厨二病提督の崩壊鎮守府再建   作:ライadgj1248

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 本編で再登場するシーンまで書けたので、久々の更新です。こちらは外伝なので、本編の都合に合わせる必要があるのがちょっと面倒なところですね。


6話

コンコンコン

 

「お嬢様、織田様と霞様をお連れ致しました。」

 

「ええ、入りなさい。」

 

 執事の本郷さんの案内で北条様の私室へと案内して貰う。ふっふっふっ、今回の話はきっと北条様も喜んで下さるだろう。

 

「おーほっほっほっ!!よく来たわね織田、今日はどうしたのかしら?」

 

「ふっふっふっ、聞いて下され!!ついに我は一国一城の主となったのである!!今日はその報告に参った次第でありますぞ!!」

 

「あら、鎮守府への着任が決まったの?それは喜ばしい事ですわ!!葛原に続いて織田も着任するとは!!私の派閥は順調に力を付けてきていますわね!!おーほっほっほっ!!」

 

「然り!!我等の覇道を阻める者は居らぬ!!」

 

「頼もしいですわね。今後は鎮守府での働きを期待していますわ。それで、織田はどこに着任しますの?」

 

「ふむ、聞いて驚かれよ!!なんと我が着任する場所は我が盟友の隣に位置する長門鎮守府でございます!!これにより我等の盟はより強固なものとなり、我等が治める土地は悪鬼羅刹すら退ける聖域となるであろう!!」

 

「まあ!!それは素晴らしいですわ!!やはり拠点が近い方が連携しやすいですものね!!これならば私も勢力拡大の為の動きを前倒しで進めても良さそうですわね♪」

 

「ほほう!!我等の力に北条様のお力添えがあれば、向かうところ敵なしですな!!しかも盟友のところには小森嬢も居られる。我等自由の翼の力が合わされば、遥かなる高みへと至れるのは至極当然の理!!そして紹介しよう!!我の右腕にして我が覇道を支えし者!!霞殿である!!」

 

 そう言って霞ママに話を振ると、霞ママはなんだかぎこちない笑顔を浮かべておられる。霞ママも北条様とは何度も話をしているのだから、そう緊張する事は無いと思うのだが?まあ、霞ママは笑みを作るのが苦手ではあるか。

 

「こんにちは、北条さん。今回私は初期艦として織田についていく事になったわ。今後も何かと頼る事があるかもだけど宜しく頼むわ。」

 

「あら、霞さんも力を貸して下さるの?ならば何一つ心配する事はありませんわね♪織田を支えて葛原と協力し、精強な鎮守府を作る事を期待しておりますわ♪その為ならば私も協力は惜しみませんので、遠慮なく言って下さいまし!!おーほっほっほっ!!」

 

「ええ、頼りにしているわ。」

 

「それで、いつ着任する予定ですの?」

 

「今日中にここを出て、明日の午前中には着任する予定よ。出発の手続きも終わったし荷物の配送手続きも終えたから、後は挨拶とかを終わらせたら出られるわね。」

 

「あら?遠いのに車で向かうつもりですの?」

 

「・・・え?」

 

「本郷、飛行機の準備をさせなさい。二人を長門まで送ってやりなさい。」

 

「ええ!?」

 

 突然の北条様の提案に霞ママが驚いておる。まあ、我は薄々こうなるのではと思っておったのでそこまで驚きはせぬ。北条様のやることに驚くとは霞ママもまだまだであるな。

 

「お嬢様、申し訳ございませんが、現在長門鎮守府付近の飛行場が使用出来ない状態となっております。ですので北九州か益田の飛行場に向かい、そこから車で移動するのが良いかと。」

 

「あら、そうですの?うーん、そうですわ!!私も一緒に北九州に行きますわ!!織田の着任祝いを葛原のところで開きましょう!!織田は北九州鎮守府で一泊して、明日長門鎮守府へ向かいなさい。もちろん車の手配はしてあげますわ。」

 

「おお、それは良い考えですな!!小森嬢も実地研修として北九州鎮守府に着任しておるし、我等それぞれの輝かしい一歩を祝って頂けるのであれば、これより嬉しい事もありますまい!!」

 

「そうですわよね!!私のように派閥の上に立つ者としては、器の大きさを見せておかねばいけませんものね♪おーほっほっほっ!!」

 

「流石は北条様!!今後も変わらぬ忠誠を捧げましょう!!」

 

「ええ、よろしくてよ♪おーほっほっほっ!!」

 

 やはり北条様は上に立つ者としての心構えと言うものを理解しておられる。この第六天魔王織田信長の子孫である我を従えるに相応しいお方であるな。

 

「本郷、祝賀会に使う食材の手配をしなさい。北九州鎮守府の艦娘達にも料理を振る舞って、私の存在を知らしめる必要がありますわ。」

 

「かしこまりました。本日のメインは何に致しましょうか?」

 

「そうですわね?今日はお肉の気分ですし神戸ビーフにしましょうか?それと艦娘達も女の子ですし、甘味も多く準備する必要がありますわね。」

 

「かしこまりました。ではすぐに食材の手配致します。それと北九州鎮守府にお嬢様が来訪される件をご連絡致しましょう。」

 

「いえ、北九州鎮守府への連絡は必要ありませんわ。サプライズですわ!!」

 

「・・・はっ、かしこまりました。」

 

 恭しく頭を下げて本郷さんが退室する。うむ、見事な所作であるな。我も執事が欲しい・・・いや、やはりメイドさんのほうが良いか?

 

「流石は北条様、サプライズとはなかなか良い考えですなぁ!!きっと盟友も驚くに違いありませぬ!!」

 

「ええ、やはり楽しい人生には驚きが必要ですものね♪おーほっほっほっ!!」

 

「え・・・急に押し掛けるんだから、せめて連絡くらいはした方が良いと思うのだけど・・・それに今は北九州鎮守府も大変な状況じゃ・・・」

 

 おや?霞ママはサプライズを少し躊躇っておるのだろうか?

 

「そこまで気にする必要もありませんわ。葛原の艦隊が敵艦隊を撃滅したらしいですわよ?それならばそのお祝いも含めて盛大なパーティーを開いて、葛原と艦娘達を労って差し上げるのが派閥の盟主としての務めですわ!!」

 

「うむ、それに盟友だって食事は必要であるからな。それが豪華になれば喜ぶに決まっておる。」

 

「そ、そう言うものなのかしら?あいつは忙しい時に邪魔されたら怒ると思うけど・・・」

 

「霞さんは心配し過ぎですわ。それに葛原は優秀ですのよ?私達が着く頃には問題があっても片付けていると思いますわ♪」

 

「うむ、盟友はなんでもそつなくこなせる秀才であるからな。それに天才肌の小森嬢もおるのだから心配無用である。」

 

「はぁ・・・分かったわ・・・」

 

 霞ママはまだ心配のようだが、心配のし過ぎであろう。まあ、そういう心配りが出来るところも霞ママの魅力ではあるがな。

 

「では私は出掛ける支度をしますわ。出発の準備が整うまでどこかで時間を潰していなさい。」

 

「うむ、我も挨拶をしておきたい者がおるので、そちらに行って参る。ではまた!!」

 

 なんだか頭を抱えている霞ママと共に北条様の私室を去る。ふっふっふっ、やはり北条様は行動力に溢れるお方であるな。なかなか面白い展開になってきたではないか!!




 常識外れの善意が葛原提督へと迫る!!
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