カービィとスローライフファミリー   作:naogran

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相沢梓。27歳。社畜。彼女は、恋も遊びも全て犠牲にし、ひたすら仕事の為だけに生きてきた。彼女が求める労働基準法は何処へ行ったのか。そして遂に・・・彼女は過労死で逝去してしまった。

だがしかし、親切な女神・メガーメガの力によって、不老不死の永遠の17歳の魔女として異世界へ転生した。




榊翔太。17歳。高校2年生。彼は、友達と大いに遊んだり、家族と幸せな日々を過ごしているゲーム好きの人生を歩んできた。だがある日彼は、通学途中に大型トレーラーに撥ねられ事故死。この世を去ってしまった。

だが、彼も女神・メガーメガの力で大好きなカービィの姿で異世界へ転生。この世界で同じ転生者のアズサと出会った。




2人は高原の小さな家でスローライフを満喫しつつ、ひたすらスライムを倒し続けて300年、知らないうちにレベルMAXになってました。

それまで2人で生きてきたが、次々と素敵な出会いが訪れた。

レッドドラゴンの娘・ライカ。

スライムの精霊・ファルファとシャルシャ。

エルフの調薬師・ハルカラ。

ブルードラゴンの娘・フラットルテ。

幽霊少女・ロザリー。

秘書官のリヴァイアサン・ファートラとヴァーニア。

上級魔族・ベルゼブブ。

魔王・ペコラ。

何時の間にか大家族が出来ていた。











ある日の高原の家。

アズサ「ん〜〜〜・・・!」

部屋のベッドで目覚めるアズサ。




ライカ「・・・・」

部屋で三面鏡の前で髪をブラシで整えるライカ。




ファルファ・シャルシャ「フフ。」

着替え終えたファルファとシャルシャ。




ハルカラ「zzzz・・・・ん?」

酒瓶を抱いて目が覚めたハルカラ。




フラットルテ「zzzz・・・・・」

気持ち良さそうに爆睡中のフラットルテ。




ロザリー「zzz・・・・」

アズサ「おはよー!」

ロザリー「はっ!お、おはようございます姐さん!」

廊下で浮遊睡眠から目覚めたロザリー。




外の洗面所。

アズサ「おはよう!」

ファルファ「おはようママ!」

シャルシャ「おはよう。」




畑。

アズサ「おはようカービィ!」

カービィ「おはようアズサ!」

水やりをしているウォーターカービィ。




リビングでは、ライカが朝食を作り、ロザリーがポルターガイストを利用してテーブルに食器を並べる。

アズサ「おはよう!」

ライカ「おはようございます!アズサ様!どうぞ!」

フライパンとお玉をアズサに渡した。

アズサ「ん?」




一方フラットルテはまだ爆睡中。すると。

”カーンカーンカーン!!!”

フラットルテ「うわああああああ!?」

突然の音に驚いて起き上がってベッドから落ちた。

アズサ「あっはははは!」

それはアズサがお玉でフライパンを叩く音だった。




ウッドデッキ。

ハルカラ・ロザリー「ん〜〜〜〜!」

今日は気持ちの良い天気。ハルカラとロザリーが準備運動をして気分を整える。




リビング。着替えたフラットルテがやっときた。

ライカ「遅いですよフラットルテ!全く毎日毎日!」

畑からカービィが戻って来た。

カービィ「アズサ。水やり終わったよ。」

アズサ「ありがとう。」

準備運動を終えたハルカラとロザリーが戻って来た。

ハルカラ「おはようございます〜!」

カービィ「皆揃ったね。それじゃ!」

アズサ「いただきまーす!」

大家族の新たな日常が始まった。


#エリア2#
第13話「神様が来た」


朝食の時間。

 

アズサ「ライカ!このパン美味しいね!」

 

カービィ「確かに!普段のパンよりふわふわ食感!それにこのチーズも酸味が良いね!」

 

ライカ「良いチーズが手に入ったので乗せて軽く焦がしてみました。お好みで蜂蜜を掛けるのもオススメです。」

 

