ありふれた世界からはじかれた   作:夜刀ノ神

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街中デート尾行

街中になるメインストリートから少し外れた通りの、道路に面したファストフード店にて。その二階にある窓側の席には、三人の男子高校生らしき少年三人が、いかにも暇を持て余していますと言いたげに、だれた様子で椅子にもたれている姿があった

 

唯一ポテトが残っているがそのほかのハンバーガの包み紙はくしゃくしゃにまとめられている

 

「あ゛~」

 

「暇なのは分かるからよ、そんな声出すなよ。恥ずいだろうが」

 

「ンなこと言ったってなぁ。せっかくの休みに、男三人、こんなとこで駄弁ってるとか……はぁ~。暇なうえに、虚しい……」

 

「言うなよ。余計に虚しいわ」

 

「いくら、集団失踪があった学校に入学しても、そんな事件が頻繁に起こるわけないでしょうに」

 

「そうだよなあ」

 

「俺ら中学から一緒だったしなあ」

 

「今更、革命的な出来事なんて起こるはずないよなあ」

 

「あぁ、ユエ先輩とデートしてぇ」

 

「シア先輩と結婚したい」

 

「白崎先輩……いいよなぁ」

 

「どう考えても、あなた達には高嶺の花ですわね」

 

「「「だよなぁ~はぁ」」」

 

「なんですか、ため息なんてついてると幸運がにげますよ」

 

「ん?」

 

「あれ?」

 

「あれあれ?」

 

ここには、もとから気心の知れた三人しかいないはずである、では先ほどから聞こえてくるこの妖艶で凛とした声は

 

「「「羽々斬先輩!?」」」

 

「あら今頃ですか」

 

帰還者と同じレベルで三人が通っている高校で有名な美女羽々斬夜架であった

 

「せ、先輩なんでここに?」

 

「なんでって、辛気臭く面白そうな後輩が転がっていらからですわ」

 

わずかに残っているポテトをつまみながら答える

 

「あそれ、俺のポテト・・・まあいいですけど」

 

「先輩、俺気になる噂があるんですけど」

 

「ん?なんですか」

 

「もしかしてあれか?”例のあの人”の陰口をたたいた空手部の主将が次の日にはオネエになってたって噂か?」

 

「そうそう、それそれ。どうなんですか先輩何か知ってたら教えてほしいんですけど」

 

「んーそれは個人的な興味?ですか」

 

「はい、まあ暇つぶしにはなるかなあと」

 

「なら、聞かない方がいいですよ、好奇心は猫をも殺すって・・・ん」

 

「どうしました?」

 

言葉の途中で外を見た夜架

 

「噂をすれば、彼らよ」

 

「「「え」」」

 

夜架のいう通り窓から見てみると彼が美女たちを引き連れて歩いている

 

「相変わらず目立つわねえ、そういえば雫が今日はデートって言ってたわね」

 

三人がそんな情報までつかんでいるのか・・・と驚いたのは言うまでもない

 

「ユエ先輩に、シア先輩……それに白崎先輩に八重樫先輩までいるな。あとは文化祭とか放課後に見たことがある黒髪美女とブロンド美女……」

 

「なんてぇ完璧な布陣だよ。くそったれっ」

 

「あぁ、それにあの子……すげぇ可愛いな。美幼女まで……羨ましい」

 

「えっ?」

 

「えっ?」

 

「えっ?」

 

二人がドン引きでミュウのことをうらやましがった男子を見ている

 

「あそうだ、あなた達、彼らを尾行でもしてみれば?少しは彼のことわかるかもよ?」

 

「確かに、リアルハーレム男がどんなデートをするか気になるな」

 

「なあ、俺違うからな」

 

「でも、大丈夫か? 噂じゃあ、なんかあの人等、めっちゃ勘が鋭いって。ばれたらやばくね?」

 

「街中だし、人も多いから大丈夫だろう。羽々斬先輩もいるし最悪ばれても何とかしてくれるでしょ」

 

「な、なぁ、聞けよ。本当に、俺、小さい子に興味があるとかじゃねぇから。単純にだなぁ……」

 

「確かに……ってか、やべ。マジで行っちまう。取り敢えず、行くか」

 

