カービィとスローライフファミリー   作:naogran

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ある日。カービィとアズサとハルカラとフラットルテはある場所を訪れていた。フラットルテは外で熟睡中。

アズサ「立派なお店だねエノ!」

カービィ「洞窟暮らし時代から人生逆転。努力が報われた結果だね。」

エノ「アズサ先輩とカービィさんのお陰です!」

彼女はエノ。高原の魔女と偽りながら魔法薬を作っていた少女。現在は薬が大いに売れ人生が豊かになっている。

エノ「お2人が居なかったら、きっと今でもウジウジと洞窟に閉じ籠ったまま。でも、今は性格もこんなに明るく積極的に!お2人には頭が上がりません!」

アズサ「そっか〜。あはは〜。」

ハルカラ「小瓶良いですねー!この位のサイズなら1人暮らしの世帯にはピッタリですよ。」

ハルカラが小瓶を見て感心している。

エノ「ちょっとハルカラさん!人のアイデアをパクらないで下さい!」

ハルカラ「そんな事しませんよ!参考にするだけです!」

エノ「それをパクリって言うんです!」

カービィ「はいはいストップ!」

喧嘩する2人を仲裁した。

カービィ「仲良くしろとは言わないけど、喧嘩はダメ!」

ハルカラ・エノ「・・・・」

エノ「そうそう!先輩、お求めのマンドラゴラ錠なんですけど。とっておきのがあるんですよ〜。ジャン!」

小瓶に入ってる黄色いマンドラゴラ錠。

エノ「熟成マンドラゴラ錠です!」

アズサ「熟成マンドラゴラ錠?」

カービィ「普通のマンドラゴラ錠と違うの?」

エノ「ええ!普通の奴は、3年物のマンドラゴラを使っているのですが、これはなんと10年物!少量しか生産出来ないレア物です!」

カービィ「凄い稀少!」

アズサ「そんな貴重な物を貰っても良いの!?」

エノ「どうぞどうぞ!いつかもっと凄い物を作ってみせますよ!300年物のマンドラゴラを使った最高品質の超熟成マンドラゴラ錠とか!」

アズサ・カービィ・ハルカラ「300年物!?」

エノ「はい!それはもう激レア中の激レア!300年物のマンドラゴラで薬を作る事!これは多くの魔女の夢なんです!」

アズサ「そ、そうなんだ・・・」

カービィ「何かシンパシー感じる・・・」

エノ「マンドラゴラも300年も生きるととんでもない進化を遂げるらしくて!自由に動き回ったり、人の言葉を喋ったりするんだとか!」

ハルカラ「それってもう別の生物じゃ・・・」

アズサ「そんなの流石に・・・」

カービィ「ある訳・・・」

だがカービィとアズサは思い出した。ベルゼブブの庭(もとい樹海)で偶然遭遇した動く喋る芽の事を。

アズサ・カービィ「あ!ああああーーーーーー!!!!」

思い出した2人が叫んだ。

フラットルテ「ふがっ!?」

外で爆睡していたフラットルテが2人の叫びを聞いて起きた。


第16話「マンドラゴラを探すことになった」

マンドラゴラらしき物を目撃したとエノに話した。

 

エノ「本当ですか先輩!何処ですか!?何処で見たんですか!?」

 

アズサ「まあまあ落ち着いて・・・何かの勘違いかも知れないし。」

 

カービィ「それに僕達が見たのは喋る芽ってだけ。それがマンドラゴラかどうか分からないし。」

 

アズサ「それに探索するなら許可を貰わないと。彼処私有地だからさ。」

 

ハルカラ「あ!分かりました!ベルゼブブさんのお庭ですね?」

 

エノ「ベルゼブブさんって、魔族の農省の!?」

 

ハルカラ「彼処はお庭と言うより樹海ですから。何か居ても不思議じゃ・・・」

 

それを聞いたエノが店のカーテンを全部閉めた。

 

エノ「今日は店仕舞いです!お引き取り下さい!」

 

 

 

 