ハルカラ「良い組み合わせですね!」

 

フラットルテ「ハムハム!中々悪くないのだ!」

 

大雑把に頬張るフラットルテにライカが注意する。

 

ライカ「ゆっくり食べて下さい!」

 

ファルファとシャルシャはチーズパンに蜂蜜を掛けて食べる。

 

ファルファ「蜂蜜甘くて美味しいー!」

 

シャルシャ「幸せな気持ちになる。」

 

カービィ「2人共楽しそう。」

 

ハルカラ「今日は良いお天気ですね〜。ふらりとお出掛けしたいです〜。」

 

カービィ「そうだね。折角の良い天気だもんね。」

 

アズサ「そうだ!ライカ。今日は南部の森まで遠出したいんだけど、乗せてってくれる?」

 

ライカ「ええ!勿論ですアズサ様!」

 

ハルカラ「じゃあ私もお供します〜!南部の森には良いキノコがあるんですよ〜!」

 

カービィ(この前の雑な仕分けにならないよう祈りたい。)

 

ロザリー「そんなに遠くへ行って何をするんです?」

 

アズサ「薬草を採取したいの。たまには魔女らしい事をしないとね。」

 

 

 

 

 

 

朝食を終えたアズサ、カービィ、ライカ、ハルカラは南部の森へ向かった。

 

ライカ・ハルカラ「わぁ〜!」

 

アズサ「森の近くにこんな場所があったなんて〜!」

 

カービィ「これって稲かな?」

 

ハルカラ「コメと呼ばれる植物です。そろそろ収穫の時期ですね。」

 

アズサ(この世界にも米があるんだな〜!)

 

カービィ(収穫の時期って事は、これ全部新米!?)

 

テレパシーで2人が会話していると。

 

アズサ「ん?あれは?」

 

田圃の中で見付けた赤い豆を指差す。

 

ハルカラ「あれは赤豆です。煮ると柔らかくなりますよ。」

 

アズサ(こっちは小豆みたいなものかな?)

 

カービィ(アズサ。あれで餡子が作れそう。)

 

アズサ「(小豆・・・餡子・・・)そうだ!」

 

ライカ・ハルカラ「ん?」

 

 

 

 

 

 

薬草採取から帰って来た。アズサとカービィが購入した小麦と赤豆の袋をキッチンのテーブルに置いた。

 

アズサ「よし!」

 

カービィ「準備完了!」

 

ライカ「赤豆を大量に買って来ましたけど・・・こっちは小麦ですね?」

 

カービィ「そうだよ。」

 

アズサ「皆お米に馴染みがないからね。」

 

ハルカラ「お料理ですか?お師匠様。先生。」

 

アズサ「そっ!ファルファとシャルシャの為にスイーツを作ってみようと思って!」

 

ライカ・ハルカラ「わぁー!」

 

ロザリー「おー!」

 

ライカ「素敵ですね!」

 

カービィ「コピー能力!コック!」

 

コックカービィに変身した。

 

カービィ「それじゃあまずは赤豆で餡子を作るよ!」

 

ハルカラ「アンコ?はて・・・」

 

アズサ「ん?ファルファとシャルシャは?」

 

ロザリー「2人共お昼寝の時間です。序でにフラットルテの姐さんも。」

 

カービィ「フラットルテも?ブレないなぁ。」

 

アズサ「じゃあ今の内に作ろう!皆手伝ってくれる?」

 

ライカ「はい!」

 

ロザリー「合点です!」

 

ハルカラ「任せて下さい!」

 

 

 

 

早速調理開始。

 

カービィがボウルに小麦と水を入れて、アズサがまな板の上で小麦粉を足してよく捏ねる。

 

ライカは鍋に赤豆を入れて煮込む。

 

ハルカラは捏ねた小麦を丸い形にして饅頭にする。

 

アズサが煮込んだ赤豆を饅頭に詰め込む。

 

ハルカラが蒸篭を運ぶ。

 

ハルカラ「う、うわああ!」

 

バランスを崩して蒸篭を落とすが。

 

