高町なのは in 幻想郷   作:えぬの者

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年越し後からあわただしい毎日でした。
遅くなりました。


第三十二話 なのは in 妖々夢 - 妖桜

わたし、高町なのはです。

妖夢さんの楼観剣、魔理沙さん加速を使い

西行妖へベイオネット突撃をしました。

--

 

「やー!!!」

 

剣が軽くなったと同時にわたしごと一回転しました。

振り向いて西行妖を見ると...

上下に二つ分かれて桜を付けた木が落ちていきます。

無事斬れたようです。

やった...ついに...

 

「なのはー!」

 

魔理沙さんが飛んで来ます。

...っと!

そのまま突っ込んできてわたしを捕まえ、妖怪桜から離れます。

 

「こら!しっかりしろ!」

 

わたしが立っていたところに木が倒れてきていたようです。

でも、その木につぶされてしまってもいいとお...

 

「わたしはいったいなにを...」

 

箒に乗せてもらって妖夢さんが居る所へ...

今、落ちたらどうなるんだろ...

この手を離すだけだよね...

...わたしは、いったい何を考えて...

 

パチン!

 

「!」

 

「おう、正気にもどったか、なのは」

 

「いたた... ...!」

 

「もう大丈夫か?」

 

「は、はい!」

 

死んでもいいや... なんて思っていたことが嘘のように思えてきました。

と、思い出したら寒気がしてきました。

うぅぅ...

 

 

そうこう考えている間に妖夢さんのところへ到着しました。

魔理沙さんの箒からおりて自力で飛んでみます。

 

「こ、こわかった...!」

 

怖かった...

 

改めて、西行妖を見てみると しっかり切れているようです。

切り株と切られた桜の木が横たわっています。

が... 桜の木が黒く黒く変色し始めています。

 

「なのは!妖夢!逃げろ!」

 

魔理沙さんが叫びます。

妖夢さんとともに距離を取ろうと西行妖とは反対方向へ飛翔を開始しますが

思うように進みません、それよりかまるで地面に林檎が落ちるように

わたしたちが西行妖の方へ引っ張られています。

 

「まずいまずいまずい!」

 

「幽々子様...!」

 

「わわわわ!!!」

「マスター!最大出力で退避を!」

 

.

..

...!

えぇ!

さっきまで 西行妖から逃れようと 必死に飛んでいたのに

目の前には雲一つない空になっていました。

魔理沙さん、妖夢さんも、私も含め上に向けて飛んでいる格好です。

 

「えー!」

「っ!」

「紫様...!」

 

それぞれ体勢を整え周囲を見渡します。

どうやら白玉楼の門前に居るようです。

 

「紫様が飛ばしてくれたのです。」

 

自体をのみこめている妖夢さんが言います。

しかし、吸い込まれるとは思わなかった...近づいたらまた、自分が自分じゃなくなるような

そんな気がしてしまい、またそれを思い出し 背筋が凍る感じがしました。

 

「しかし、なんだって 幽々子の奴はこんなことをしたんだ?」

 

「それが、私にもわからなくて」

 

「はぁ」

 

魔理沙さんが妖夢さんに聞いてみますが答えを持ち合わせていない様子です。

今、西行妖はどうなっているんでしょうか

 

「とりあえず危険は去ったようだし見に行こうか」

 

「そう...ですね」

 

「は、はい」

 

三人そろって門をくぐり飛翔を開始した後、

恐る恐る先ほどの西行妖がある場所付近へ近づいていきます。

...

見えてきました。桜の木は...

 

なんと、四分割されています。

 

「これは...」

 

「紫か」

 

どうやら危険は無いようなので

更に近づいていきますが、これをやったと思わしき人影はありません

いつの間にか、魔理沙さんが扇子を拾っていて私たちに見せてきました。

 

"詰めが甘い"

 

「詰めが甘い...紫様...申し訳ありません」

 

ふと、お兄ちゃんがお父さんとやっていた将棋を思い出しました。

『恭也、強くなったなぁ でも、まだまだ 詰めが...甘い』

『な!おやじそれは勘弁してくれよ...』

『王手をしても、そのあとの事をもっと勉強しないとな ハハ』

 

...

