転生したら×Undertale   作:めたるぅ

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久しぶりです。すみません蘇りました。


八話 陽気な骸骨

 扉を抜けると、雪国であった。

 そんな一文が頭を掠める。たしか川端康成の小説だったような…。

 そう、目の前は一面の銀世界なのだ。

 林に挟まれた一本道には、雪が降り積もっていてきれいな景色になっている。

 前世では都会に住んでいたわけで、なかなかこんな景色を見ることはできなかったから新鮮だな。

 

 「…ってか、寒っ!なんでだ!」

 

 『熱変動耐性の機能が低下してるようですね。身体は人間のものですし、風邪をひく前に着替えたほうが良いのでは?』

 

 なるほど。

 数々の能力制限の一つだったのか。道理でこんなに寒いわけだ。

 『虚数空間』から黒いコートを取り出し羽織る。ついでに手袋も取り出し身に着ける。

 これで寒さは緩和できるかな。

 

 《ちなみに、『虚空之神』の時空間支配に組み込まれている断熱牢獄を使用すれば、寒さを感じることはありません。》

 

 早く言えよ!

 なんでそれ着た後にいうんだよ、嫌がらせか?

 

 《いえ、せっかくの雪景色にふさわしい恰好を、と思いましたので。》

 

 な、なるほど…。

 納得できるけど、釈然とはしないな。

 

 

 そんなこんなで、目の前の一本道を進む。

 森に分け入ったところで、モンスターのいるところにたどり着けるとも思えないしな。

 しんしんと降る雪がきれいだな。

 しばらく進んでいると。

 

 (…ん?見られてる気がする?)

 

 どことなく周囲に気配を感じる。

 だが変だ。

 気配の位置がランダムだし、複数人いるという感じでもない。

 まるでワープしまくっているかのような気配の位置なのだ。

 

 (シエル、これ見られてるよね)

 

 《どうもそのようですね。熱源感知は使用可能なため、周囲を探知していますが、どうも反応がありません。ランダムな小規模転移を繰り返しており、まるで霊子を彷彿とさせますね》

 

 へえ。

 霊子を扱える存在がいるのか。

 今交戦することになると、少々厄介かもしれない。

 ザクザクと道を踏みしめながら、前方に見える橋を目指す。

 

 

 突如、後ろに気配を感じた。

 それまで林の中からこちらをうかがっていたそれが、何の前触れもなく自身の真後ろに現れたことに、思わず硬直してしまった。

 ジャパニーズホラーの風味を感じる。

 海外のホラーはグロッキーで、いきなり目の前に現れるというビックリを売りにしたホラーで、日本のホラーは、静かに後ろから忍び寄ってきた、肝が冷えるタイプのホラーだと勝手に思っている。

 

 「おい ニンゲン。はじめて あうのに あいさつも なしか?こっちをむいて あくしゅ しろ。」

 

 警戒しつつゆっくりと振り返る。

 そこには、青いパーカーを着て、スリッパをはいたスケルトンがいた。

 アダルマンかな?

 でもアダルマンはパーカーを着ないし、室外でスリッパをはくほど非常識な奴でもないはずだ。

 握手しろ、ね。

 害意は感じられない。応じても大丈夫か…?

 

 

 [ブー]

 

 …は?

 

 「 ハハ…ひっかかったな。 てに ブーブークッション を しかけといたんだ。おやくそくの ギャグ だよ。それはそうと アンタ ニンゲンだろ?ははは ウケるな」

 

 なんというか、程度の低いジョークだな。

 初対面の奴にそれやるか普通?

 

 「ていうか ニンゲン。おまえ かんが するどいな。おれが こえを かけるまえに おれに きづいた だろ」

 

 「気のせいじゃないか?たまたま立ちどまっただけだよ。ていうか、こんな悪戯、会う人みんなにやってるのか?」

 

 「おとうとには うけてるんだけどな。まあいいや。 オイラは サンズ。みてのとおり スケルトンさ。ニンゲンが こないか ここで みはってろって いわれてんだ。っつっても…オイラてきには ニンゲンつかまえるとか どーでもいいけどな。でも おとうとの パピルスは…すじがねいりの ニンゲンハンターだぜ。あ うわさをすれば… パピルスが きたっぽいな。そうだ…とりあえず このゲートっぽいのをくぐれよ。ふつうに とおれるだろ?パピルスが つくったんだけどさ イミないよな。」

 

 スケルトンーーーサンズは目の前にある木で組まれたゲートのようなものを指さしてそういった。

 ニンゲンハンター…。

 トリエルは言っていた。アズゴアに殺されないでと。

 ニンゲンハンターの親玉だろうか。

 というかニンゲンを捕まえてどうするのだろう。

 過去の軋轢の憂さ晴らしだろうか。

 だとしたら、相当根深い問題だな。

 パピルスというモンスターも十分注意が必要だな。

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