カービィとスローライフファミリー   作:naogran

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ある日カービィ達は、魔族領王都・ヴァンゼルド城下町を訪れていた。その理由は、ゲーム好きのアンデッドのポンデリが始めたゲーム屋にお邪魔する事だった。

ポンデリ「来てくれてありがとうございます!アズサさん!カービィさん!」

カービィ「ゲーム屋結構繁盛してるね!」

ポンデリ「ええ!お陰様で!」




ライカ「我のターン!稲妻の精霊で攻撃!」

ハルカラ「どうにもならないインフェルノで反撃!」

ライカとハルカラがカードゲーム対決を繰り広げている。

ロザリー「両者一歩も引けませんね・・・」

フラットルテ「見ていてもよく解らないのだ・・・」




アズサ「皆同じゲームをやっているみたいだけど・・・」

ポンデリ「これまでゲームで遊んだ知見を活かして、僕の考えた最強のカードゲームを作ったんです!名付けて『月下決闘』!商品化もされて競技進行もどんどん増えてるんですよ!」

アズサ「立派になったねポンデリ。」

カービィ「これで墓場警備員脱却かな?」

ポンデリ「ん?僕は好きな事をしてるだけで、墓場に住んでた時と同じですよ?」

ヴァーニア「いえいえ。ポンデリさんはよくやっていると思いますよ?」

ファートラ「税金もかなり納めておりますし。」

アズサ・カービィ(基準そこか・・・)

ファルファ「シーサーペントの王者召喚!」

アズサ・カービィ「ん?」

シャルシャ「更に、闇の守護聖人を使って防御不可能にしてから攻撃!」

相手プレイヤー「ああーーーー!アイツら強えぇーーーー!」

カービィ「娘達が相手プレイヤーを倒した。」

アズサ「珍しいね。2人が来てるのにベルゼブブが顔を出さないなんて。」

ファートラ「政務でお忙しいですから。」

ヴァーニア「私達もすぐ農務省に戻らないといけないんです。」

アズサ「政務?」

カービィ「農務省?」

2人の頭の中には、酒を持って家にお邪魔するベルゼブブ。ファルファとシャルシャにお菓子をあげるベルゼブブ。お風呂で寛ぐベルゼブブのイメージしか浮かんでない。

アズサ「ダメだぁ・・・真面目に働いている姿がまるで想像出来ない。」

カービィ「僕達と一緒に遊んでくれる親戚のおばちゃんみたいなイメージしか湧かない・・・」

ファートラ「勤務中は大変ご立派ですよ?でなければ長い間、農省を務める事は出来ませんから。」

アズサ「そうなんだろうけど・・・実際に見てないからさ。」

ファートラ「では、観察して行かれますか?」

カービィ「観察?ベルゼブブの仕事を?でも絶対嫌がると思うよ?」

ファートラ「許可を得なければ良いんです。ウフフ。」

ヴァーニア「ん?」

アズサ・カービィ「へ?」


第15話「ベルゼブブの家に行った」

農務省。アズサが透明魔法で自分の姿を消し、カービィはゴーストカービィで自分を透明にした。

 

ヴァーニア「流石はアズサさん!カービィさん!」

 

アズサ「まさか透明化の魔法がこんな所で役立つなんてね。」

 

カービィ「ゴーストはロザリーと相手する以外に使うなんて思ってもみなかったよ。」

 

アズサ「でも発案者も意外だったけど。」

 

ファートラ「私もたまにはこう言うイタズラもしてみたいのです。くれぐれもバレないようお気を付けて。」

 

アズサ「オッケー。」

 

カービィ「それじゃ、ベルゼブブ様のお仕事ぶりを拝見致しましょう。」

 

2人はファートラとヴァーニアに付いて行く。

 

 

 

 

農務省・事務室。職員達が仕事をしている。

 

カービィ(おぉ。現代世界とほぼ同じだね。)

 

アズサ(社畜時代を思い出すなぁ・・・)

 

男性職員「ベルゼブブ様。北部農地拡大の稟議書です。」

 

