高町なのは in 幻想郷   作:えぬの者

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第二十五話 なのは in 妖々夢 - 人形

わたし、高町なのはです。

猫耳の子が地面に激突する前に無事キャッチすることができました。

しかし気を失っているようです。桃は...もうなかった

--

 

「だ、大丈夫?」

 

「うぐー...」

 

地面に降り立ち 柔らかそうな草が生えているところに寝かせます。

改めてみると左の猫耳にイヤリングが付いています。

妖怪さんでもおしゃれさんなのでしょうか

寝かせると同時に猫たちが寄ってきて猫耳の子の顔に猫パンチをし始めました。

なんだかこの猫たちは慣れているかのような対応です。

 

「う"ー... !」

 

「あ、起きた」

 

何度かの猫たちの洗礼を受け、猫耳の子が起きました。

 

「さっきの...なんだっけ?」

 

「高町なのはです。」

 

「そうそう なのは!人間にしてはやるわね!」

 

「あ、ありがとうございます」

 

起きたと思ったら突然元気そうに話し始めました。

すごい回復力...!

 

「私の修行もまだまだね...ご主人にもっと鍛えてもらわなきゃ!」

 

なんとこの子にはご主人様がいたようです。

妖怪のご主人様も妖怪さんなのでしょうか

 

「そんなことより、アリスさんの家でしょ?さっきも言った通りこの道をまっすぐ行ったらつくわよ」

 

「ありがとうございます。 えっと大丈夫なんですか」

 

「さんざん撃っておいて...ってお互い様だった!」

 

彼女はえへっと笑いながら言いますが確かにお互い様...?ですね

 

「私は橙! だいだい色の橙を大陸風に呼んで橙よ!覚えておいて!」

 

---

 

「なのはみたいな素直な人間だったら仲良くなれそう!また遊びましょう!」

 

「はーい!またきまーす!」

 

仲良くなってしまいました。

どうやらここはマヨヒガという橙さんが住んでいる里の様です。

勝手に家具など持って行かないようにと注意を受けましたが

そんなことする人なんているんでしょうか...

橙さん良い妖怪さんでした。普通の猫さんと同じでマタタビとか好きかな?

もし人里にあるなら今度お土産に持ってきてもいいかもしれません。

 

さて マヨヒガを抜けてまた森の上を飛んでいます。

橙さんから教えてもらった通りに進んでいると

青いというか紺でしょうか

紺色の屋根と真っ白な壁の家がみえてきました。

紅魔館とはすこし違う感じがしますが西洋風なお家です。

アリスさんの家はここなのでしょうか とりあえず玄関前に降り立ちノックしてみます。

 

...

「はーい」

 

若い女性の声が中からします。

少ししてドアが開きますが中には誰もいません

 

「どうぞー」

 

奥の方から声がします。魔法使いと聞いていたので

きっと魔法で開けたのでしょうか

 

「マスター 少し感知に意識を集中してみてください」

 

「え...?うん」

 

...!これは 詳しくはわからないのですが

魔力が細い線状にいたるところに伸びていてちょうどわたしの後ろ...

の人形に伸びています。人形!?

 

「あら、いらっしゃい」

 

ドアを開けたと思われる人形の方を向いていたので

この家の家主に背中を向ける形になってしまい慌てて振り返ります。

 

「こ、こんにちは」

 

ふわっとした金髪のミディアムショートで赤いカチューシャと

赤くて長いリボンがついた青いドレスきた女性が出てきました。

西洋風な印象を受ける女性です。

 

「それで、なにかしら?」

 

「早苗さんのお使いでアリスさんを訪ねてきました アリスさんでしょうか...?」

 

「そうよ、私がアリス あなたは白い魔法少女ちゃんね 噂は聞いているわ」

 

ここまで噂は広がっているようです。

 

「あのー」

 

「ああ ごめんね 入って入って」

 

どうやら中に入れてくれるようです。

 

「おじゃましまーす」

 

中はすっきりしていて、おしゃれな小物がたくさん置かれています。

そして人形さんがいたるところに飾られています。

先ほどのドアを開けたのが人形だとするなら

きっとアリスさんは人形を動かすのが得意な魔法使いなのでしょう

まだフェイトちゃんやクロノ君しか知らないわたしには新鮮です。

 

アリスさんの後をついてリビングに入ると見覚えのある女の子が居ました。

 

「アリス また迷い人かー?」

 

「そう見えるかしら」

 

アリスさんが少しからかうように言います。

紹介してもらう必要は...なさそうですね

 

「こんにちはー」

 

「おう、こんにちわ... えっと なのはじゃないか!」

 

魔理沙さんです。紅魔館へ行く道中で出会った魔法使いです。

少ししかお話しできていないのですが、覚えてもらっていたようです。

 