ロザリー「うわあ!」

 

間一髪ロザリーが蒸篭をキャッチした。

 

 

 

 

数分後。蒸篭で蒸した饅頭が完成した。

 

ロザリー「これが饅頭ですか?」

 

アズサ「うっ!」

 

出来上がった饅頭の形が崩れてしまっていた。

 

アズサ「不思議な形ですね・・・」

 

カービィ「あれぇ?調理は間違ってないはずだったんだけど・・・」

 

アズサ「ん〜・・・ちょっと違う。」

 

 

 

 

色々試行錯誤を試みる。

 

ロザリー「今度はどうです!?」

 

火山状の饅頭を試食。

 

アズサ「全然違う・・・」

 

カービィ「ほぼ小麦だね・・・」

 

ライカ「わ、我は嫌いじゃないですけど!」

 

ハルカラ「もう少ししっとり感が欲しいですね・・・」

 

フラットルテ「ハムハム!生地の水分を増やして柔らかくした方が良いかもなのだ!」

 

起きたフラットルテが饅頭を頬張ってる。

 

カービィ「フラットルテ起きたの!?」

 

アズサ「何時の間に!?」

 

フラットルテ「料理とは!失敗と成功を繰り返すものなのだ!ご主人様!もう一度チャレンジです!」

 

カービィ「・・・だね!アズサ!」

 

アズサ「うん!皆!もう1回やってみよう!」

 

ライカ・ハルカラ「はい!」

 

ロザリー「合点!」

 

 

 

 

饅頭作り再開。

 

フラットルテ「あははは〜♪」

 

ライカ「もっと丁寧に包んで下さい!」

 

雑に丸めるフラットルテに注意した。

 

フラットルテ「レッドドラゴンは本当に細かいのだ!」

 

ライカ「なっ!?」

 

フラットルテ「こう言うのは大体で良いのだ!」

 

ライカ「んん!!」

 

ハルカラ「うわあああ!」

 

ロザリー「あああ!」

 

ハルカラ「・・・ほっ。」

 

バランスを崩して転びそうになったが、蒸篭を落とさずに済んだ。

 

 

 

 

蒸篭で饅頭を蒸して数分後。

 

カービィ「じゃあ開けるよ。」

 

蒸篭の蓋を開ける。

 

アズサ・ライカ・ハルカラ・ロザリー・フラットルテ「わああああ!」

 

遂に完璧の饅頭が完成した。

 

カービィ「どうアズサ!?」

 

アズサ「うん!良い感じじゃない!」

 

ファルファ「うわあ!何か美味しそうな匂いがする〜!」

 

昼寝から起きたファルファとシャルシャがキッチンにやって来た。

 

カービィ「おはよう2人共!」

 

アズサ「丁度良かった!」

 

 

 

 

完成した饅頭を皿に移した。

 

ファルファ「これな〜に?」

 

シャルシャ「初めて見る。」

 

アズサ「饅頭って言う甘くて美味しいお菓子だよ!ママとパパと皆で作ったの!」

 

カービィ「2人共食べてみて!」

 

饅頭を手に取る2人。

 

シャルシャ「あったかい。」

 

ファルファ「わーい!いただきまーす!ハム!」

 

シャルシャ「あむ。」

 

饅頭を実食する。

 

アズサ「・・・・」

 

カービィ「・・・どお?」

 

果たして美味しいのか、それとも不味いのか。2人が緊張する。

 

ファルファ「美味しいー!とーっても美味しいー!」

 

シャルシャ「慈悲深い味。心がほっこりする。」

 

アズサ「ぐっはー!もう死んでも良いー!」

 

2人の娘に褒められた。

 

カービィ「いや死んじゃダメでしょ!」

 

アズサ「私はこの為に300年生きてきたのかも知れない・・・」

 

カービィ「いや目的小過ぎる!」

 

ファルファ「ママパパ凄ーい!お菓子作るの上手なんだねー!」

 

シャルシャ「震える程美味しい・・・!」

 

他の皆も饅頭を食べる。

 