ベルゼブブ「ご苦労。会議まで目を通しておく。農業計画化の予算は通ったのか?」

 

女性職員「それが、検査局から難癖が付けられまして・・・」

 

ベルゼブブ「相変わらずのドSじゃのう・・・よし、午後イチで弁明に赴くと通達しておけ。」

 

女性職員「はい!」

 

アズサ「おお。何か有能っぽい。」

 

カービィ「流石大臣だね。」

 

ヴァーニア「そうでしょう?普段は兎も角、職場では本当に頼りになるんです。」

 

ベルゼブブ「ヴァーニア!」

 

ヴァーニア「ああ!」

 

ベルゼブブ「お主が作成した書類、日付が全部去年じゃったぞ?」

 

ヴァーニア「ええええー!?」

 

ファートラ「妹がお恥ずかしい所を・・・」

 

カービィ(気持ち分かるよ・・・)

 

ベルゼブブ「所でファートラ!妾の娘達は楽しんでおったか?」

 

アズサ「またそうやって自分の娘みたいに・・・」

 

カービィ「いやもう孫レベルだね・・・」

 

ベルゼブブ「ん?今の声は・・・」

 

カービィ(しまった!声に出ちゃった!)

 

ファートラ・ヴァーニア「あわわわわわ!」

 

何とか誤魔化そうとファートラがぬいぐるみを使って腹話術をする。

 

ファートラ「ファ、ファルファちゃんもシャルシャちゃんも楽しそうにしてましたよぉ〜?」

 

ベルゼブブ「何時の間にそんな特技を?まあよい。大臣室へ戻るぞ。さっさと仕事を終わらせて娘達に会いに行くのじゃ。」

 

大臣室へ戻るベルゼブブ。

 

ファートラ「ふぅ・・・」

 

ヴァーニア「はぁ・・・」

 

ファートラ「ギリギリ誤魔化せました・・・」

 

アズサ「あ、ありがとう・・・」

 

カービィ「ごめんね2人共・・・」

 

 

 

 

 

 

大臣室。ベルゼブブとファートラとヴァーニアが事務仕事をしている。アズサとカービィは隅のソファーに座って退屈している。

 

アズサ(暇だ・・・ちゃんとやってるのは分かったけど・・・)

 

カービィ(事務仕事だからね・・・)

 

アズサ(でも見てても面白い物無かったよ・・・お腹も空いたなぁ・・・)

 

カービィ(そう言やもうすぐ昼だった・・・)

 

するとベルゼブブが何か違和感を感じた。

 

ベルゼブブ「何か部屋の雰囲気が何時もと違う気がするのう。」

 

ファートラ「っ!」

 

ベルゼブブ「具体的にはその辺が・・・」

 

アズサ・カービィ(ッ!?)

 

2人が座ってるソファーから気配を感じている。

 

ファートラ「流石はベルゼブブ様。鋭いですね。」

 

するとファートラは、2人が座ってるソファーに近付く。

 

アズサ(ファートラ!?)

 

カービィ(裏切るつもり!?)

 

万事休すか・・・しかしファートラは、テーブルの花に目を向けた。

 

ファートラ「実は今朝、新しいお花を生けました。こんな所にまで気付かれるとは見事な観察力です。」

 

ベルゼブブ「う〜ん・・・」

 

違和感の正体は新しい花かそれとも何かかと考えていると。

 

”コーンコーン”

 

鐘の音が鳴った。

 

ベルゼブブ「ん?もうこんな時間か。」

 

ファートラ「ええ。お昼にしましょう。」

 

ヴァーニア「はいはーい!お昼ご飯を作って来ましたー!」

 

そこにヴァーニアが昼食を持って来た。

 

カービィ(短時間で!?流石ヴァーニアさん!)

 

ベルゼブブ「うむ。ご苦労。」

 

ヴァーニア「この前視察した東部地方の山菜をふんだんに盛り込みました!題して、旬の食材を使った彩り豊か弁当です!」

 

布を捲って弁当を出す。だが。

 

アズサ・カービィ・ファートラ(5人分あるーーーー!!)

