呉爾羅ですが、なにか? 作:VSシリーズ
綺麗な文章にしようと思っていると、時間がどんどん過ぎていくことがしばしば。
とりあえず終わりまで書きまくってから見直し修正するスタイルに変えるべきか……。
書きたいところを先に書いちゃって、後から間を埋めていくのが早そうな気がしますけど、うまくいかない気がするんですよね……。
今回の話の冒頭で、猿との戦いは終わりを迎えます。
そしてサブタイトルの通り、みんな大好き()な邪神が主人公にちょっかいをかけ始めます。
主人公のメンタルやいかに!?
ちなみに今回は比較的コンパクトな字数になったと思います。
2022/05/15
・後書きの「➀主人公のステータス」のスキル一覧に、記載し忘れていた「気絶耐性」のスキルを追加しました。
この空間で生きているのは、私と、目の前にいるカースアノグラッチ1体だけだった。
私の周りには、数体のカースバグラグラッチと、数えるのが億劫になるほどのカースアノグラッチの死体が転がっており、1体を除いて、この戦いで私の敵だった魔物は死に絶えたと言っていいだろう。
その生き残っていた1体も、その頭に噛みつき、牙で思い切り噛み砕いた。
《経験値が一定に達しました。大原 雅美がLV29からLV30になりました》
《各種基礎能力値が上昇しました》
《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『龍鱗LV8』が『龍鱗LV9』になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル『予見LV9』が『予見LV10』になりました》
《条件を満たしました。スキル『予見LV10』がスキル『未来視LV1』に進化しました》
《スキルポイントを入手しました》
《条件を満たしました。個体、フェネグラッドが進化可能です》
最後の1体を倒して、ちょうどレベルアップしたか。
ボリボリ食事をしながら、本当に戦いが終わったかどうか、探知を使って周囲の様子を確認する。
……大丈夫みたいだ。
アノグラッチの増援どころか、他の魔物も全然いない。
私とカースアノグラッチ・バグラグラッチの戦いに巻き込まれないために逃げたのかもしれない。
なんにしろ、これでようやく長くて苦しい戦いが終わった。
…………戦いが終わった後も、いろいろとやらなくちゃいけないことはある。
だけど今は、ただ寝たい……。
安全のためにシェルターは作るけど、それが終わったら、ゆっくりと休みたい……。
生存競争による緊張感が抜けて、眠気が一気に襲ってくるけど、それでもなんとか自分が眠るためのシェルターを用意する。
そうして、自分の安眠スペースを作り上げて、その中で体を休めながら瞼を閉じた。
……おやすみなさい……。
じっくり睡眠をとって、疲れ切った心と体を十分に癒してから目覚めた私は、まずはそこら中に散らばっているアノグラッチやバグラグラッチを1か所に集めはじめた。
理由はもちろん、自分の糧として食べるためだ。
奪った命は、可能な限り無駄にしないよう自分の血肉にしたいからね。
戦っている最中にSP回復のため食べた数もそれなりだったけど、こうして集めていると、とんでもない数を相手にして自分は戦っていたことを実感した。
数えきれないほどの数だから、それを集める時間も結構なものになってしまい、ときどき食事をしながら作業を進めていった。
ひと眠りしたからか、それともそれ以外の要因があったのか、カースバグラグラッチと戦っている最中に使えなくなった精神系スキルは、もう使用できるようになっていた。
だから、自分が倒したカースアノグラッチたちの亡骸を集めている最中に、脳内で済むような作業を並列意思で相談しながら進めていった。
話し合った内容はいろいろあるけど、主な内容としては、まず新しい並列意思について。
並列意思をフル活用してカースアノグラッチと戦闘していたのが熟練度をためることにつながったのか、スキルのレベルが1つ上がって、新しい意思を生み出せるようになった。
その並列意思には「オッズ」と名乗ってもらって、確率補正や迷彩といった確率に関係するスキルをレベルアップさせるために働く役割を担ってもらうことにした。
戦闘の際は、高速演算などのスキルで回避ルートを算出したりといった役割も、オッズにしてもらう予定だ。
しかし、新しい並列意思が生まれるたびに熟練度をためてほしいスキルを任せてきたけど、それも少なくなってきたなー。
まあ、今回の戦いみたいに高速演算を任せる並列意思が足りなくなることがあると困るから、やっぱり並列意思は多いほどいいかもしれない。
で、まあ、話し合いにおける残りの主要な内容は、やっぱり対カースアノグラッチ・カースバグラグラッチ戦についての反省会。
