高町なのは in 幻想郷   作:えぬの者

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第十八話 なのは in 紅魔館 三日目 別れの朝

わたし、高町なのは。

紅魔館で2泊3日を過ごしました。

最初は怖い人たちかと思っていましたが皆優しい人たちでした。

--

 

「おはようなのは」

 

「おはようございます...」

 

もう朝です...昨日はあの後レミリアさんと弾幕ごっこをして

何度も挑んで夜ふかしをしてしまいました。

結局一度も勝てませんでした...

 

「このまま、ここに住んでしまってもいいのよ」

 

目が覚めました。

 

「...それは流石に」

 

悪い...と思います。

でも、それもまた良いのかもしれません。

...フェイトちゃんを連れてまたここに来たい。

なんて思いますが、幻想郷に戻ってくる方法なんてわかりません。

それにまだ帰るわけには行きません。もっと強くならなきゃ

 

「ふふ、気が変わったらいつでもいらっしゃい。なのはなら歓迎するわ」

 

「お嬢様 お食事の用意ができました。なのはちゃんもおはようございます。」

 

咲夜さんがそう言いながらレミリアさんの寝室に入ってきました。

...そういえば図書館じゃなくて

レミリアさんの寝室で一緒に寝てたんでした。

でも良いなぁーキレイなメイドさん。良いなぁー

 

「おはようございますー!」

 

「なのは、顔をあらってらっしゃい」

 

「はーい」

 

そしてレミリアさんは実年齢はわたしなんかよりも遥かに上ですが...

優しいお姉ちゃんみたいなイメージです。 

言われたとおりお手洗いで顔を洗ってきます。

 

部屋からでて思い出しました。

いけない、考え事をしながら歩いていると迷ってしまうかもしれません

お手洗いへ向かいます。

 

---

 

「さて、なのは 食事も住んだことだし、これから帰り支度?」

 

「はい!」

 

「ああそうそう、言い忘れてたわ あなたと遊んでいる間にパチェから連絡があってね。レイジングハートの再調整は無事に終わっているそうよ。」

 

「よかったです...」

 

「私も安心したわ。でも昨日私が言ったこと忘れないでね。」

 

「はい!」

 

「よろしい」

 

微笑みを浮かべるレミリアさん、その隣で同じく微笑んでいる咲夜さんが居ます。

 

「もう行くのね」

 

「お世話になりました!」

 

「じゃあ、気をつけて行ってらっしゃい」

 

「行ってきます!...あれ?」

 

勢いで返事してしまいましたが行ってらっしゃい...?

 

「あなたはもう私達の家族みたいなものよ、だから 行ってらっしゃい」

 

少し名残惜しくなってきました。でも、また会えますよね。

 

「はい!行ってきます。」

 

「ふふ」

 

扉を開けて部屋から出て、振り向いてお辞儀をしました。

相変わらず部屋の中の二人は微笑んでこちらを見ています。

扉を閉めて図書館に向けて歩きます。

 

『咲夜ー そろそろあの子は帰ってくるかしら』

『たしかふつk...』

 

レミリアさんが咲夜さんに話しかけています。

盗み聞きになるのでこのまま歩いて図書館へ行きます。

 

--図書館--

 

「おや、なのはさん おはようございます。」

 

「こあさん おはようございます!」

 

こあさんが本を何冊も抱えて図書館に入ってきたわたしに挨拶をしてくれます。

 

「いやー 最近は魔法関連の本の整理で忙しくて忙しくて」

 

「大変そうですねー」

 

「そうなんですよー パチュリー様には使い魔をもう少し増やしてほしいところです。これじゃあ人手不足ですよ」

 

「手伝いましょうか?」

 

「いえ、冗談ですよー それになのはさんは今朝で帰るのでしょ?」

 

「は、はい!そうでしたー」

 

「気持ちは嬉しいです。あ、パチュリー様ならいつものソファーにいますよ」

 

「ありがとうございますー」

 

こあさんとちゃんと話したのは初めてです。

悪魔と言う割には明るい感じの子です。

 

「パチュリーさん おはようございます」

 

「あら、なのはちゃん おはよう」

 

パチュリーさんは相変わらず本を読んでいます。

でも、今日は体調が良さそうです。ホッとしました。

 

「昨日は悪かったわ。」

 

「いえ!まだまだわたしが未熟だったからレイジングハートが気にしてしまったんです。レミリアさんにも言われましたがわたし自身ももっと強くなります!」

 

「レミィにしては良い事を言ったようね。そうそう、レイジングハートなら あの立っている本の裏側に居るわよ」

 

そういえばパチュリーさんが普段使っている机の上に本が立って開かれています。

まさかレイジングハートが読んでいるなんてことはないよね。

本の題名は...【道具と神について 著:十拳剣】

ん?気になって歩いてきます。

 

「レイジングハート?」

 

「マスター おはようございます。」

 

レイジングハートが本を読んでいます。

いえ、はたからみたら開かれて立っている本の前にハンカチの上に

赤い玉があるだけにしか見えませんが

わたしにはなんとなくわかります。

この子、本を読んでいます...