外に出てワイバーンに乗って何処かへ向かう。

 

エノ「急げワイバーン!!!」

 

アズサ「あーあ。行っちゃった。」

 

カービィ「300年物のマンドラゴラ。魔女界隈では憧れなの?」

 

ハルカラ「魔女なら是非欲しいって人も多いんじゃないですか?私はちょっと敬遠しますけど。」

 

アズサ「え?何で?」

 

ハルカラ「だって、動いたり喋ったりする生き物ですよ?それを薬の材料にするなんて、エルフには出来ませんから。」

 

カービィ「ポペ?」

 

アズサ「あ、あのさ!薬の材料にするって言うのは葉っぱをちょっと拝借するとか、そう言うレベルだよね・・・?」

 

ハルカラ「全身を磨り潰す事もありえるから。」

 

アズサ・カービィ「・・・・・・・・・」

 

その言葉に、カービィとアズサの血の気が引いた。

 

カービィ「フラットルテ起きて!!今すぐ飛んで!!」

 

フラットルテ「んあ?」

 

二度寝していたフラットルテが起きた。

 

 

 

 

 

 

その後ベルゼブブの屋敷。

 

ベルゼブブ「っで、慌てて追い掛けたけど見失ったと。どうせ何処かで追い越してしもうたのじゃろう。」

 

フラットルテ「あはは〜。うっかりなのだ〜。」

 

ベルゼブブ「兎に角事情は分かった。変な魔女を敷地内で見掛けても手を挙げたりせねば良いのじゃな?」

 

アズサ「それと、出来るならマンドラゴラを保護しておきたいの。」

 

ベルゼブブ「あの庭を動き回る植物をか。また面倒な事を。」

 

カービィ「僕も手伝うから。」

 

”ーーーーーーーー!”

 

アズサ・カービィ・ハルカラ・フラットルテ・ベルゼブブ「ん?」

 

外からガヤガヤした音が聞こえた。

 

 

 

 

バルコニーに出ると。

 

ベルゼブブ「な、なな・・・何じゃこれはあああーーーー!?」

 

屋敷の前に大勢の魔女が集まっていた。

 

カービィ「この人達・・・全員魔女!?」

 

エノ「突然押し掛けて申し訳ありません!こちらの庭に300年物のマンドラゴラがいると聞き、居ても立っても居られず、法を犯してでも手に入れようと馳せ参じました!」

 

アズサ(堂々と犯罪予告してるーーーー!!)

 

カービィ(最早デモ的な明言!!)

 

ベルゼブブ「帰れ帰れ!!大体何じゃこの人数は!!」

 

エノ「マンドラゴラを確実に見付ける為です!見付けた時は山分けと言う条件で各地の魔女に集まって貰いました!」

 

魔女A「これは魔女にとっての宿願なんです!」

 

魔女B「100年探して最大の情報よ!」

 

ハルカラ「そんなに欲しい物ですか・・・?」

 

フラットルテ「凄まじい熱気なのだ・・・!」

 

エノ「善は急げです!作戦開始!!」

 

大勢の魔女が屋敷の門を強引に開けて庭を目指す。

 

ベルゼブブ「コルァアア!!待たんかーーーー!!」

 

アズサ「止めなさいエノ!!」

 

カービィ「魔女裁判で処刑されたいの!?」

 

エノ「先輩ごめんなさい!!世界最高峰の薬を作る為なんです!!」

 

アズサ「私には頭が上がらないとか言ってた癖に!!!」

 

ベルゼブブ「・・・・・・・!!!!」

 

カービィ「うおっ!?」

 

怒りが頂点に達したベルゼブブからドス黒いオーラが溢れ出てる。

 

ベルゼブブ「ええい面倒じゃ!!いっそ庭ごと焼き尽くしてくれるわ!!」

 

アズサ「いやそれは止めて!!マンドラゴラが焼けちゃうから!!」

 

カービィ「それに屋敷も失っちゃうよ!?」

 

 

 

 

 

 

