後日だろうな。
老いは怖いもんだと再確認して探索を再開した。
しばらく進んだら、テーブルにチーズが置いてあった。
さすがにパズルじゃないわな。
ーーー!持ち上がらん…。
とても古いものなのか、テーブルとガッチリくっついている。
近くにネズミの穴があることから、トリエルさんがエサのつもりで置いておいたのかもしれないが、ネズミはお気に召さなかったようだ。
『謎エネルギーが反応しています。どうやら特定の場所で反応し、その質を変化されるのでしょう。用途は依然不明です。』
お、進展だ。
とりあえず今のところは、俺に害を及ぼすものではないと分かっただけでも御の字だ。
「まぁ、ひとりでここまできたの?けがはない?こっちへいらっしゃい。かいふくしてあげましょう。ずっとほったらかしにしてごめんなさいね。…これいじょうかくしてもしかたないわね。こっちよ、いらっしゃい!』
あら、トリエルさんに見つかってしまった。
怒られなくてよかった。
やっぱりトリエルは優しい。
フラウィーとは違うと信じたい。
トリエルについていくと、可愛らしい家が姿を現した。
トリエルのお家かな?
『いいにおいでしょ?サプラーイズ!バタースコッチシナモンパイをやいたの!ここでたのしくくらしてほしいから…。だから、カタツムリパイはこんやはやめておこうとおもって。』
…カタツムリが食事で出ることがあるのか。
エスカルゴみたいなもんか?
前世でも生まれ変わってからも食べたことはない。
食べたいともあまり思わないが。
自由にしてていいと言い残し、トリエルさんはパイの様子を見に行った。
この家は2階建てで地下もあるみたいだ。
色々回ってみるか。
ーーートリエルの部屋ーーー
ここはトリエルの部屋か。
本棚や机や鏡がある、ごく普通の部屋だ。
本棚には植物に関する本がいろいろある。
植物好きなんだろか。
一冊手に取って開いてみる。
〔ガマ〕
…水辺に生息する植物。その形状から「ウォーターソーセージ」と呼ばれている。
ほーん。
勉強になるな。
ガマと聞いて思い浮かぶのは、うさぎの傷を癒したという日本神話だ。
この世界のガマもしゃべったりするんだろうな。
次は机を見てみようか。
机の上には日記が置いてあった。
流石に中身を見るのは気がひけるが、しおりが挟んであるページだけは気になるから見てみよう。
〔スケルトンはどうしてともだちがほしかった?ーーさみしさがホネミにしみたから〕
…さむいな。
なんで日記にダジャレを書いてるんだ?
トリエルは変わった趣味をもつようだ。
ーーー子供部屋ーーーー
子供部屋があるのか。
てことはトリエルには夫と子供がいるってことだよな。
この部屋には生活感もないし、1人でこの広い家に住んでいるのか。
寂しいだろうな。
2人に何があったかも気になるが、あまり詮索するのも良くはない。
ーーー部屋の中央には、空っぽの写真たてがおいてあった。
ーーーキッチンーーー
排水溝に白い毛がたくさん詰まっている。
何故だ。ここはお風呂じゃないぞ、トリエルさん。
冷蔵庫の中身は…、おい、なんで明◯のチョコレートが入ってるんだ?
この世界には明◯があるのか!?
人がいないというのが信じられない。
調理台の上のパイはデカすぎるので、コメントは控えておこう。
ーーーリビングーーー
リビングでは、トリエルが大きめの安楽椅子で読書をしていた。
暖炉はとても暖かそうで、居心地のいい空間を作り出している。
近くの本棚には歴史書が入っていた。
この世界についての情報が少しでも欲しいため、トリエルと並んで暖炉の前で本を開いた。
〔バリアに閉じ込められたら我々は、更なる攻撃を恐れ、退却した。そして、地底の奥深くへと進み続け、やがて洞窟の行き止まりにたどり着いた。我々はそこを新たなホームタウンとした。町の名前は…「ホーム」。我々の王には、あまりネーミングセンスがないようだ。〕
…。
ここに書いてあることが本当なら、あらかたこの世界の成り立ちは理解できた。
『おそらく、この世界に住まうモンスター達は、もともと地上の世界の魔物だったのでしょう。亞人であり、人と意思疎通可能なのに、迫害され、この世界へと閉じ込められたのでしょう。その際に、バリアを張られ、この世界は長い年月をかけ、地上の世界と次元がずれてしまったのでしょう。だからこの世界は地上の世界と次元が近く、行き来しやすいのでしょう。モンスターも、独自に進化した、魔物なのでしょう。』
胸糞悪い話だ。
差別、迫害。
どの世界にもあるが、俺は結構嫌いだ。
多様性こそ大事なのだと思うのだが。
かの独裁者は、迫害によって共通の敵を作り上げ、国民を統治したそうだ。
果たしてそれは正しいのか。
俺にはそうは思えない。
ちょっと長くなってしまいました。