「まあ、焚き付けたのは私だし多少のことならいいわよ」

 

「よしっ。まぁ、休みの日に、ユエ先輩達の私服姿を拝めるだけでも最高だしな」

 

「だなっ」

 

「待てよぉ! 無視すんなよ! マジで違うから! いや、本当に!」

 

 

訴えるロリコンは無視しハジメたちが入っていた有名なレディース専門の建物でウィンドウショッピングとしゃれこむようだ

 

「ふむ、ウィンドウショッピングデートの定番ですね」

 

「先輩ってそういうの詳しいんですか?」

 

「うん?なぜそう思ったかも気になるが別に一般常識だと思うわよ私も女の子だし」

 

「いや、そういう経験多そうだなって」

 

「確かに、先輩って人気者なので貢物とか多いらしいじゃないですか」

 

「まあ、確かに渡そうとしてくる輩はいるけど、受け取ってないわよ、知らない人からの贈り物なんてもらってもしょうがないでしょうに」

 

「まあそういわれればそうかも?」

 

「おい、先輩たち店に入ったぞ」

 

ハジメは店舗内で意見を聞いてくる女性陣に一言二言感想を返している

 

「さすが、ハーレムを築いているだけはある、全員違う言葉を返しているわ雫たちのあの表情も納得ね」

 

「これがハーレム男の実力・・」

 

「この程度で戦慄していたはまだまだよ、見てみなさい」

 

「なっ・・・あの量の服を一括で!?」

 

「なあ、この店って結構有名なブランドだよなあ」

 

「ああ、俺たちが一カ月働いても買えるかどうかだったような」

 

会計を終えたハジメたちはサイズの合う服がなかったミュウのなだめながら店を後にする

 

「そういえば、聞いたことあるぞ、先輩の父はゲーム会社の社長で、母はかなり売れている漫画家だって」

 

「そこでお手伝いして、かなり稼いでいるとか」

 

「それは、事実ね私もたまに手伝うことあるし」

 

「ちなみに、おいくらぐらい?」

 

「私の場合は正式な仕事として来るから割と?」

 

「先輩てモデルやってるんですよね」

 

「そうそう、ゲームの声優お願いされちゃってね」

 

「「「え」」」

 

「それより、いいの?南雲君たち見失うわよ」

 

当初の目的を思い出した三人は慌てて追いかけ始める

 

内心あとで、どのゲームか聞こうと決意した三人である

 

 

「お、ついに期待通りの展開が来たらしいぞ」

 

四人が追いつくと、ハジメたちが子供服専門店の前で大学生ぐらいのガタイのいい男たち5人が近づいて行っている

 

彼等の接近に、ハジメが振り返り目を眇める。そして、5人の男達が、ハジメ達の前まで辿り着き、どこからかゴクリという生唾を呑み込む音が聞こえた直後、

 

 

 

「ハジメさん、それに彼女の皆さん、ちわーすっ!」

 

「「「「ちわーすっ!」」」」

 

「あ、やっぱり」

 

「知ってるんですか?」

 

「ええ、まあ一応、彼ら勇敢にも南雲君に立ち向かっていったのよ20人ぐらいで」

 

「それは、勇敢というかなんというか」

 

「傍から見てたこっちは面白かったけどね、ぽんぽん人が飛んで」

 

「うっわ」

 

「最近は彼らみたいな、勇気と無謀をはき違えた輩は見ないわね」

 

「そりゃあ、そうでしょうよ誰だって、ポンポン飛びたくはないですもん」

 

他二人もうんうん肯いている

 

「それで、確か今はハジメが紹介した情報関係の仕事をしてるって聞いたきが・・・」

 

「うっす、姐さん」

 

「あら、ヒデこっちにもきたの?」

 

先ほどまでハジメたちにペコペコしてたガタイのいい男たちが今度は夜架を姐さん呼びしてペコペコしている

 

「うっす、お姿が見えたので」

 

「紹介するわ、彼ら私の後輩よなかなか面白いから困ってたら手を貸してあげなさい」

 

「「「羽々斬先輩!?」」」

 

あ”あ”ん”とヒデたちが三人を見るがすぐに強面をくずしてよろしくな!手を差し伸べてくる

 

「よ、よろしくお願いします」

 