 

弁当が3人分じゃなく5人分あった。

 

ファートラ「わわわわわわ!」

 

急いで布を被せた。

 

ヴァーニア「姉さん!?」

 

ファートラ「何してるの!?早く戻しなさい!」

 

ヴァーニア「え?どうして?」

 

ファートラ「いいから早く!」

 

ベルゼブブ「・・・フフ〜ン。」

 

何か気付いたのか、ベルゼブブが不適な笑みを浮かべた。

 

ベルゼブブ「コホン。あー気のせいかのう。」

 

ファートラ「っ!?」

 

ヴァーニア「ん?」

 

ベルゼブブ「今チラッと弁当が5人分あるように見えたんじゃが。」

 

アズサ(バッチリ見られてるし!)

 

カービィ(ヴァーニアさん天然過ぎ!)

 

ヴァーニア「えぇ。5人分ですよ?だって高げ・・・ああああ!!」

 

ようやく気付いたヴァーニアが声を荒げた。

 

ヴァーニア「こ、こうげ・・・き・・・そう!攻撃的予備!アグレッシブにもっと食べたい用の予備です!」

 

ベルゼブブ「意味不明じゃ。誰も食べなかったら勿体無いじゃろう?」

 

ヴァーニア「つ、作り過ぎちゃって!だから5人目がここに居るとか全然そう言う事じゃなくてですね!!!」

 

”ぐぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜!”

 

ファートラ・ヴァーニア「あっ!!」

 

アズサ(しまった・・・!)

 

カービィ(腹の虫が・・・!)

 

ベルゼブブ「随分アホっぽい音がしたのう。まっ、何でも良いが。ここには3人しか居らんから、2つは不要じゃな?」

 

アズサ(へっ!?)

 

カービィ(ポペ!?)

 

2つの弁当を持って大臣室から出ようとする。

 

ベルゼブブ「他に欲しい者がおらんか聞いて来るのじゃ。勿体無いしのう。」

 

アズサ・カービィ(えええ!?)

 

ベルゼブブ「この部屋に5人目がおったら丁度良かったんじゃが・・・おる訳無いからしょうがないのう〜。」

 

アズサ「あああー食べる食べる!私達が食べるから持って行かないでー!」

 

カービィ「僕達お腹空いてるから食べたいよー!」

 

我慢の限界で2人が透明を解除して出て来てしまった。

 

アズサ・カービィ「あ・・・」

 

ファートラ・ヴァーニア「はぁ・・・」

 

ベルゼブブ「やっぱりのう。どうも変な感じがしたんじゃ。」

 

 

 

 

 

 

その夜。仕事を終えたベルゼブブがファルファとシャルシャと対面した。

 

ベルゼブブ「会いたかったのじゃー!2人共元気にしておったか?」

 

カービィ(もう完全に祖母と孫じゃん・・・)

 

ライカ「お姿が見えないと思ったら、そんな事をされてたのですね?」

 

アズサ「あはは。まあね。」

 

ロザリー「それで、ベルゼブブ姐さんの仕事ぶりはどうでした?」

 

カービィ「そうだねぇ・・・真面目過ぎて面白みがない。」

 

ベルゼブブ「別にお主らを楽しませる為に仕事をしている訳ではないわ。」

 

カービィ「ごめんごめん。」

 

アズサ「でも見直したのは本当だよ?大臣の肩書は伊達じゃないって感じ。」

 

ベルゼブブ「うむ。分かれば良い。」

 

ファルファ「格好良いー!ベルゼブブさんって凄い人だったんだね!」

 

シャルシャ「尊敬に値する。」

 

ベルゼブブ「〜〜〜〜〜〜〜!」

 

2人に褒められて興奮したのか、たっぷりのお菓子とワインを持って来た。

 

ベルゼブブ「ささっ!お土産も持って来たぞ!娘達よ!好きなだけ食べるが良い!」

 

ファルファ「わーい!ありがとー!」

 

シャルシャ「何時も辱い。」

 

アズサ「どんなに手懐けようとしても養女にはやらないからね。」

 

2人が火花を散らす。

 