---

 

魔理沙さんとアリスさんに

紅魔館での出来事や守矢神社の事、ここまでの道中について話しました。

紅茶やお菓子を人形さんが運んでくれました。アリスさんのすごい技術です。

しかし、魔理沙さんが気になることがあるそうです。

 

「なのはに出会った後にうちに帰ったら 家が大変なことになっていたんだよなぁ」

 

「えぇ? どうしたんですか」

 

「氷漬けにされてさ それでしばらくアリスの家に泊っているわけだ。」

 

「氷漬けって...もしかして」

 

「そのもしかしてだ。チルノの奴 三妖精とまたドンパチし始めてその拍子に私の家付近を凍らせてしまったらしいんだよ」

 

「でも肝心のチルノちゃんがね...」

 

「そう、三妖精はとっちめたけどチルノの奴がどこに行っても居なくてな大妖精も一緒にいないと来た」

 

「そういえば道中であったレティさんも チルノちゃんを見かけないと言ってました」

 

「大部分は三妖精が悪いのは知っているがここまで隠れられるとなるとなぁ...」

 

チルノちゃんがいなくなってしまっているようです...

友達と言ってくれたあの子が居なくなってしまうなんて

 

「ひょっこり戻ってくるんじゃないかしら? 妖精って気まぐれだし」

 

アリスさんはそういいますが心配です。

 

「それもそうだな して、なのははアリスに用があったんじゃなかったっけ」

 

「そうでした!アリスさん 早苗さんからこれを渡すようにと」

 

早苗さんからもらったロボットの図が載っているカタログです。

それを取り出し アリスさんへ手渡します。

 

「えーと はいはい、確かに」

 

「なんだこりゃ?」

 

アリスさんに渡ったカタログを魔理沙さんが興味深そうに見ています。

 

「私も詳しくは知らないわ、この本を少し研究しなくちゃならないわ」

 

「ほー まあ頑張って」

 

「居候のあなたにも手伝ってもらうわよ」

 

「へいへい」

 

いったい何をするんでしょうか、気になります。

 

「あのー アリスさん これってなにかのロボットでしょうか」

 

「ロボット...そうね ただ、人形に近いかしら人型であるのは同じだし」

 

「私にはさっぱりわからん...なんだこのRX-178って、それに色んな種類のものがあるんだな」

 

カタログを魔理沙さんが開いてみているようですが少し苦い顔をしています。

 

「おそらく型番なのでしょう そこに〇が付いているってことは守矢の巫女はこの型を所望しているようだわ」

 

事前に早苗さんとアリスさんで話があったのでしょうか

アリスさんはある程度知っているようです。

 

「まあ、簡単に言うと この機械を再現してみてほしいってことよ」

 

「巨大風船では飽き足らず今度は本当の巨大ロボか...にとりが好きそうだな」

 

「そのにとりも協力するとのことよ」

 

「いよいよ 面白くなってきた」

 

「しかし、少し疑っていたけど外の世界ってこういった機械を使っているのね、ゴーレム的な立ち位置なのかしら」

 

「あの人形を思い出すな なんだっけか」

 

「ゴリアテ人形よ」

 

「それそれ」

 

---

 

結構長居してしまいました。そろそろ出発したいと思います。

 

「ああ なのは、この後亡霊姫の所に行くんだろ?蝶々には気を付けてな」

 

「ちょうちょ...? は、はい!」

 

リビングで魔理沙さんにお辞儀をするといたずらっ子みたいに笑いながら

手をあげてくれました。

 

「なのはちゃんこれを付けていきなさい 冥界は冷えるらしいわ」

 

赤いマフラーを巻いてもらいました。

ところどころに人形さんの刺繍があります。結構手が込んでいます。

 

「わー! ありがとうございます!」

 

「ふふ、行ってらっしゃい」

 

「行ってきます!」

 

玄関までアリスさんに送ってもらいました。最後にアリスさんへ一礼して飛び立ちます。

今度の目的地は... 森を抜けたら高度をあげるんでしたっけ

 

「優しい人たちでしたね」

 

「うん! 幻想郷は優しい人たちでいっぱいだね」

 

「そうですね、マスターはここに来て良かったでしょうか」

 

「もちろん!」

 

--

わたし、高町なのはです。

無事お使いを果たすことができました。

と言ってもカタログを渡すだけですが...

魔法使いの先輩二人とはこの後も何度か縁がある気がします。




副反応でダウンしてました。
25話目です!

幻想郷の外の世界に巨大ロボは存在しません。
早苗さんの願望をアリスさんは勘違いしたのかもしれません
しかし時空管理局が管理できないどこか世界では
存在するのかも

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