その最たるものは、最初のカースアノグラッチを迂闊に倒してしまったこと。
最初にアノグラッチに遭遇した際の鑑定のスキルレベルは8だったから、他の魔物が持つスキルについての情報を得ることはできなかった。
仮に、カースアノグラッチが持つ復讐や怨念といったスキルのことを知ることができていたなら、窮地に陥るなんてことにはならなかった。
でも、それ以上に、見たこともない魔物に対する警戒心を強く持っていれば……という後悔がある。
鑑定がLV10になったことで、他の魔物についてのスキルを含めた完全な鑑定結果を100%得られるようになっているけど、未知の魔物に対して警戒する必要性を、私は強く感じた。
付随して、ブレインとして私が、情報を幅広く収集する必要があることを思い知った。
呪い属性についての知識があり、そして対策を戦闘の前に用意していた場合でも、カースアノグラッチ相手にあそこまで追い詰められる、ということは起こらなかったはずだから。
鑑定のスキルを使った情報収集に、より力を入れなければいけない。
2つ目は、カースバグラグラッチと戦っている最中に、集中や思考加速、高速演算といった精神系スキルが使えなくなってしまったこと。
具体的には、何が原因でそんな現象が起こってしまったのかさえ分からないけど、今のところ、長時間の戦闘で使い過ぎたことによるもの、と私たちは考えている。
今までの戦闘では精神系スキルに頼ることが多かったけど、今回のことで、頼り過ぎたら大変なことになることが分かってしまった。
今後は、長引く戦いになるかどうかも踏まえたうえで、戦闘に精神系スキルを使うのは程々になるよう戦うスタイルを考える必要があるという結論になった。
まあ、ずっと回避とかを前提にして戦いつづけてきたけど、私の防御能力って速度能力と同じくらい高いからね。
呉爾羅のスキルで再生能力はえげつないことになってるし、地竜のスキルには防御のための技も含まれているし、防御前提の戦闘スタイルの方が今の私に合っているのかもしれない。
ダメージを受けたら受けたで、スキルの熟練度がたまっていくしね!
アハハハハハハハハハ!!
ちなみに、バグラグラッチたちを倒してカースアノグラッチたちと戦っているうちに、呪い耐性のスキルが進化して呪怨耐性になっていた。
これで少なくとも呪い属性に対しては、今後はそこまで心配する必要がなくなった。
まあ、相手によっては私の防御を突破してくるだろうから、油断をするわけにはいかないけど。
それ以外は、そこまで重要な話をしたわけじゃない、と思う。
カースバグラグラッチとの戦いで「熔岩熱線」なんていう技ができたけど、それについて詳しく調べるのは、またの機会にしておいた。
あの時の不思議な感覚については、どう確かめればいいのか見当もつかないから、探るのは早々に諦めた。
またスキルが使えなくなる状況を自分で作るのは、かなり危険だし。
そんな感じで5人分の並列意思で話し合いながら、体を動かす担当の並列意思であるマテリアにカースアノグラッチたちの回収をしてもらっていた。
で、その途中で倒したアノグラッチの群れの一部を食べるわけなんだけど、気が付いたらマテリアが
今は肉を焼く余裕があるから、いつも食事をするときのように食べる肉を火で熱しているんだけど、その日の入れ方にマテリアは注意を払うようになっていた。
少しでも味が良くなるよう、食べては火を入れ、食べては熱を加え、というように食事をする。
戦闘中に焼く暇もなく生のまま食べた時に生臭さを散々味わい、嫌気がさしてしまったからこその行動だと私は思う。
そんなふうに、細かく手を加えながら食事していたため、アノグラッチ一体分にかかる食事時間がかなり長いものになっていた。
[この魔物は毒を持ってない分、いつも食べているような魔物と違って苦みがない。
生臭さはあるけど、うまく火を入れて調理すれば、生まれ変わってからだとコレが一番おいしいものになる。
……この魔物を食べる機会が今回ぐらいになるならさ、今のうちに最大限美味しくしてから食べたいじゃん]
このマテリアの言葉に、何も反論できませんでした。
後片付けにあまりにも長い時間かけるのはどうかと思ったけど、前世とは比べ物にならないくらい酷い食生活を送ってきた私にとって、この言葉は凄く効くものでした。
なので、食事のタイミングになったら、マテリアシェフが調理してくださったカースアノグラッチを、並列意思のみんなでしっかり味わいました。
美味しかったです、まる
……味覚強化のスキルがLV2からLV6にまでレベルアップしたり、過食のスキルが進化して飽食というスキルになったりと、そういう意味でも美味しかったです、まる