ライカ「優しい味です。柔らかい生地の中に甘い豆が詰まって・・・」

 

フラットルテ「いける!幾らでも食べられるのだ!」

 

饅頭を大量に頬張ってる。

 

カービィ「喉詰まるよフラットルテ。」

 

ハルカラ「お師匠様!先生!これ売れますよ!」

 

アズサ「ええ、そうかなぁ?売れるかなぁ?」

 

カービィ「別に金儲けの為に作った訳じゃ・・・」

 

ファルファ「ねえママパパ。これスライムに似てるね〜。お顔付いてたら可愛いかも〜!」

 

アズサ「ん?」

 

カービィ「顔?」

 

そこで2人が饅頭にある工夫を施した。

 

 

 

 

 

 

施した饅頭をフラタ村の屋台で出品してみる。

 

アズサ「フラタ村の皆さーん!」

 

シャルシャ「高原の魔女と戦士謹製の甘くて美味しいお菓子。食べるスライム。」

 

ファルファ「販売開始でーす!」

 

ナタリー「お2人方。何か新しい物を作ったんですか?」

 

カービィ「ナタリーさん!ギルドの受付お疲れ様!これ食べてみて!美味しいよ!」

 

ナタリー「わあ!可愛いお菓子!」

 

顔の付いた食べるスライムと言う名の饅頭。

 

村人A「スライムの形してる!」

 

村人B「本当だ!」

 

ファルファ「どうぞ!皆さんお試し下さーい!」

 

饅頭を試食してみる。

 

ナタリー「美味しい!何ですかこれは!?」

 

村人A「ふわふわのパンの中に甘く煮たお豆が!」

 

村人B「これは新感覚の味だ!」

 

ファルファ「美味しかったら買ってね〜!」

 

他の村人達にも饅頭を試食してあげる。

 

アズサ「ファルファ。凄い接客力。」

 

カービィ「うん。試食提案したのもファルファだもんね。」

 

シャルシャ「姉さんはごっこ遊びでも絶対に手を抜かない。バッタの真似をする時もどうやってジャンプしてるか、ちゃんと観察してた。」

 

カービィ(極端な拘り・・・)

 

アズサ(ごっこじゃないんだけどね・・・実際に接客だし。)

 

村人C「1箱下さい!いや2箱!」

 

村人D「こっちは3箱!」

 

フラタ村の村人全員が食べるスライムに首っ丈。

 

ハルカラ「ロザリーさん!」

 

ロザリー「へいおまち!」

 

アズサ(評判良いみたいで良かった〜!)

 

カービィ(新たな名物になりそ〜!)

 

ナタリー「流石はお2人方。飲食系にお強いんですね。」

 

村人A「そうね。喫茶店も良かったし。」

 

村人B「魔女様と戦士様の得意分野はココなんだな。」

 

アズサ(っ!!しまったー!たまには魔女らしい事をするつもりだったのにーーー!!)

 

当初の目的をすっかり忘れてしまっていた。

 

アズサ(・・・2人共楽しんでいるようだし、まあいっか!)

 

ファルファとシャルシャの楽しそうな顔を見て結果オーライ。

 

 

 

 

 

 

酒場の冴えた鷲で食べるスライムの完売を祝したミニパーティーを開いた。

 

アズサ・カービィ・ファルファ・シャルシャ・ハルカラ「かんぱーい!」

 

ビールとジュースで乾杯した。

 

アズサ「皆お疲れ様ー!こんなに早く売り切れるとは思わなかったよ!」

 

ロザリー「大盛況でしたね!」

 

カービィ「ファルファとシャルシャ楽しそうだったもんね。」

 

ファルファ「うん!すっごく楽しかったー!」

 

ハルカラ「お師匠様、先生。商売が軌道に乗った所で、もう1つチャレンジしませんか?」

 

アズサ・カービィ「チャレンジ?」

 

ハルカラ「スタンプカードですよ!リピーターを増やす為、買った方にスタンプを押してあげるんです!今流行ってるんですよ?」

 

