これもいいけど、こっちじゃない!私は聖剣が欲しかった!あの光がドバァーって出るやつ!あの闇を切り裂いたり、騎士王が持ってたりするやつが欲しかったんだァァァ!!!(IFルート・ランスロット) 作:排他的
聖我の朝は早い。毎朝の日課である竹刀の素振りを行い、筋トレを行う。いつ聖剣を握ってもいいようにと、厨二病みたいなことを思いながら前世で毎日続けていたことである。
ランスロットの容姿、そして身体のスペックは超人的で竹刀の素振りも筋トレもすぐ終わってしまう。パチモン聖剣ではなくアロンダイトをきちんと送ってくれたことを感謝しながら朝ごはんを食べていた。
朝ごはんのメニューは台所に常備されていたゼリー飲料・10秒チャージを飲み干して済ませる。早く食事を終わらせるためである。
「そろそろ出ようか?なにかあったら困るし、
昨日のうちに準備した荷物を無限収納BOXに入れて、無限収納BOX(元々の中身に今入れた箸、フォーク、荷物)のついたネックレスをつけて玄関から外に出て、そのまま玄関の鍵を閉めて、これから通う○○高校に足を進めた。
「おはよう……ござ……います?あの……あなたどなたですか?この学校は教師と生徒、それに関係者以外立ち入り禁止ですよ?」
学校の校門に着いた時、その校門の前に聖我より身長が小さい……というかロリっ子が校門の前に立っており、聖我に立ち入り禁止と伝えて来た。
「……私は、この学校に転校する予定の神刃 聖我です。聞いておりませんか?」
転校生の特徴すらも知らないのかと思いながら聖我は自分の名前を丁寧に伝える。
「は、はい?神刃くん?…………ええぇぇぇぇ!?」
ロリっ子は大声で叫び、その様子を見た学校の周りで出社しようとしている会社員や、家の周りを掃除している主婦がヒソヒソと喋り始めた。
「あ、すいません……ちょっと教員室に……」
「えぇ」
流石に恥ずかしくなったのかそのまま教員室まで歩き始めたロリっ子にそのまま聖我はついて行った。
「災難だったね、君も」
「アハハ……まさか朝っぱらで叫ばれるとは思ってませんでしたよ……」
「まぁあんなことはそうないさ、自己紹介をしておこう、私の名前は浅田一郎。数学を担当している」
「ならこちらも改めまして私の名前は神刃 聖我です。よろしくお願いします」
聖我はロリっ子教師に叫ばれたあと教員室に向かい自分の担当の教師である浅田一郎とともに自分の教室に向かっていた。
「みんな、今日は転校生を紹介しよう。転校生の神刃 聖我くんだ」
するとクラス内の女子からは歓声が上がり、男子からは舌打ちされる。ランスロットの美形と礼儀正しさが相まって女子から人気がすぐに出たらしい。
ホームルームは聖我の質問コーナーとなり、そのまま授業を行い、お昼休みとなった。
「神刃君、すまないがこれを隣のクラス……さっきの畑山先生がいる教室に渡してきてくれないか?係の子がどこかに行ってしまってね」
「わかりました」
浅田からプリントの束を渡され、お昼ご飯を食べ終わっていた聖我はそのまま隣のロリっ子先生がいる教室に脚を運んだ。
「失礼しまーーーマブシッ!」
隣の教室の扉を開くと床に魔法陣が現れており、聖我が扉を開いた瞬間、魔法陣が爆発して光が教室内を包み込んだのだ。
光によって真っ白に塗りつぶされた聖我の入った教室が再び色を取り戻す頃、そこには既に聖我を含めて誰もいなかった。蹴倒された椅子に、食べかけのまま開かれた弁当、散乱する箸やペットボトル、教室の備品はそのままにそこにいた人間だけが姿を消していた。
この事件は、白昼の高校で起きた集団神隠しとして、大いに世間を騒がせるのだが、それはまた別の話。
「……あれ?ここは転生前の……」
光が爆発したと思ったら転生前の部屋にいた。そして聖我を転生させた女性が目の前にいた。
「やぁ、君を転生させた女の人だよ!さて、簡潔に要件を伝えるね!君は漸くというかすぐに原作に入ることになるよ!君は異世界トータスに、そして戦争に参加することになるよ!」
「……そうですか……ランスロットの容姿に能力、聖剣をありがとうございます」
「特典だからね。じゃあ行ってらっしゃい!」
そうしてまた聖我はクラスメイトが待つ異世界に向かうのだった。
「さてと……原作を壊すも壊さないも君次第だよ?神刃 聖我!頑張りたまえ!そして良い受難を!」
女性はそのまま部屋から笑いながら出て行こうとすると……
「……あれ?なんか座標が違うような…………原作が破壊される予感……」
「ここ何処だよぉぉぉ!?」
悲報・ロリっ子教師とその生徒は聖教教会に転移したが、神刃聖我だけ何処かの森に放り出された模様。
森に放り出されたのは聖我が転移する最中に足を踏み入れてしまったためにちょっと座標がズレたためです。