わたし、高町なのはです。
妖夢さんの誘いに乗って近接スペカを発動しています。
今度は身も心も準備ができていたので前を見て進んでいます。
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「とつげーーき!」
少しの距離を取った後スペルカードを発動しました。
二刀流の構えを取っている妖夢さんへ突撃します。
すごい加速...でも大丈夫!
妖夢さんへ到達します...
5.4.3.2.1...
妖夢さんは避けるでもなく二刀で受け止めました。
点の攻撃を受け止めるなんて
「威力は十分ですが技量が伴っていないです」
そう言いながら妖夢さんは上体を反らし...
「!」
二刀で下から挟むようにして杖を上へ払いあげました。
斬られる...!
「マスター!」
「おそい」
腕を振り上げた状態になってしまったままですが
咄嗟に前へ...今にも斬ろうとしている妖夢さんの方へ
妖夢さんの胴にわたしの後頭部が当たる形で体を180度回転させ潜り込みます。
「なっ!」
妖夢さんの刀でわたしの杖を抑えている力を利用し
てこの原理で杖を半回転させ石突(杖の底)をあごに目掛けて突きます。
「がっ...!」
突いた反動で距離を取り構えなおします。
「なるほど、予想以上...いや 正直見くびっていました。こんなこともできるのですね」
あごをさすりながら妖夢さんが言います。
「ただの魔法使いにしておくのは惜しいですね」
「ただの魔法使いのままじゃだめなんですか?」
「ああ、失礼しました。ここは幻想郷 自分の在り方は自分で決めるのでしたね」
...
..
.
「いいじゃない 純粋な人間の庭師も」
「!?」
妖夢さんの後ろの門が開き、そこから青い和服の女性が出てきました。
この方がここの主の...
「幽々子様」
「あら妖夢 ボロボロじゃない、台風でも来たのかしら」
そうです、幽々子さん...わたしを招待した白玉楼の主
その主が扇子を取り出し口元を隠していますがニコニコ顔で話しています。
「手加減していたとはいえ油断していました」
「そうね、その焦りなのか近接戦をもやったようね」
「面目次第もありません...」
シュンとしている妖夢さんを見ている幽々子さんは相変わらずニコニコ顔ですが...
「妖夢 下がってなさい」
「はい...」
妖夢さんは門へ入っていきました。
「えーと なのはちゃんだったかしら」
「は、はい!」
幽々子さんから呼ばれます。
「私はここの主 西行寺幽々子。そして、よおこそ 白玉楼へ」
「目的はいったいなんなんですか?」
「目的ー? そうねー... 何だったかしら」
「えぇ!?」
わたし、何しにきたんだろう
ああ!春がどうとか言っていたことを思い出しました。
「あのー 春がこないとか」
「春? ああそういえば春をいただくんだったわ」
春をいただく...?
「とっても美味しいのよ?こう甘くてもちもちしてて」
甘くてもちもち...あんこ餅でしょうか
でもそんなはずは
「とりあえず いらっしゃい」
「は、はあ」
招かれしまっては従います。
門をくぐると 裸の木がたくさん見えてきました。
「ふんふふん」
幽々子さんは鼻歌を歌いながら奥へと進んでいきます。
こう敵意が無いというか、目的がわからなくて不気味というか...
「マスター...」
「うん...」
「あら?」
幽々子さんが振り向いてレイジングハートをまじまじと見つめます。
「この赤い宝石 綺麗ね、これが言葉を話す棒とはこの子の事だったのね」
「私は高町なのは杖です。棒ではありません」
「これはこれは 杖だったのね失礼失礼」
幽々子さんはそう言うと扇子で口元を隠してニコニコしています。
...
..
.
立派なお屋敷が見えてきました。
お庭も立派です。でも綺麗な庭に不釣り合いな禍々しい魔力を帯びた木があります。
「さあ 上がって上がって」
「お、お邪魔します」
気になったけれども上がってと言われては拒否できません。
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「さあ、春が来たわよ」
「えーっと...」
今 わたしは、亡霊の姫...幽々子さんと白玉楼の縁側でお茶をしています。
そして、目の前にはわたしの魔力弾と同じ色をした餅が置かれています。
「これはいったい...」
「桜餅よ、春がきたわー いただきまーす」
なぜわたしが呼ばれたのでしょうか
「なぜ私?と思ったでしょう」
妖夢さんが声をかけてきます。
「はい...」
「幽々子様と勝負をしていたのです。」
「勝負...ですか?」
「はい...本当に申し訳ございません」
と頭を下げてきました。
どうして謝るんですか そして何の勝負なんですか
「最近幻想郷に来た人間、つまりあなたについてですね」
「は、はい...」
「その... あなたが無事に白玉楼までたどり着くことができるのか勝負をしていたのです」
「はあ... えぇ!?」
異変とかではなく この二人の勝負に巻き込まれただけだったようです。
「本当に申し訳ございません」
「い、いえ...」
「それで勝ったほうが桜餅を食べる。ということよー」
嬉しそうに3個目を頬張りながら話す幽々子さんを妖夢さんがあきれた様子で見ています。
きっと普段からこういう勝負をしていて幽々子さんが勝っているのでしょう
「そういえば 昔に、似た勝負をしてて白玉楼まで来た子がいたわね」
「たしか...もも」
「失礼」
お庭に一人の女性?が降りてきました。金色の尻尾がたくさんついています。
頭には頭巾をかぶり金髪のショート、眼が妖しく輝く金色の女性です。
「あら、藍じゃないどうしたの」
「紫様より連絡です。外の世界で不穏な動きあり、冥界にも影響する可能性があるため注意されたし」
「あら?それだけ?」
「あと、こちらを」
赤い御札を幽々子さんへ渡しています。
あまり詳しくは無いのですが何かを封印するためのものでしょうか
「これは?」
「消さずに封印してください、今後の対策の為に必要なのです」
「わかったわー 妖夢」
「はい」
幽々子さんはその御札を妖夢さんへ渡してしまいました。
金髪金毛の女性はそれを確認した後こちらに視線を向けます。
眼が合いました。呑まれてしまうような何かを感じます...レミリアさんと似たような
「あなたが 高町なのはさんですね」
「は、はいい!」
緊張せずに返事はできたでしょうか...おそらくできていないです
「くれぐれも 無茶はしないようにお願いします。特に魔力の暴発など」
「す、すみません...」
ギクッとしました
きっとあの時の紅魔館近くで撃ってしまった特大魔力弾の事でしょう...
「うむ、ではこれにて」
「もういってしまうの?せっかくだしお茶していったらどうかしら?」
「ありがとうございます、しかし、これから結界の修復がありますのでまたの機会に」
「そう、頑張ってねー」
「では」
そういって、金髪金毛の女性はわたしを再度見ると
謎の空間へ飛んで行ってしまいました。
...え?なに今の...!
「さあ、妖夢 桜餅が切れてしまったわ もっと持ってきてちょうだい」
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わたし、高町なのはです。
妖夢さんとの近接戦闘の末無事白玉楼へ...
異変解決に来たのに 異変じゃなかったなんて
そして外の世界がなにやら騒がしいと
時間の流れが違うのではなかったっけ...
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