MULAストーリー   作:Lcrcl (エルマル)

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なんか見覚えがあるんですよね…


天助と優香②

side熊野優香(旧姓)

 

優香「…っ」

 

目が覚めると、そこには知らない天井があった。

私は確か、人間と戦って……

 

優香「人間は!?」ガパッ

 

私が眠っていた布団から起き上がる。

 

「ん、起きたか」

 

そこには昨日戦った人間がいた。

 

優香「ここは…お前の家か?」

 

「そうだが?…あ、お前は何で俺がお前をここに連れてきたか知りたいんだな?」

 

私が言おうとしたことをそのまま言われた。

 

「…俺は人間だろうと鬼だろうとどうでもいいんだよ。ただ、お前が傷だらけになっちまったから治療してやっただけだ」

 

だから私は全身に包帯を巻かれているんだな…

 

優香「…鬼を恐れないのか?」

 

「恐れねえよ。てか、俺は鬼とむしろ仲良くしたいヤツだからな」

 

鬼と、仲良くだと?

 

優香「ハハッ、面白い事を言うな人間」

 

「そうか?俺は正直に言っただけなんだがな…」

 

…コイツ、嘘をついていないな。なんとなく分かる。

 

優香「…人間」

 

「ん?」

 

優香「名前を言え」

 

天助「名前か?…基山天助だ」

 

優香「天助、か。私は熊野優香だ。…さらばだ人間」

 

私は起き上がり、扉を開けた。

 

天助「傷は大丈夫なのか?」

 

優香「ああ…また、会おう」

 

ガチャッ

 

扉を閉めた。

 

天助「…行ったか」

 

ガタッ

 

天助「…熊野のおかげで、鬼用の薬も出来そうだ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「優香の姉貴、おかえりっす!」

 

優香「ああ、ただいま。ちょっと崖から落ちてしまってな」

 

「大丈夫すか!?」

 

優香「この通り、包帯でも巻いて治したから大丈夫だ」

 

「それはよかった…」

 

部下の鬼は安心していた。

 

「優香〜、ちょっとこいよ」

 

優香「どこへだ、萃香」

 

このチビは伊吹萃香、私と同じ鬼の四天王だ。

 

萃香「勇儀のところへだよ〜」

 

星熊勇儀も鬼の四天王だ。

もう1人?茨木華扇ってヤツだ。

 

ー勇儀の家ー

 

勇儀「…来たか、優香」

 

優香「来たぞ。何の用件だ?」

 

勇儀「ここから少し遠い人里から、中々美味い酒を手に入れてな」

 

萃香「優香にも飲ませてやるってことさ」

 

優香「ほう…」

 

勇儀「ほらよ、これが例の酒だ」ゴトッ

 

勇儀から酒の瓶を受け取り、杯に注ぐ。

 

優香「んぐっ…美味いな」

 

勇儀「だろ?もう一度あの人里を襲ってもっと取ってくる予定だ。お前も来るか?」

 

人間を、殺すのか。

何故だろう…

 

優香「…いや、今回は別件だからやめておく」

 

私はそれを自然と断っていた。

 

勇儀「そうか、じゃあ明日の夜、私と萃香が行くからな」

 

萃香「羨ましがっても知らないぞ〜」

 

優香「ああ…」

 

何だ、この気持ちは…




一応熊野の元ネタは、熊童子(鬼の名前)です。

そして、この小説では鬼の四天王は

伊吹萃香 星熊勇儀

茨木華扇 熊野優香

の4人です。

次回もよろしくおねがいします。
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