「おう、困ったことがあれば、ここに連絡するといい」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「そろそろ、行くわよ、ヒデ南雲君たちはどこへ?」

 

「へい、〇×▽って店です」

 

「そう、ありがとうじゃあね」

 

「へい!」

 

ヒデ達と別れ、言われたお店へ向かう

 

「先輩、さっきの人たち先輩も敬ってる感じでしたけどいったい・・・」

 

「勝手に暴走した彼の仲間とOHANASIしただけよ」

 

「ちなみに何人ぐらい・・・」

 

「たしか・・・50?ぐらい」

 

「「「・・・」」」

 

「もしかして、先輩って・・・やめておきます」

 

「賢明な判断ね」

 

店にが視界に入ると、すでに買い物を済ませた後なのかまたしても不良にペコペコされているハジメたち、今度は喫茶店の場所を聞いたようだ

 

喫茶店に至る道でも、ハジメは恐れと敬意を持った人たちに頭を下げられいた

 

極めつけは、たどり着いた喫茶店で談笑していた、ハジメたちのもとに、黒塗りの外国車が止まったことだろう。そこから今までの不良なんぞ吹けば飛びそうな雰囲気を纏ったスーツの男連中が降りてきて、やっぱりハジメに頭を下げながら挨拶をしたのだ。

 

そして、最後に車から降りてきた袴姿の六十歳代の男……どう見てもヤクザの親分さんにしか見えないその男が、ハジメに凶悪な顔を更に凶悪に歪めながら話しかける

 

「相変わらず、いい身分だな。ガキの分際で、真っ昼間からこんな場所で女ぁ、侍らせやがって。親の顔が見てみたいもんだ」

 

「親の顔なら知ってんだろう? あんたらの阿呆な商売を潰した俺への腹いせに、俺の周囲を徹底的に調べて報復しようとしてたんだから。つか、なんの用だよ。見ての通り、こっちはデート中だ。嫌味言うために、わざわざ車止めたってんなら、また踏み潰すぞ」

 

「カカッ、そう怖いこと言うな。実際にやられてる側としては、洒落になってねぇよ」

 

 

 ヤクザ相手になんて口をきくんだ! と周囲の客や店員、そして三人衆が内心で悲鳴を上げるが、続く親分さんの言葉に、今度は違う意味で凍り付いた。「今、おやびんさんは、なんて言ったのかしらん?」と。

 

ここが日本で、俺が善良な日本人で良かったな。そうでなけりゃ、今頃、お前ら全員、塵になって世界の空を舞ってるところだ、いやもうすでに全員一回三途の川を見たんだったな」

 

その言葉でおやびんさんの口が引きつる

 

「切姫のお嬢さんに比べればお前さんが神様に見えるわ」

 

ハジメがヤクザを踏み潰したのはさっきの会話でもわかるがそこに闘争の衝動が抑えられなくなった切姫、つまり羽々斬夜架が乱入したのだ

 

「羽々斬は中身は善良なんだけどなぁ」

 

結果、最初は半殺しで済んでいたのがきっちり10分の9殺しぐらいになったので相当再建に苦労したらしい

 

「「「ひょ!?」」」」

 

三人の目線が一斉に夜架に向かう

 

夜架はのんきに紅茶をすすっている

 

「あったわねえ、そんなこと、だって実践の実験にちょうどよかたんですもの」

 

  こえええ・・・

 

いつの間にか、ヤクザはいなくなっており、ハジメたちもお会計を済ませるようだ

 

「なあ、もうよくないか」

 

「俺も、そう思ってた」

 

「あの人はなるべくして、ハーレム王になったんだ・・・・」

 

「そう?、じゃあ私ももう行くわ、ここの支払いはしておくから、あとこれ彼から」

 

「「「ごちになります!!彼?」」」

 

夜架に渡された紙をみる

 

――悪くない引き際だ。今後も、好奇心はほどほどに、な。先輩より

 

「「「きゃあああああああああああ」」」

 

当然店員さんに注意された

 

 

 翌週より、〝例のあの人”の都市伝説に、追加の逸話が加わったのは言うまでもない。




私小説書くとき会話の文
必ず一行開けて書いているんですが
会話がまとまってるなら開けない方がいいんですかねぇ
わからん

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