カービィ「娘の争奪戦かな?ん〜ケーキとリンゴ美味しい!」

 

ハルカラ「これ美味しいですぅ〜!」

 

フラットルテ「こっちもイケるのだ!」

 

ライカ「見た事が無い物が多いですね。」

 

ベルゼブブ「魔族領の各地から届いた名産品や金味の類じゃ。腐る程あるから欲しい物は持って帰って良いぞ?広い屋敷じゃから置き場所はあるが、消費が間に合わんからのう。」

 

ファルファ「広いお屋敷!?」

 

シャルシャ「是非とも拝見したい!」

 

ベルゼブブ「え!?・・・そうじゃのう・・・来て欲しいのは山々じゃが、準備が整っておらんと言うか・・・十分のもてなしも出来んと言うか何と言うか・・・」

 

ライカ「何だかはっきりしませんね。」

 

アズサ「あれぇ〜?ひょっとして実はそんなに広くないのかなぁ〜?」

 

煽られたベルゼブブがアズサに怒った。

 

ベルゼブブ「そんな事はないのじゃ!!!妾の屋敷は広いのじゃ!!!ご近所でも有名なのじゃ!!!凄いのじゃーーーーーーー!!!!!!!」

 

カービィ「過去一キレたー!!!」

 

アズサ「わわわ分かった分かった!疑って悪かったよ!」

 

ベルゼブブ「フンッ!」

 

ファルファ「ファルファ遊びに行きたーい!」

 

シャルシャ「シャルシャも。興味が尽きない。」

 

ベルゼブブ「うっ!あ、ああ。勿論大歓迎じゃ!挙って遊びに来るが良いわ!」

 

 

 

 

 

 

後日。カービィ達はベルゼブブのお屋敷へお邪魔する事に。

 

全員「おぉー。」

 

シャルシャ「壮観。」

 

カービィ「立派なお屋敷だねぇ。」

 

ファルファ「おっきなお家ー!」

 

アズサ「これが・・・!」

 

ロザリー「姐さん、兄貴、これ正真正銘の金持ちですよ・・・!」

 

アズサ「だねぇ・・・」

 

カービィ「やっぱり大臣となると財産も莫大だねぇ・・・」

 

アズサ「異次元過ぎて入り方すら分からないよ・・・」

 

ハルカラ「呼んでみます?すぅー・・・ベルゼブブさーん!あーそーぼー!」

 

アズサ・カービィ(子供か!)

 

”カーンカーンカーン!!”

 

門の横の鐘をフラットルテが強引に鳴らした。

 

全員「うわあああーーー!!」

 

アズサ「ちょっとー!近所迷惑ー!」

 

カービィ「僕のベルより五月蝿いよー!!」

 

ライカ「何で鳴らしてるんですか!!」

 

フラットルテ「そこに鐘があるからなのだ!!」

 

カービィ「変な理屈止めろ!!」

 

 

 

 

ベルゼブブ「おおー!よく来たのう!」

 

 

 

 

屋敷のドアからベルゼブブが出て来た。

 

カービィ「出て来た!?あ、あれ呼び鈴だったんだね。」

 

ベルゼブブ「待っておれ?今開けるのじゃ。」

 

屋敷の門を開け、カービィ達を招いた。

 

ベルゼブブ「大してお構いも出来ん狭い家じゃが、上がってくれ。」

 

アズサ「いや、この大きさでそんな謙遜無理があるから!」

 

カービィ「最早感覚が違うと見える!」

 

 

 

 

屋敷内・エントランス。

 

フラットルテ「中もめちゃ広なのだー!」

 

ファルファ「凄ーい!」

 

シャルシャ「まさに宮殿!」

 

ベルゼブブ「さっ。こっちが食堂じゃ。」

 

廊下も立派な内装になってる。

 

 

 

 

屋敷内・食堂。歓迎のデザートを頂く。

 

ファルファ「うわー!美味しいー!」

 

シャルシャ「器も見事で、目も楽しませてくれる。」

 

ベルゼブブ「西通りで流行っておるスイーツじゃ。好きなだけ楽しむが良いぞ。」

 

アズサ(まんまティラミスだな!)