 

「レイジングハート そろそろ帰るよ」

 

「マスター 今良いところなんです。もう少し時間を」

 

なんと...レイジングハートさん本に夢中です。

一体どんなことが書かれているのか

 

「レイジングハートが道具についての本が読みたいと言っていたらしいのよ、それでこあが本を渡しちゃってね。昨夜からこの有様よ」

 

もしかして机に置かれている本はもう読んだ本?でこっちに置かれている本はこれから読もうとしている本?...デバイスでも本を読みたくなるんでしょうか

 

「レイジングハート、お昼には帰るって守矢神社に伝えたからもういかなきゃ」

 

昨夜 レミリアさんとの弾幕ごっこの合間にフクロウさんを守矢神社へ飛ばしました。

無事に届いているとなると昼には帰らなければ嘘つきの子になってしまいます。

 

「まあ、なのは 魔法関連でまだまだ教えられることは多いわ。レイジングハートもそのときに続きを読みなさいな」

 

「はい!」

 

「承知しました。」

 

レイジングハートも納得してくれたようです。そうでないと困りますが

彼女を手にとってバリアジャケットに着替えます。

道中でも気をつけるように早苗さんにもレミリアさんにも言われているのです。

 

--バリアジャケット装着完了--

 

「ああ、そうそう レイジングハートの調整はしっかり終わっているからいつもどおりにやっても昨日のようなことにはならないはずよ、そうよねレイジングハート。」

 

「はい」

 

「だから安心して帰りなさい。」

 

「ありがとうございます!お世話になりました!」

 

こちらをまっすぐ見てパチュリーさんが手を上げたのを合図に飛んで出ていきます。

図書館内を飛んでいる最中にこあさんを見つけました。

帰りの挨拶はしっかりしなければいけません

 

「こあさんお世話になりましたー!」

 

「なのはちゃん 気をつけてー」

 

「はーい」

 

図書館の2Fのテラスから外に出ます。

紅魔館のお庭は見えてきました。ちゃんと見れなかったのは残念ですが

また来たときの楽しみにしたいと思います。

あれは...

 

「めいりんさーん」

 

「おーなのはちゃん」

 

美鈴師匠 もとい美鈴さんがお花に水やりをしています。

色んな花があります。菊やバラ...あの赤い火のような花は何でしょうか...

あと庭の隅に古びた机と昨晩食事をしたときにも使った椅子が置かれています。不釣り合いな感じがありますが...

なんなのか気になりますが、今は帰らなければいけませんので次来たときに聞いてみたいと思います。

 

「わたし今日で帰ります!また、いつか訓練のお付き合いをお願いします!」

 

「あはは、こんなに才能と努力にあふれる人間に出会ったのは久しぶりで私も楽しかったですよ。またやりましょう!今度は私のスペカも見せますよー!」

 

「楽しみですー! 美鈴さん お世話になりました!」

 

「気をつけて行ってらっしゃい」

 

「行ってきます!」

 

美鈴さんが例の構えをしてくれたので

わたしも同じように構えてみます。

-

それをみた美鈴さんは満足そうに頷いて構えを解きます。

わたしは一礼をして飛び立ちます。

きっと弟子と師匠の別れの挨拶なのかもしれません

 

さて、門を超えて、湖を超えて、山に向けてまっすぐ帰ります。

あ!...門を出たときに思い出しました。

 

「バニラアイス食べてなかった...!」

 

次来たときの楽しみが増えました。

そういうことにしておきましょう!

 

--

わたし、高町なのは。

今日で紅魔館とお別れです。でも幻想郷にはしばらく居ることになるので

ちょくちょく遊びに行きたいです。アイス...




些細なことですが補足です
椅子は座っていた人物と一緒に咲夜さんが移動させた
机は美鈴がそこらの机をみつけて使った
といった状況です。

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