『飽食:食事を限界を超えて摂取可能になる。その際HP、MP、SPが回復する。また、余剰分をストックすることができる。余剰分は純粋なエネルギーとしてストックされるため、太らない。レベルの上昇によってストックできる量が増える』
そんなことがありながらも、倒したアノグラッチたちをようやく1か所に集めておくことができた。
今は、保管庫代わりに作っておいた土のシェルターの中に全部押し込んでいる。
分かっていたこととはいえ、これだけで1ヶ月分の食料にはなるんじゃないかってぐらい大量に集まっている。
どんなふうに消費していくかは、これから考えておこう。
マテリア、お疲れ様。
[あー、しんどかった]
{面倒くさい作業だけど、最後までやり切ってくれて、どうもありがとう}
〈まあ、食べるときは好きに動いていたけどな〉
(途中から私たちも美味しい思いしてましたけどねー)
〔おいし……かった……〕
うん、自分も美味しいものを堪能させてもらいました。
今までは味にこだわる余裕なんてなかったけど、たまには美食を味わう機会がないと、これからの生活はやっていけないかもしれない。
普段食べてるものも、もしかしたらもっと美味しいものにすることができるかも。
この生活に大分余裕ができてきたら、主に自分のメンタルのために調理の仕方にこだわってみることも考えてみよう。
戦闘の後片付けが終わったら、少し休憩タイム。
呪い属性という脅威にさらされた戦闘に比べたら大分楽だけど、それでも疲れがたまることをしたことには変わらないから、休める時にしっかり休んでおきたい。
というか、あんな限界ギリギリの戦闘をしたばかりだから、少しでも休みたい気持ちだった。
そんなふうに考えて、久しぶりにスキルのレベル上げのことも考えず、しばらくだらけることにした。
最初のうちは気持ちを緩ませて過ごしていたんだけど、時間が経つにつれ、自然とこれからどうするか、ということを考えるようになっていた。
やっぱり、これからのために考え事をする習慣が沁みついちゃってるのかな。
まあ、心身ともに疲れが取れた状態になっていればいいか。
思いがけないことから始まったとはいえ、最終的に大量の食糧を手に入れることができた。
しばらくはここら辺にとどまって、スキルの鍛錬とか、新技の熔岩熱線についての検証とか、新しい戦闘スタイルの確立とか、そういうことをよく考えながら過ごしていこうかな。
あとは、情報収集も積極的に行なって、自分をいろんな面で強化していくことにしたい。
今回は大変な目にあったけど、自分を強くしていけば逆境を乗り越えられる可能性も高くなるから。
……そういえば、何か忘れているような気がするけど、なんだっけ……?
『進化できるようになったことを、忘れていますよ』
――!?
何の前触れもなく、急に声が聞こえてきた――!?
これは、呪い耐性のレベルをスキルポイントで上げようとしたときも同じ――!
『そういえば、まだこちらから名乗ってはいませんでしたね。
あなたが先ほど予想していた通り、私がシステムの上位管理者Dです』
前の時と同じく、聞いているだけで底冷えするような声だった。
だけど、自らを「上位管理者D」と名乗った声に、なぜか私は覚えがあるような気がした。
こんな寒気を覚えるような声で話しかけられたら間違いなく記憶に残るはずだけど、誰のものなのか思い出せない。
いったい誰の声なのか……それも重要なことかもしれないけど、管理者、という単語はそれ以上に聞き逃せない。
LV10になった禁忌のスキルによって私が得た情報では、管理者とは、星を再生させることを目的とし、スキルや基礎能力値などを形作っているシステムという超常技術の結晶――それを管理する者のことを指していた。
禁忌の情報に記載されていた管理者は、システムを稼働させたギュリエディストディエスと、この星全体に影響を与えることができるシステムという大規模魔術を支える核となっている女神の2柱であり、Dという名前はなかったはず。
女神の名前がDという可能性もあるけど、それ以前に「上位」管理者という、明らかに通常の管理者とは区別された名称は、禁忌で与えられた知識のなかでも確認したことすらない。
……禁忌のスキルで閲覧できるようになった情報は、新しいスキルの獲得とかの面で私の助けになることも多かった。
だけど、その情報の全てが真実であり、また隠されたことがないものであるとは限らない、とは考えていた。
システムの運用状況については、疑問に覚える事柄もあったから。
つまり、この上位管理者を名乗るDという存在は、禁忌のスキルでも知ることができない、ギュリエディストディエスや女神と同じ――いや、その2柱以上の管理者ということに……?
『はい、その認識で間違っていません』
――!?
わたしの、考えが、読まれた……?