庭で大勢の魔女がマンドラゴラを探している。カービィ達もマンドラゴラを保護するべく庭を走る。

 

アズサ「こうなったら、エノ達より先にマンドラゴラを見付けなきゃ!」

 

フラットルテ「絶対に負けないのだ!」

 

カービィ「この庭、まだ未開があるから気を付けて!ハルカラも・・・ペポーー!?捕まっちゃってるーーーー!!!」

 

そんなハルカラは触手に捕縛されていた。

 

ハルカラ「え?うわあ!?何時の間に!!」

 

すると上に花の魔物が現れ、口から謎の液体を垂らした。

 

ハルカラ「うわあああ!服がああああ!!」

 

液体の正体は溶解液。ハルカラの服が溶かされていく。

 

フラットルテ「おお。服が溶けていくのだ。」

 

カービィ「サンド!!」

 

サンドカービィに変身した。

 

カービィ「サンドクラッシャー!!」

 

砂で拳を作り、ハルカラを捕縛している触手を砕いてハルカラを解放した。

 

アズサ「それ、新しい姿?」

 

カービィ「そうだよ。メガーメガに教えて貰ったんだ。」

 

ハルカラ「ありがとうございます・・・」

 

アズサ「ハルカラの森の知識が役に立つと思ったけど、やっぱり待ってて貰うべきだったかな?」

 

魔法で溶けたハルカラの服を修復した。するとハルカラが地面を見て何かを感じた。

 

ハルカラ「お師匠様。先生。この辺にマンドラゴラが来た形跡はないですね。苔の生え方からにして何も足を踏み入れてはなさそうです。それにこの木。根がかなり太い種類なんです。だから地中を移動するのは難しいと思います。」

 

フラットルテ「って事は・・・」

 

アズサ「この木が生えてる範囲を潰していけば、場所が特定出来るかも!ありがとう!今日のハルカラはすっごく冴えてるよ!」

 

カービィ「連れて来て正解だったね!」

 

ハルカラ「いえいえ〜。それ程でも〜。」

 

とか言いながら新たな触手に捕縛された。

 

カービィ「また捕縛されたーーーー!!サンドスライダー!!」

 

サンドスライダーでまた触手を破壊した。

 

 

 

 

近くの大木に隠れてるエノが不適な笑みを浮かべた。

 

エノ「やはり。先輩を尾けて来て正解でした。」

 

 

 

 

尾行されてる事を知らないカービィ達は、庭の開けた場所に到着した。

 

フラットルテ「この辺が怪しいのか?」

 

ハルカラ「はい!エルフの直感がビンビン言ってます!間違い無いです!」

 

エノ「フッフッフ。そうですか。」

 

アズサ・カービィ・ハルカラ・フラットルテ「っ!?」

 

尾行していたエノが、木陰から現れた。

 

アズサ「エノ!」

 

カービィ「まさか尾行してたの!?」

 

ハルカラ「人のアイデアをパクるなって言ってたのは誰ですか!!」

 

フラットルテ「卑怯だぞ!!」

 

エノ「300年物のマンドラゴラは全ての魔女の憧れ・・・どんな手だって使いますよ!」

 

木の枝から飛び、地面に着地した。

 

エノ「先輩だってそうでしょ!?マンドラゴラを手に入れて、魔女として栄養栄華を極めたい!違いますか?」

 

アズサ「動いたり喋ったり出来るマンドラゴラはもうただの植物じゃない!私達と同じなんだよ!その命が奪われるのを、黙って見過ごす訳にはいかないよ!」

 

 

 

 

芽「・・・・・」

 

近くでアズサの言葉を聞いた芽が止まった。

 

 

 

 

エノ「お互い、譲る気は無いみたいですね。先輩がなんと言おうと、私は必ず捕まえます!!」

 

”ピィーーーー!!!”