そのスタンプカードを皆に見せる。

 

カービィ「1個押されてるね。」

 

シャルシャ「これは、メガーメガ神の徳スタンプカード。」

 

ハルカラ「シャルシャちゃんご名答です!」

 

シャルシャ「メガーメガ神は、会える神様として信者を獲得している今最も勢いのある神。」

 

アズサ「神様に勢いとかあるの?」

 

シャルシャ「各地でトークショーを行い、そのありがたい言葉を聞くと体の不調が治る。大学合格。失くした片方の靴下が見付かるなど生活に密着したご利益がある。」

 

アズサ(密着し過ぎだろ・・・)

 

カービィ(てか最後のご利益弱くない?)

 

ハルカラ「メガーメガ神様はこうして徳を貯める事が奇跡に繋がるっと仰ってるんです。私も栄養酒のコラボ依頼を受けて、スタンプを1つ貰いました!」

 

メガーメガ神コラボの限定栄養酒。

 

アズサ「ふーん。」

 

カービィ「懐が広い神様なんだね。」

 

ロザリー「ん?姐さん。兄貴。あれ。」

 

アズサ・カービィ「ん?」

 

店の壁の張り紙を見た。

 

カービィ「メガーメガ神様のイベント?」

 

ハルカラ「今度州都でメガーメガ神様のイベントがあるようですね。」

 

アズサ「でもちょっと遠いかな?」

 

カービィ「高原からだいぶ距離があるね。」

 

シャルシャ「母さん。父さん。シャルシャ行きたい!」

 

カービィ「ぐっは!」

 

アズサ「キューーン!」

 

娘の眼差しに心が打たれた。

 

 

 

 

 

 

数日後。州都・ヴィタメイに訪れた。

 

アズサ「結局、他の皆は来なかったね。」

 

 

 

 

メガーメガのイベントを他の皆に誘ったが。

 

フラットルテ『興味ないのだ。』

 

ファルファ『お留守番してるね!』

 

ロザリー『神様はちょっと・・・』

 

ライカ『送り迎えなら・・・』

 

 

 

 

カービィ「ここに来たのは僕とアズサとシャルシャとハルカラの4人だけかぁ。」

 

ハルカラ「神との距離感は人それぞれですから。」

 

アズサ「そうだね。」

 

カービィ「信じる人と信じない人がいるもんね。」

 

アズサ「シャルシャは嬉しそう。」

 

シャルシャ「これ程までに胸が高まった事がない!神と会えるこの日に感謝を捧げたい!」

 

アズサ(シャルシャが饒舌に!)

 

カービィ(普段冷静なシャルシャにしては珍しいね。)

 

アズサ「シャルシャ。この世界の神様ってどう言う存在なの?」

 

するとシャルシャが立ち止まり、アズサ達に解説を始めた。

 

シャルシャ「今から1500年程前。学者の間で、『神は概念である派閥』と『神は存在すると言う派閥』とで宗教裁判が起きた。しかし、その場に神々がゾロゾロと現れた為、議論は集結した。」

 

アズサ(衝撃のラストだ・・・!)

 

カービィ(神様自ら出向いちゃったのね・・・)

 

シャルシャ「よって今の神学では、神は存在すると言うのが常識。やがて神業界も成熟し、現世で世俗的な欲望を叶えると謳う神が最近の流行り。」

 

アズサ(生々しいな神業界・・・)

 

カービィ(何か混沌な光景が目に見えそう・・・)

 

シャルシャ「中でも特に今、頭角を現しているのが。」

 

ハルカラ「メガーメガ神様って事ですね。」

 

アズサ・カービィ「有名アーティストのライブか。」

 

 

 

 

 

 

イベント会場に到着。

 

アズサ(どちらかと言うと、ベテラン歌手のディナーショーだった・・・)

 

カービィ(講堂でのイベントかと思ったら、まさかのパーティー会場的な会場だった・・・)

 

ハルカラ「うん。各種置かれてますね。」

 

カービィ「各々のテーブルにコラボ栄養酒が・・・」

 