『あなた
基本的に転生者に干渉することはないのですが、今回は私の権限を使ったら面白そうなことになりそうだったので、つい手を出してしまいました。
そのお詫びと、先ほどの戦いで私を楽しませてくれたお礼に、あなたが知りたいことを教えてあげようと思いまして、こうして会話の機会を設けることにしました』
息をするのと同じくらい簡単なことかのように他者の思考を覗き見ていることを口にする態度は、声の主がまさに管理者――神という存在であることを私に実感させる。
「面白そうなことになりそうだから」という理由で、不利な戦況を立て直すための一手を潰された。
私が命懸けで臨んだ戦いを、ただ自分を楽しませるための娯楽ぐらいにしか認識していない。
それらのことに私は、怒りを――それも尋常じゃないほどの怒りを覚えても不思議じゃないはず。
いや、実際に怒りは、感じてはいる。
だけど、それ以上に私は、声だけしか聞こえていない上位管理者Dに対し、恐れを抱いていた。
実際に目の当たりにしている訳でもないのに、体の震えを止めることができないほどに。
この声は、確かに神と呼ばれるにふさわしい存在のものだとは思う。
だけど、神は神でも、「神聖」という言葉から遥かにかけ離れた存在だと、私は声だけで確信していた。
『確かに、私のイメージは「神聖」とは程遠いものなのかもしれませんね。
他人がそう思っているだけで、実際の私は清らかな美しい乙女なんですけどね。
ですが折角ですから、一番知られている呼び名で改めて自己紹介させていただきます』
『世界最悪の邪神、Dです。
覚えておいてくださいね、大原雅美さん』
以下、現時点の設定など
➀主人公のステータス
フェネグラッド LV30 名前 大原 雅美
・ステータス
HP:10240/10240(緑)
MP:9587/9587(青)
SP:10418/10418(黄)
:10351/10351(赤)
平均攻撃能力:10097
平均防御能力:10522
平均魔法能力:9360
平均抵抗能力:9471
平均速度能力:10455
・スキル
地竜LV9,龍鱗LV9,甲殻LV8,鉱体LV6,
HP超速回復LV2,
MP高速回復LV3,MP消費緩和LV8,魔力操作LV2,魔闘法LV5,
SP高速回復LV3,SP消費大緩和LV3,気闘法LV5,
破壊強化LV7,打撃強化LV5,斬撃強化LV5,貫通強化LV5,衝撃強化LV6,
火炎強化LV4,土強化LV8,毒強化LV2,麻痺強化LV4,
火炎攻撃LV2,土攻撃LV9,毒攻撃LV4,麻痺攻撃LV5,外道攻撃LV1,
立体機動LV8,手加減LV4,
集中LV10,思考加速LV9,未来視LV1,並列意思LV5,記録LV5,高速演算LV9,
命中LV10,回避LV10,確率補正LV9,隠密LV10,迷彩LV8,無音LV10,無臭LV7,威圧LV2,
鑑定LV10,探知LV10,
影魔法LV3,
飽食LV2,
暗視LV10,視覚領域拡張LV4,
破壊耐性LV7,打撃耐性LV6,斬撃耐性LV3,貫通耐性LV6,衝撃耐性LV5,
火炎耐性LV2,水耐性LV2,大地無効,雷耐性LV3,重耐性LV3,
猛毒耐性LV8,強麻痺耐性LV6,呪怨耐性LV1,睡眠耐性LV8,強酸耐性LV5,腐蝕大耐性LV2,
気絶耐性LV4,恐怖耐性LV8,外道大耐性LV8,苦痛無効,痛覚軽減LV9,
視覚強化LV10,望遠LV3,聴覚強化LV10,聴覚領域拡張LV2,
嗅覚強化LV8,味覚強化LV6,触覚強化LV7,
神性領域拡張LV2,
天命LV10,天魔LV10,天動LV10,富天LV10,
剛毅LV10,城塞LV10,天道LV10,天守LV10,韋駄天LV10,
呉爾羅LV10,
禁忌LV10,命名LV3,
n%I=W
・スキルポイント:23700
・称号
呉爾羅、悪食、魔物殺し、暗殺者、魔物の殺戮者、恐怖を齎す者
➁主人公が倒したカースアノグラッチの群れの規模
ちょうど繁殖期だったため、最大規模だった。おかげでLV20の中位竜が、
経験値がもりもり入ったことでLV30にまでレベルアップしました。ごちそうさまでした
➂鑑定による以下のスキルの説明文(自作、独自設定)
・HP超速回復:HPが時間経過とともに大幅に回復する。自然回復しないような怪我でも
回復可能
・未来視 :予測効果が高まる。それにより未来の可能性が持続的に見えるようになる
➃主人公の、「禁忌LV10」によって与えられた情報に対する考え方
→この話から5話前の『「この世界で生きること=レベリング」でいいと思う』を参照
➄Q.どうしてマテリアはカースアノグラッチの味にこだわっていたのか
A.さっさと五感強化の各スキルをLV10にしてもらって、五感大強化のスキルに進化させて
もらったほうが楽だからです(作者が)
後書きの「主人公のステータス」にて、追加してほしい要素はありますか?⑵
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①前回からのステータスの上昇値
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②前回からのスキルのレベルの上昇値
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③呉爾羅などのスキルによる補正値
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①と②
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①と③
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②と③
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①と②と③
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特になし