 

カービィ(久し振りのティラミス美味しいー!)

 

ハルカラ「それにしても、本当に立派なお家ですね!」

 

ライカ「このお屋敷中々ありませんよ!」

 

ベルゼブブ「フフーン。当然じゃろ。何せ妾は貴族じゃからな。さてと、お茶でも淹れて来るかのう。ちょっと待っておれ。」

 

アズサ「あのさベルゼブブ。」

 

カービィ「ちょっといい?」

 

ベルゼブブ「ん?何じゃ?」

 

カービィ「そう言うのってさ、メイドさんか執事さんがやるんじゃないの?」

 

ベルゼブブ「うっ!?」

 

ロザリー「言われてみればそうですね。」

 

フラットルテ「確かに貴族の屋敷なのに1人も見掛けないのだ。」

 

ベルゼブブ「こ、細かい事は気にするな!兎に角何でもいいからスイーツ食って喋れー!」

 

アズサ「いやおもてなしが雑ー!」

 

カービィ「もっとあるでしょ!?屋敷の中の案内とか色々!」

 

ベルゼブブ「五月蝿い!五月蝿いのじゃ!」

 

 

 

 

ティラミス完食。

 

ファルファ・シャルシャ「ごちそうさまー!」

 

カービィ「美味しかったー。」

 

ファルファ「ファルファ探検して来るー!」

 

シャルシャ「弾む胸が抑えられない。」

 

カービィ「気を付けてねー。」

 

ベルゼブブ「ファッ!」

 

背中の羽を生やして探検に向かう2人を止めに行く。

 

ベルゼブブ「カムバーック!!」

 

2人を優しく引っ張って止めた。

 

ベルゼブブ「よ、よし分かった!妾が案内してやるからのう!勝手に行ってもね迷子になってしまうぞ?」

 

ファルファ・シャルシャ「ん?」

 

カービィ(何か妙に怪しい。)

 

 

 

 

 

 

厨房。

 

ベルゼブブ「ここが台所じゃ!」

 

アズサ「広っ!」

 

カービィ「しかも綺麗!」

 

ライカ「調理器具も充実しています!」

 

 

 

 

浴場。

 

ベルゼブブ「続いて風呂場!」

 

カービィ「温泉並の広さ!」

 

フラットルテ「泳ぎ放題なのだー!」

 

ハルカラ「優に10人は入れそうですね!」

 

 

 

 

トイレ。

 

ベルゼブブ「こっちがトイレじゃ!」

 

カービィ「僕見ちゃいけないかも。」

 

ファルファ「見事な装飾。匠の技。」

 

ロザリー「何かキラキラしてますよ!」

 

 

 

 

厨房。

 

ベルゼブブ「そしてなんと広い台所!」

 

アズサ「ん?ここってさっき見なかった?」

 

カービィ「え?何?デジャヴ?」

 

 

 

 

浴場。

 

ベルゼブブ「続いて10人は入れる風呂場!」

 

アズサ「デジャヴ!」

 

ライカ「あのぉ、同じ場所をループしている気が・・・」

 

フラットルテ「ぐるぐる回ってるだけなのだ。」

 

カービィ「無限ループ?」

 

ベルゼブブ「文句が多いのう・・・」

 

 

 

 

廊下から見える窓の外。

 

ベルゼブブ「ホレ。外に見えるのが庭じゃ。おっと、もう日が暮れて来たか。そろそろ帰る時間であろう?残念じゃが、忘れ物がないようにな。」

 

アズサ「いやあ!まだ全然明るいよ!?」

 

シャルシャ「日没までにはまだ猶予がある。」

 

ファルファ「もっと探検したーい!」

 

ベルゼブブ「・・・後ちょっとだけじゃぞ?」

 

 

 

 

 

 

次に案内された場所は、ベルゼブブの部屋。

 

ベルゼブブ「ここが妾の部屋じゃ。」

 

アズサ「ふーん。」

 

ライカ「成る程。」

 

ハルカラ「ここだけで完結してる感じですね。」

 