すると会場の照明が消えた。

 

アナウンス「皆様お待たせしました。これより、メガーメガ神様の御登場です!」

 

客達「ウオオオオオオ!!!メガーメガ!メガーメガ!」

 

アズサ「寧ろ温泉地の歌謡ショーだ・・・」

 

カービィ「すっごいシュール・・・」

 

アナウンス「それでは、張り切ってどうぞ!」

 

ステージの赤幕が開き、メガーメガ神様が降臨した。

 

 

 

 

メガーメガ「皆さーん!徳積んでますかー?」

 

 

 

 

その姿は、アズサとカービィのよく知る人物だった。

 

アズサ・カービィ「え、え?あああああああああ!!!!!」

 

それは、2人がこの世界へ転生する際に不老不死と好きな姿を与えて下さった女神その人だった。

 

ハルカラ「お、お師匠様!?先生!?」

 

シャルシャ「母さん!?父さん!?」

 

メガーメガ「あらららら?あなた達は・・・」

 

アズサ「そうです!あの時の!」

 

カービィ「また会えるなんて!」

 

メガーメガ「誰でしたっけ?」

 

アズサ「ズコッ!」

 

カービィ「覚えてないんかい!」

 

メガーメガ「・・・あ!アズサさん!?カービィさん!?やだ〜!懐かしい〜!奇遇〜!」

 

シャルシャ「母さんと父さんはメガーメガ神様と知り合い?」

 

カービィ「あ、うんちょっとね・・・」

 

司会者「では、メガーメガ神様。何故この世界に降臨なされたのですか?」

 

メガーメガ「はい。まず神には階級があります。上の階級の神は幾つもの世界を統括し、下の階級の神は、特定の世界をあてがわれて治めています。」

 

アズサ(前世の会社組織を思い出すな・・・)

 

カービィ(RPGゲームのピラミッド階級を思い出す・・・)

 

メガーメガ「勿論私は統括する立場だったのですが、個々の世界で皆さんの笑顔に直接触れ合いたいと思い、自発的にこの世界に降り立ちました!」

 

客達「オオオオオオオ!」

 

司会者「しかも、メガーメガ神様は世界をより良くする新たな仕組みをお考えになられたとか。」

 

メガーメガ「はい!それがこの徳スタンプカードです!」

 

客達「ワアアアアアアア!!」

 

メガーメガ「こちらに自分が徳を積んだ善い事をしたと思った時に、自分で丸を付けて下さい。勿論他の方に丸を貰っても構いません。」

 

司会者「丸が全部貯まるとどうなるんですか?」

 

メガーメガ「何もないです。」

 

アズサ・カービィ「え?」

 

メガーメガ「何もないです!次のカードを作ってまた貯めましょう!徳を詰む事に終わりなどのないのです!」

 

客達「オオオオオオオ!」

 

アズサ(確かにそうか・・・)

 

カービィ(何か深いな・・・)

 

 

 

 

夕方。

 

メガーメガ「皆さん、ご清聴ありがとうございました〜!」

 

赤幕が閉じイベントは終了。皆が拍手する中。

 

アズサ・カービィ「ん?」

 

司会者の男性が、アズサとカービィに何かを伝える。

 

アズサ・カービィ「え?」

 

 

 

 

 

 

イベント会場の廊下を歩く。

 

シャルシャ「シャルシャは感銘を受けた。神の言葉を聞けたのは一生の思い出。」

 

アズサ「ふふ。」

 

ハルカラ「お師匠様。先生。メガーメガ神様に楽屋に呼ばれたのでは?」

 

アズサ「あ、そうそう。」

 

カービィ「ちょっと行って来る。」

 

2人がメガーメガのいる楽屋へ向かう。

 

ハルカラ「行ってらしゃいませ〜。」

 

シャルシャ「吉報を期待する。」

 

 

 

 

楽屋へ向かい最中。

 

アズサ(話って何だろう?)

 

カービィ(さあ?)

