呉爾羅ですが、なにか?   作:VSシリーズ

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サブタイトルは「成長期」でも可


フェネグラン

とりあえず、無事に進化は完了したみたいで良かった。

 

可能性の一つとして考えていたとはいえ、進化している最中は眠ってしまう仕様なんだ……。

もしまた進化する機会があったら、今回と同じように対策をしっかりするよう心がけよう。

 

というか、すごくお腹がすいているので、食料として側に置いてあった蛇を、熱線で焼きながら食べている。

進化はかなりエネルギーを使うのか、気を失う前は食欲が満たされていたはずなのに、今は蛇を全部食べてしまえる勢いだ。

安全だけじゃなくて、食料のことも考えて進化しなくちゃね。

 

さて、進化した結果についてだけど、とりあえずは成功だと思う。

だって、進化することで強くなったことを感じているから。

 

具体的に言うと、まず体が大きくなった。

進化前よりも、二回りぐらい大きくなったんじゃないかな。

最近戦った蛇然り、体の大きさは立派な武器になると思う。

まあ、その蛇はずっと小さかった私に負けたんだけど。

 

次に、体がより戦闘に向いたものになった。

手足の先に鋭い爪がつき、腕や足の長さも若干伸びている気がする。

なんとなく、頑張れば後ろ足で立つこととかもできそう。

口の長さもちょっと長くなったけど、それ以上に顎の力が強くなったと思う。

トカゲというか、ワニの口という感じかな。

 

それ以上に特徴的なのが、体の一部にプロテクターのようなものがついていること。

肩とかに、固い結晶のようなものが鱗のさらに上を覆うようにできていた。

こんなトカゲは、さすがにいないよね?

 

最後に、身体能力が高くなったことを確認している。

以前よりも大きくなり、重量感も増した体だけど、なんとトカゲでいた時よりも素早く動けるようになっていた。

これは、かなりパワーアップしたとみていいんじゃないかと思ってる。

 

あー、良かった。

もし進化して体が小さくなっていたり、能力が下がっているようだったらどうしようかと思ってた。

でも、進化は基本的にプラスであることが分かって良かった。

進化する機会は、できるだけ逃さないようにしよう。

 

さて、蛇を食べ終わったら、また迷宮内を歩き回るとしようか。

 

 

 

強敵であり、進化するきっかけを作ってくれた蛇を残さず平らげた私は、再び迷宮内を探索しはじめた。

探索中に、他のモンスターと戦う機会が何度もあったわけだけど、そのどれもが、トカゲだったころよりも成長している私の敵ではなかった。

呉爾羅ではなく地竜のスキルを使って戦ったこともあるけど、吐き出した土を被っただけで、なぜか倒れてしまうのもいた。

物理法則を無視していることもそうだけど、原理が不明だ。

 

そんなふうに多くの生き物を倒していったら、「魔物殺し」なる称号を手に入れていた。

その称号に伴って、強力と堅固というスキルも獲得したんだけど、気になったのは「魔物」という単語。

全部が全部という訳じゃないかもしれないけど、私が倒してきた生物って、それこそお伽話とかで出てくる魔物だったのか……。

いや、別の種族に進化なんていうことをしている私自身も、魔物である可能性が高いけども……。

分かっていたことだけど、この世界は本当にゲームみたいな世界なんだなって……。

 

あと、「暗殺者」という称号も手に入れて、新しく「影魔法」なるスキルも手に入れている。

いろんなスキルを持っているけど、魔法と名のついたスキルは初めてだった。

魔法が使えるかもしれないと思ってワクワクしたんだけど、この魔法のスキル、どうも念じるだけじゃ発動しないみたいだった。

結構がっくり来たけど、まあ、私には呉爾羅のスキルがあるし。

それと、称号とかで、既に持っているスキルと同じスキルを与えられた場合、もともと持っているほうのスキルに統合されるということも知った。

統合されるとどうなるか分からないけど、今のところマイナスの要素が無くて良かったと思っている。

 