カービィ「1人暮らしのワンルームみたいだね。」

 

フラットルテ「こじんまりしているのだ。」

 

ベルゼブブ「そ、そんなの妾の自由じゃろうが!!」

 

カービィ「別に批判してないよ?でも他の部屋だって普段使ってるんでしょ?」

 

ベルゼブブ「ぎくっ!」

 

ロザリー「2階や3階も残ってますしね。」

 

ベルゼブブ「公開したくないプライベートエリアだってあるのじゃ!!とやかく言うでない!!」

 

何故か2階と3階の案内を拒むベルゼブブだが、ファルファとシャルシャが行く。

 

ファルファ「ファルファ!2階も見たーい!」

 

シャルシャ「これは妹として付いて行かねばなるまい!」

 

カービィ「子供ならではの好奇心!」

 

ベルゼブブ「あわわわわわわ!2階はダメなのじゃーーーーー!!」

 

 

 

 

エントランス。

 

ファルファ「2階2階ー♪」

 

2階へ行く2人をベルゼブブが高速で追う。

 

 

 

 

2階の部屋を発見。ドアを開けると2人が。

 

ファルファ・シャルシャ「っ!?」

 

その部屋を目の当たりにした2人が固まった。

 

ベルゼブブ「ファルファー!シャルシャー!」

 

アズサ「どうしたの!?見ちゃいけないものが・・・がっ!?」

 

カービィ「アズサ!?何で固まって・・・ペポォ!?」

 

その部屋は・・・

 

 

 

 

 

 

蜘蛛の巣。埃被った荷物と家具。窓が開いていない汚部屋だった。

 

 

 

 

 

 

アズサ「な・・・な・・・何コレーーーーー!?」

 

カービィ「まさかの汚部屋・・・!?」

 

ベルゼブブ「はぁ・・・見られてしもうたのう・・・」

 

アズサ「ねぇ、どう言う事?」

 

ベルゼブブ「妾の屋敷と言うのは本当じゃ。ただのう、広過ぎて持て余すのじゃ。とても管理し切れんので1階の一部以外は使っておらん。」

 

アズサ「成る程ねぇ。」

 

カービィ「見せたくない理由がこコレだったなんてね。」

 

ベルゼブブ「恥ずかしいからずっと黙っておったんだが、実は妾は庶民の出身でのう。」

 

アズサ・カービィ「庶民!?」

 

ハルカラ「大臣になれるのは貴族だけじゃないんですか!?」

 

ベルゼブブ「無論今は貴族じゃぞ?魔王様から大臣に任命された時、爵位とこの屋敷を頂いたのじゃ。」

 

カービィ「成る程。持ち家じゃなく譲渡されただけなんだね。」

 

ロザリー「確かにこんな豪邸、いきなり貰ってもどうりゃあいいか分かんないっすね。」

 

フラットルテ「持て余すのも無理はないのだ。」

 

ベルゼブブ「うむ。贅沢な暮らしを知らぬ妾は、メイドや執事を雇うのも性に合わんでな。自分の範囲内だけの生活を選んだのじゃ。」

 

アズサ「それで2階があんな事に・・・」

 

カービィ「もしかして3階も放置されてると?」

 

ベルゼブブ「その通りじゃ・・・」

 

元々庶民出身のベルゼブブは金持ちらしい暮らしが苦手であり、2階3階を放置したままだった。するとライカに何かの火が点いた。

 

ライカ「勿体無いですよ!」

 

アズサ「ん?」

 

カービィ「ライカ?」

 

ライカ「こんなに立派なお屋敷なのに有効活用されないなんて!・・・お掃除しましょう!!!今すぐに!!!」

 

アズサ(真面目だぁ・・・)

 

カービィ(家事魂にバーニングが点いた・・・)

 

ベルゼブブ「そうしたいのは山々じゃがのう・・・部屋数も多いし何日も掛かるぞ?」

 

ライカ「我に秘策ありです!短時間でそこそこ綺麗に出来るかと。ドラゴンの威信を懸けて、どちらがより綺麗に出来るか勝負です!」

 

急にフラットルテに勝負を持ち掛けた。

 