 

 

 

 

メガーメガ『徳を積む事に終わりなどないのです!』

 

 

 

 

アズサ(って事は、不老不死の私達はずっと徳を積み続けなければならない・・・)

 

カービィ(だとしたら、僕達は胸を張って徳を積んでるって言える立場なのかな?)

 

メガーメガのいる楽屋前に到着。

 

アズサ(でも最近魔女らしい事出来てないしな〜。・・・待って、もしかして女神様の話ってその事・・・?)

 

カービィ(それってまさか、随分長く生きたから他の世界へ飛ばされちゃうとか・・・?)

 

アズサ(それとも・・・不老不死の終了だとか・・・嫌だ・・・私は・・・この世界が・・・家族が・・・好きなんだ!)

 

 

 

 

意を決して楽屋のドアをノックする。

 

メガーメガ「どうぞ。」

 

楽屋に2人が入って来た。

 

メガーメガ「お久し振りですアズサさん!翔太さん!」

 

アズサ「あの・・・女神様・・・」

 

メガーメガ「はい?」

 

アズサ「私!これからもずっとこの世界で暮らしたいです!!」

 

カービィ「僕もアズサと同じようにこの世界で暮らしたいんだ!!」

 

メガーメガ「はいどうぞ。3000年でも30000年でも好きなだけ暮らして下さい。」

 

アズサ・カービィ「・・・へ?」

 

拍子抜けする位の返事。

 

 

 

 

 

 

帰り道。迎えに来たライカに乗るアズサとシャルシャとハルカラと、ウイングスターに乗るカービィの姿があった。

 

アズサ「お迎えありがとうライカ!」

 

ハルカラ「お師匠様。先生。メガーメガ神様とはどんなお話をしたんですか?」

 

シャルシャ「とても気になる。」

 

カービィ「ポヨ!?」

 

アズサ「え、えっと・・・近況報告とか住んでいる場所の話とか・・・大した事は話さなかったよ。」

 

カービィ「そうそう。世間的な話だけだったよ。」

 

ハルカラ「な〜んだそうなんですか〜。」

 

シャルシャ「神も雑談を好み、巷の事に興味があるっと。」

 

日記帳にそう記した。

 

アズサ・カービィ「・・・・・」

 

 

 

 

 

 

あの時会話した内容を見てみよう。

 

アズサ・カービィ「降格!?」

 

メガーメガ「そうです〜。ほら私、女の子に甘いじゃないですか?」

 

カービィ「あー確かにそう言ってたね。僕の時は特別だったけど。」

 

メガーメガ「転生させる時に『若い女の子』とか『17歳で』とか勝手に決めてたのが問題視されまして、現地管理者に降格しちゃったんですよ。所謂左遷ですね♪」

 

カービィ「出世コースから外されちゃったんだ・・・」

 

アズサ「でもさっき人々の笑顔に触れ合いたいって・・・」

 

メガーメガ「ああ。あれは嘘です。」

 

アズサ「なあ〜〜〜〜!?」

 

カービィ「ペポ〜〜〜!?」

 

アズサ「神様が嘘とか吐いて良いんですか!?」

 

カービィ「信者の皆に嘘を与えても良いの!?」

 

メガーメガ「神は法ですから。法は破る為にあるんです!」

 

アズサ「腐れ神だーーー!!!」

 

カービィ「駄女神だーーー!!」

 

メガーメガ「でも世の中を良くしようと言うのは本当ですよ〜。アズサさんと翔太さんにも今日参加してくれた分と私の秘密を隠しておいてくれる分、特別に丸を2つあげますね〜。」

 

アズサ・カービィ「・・・・・・・」

 

異様な圧に2人は黙るしかなかった。

 

 

 

 

 

 

その夜。2枚の徳スタンプカードの丸は3つまで貯まってる。

 

シャルシャ「母さん父さんそれ・・・」

 

2枚の徳スタンプカードをシャルシャに貸す。シャルシャは2枚の徳スタンプカードに丸を書いてあげた。

 

シャルシャ「今日はありがとう母さん父さん。お陰で念願だった神様を見られた。シャルシャはとても感謝している。」

 

アズサ「シャルシャ・・・!」

 

カービィ(なんて良い子なんだ・・・!)