..

.

 

「詰めが甘い...」

 

「マスター、あなたは十分やっています。それを言うなら私が...」

 

「違うよ... レイジングハート これは」

 

「なのは」

 

と、レイジングハートが悪くない、

わたしがまだ未熟だったことを伝えようとしたのですが

そこで魔理沙さんが制してきます。

 

「なのは、気にすることないぞ 死ぬやつは死ぬ、死なないやつは死なない

 今回私たちは生き延びた。ただそれだけだ」

 

そして 魔理沙さんは妖夢さんの肩をつかみ続けます。

 

「だから、自分を責めるな妖夢、私らもこのルールが出来て以来ぬるま湯につかっていたんだ 本当の死の恐怖を久々に思い出せたよ」

 

「魔理沙...」

 

「っと 湿っぽいのはここまでにしよう、それより そっちの亡霊姫だ」

 

「幽々子様...!」

 

妖夢さんが幽々子さんを見つけたようです。

西行妖の切り株部分に腰かけて座っています。

それを見つけた妖夢さん、すかさず飛んでいきます。

 

...

..

.

 

「あら妖夢」

 

「幽々子様~!!!!」

 

妖夢さんがまるで 出先でのはぐれた母親と再開した子供のように抱き着き泣いています。

 

「剣士といってもまだ子供じゃないか」

 

魔理沙さんはあきれた様子で見ています。

それを見ながらふと自分が置かれている今の状況を思い出します。

幻想郷に来てもう何日なんだっけ...

 

「わたしも...(お母さんに会いたい)」

 

ちょっと恥ずかしいのでこれ以上は言葉にだせません。

胸の内にとどめておきます。

 

「マスター、これがホームシックというものですね」

 

「あ、あはは...」

 

「そのレイジングハートとやら 面白いな」

 

魔理沙さんが興味津々でレイジングハートをのぞき込みます。

 

「しかし、形状変化もするのか...へぇー」

 

今は杖の状態(アクセルモード)にしているので柄から先まで観察しているようです。

 

「なかに妖精がいるとか つうしんでばいす?とかそういったものではないんだよなぁ... 明日あついのとこで調べてみるか」

 

なにやら魔理沙さんはレイジングハートに興味を持ったようで

これからいろいろ調べたいようです。ぬ、盗まれたりしないよね...

 

「なのは これ盗んでもいいか?」

 

「それは困ります...」

 

「ハハ 冗談だよ」

 

とわたしの肩をたたきからかいます。

...ふと気が付きます。

さっきまで落ち込んでいた?わたしが嘘の様です。

 

「ありがとうございます」

 

「んー? 礼をされるようなことは...そういや助けに来たなぁ...

そうだ 今度私の手伝いをおねがいするから よろしくな」

 

「は...はい」

 

いったいどんなことをさせられるんだろ...

不安になってきた

 

「それより、妖夢よー いつまで泣いてんだー 早く事の顛末を聞きたいんだが」

 

「す、すみません...」

 

グズッと妖夢さんから鼻水をすする音が聞こえ

幽々子さんからもらったであろう手ぬぐいをつかって顔を拭いています。

 

「はぁ...観念したわー 私から説明しようかしら」

 

元凶の幽々子さんが立ち上がりいつの間にか手に扇子を持って

口元へもっていき話を...

 

「でも、その前に...妖夢、私 お腹すいたわ」

 

--

わたし、高町なのはです。

どうして西行妖が動き出したのか...

そして事の真相はいったいなんなのでしょう




た い へ ん おそくなりました。

年末年始の大繁忙、家庭での繁忙
コロナ禍の煽りによりさらに繁忙
大変な4か月でした><

これからちょくちょく更新してきますので
引き続きよろしくお願いします。
後1-2話くらいで妖々夢編完結です。

感想、ご意見、アドバイス、評価 ありがとうございます!
更新においての励みになります。
読みにくい箇所が多々ありますがご容赦ください
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