で、話を戻すと……実は、戦った生き物の中には、あの蛇と同じ魔物もいた。

いた……んだけど、いざ戦ってみたら、かなりあっさりと倒してしまった。

自分が進化して強くなったことが原因なのか、あの蛇だけ異常に強い個体とかだったのか……。

同じ種族でも、LVによって強さがかなり変わるのかもしれないと思った。

 

強さは違っても、体の大きさは大して違わないので、蛇を全部食べるのには時間がかかる。

日本にいたころから食べ物を残すことはあまりなかったけど、トカゲになって他の生き物を直接狩って命を頂くようになってからは、食べ残しを作るようなことは可能な限りしたくない。

なので、その蛇を全部食べ終わるまでは、探索をいったん中止して其の辺りに留まっている。

 

このあいだに、スキルの獲得やレベル上げを目的に、いわゆる特訓をしてみた。

以前試してみようと思った筋トレや、短距離走のような運動をするほか、地竜や呉爾羅のスキルで使える技を練習してみたりして、既存のスキルのレベルを上げようとした。

あとは、どんな行動で新しいスキルを手に入れられるか分からないから、いろいろなことにチャレンジもしてみた。

その結果、かなり多くのスキルを覚えることができた。

 

まずは、筋トレや短距離走をしていた結果として、瞬発や持久に疾走、SP消費緩和やSP回復速度などといったスキルを新しく手に入れた。

瞬発・持久・疾走の三つのスキルの効果は定かじゃないけど、運動したり走ったりするとスキルのレベルが上がるようなので、身体能力がプラスされるようなスキルなんじゃないかと思っている。

SP消費緩和やSP回復速度は、言葉の響き的に、HP高速回復に似た系統のスキルだと予想していた。

そこから、SPってもしかしてスタミナとか持久力のことなんじゃないかと思って、体力の消費を抑えるように動いたりしてみたら、この二つのスキルのレベルも上げることができた。

身体能力や持久力は重要なので、これからもトレーニングを続けてスキルを高めていきたい。

 

次に、呉爾羅のスキルで熱線を吐いたり、地竜のスキルをいろいろ使ってみたりしたら、MP回復速度・MP消費緩和・魔量・術師・護法などといったスキルを始めの方に手に入れた。

MPという言葉に関しては、HPやSPと同系統の物なんだろうけど、これが何を意味するのかよく分からない。

ただ、もしかしたら、呉爾羅の熱線や地竜の土を生み出すために必要なものがあって、それがMPなのかもしれないとは思ってる。

MPの消費を抑えたり回復させたり、っていうのは全くやり方が分からないから、とりあえず熱線を吐いたりしてスキルのレベルを上げるしかないのが、これらのスキルの現状なんだよね。

ちなみに、残りの三つのスキルに関しても同じ。

 

呉爾羅や地竜のスキルを使っていたら獲得したスキルはこれだけじゃなくて、熱線の使用中に火攻撃、土を吐き出している時に土攻撃のスキルが手に入った。

火攻撃は単純で、牙でも爪でも尻尾でも、攻撃しようと思った際に、その攻撃に使う部位に炎を纏わせるスキルだった。

最初は火傷すると思ったんだけど、火耐性があるおかげか、そこまでダメージはない感じかな。

土攻撃は……よく分からない。

火攻撃同様に、なにかしら纏ってる気がするんだけど、別に土とかを纏ってるわけじゃないんだよね……。

まあ、火攻撃に関しては、今までは熱線で焼いていた生肉に火を通すのにも役立ってるから、使う機会が多くて、レベルが上がっていってる。

土攻撃は……何かの役に立つといいな……。

 

他には、五感を鍛えていたら、それぞれの感覚を強化するスキルが手に入って、身体能力に任せて三角跳びをやってみようとしていたら、立体機動というスキルを手に入れていた。

あとは、計算をしていたら演算処理というスキルを入手していたんだよね。

まあ、計算する機会なんて、そんなに多くないだろうけど……。

それと、いつのまにか生命なんていうスキルも手に入ってた。

効果はよく分からないけど、生命力が強くなるとかだったら嬉しい。

 