 

ファルファ「わーい!ファルファもファルファも!」

 

2枚の徳スタンプカードに丸を書いてあげた。

 

ファルファ「この間の食べるスライム、すっごく美味しかったよ!ファルファ、ママとパパ大好き〜!」

 

アズサ「ファルファー!」

 

2人がアズサに飛び込んだ。カービィが2人の頭を撫でる。

 

アズサ「ママも2人が大好きだよ〜!」

 

カービィ「パパも大好きだよ〜!」

 

ファルファ・シャルシャ「ふふふ。」

 

ハルカラ「お師匠様はフラタ村に名物を作りました。名物を作ると村は発展するんですよ。徳、獲得です。」

 

2枚の徳スタンプカードに丸を書いてあげた。

 

アズサ「ありがとうハルカラ!」

 

ロザリー「じゃあ私も!未来永劫、死んでる限り感謝です!ずーっと付いて行きますね!」

 

2枚の徳スタンプカードに丸を書いてあげた。

 

カービィ「ありがとうロザリー!」

 

フラットルテ「フラットルテも書くのだ!」

 

ライカ「アズサ様とカービィ様が積んだ徳を1つ言うんですよ。」

 

フラットルテ「分かってるのだ。ご主人様はフラットルテのご主人様である事が既に徳なのだ!」

 

アズサ「あはは。ありがとうフラットルテ。」

 

カービィ「完全に奴隷の言う言葉だけど、ありがとう。」

 

ライカ「では我も。」

 

2枚の徳スタンプカードに丸を書いてあげた。

 

ライカ「アズサ様。カービィ様。我達の支えになって下さり、ありがとうございます。この家でいつも楽しく、穏やかに過ごせるのはお2人のお陰です。」

 

アズサ「ライカ・・・」

 

カービィ「皆・・・」

 

2枚の徳スタンプカードが全部貯まった。

 

アズサ「ありがとう!じゃあ私からもお返しするから、皆の徳スタンプカードも作ろ!」

 

カービィ「僕も皆に恩返しするよ!」

 

 

 

 

女神様の計らいでこの世界に転生して早300年。時折魔女と戦士らしくない事もあるけれど、これだけは自信を持って言える。アズサとカービィは最高の家族に囲まれた、この上なく幸せな魔女なのだ。

 

『END』




『高原の日々』

ライカ「美味しいです・・・アズサ様とカービィ様の愛が詰まっています・・・」

フラットルテ「無限に食べられるのだ!」

ハルカラ「これは儲かりそうですね。」

アズサ「また良からぬ事を・・・」

カービィ「汚いな・・・」




アズサ「あの・・・女神様・・・お願いが・・・」

メガーメガ「はい。何でしょう?」

アズサ「その・・・今からでも胸を大きく・・・」

メガーメガ「嫌です!」

アズサ「がっ!?」

カービィ「めっちゃ無慈悲・・・」






         キャスト

      カービィ:赤崎千夏
       アズサ:悠木碧
       ライカ:本渡楓
     ファルファ:千本木彩花
     シャルシャ:田中美海
      ハルカラ:原田彩楓
      ロザリー:杉山里穂
    フラットルテ:和氣あず未

      ナタリー:菊池紗矢香
        村人:中村桜
           井藤智哉
           須永陸斗
           白石揚子
     アナウンス:須永陸斗
       司会者:中村桜

     メガーメガ:井上喜久子




次回予告

カービィ「ファルファとシャルシャに「世界精霊会議」の招待状が届く。興味津々な2人に頼まれ僕達は親として同行する事に。馬車に揺られしばしの小旅行を楽しんだ後、湖の畔で始まった会議は・・・幻想的な光景で・・・!おまけに僕とアズサはそこで、 “ママ”っぽい「したたりの精霊」ユフフとの出会いを果たす事になり・・・」

次回・アンデットを捜索した

カービィ「な、何だこの母性が溢れるオーラは・・・!」
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