アズサ「いやいや、幾らフラットルテでも流石にお掃除対決なんて・・・」

 

フラットルテ「望む所なのだ!」

 

カービィ「乗った!?」

 

フラットルテ「売られた喧嘩は全て買う!それがフラットルテ様のプライドなのだ!フラットルテ様は3階をやるのだ!」

 

ライカ「我だって負けません!!ロザリーさん!審判をお願いします!」

 

ロザリー「え?私?」

 

2階を掃除するべくライカが走った。

 

アズサ「フラットルテを上手く乗せたねぇ。やるなぁライカ。」

 

ベルゼブブ「妙な事になったのう。まっ、妾としては大助かりじゃが。ん?はて?娘達は何処じゃ?」

 

アズサ「あれ?そう言えば・・・」

 

ハルカラ「2人なら、新鮮な空気を吸いたいってお庭に。」

 

ベルゼブブ「に、庭じゃとーーーー!?」

 

 

 

 

 

 

庭へ行ったファルファとシャルシャを捜索する。

 

アズサ「ファルファーーー!」

 

ハルカラ「シャルシャちゃーーん!」

 

カービィ「2人共何処なのーーー!」

 

ベルゼブブ「何処に行ったのじゃーーー!」

 

アズサ「って言うか・・・これの何処が庭だよ!!」

 

カービィ「庭って言うより樹海そのものじゃん!!」

 

ハルカラ「手入れ出来るとかそう言うレベルじゃないですよねー!!」

 

ベルゼブブ「屋敷内より遥か前にほったらかしじゃからな。」

 

アズサ「こんなに広いんじゃ、1箇所に固まっててもしょうがないよ。手分けして捜そう。」

 

ベルゼブブ「うむ。よいか?くれぐれも気を付けるのじゃぞ?どんな植物が生えておるか妾にも検討が付かんのじゃ。中には動物を襲う植物がいるやも知れん。」

 

アズサ「動物を襲う植物!?」

 

カービィ「ハルカラ!!」

 

ハルカラ「はい!」

 

カービィ「君は屋敷で待機!以上!」

 

ハルカラ「ええええーーー!?何でですかぁ?森と言えばエルフですよ?」

 

カービィ「君が被害に遭う展開が目に見えてるから待機命令を出した!例えば、溶解液を出す植物に捕まってごらん?一瞬で服を溶かされるかもだよ?」

 

ハルカラ「そんなお色気展開早々起こらないですよぉー!」

 

カービィ「何と言おうが待機は待機!以上!アニマル!」

 

アニマルカービィに変身。

 

 

 

 

 

 

夕方。

 

アズサ「ファルファー!シャルシャー!何処に居るのー!?」

 

庭でファルファとシャルシャを捜しているが、手掛かりや返事がない。

 

アズサ(マズいな!暗くなる前に見付けないと!)

 

カービィ「よっと!」

 

前にアニマルカービィが茂みから飛び出した。

 

アズサ「カービィ!」

 

カービィ「あ、アズサ!2人は?」

 

アズサ「見付かってない。そっちは?」

 

カービィ「こっちもダメ。」

 

すると横の茂みから巨大な猪が飛び出した。

 

アズサ・カービィ「うわあっ!!」

 

猪は2人を横切って茂みの奥へ消えて行った。

 

カービィ「い、猪!?」

 

アズサ「この庭、獣までいるんだ!?」

 

カービィ「もうどうなってんだよこの庭!!」

 

すると今度は、土の中を移動する芽がこっちに近付いて来た。

 

アズサ「え!?」

 

カービィ「何この芽!?今度は何!?」

 

すると芽が2人の前に止まった。

 

芽「ふぅ・・・」

 

アズサ「え?」

 

カービィ「ペポ?」

 

芽「いきなりビックリするじゃない。風生猪の奴、アイツたまに私を踏ん付けるのよね。」

 

カービィ「喋ってるよこの芽?」

 

アズサ「うん。えっと・・・」

 

芽「ヒッ!?」

 

すると芽が一目散に逃げ出した。

 