新しいスキルをたくさん獲得することに成功したわけだけど、既存のスキルのレベルもしっかり上がっている。

頻繁に使う呉爾羅や地竜はもちろん、決めた位置に技を当てることを意識することで命中のスキルも向上させることができてるし、並列思考や集中のスキルも鍛えている。

称号で獲得した強力と堅固も、筋トレしたらレベルが上がったし。

あと、暗視がLV10になって、そのスキルから派生するという形で、視覚領域拡張なんていうスキルも新しく覚えた。

LV10になったら、そのスキルから別のスキルが派生するって、凄い発見をしたと自分で思っちゃった。

派生した視覚領域拡張の効果は実感できないけど、新しいスキルも手に入るなら、ともかくスキルのレベル上げをしちゃいたいとついつい思っちゃうわけですよ。

明らかにまずい感じのする禁忌は、今更ながら、できればレベルが上がってほしくないけど。

 

……発見と言えば、もう一つあった。

スキルポイントは、スキルのレベル上げに使うことができた。

 

いや、名前から考えたら、すぐわかるようなことかもしれないけどね。

今まで生きることやスキルについての考察に夢中で、スキルポイントのことは、すっかり忘れちゃってたんだよ。

スキルポイントがどうだの教えてくれるのは、レベルアップの時ぐらいだったはずだし。

進化した後にレベルアップして、ようやく存在を思い出せたんだよ。

だからこれは不可抗力なんだよ、誰に対して言い訳してるのか、自分でも分からなくなってきたけど。

 

ごほん、話を戻そう。

スキルポイントのことを思い出した私は、これはスキルのレベル上げに使うものなんだろうなと改めて思ったわけ。

だって、名前が「スキル」ポイントなわけですから。

で、試しに使ってみようとして、自分の持っているポイントの桁に驚いた。

10万って。

ただ桁数が多いだけかもと考えはしたけど、スキルのレベルを1つ上げるのに必要なポイントが3桁だった時は、言葉がなかった。

今までコツコツと、スキルのレベル上げをしてきた時間は何だったのかと。

まあ、これからも続けるつもりだけど。

 

で、話がちょっと逸れるけど、実は隠蔽と無音のスキル、レベルを上げづらくなってたんだよね。

トカゲの時よりも体が大きくなった分、目立つし音がたちやすくなったから、それが関係してるんじゃないかと思ってる。

だから思い切って、お試しで使って効果が実証された後、この二つのスキルのレベル上げに使っちゃった。

 

どっちもLV10になるまで、スキルポイントでレベルを上げまくっちゃった。

おかげで、隠蔽LV10からは迷彩っていうスキルが、無音LV10からは無臭っていうスキルが派生した。

確かめてみた感じ、派生したスキルは不思議なことに派生元のスキルよりもレベルを上げやすいみたいだ。

隠蔽と無音ほど、この体の大きさで行なうことが難しい、というわけじゃないからかな。

なんにしろ、これらのスキルは自力で鍛えていけそうなので、スキルポイントを使うのはやめてる。

こうやって、私はスキルポイントを使って、スキルのレベル上げをすることに成功しました、とさ。

 

……いや、分かってはいるんだ。

呉爾羅のレベルを上げるのに使えばいいのに、ていうのは。

このスキルのレベルを上げれば、身体能力も向上するはずだし、新しい技だって使えるようになるはず。

隠蔽や無音よりも、強力なスキルであることは間違いないだろうし。

 

でも、このスキル……スキルポイントを使わなくても、かなりレベルが上がる。

 

スキルについて知ってから時間はそこまで経ってないけど、スキルというのは、レベルが上がるほど次のレベルに至るまでにかかる時間が長くなる。

だけど、呉爾羅のスキルに関して言うなら、そんなことが通用しないように思えるほどレベルアップのスピードが速い。

このスキルで熱線とかを使用する頻度が多いことが理由かもしれないけど、それでも呉爾羅のスキルを認識する前から重用していたスキルのレベルすら追い越すぐらいにまでなってるのは只事じゃないと思う。