芽「キャアアアーーーーー!!!!魔女と獣だわーーー!最悪ーーーーーー!!!」

 

カービィ「何だったの?あの芽?」

 

アズサ「何アレ?しかも動くし。」

 

 

 

 

ベルゼブブ「おーーーい!アズサーーー!カービィーーー!」

 

 

 

 

カービィ「あ!ベルゼブブ!」

 

ファルファとシャルシャを抱えたベルゼブブが飛んで戻って来た。

 

ベルゼブブ「娘達がおったぞー!」

 

アズサ「ファルファ!シャルシャ!」

 

ファルファ「ママーーー!パパーーー!」

 

シャルシャ「母さん!父さん!」

 

 

 

 

 

 

屋敷へ戻ると。

 

ロザリー「うーーーーん・・・・・・」

 

ライカ「我の方はチリ1つ落ちていません!」

 

フラットルテ「たった2部屋だけなのだ!フラットルテ様は3階を全部綺麗にしたぞ!」

 

ライカ「全部をいい加減に掃除しただけじゃないですか!!」

 

フラットルテ「使えるようにはなったのだ!お前は2部屋以外使えないままなのだ!!」

 

アズサ「ロザリーが困ってる・・・」

 

カービィ「審判に任せたのが間違いだったのかも。」

 

ライカ「ロザリーさん!!」

フラットルテ「ロザリー!!」

 

ロザリー「ライカ姐さんもフラットルテ姐さんもどっちも良い所があって・・・うーーん・・・私には決められません。この勝負、引き分けでお願いしまーす!!」

 

審判を放棄して逃げた。

 

フラットルテ「あーーー!?」

 

ライカ「それでは困ります!!」

 

ファルファ「ちょっと進んだだけで、帰る道が分からなくなって・・・」

 

シャルシャ「何時間も迷ったような恐ろしい体験だった・・・」

 

ベルゼブブ「すまんかったのう。妾が目を離したばっかりに。」

 

アズサ「今度からは、自分達だけで行動しちゃダメだよ?」

 

ファルファ「ごめんなさいママ・・・」

 

シャルシャ「母さんごめん・・・」

 

カービィ「まあ何はともあれ。これで一件落着だね。」

 

 

 

 

 

 

一方庭の中では。

 

少女「まさか魔女と獣に会うなんて・・・このままじゃ粉々に砕かれちゃうわ・・・!」

 

頭に芽を生やした小さい少女が怖気付いてる。

 

少女「どうしよう・・・どうしよう・・・!」

 

果たして、この少女は一体何者なのか。

 

『END』




『高原の日々』

ファルファ「ふええええーーーん!怖いよおおーーー!」

シャルシャ「道に迷った・・・」

植物「グオオオオオオ!!!」

ファルファ「おぉー!綺麗ー!」

シャルシャ「独自の進化を遂げたムシトリカズラの一種。」

巨大クモ「ーーーーーーー!」

ファルファ「おおーー!おっきなクモさん!」

シャルシャ「アカシアテルメクモの亜種。図鑑で調べたい。」

少女「そっちは怖くないのね・・・」




         キャスト

      カービィ:赤崎千夏
       アズサ:悠木碧
       ライカ:本渡楓
     ファルファ:千本木彩花
     シャルシャ:田中美海
      ハルカラ:原田彩楓
     ベルゼブブ:沼倉愛美
      ロザリー:杉山里穂
    フラットルテ:和氣あず未
     ヴァーニア:小澤亜李
     ファートラ:伊藤美来

        少女:小倉唯
      ポンデリ:大野柚布子




次回予告

カービィ「エノの前でハルカラがうっかり、ベルゼブブの屋敷の庭で見た“動いて喋る草”の存在を話してしまった!その草はどうやら300年もののマンドラゴラで、薬にする事は全ての魔女の憧れ・・・らしい。大勢の魔女を集め向かうエノに対し、彼女を薬にさせる訳にはいかないと、慌てて追い掛ける僕達だが・・・!?」

次回・マンドラゴラを探すことになった

カービィ「マンドラゴラ・・・悲鳴で死なないよね?」
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