 

スキルのレベルの最大が10なら、そう遠くないうちに呉爾羅のスキルは成長限界に至るはず。

なら、わざわざスキルポイントを使う必要はないんじゃないかなって思う。

むしろ、今のことだけ考えてスキルポイントを消費するのは、のちのち危険なんじゃないかとすら思う。

 

呉爾羅のスキルは強力だけど、所有者である私の危険を完全に排除してくれるわけではない。

私がどうしようもない窮地に陥って、そこから抜け出すためには別のスキルが必要で、そのスキルのレベルを上げなければ助からない、という状況のために、スキルポイントは温存していくべきなんじゃないかな、と正直思ってる。

そこまでの状況じゃなくても、今そこまで困っているわけじゃないから、もしもの時を備えて使わないでおきたい、と思っちゃう。

 

……まあ、結局これも、自分の持っているスキルがどんな効果なのか、はっきりわかっていないからこその対処なんだけどね。

もしスキルの効果を把握できて、そのスキルをレベルアップさせるメリットが大きかった場合、スキルポイントを消費したと思うし、デメリットの方が大きかったら消費しなかった。

でも、情報が足りないから、なんだかあいまいな判断を下すことになっちゃってる。

 

はあ……情報を得るためのスキルは、どうやって手に入れられるんだろう……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

**********************************************

 

 

 

鑑定の妨害!?

なら叡智様でゴリ押しだ!!

 

………………

 

…オリジンタラテクト?

魔王!?

LV139!?!?

平均ステータス9万!?!?!?

 

 

 

はぽっ




以下、現時点の設定など

➀主人公のステータス

フェネグラン LV4

・ステータス

 HP:1394/1394(緑)
 MP:1266/1266(青)
 SP:1349/1349(黄)
  :1361/1361(赤)
 平均攻撃能力:1287
 平均防御能力:1286
 平均魔法能力:1178
 平均抵抗能力:1181
 平均速度能力:1262

・スキル
 
 地竜LV4,龍鱗LV3,甲殻LV2,
 HP高速回復LV2,
 MP回復速度LV1,MP消費緩和LV1,
 SP回復速度LV2,SP消費緩和LV2,
 火強化LV5,
 火攻撃LV2,土攻撃LV1,
 立体機動LV1,
 集中LV5,予測LV4,並列思考LV6,記憶LV4,演算処理LV1,
 命中LV3,回避LV3,隠密LV10,迷彩LV1,無音LV10,無臭LV1,
 危険感知LV5,気配感知LV6,
 影魔法LV1,
 過食LV4,
 暗視LV10,視覚領域拡張LV1,
 火耐性LV3,大地無効,毒耐性LV5,酸耐性LV3,腐蝕耐性LV2,
 視覚強化LV2,聴覚強化LV2,嗅覚強化LV2,味覚強化LV1,触覚強化LV1,
 生命LV2,魔量LV1,瞬発LV2,持久LV2,強力LV3,堅固LV3,術師LV1,護法LV1,疾走LV2,
 呉爾羅LV6,
 禁忌LV6,n%I=W

・スキルポイント:95110

・称号

 呉爾羅、悪食、魔物殺し、暗殺者

➁今作オリジナルのスキルの説明

○スキル「呉爾羅」
概要:主人公の、転生者としての固有スキル
効果:ステータス全種にスキルレベル×100分プラス補正が掛かり、レベルアップ時にスキルレベル×10分の成長補正が掛かる。また、レベルにより特殊な効果を発揮する(LV1:白熱光、LV2:自己再生、LV3:放射熱線、LV4:螺旋熱線、LV5:細胞活性、LV6:体内放射)
・細胞活性:MPとSPを消費して、攻撃・防御・魔法・抵抗の能力を底上げする。イメージとしては、ステータス向上のみの龍力
・体内放射:放射熱線のエネルギーを衝撃波として全身から放出する。範囲攻撃である分、MP消費が多い

➂最後の
情報を得るタイプとしては最上位であろうスキルを持っている某蜘蛛の、知ることができたゆえの絶望
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