 

指笛を高らかに吹いた。すると庭を捜索していた全ての魔女が一斉に集結した。

 

アズサ「マズい・・・!数が違い過ぎる・・・!」

 

カービィ「コピー能力を駆使しても対処し切れない・・・!」

 

ハルカラ「先に見付けられちゃいますよぉ・・・!」

 

エノ「運命の時はもうすぐです!皆ー!ファイトォー!!」

 

魔女達「オオオォォーーー!!!」

 

カービィ「早く見付けなきゃヤバいよ!」

 

フラットルテ「おーーい!出て来いマンドラゴラーーー!」

 

アズサ「そんなんで出て来る訳ないって!!」

 

ハルカラ「いや、そのマンドラゴラは確かに喋ってたんですよね?お師匠様を魔女だと判断して逃げ出した位なんですよね?」

 

アズサ「うん。」

 

カービィ「確かに。アズサから逃げてるように見えてた。」

 

ハルカラ「だったら。すぅぅーーーーー・・・・」

 

息を大きく吸って、大きく叫んだ。

 

ハルカラ「マンドラゴラさーーーーん!あなたピンチですよーーーー!捕まって薬にされちゃいますよーーーー!助かるにはここにいらっしゃる高原の魔女アズサさんと戦士カービィさんに保護されるしかありませんよーーーーーー!!さあこのアズサさんの胸に飛び込んで下さーーーーーい!!!」

 

カービィ「それで現れる訳・・・ん?何か来た!」

 

魔女達を掻い潜る動く芽がこっちに迫って来る。そして地面からマンドラゴラが飛び出し、アズサに向かって飛び込む。

 

マンドラゴラ「た、助けてぇーーーーー!!!」

 

飛んで来るマンドラゴラをアズサが抱き締めた。

 

エノ・魔女達「・・・・!!」

 

アズサ「この子は私達が保護します!」

 

カービィ「文句がある人は僕と勝負だ!」

 

マンドラゴラは涙目でエノ達魔女を睨む。

 

エノ「先輩。カービィさん。良いんですか?正真正銘300年物のマンドラゴラですよ?それ。」

 

アズサ「ちょっとごめんね?カービィ。」

 

カービィ「うん。」

 

サンドクラッシャーの拳でマンドラゴラを乗せて前に突き出す。

 

マンドラゴラ「キャア!何するのよ!?」

 

アズサ「逆に訊くけどエノ。こんないたいけな子、磨り潰し手薬に出来る?」

 

マンドラゴラ「ぐすん・・・」

 

エノ「うっ、そう言われると・・・もっと化け物的なフォルムを想像してたんですが・・・こんな可愛い女の子だなんて・・・」

 

アズサ「でしょ?」

 

魔女C「うん、可愛い。」

 

魔女D「確かに・・・」

 

魔女E「幾ら長年の物と言っても・・・」

 

エノ「・・・まあどの道先に捕まえたのは先輩ですから、私達にはどうする権利もありませんね。」

 

アズサ「じゃあ一件落着って事で。」

 

マンドラゴラ「待って。」

 

アズサ「え?」

 

するとマンドラゴラは、頭に生えてる芽の葉を1枚抜いた。

 

マンドラゴラ「はい。」

 

それをエノに差し出した。

 

エノ「ええ!?貰って良いんですか!?」

 

マンドラゴラ「根っ子の部分は身体だからダメだけど、葉っぱはその内生えて来るから。その代わり、私を狙わないって約束しなさいよね!」

 

葉っぱを貰い受けたエノが誓う。

 

エノ「分かりました!洞窟の魔女エノ!二度とあなたを狙ったりはしません!!」

 

カービィ「今度こそ一件落着だね。」

 

マンドラゴラの葉っぱに目をキラキラさせるエノ達。するとそこに。

 

ベルゼブブ「待つのじゃ。妾からはこれをやろう。」

 

1枚の紙をエノに渡した。

 

エノ「何でしょう?」

 

ベルゼブブ「私有地への不法侵入。及び庭園荒らしに対する慰謝料の請求書じゃ。しっかり払わんと別の手続きを取るぞ?」

 

エノ・魔女達「うわああああああーーーーー!」

 

ベルゼブブ「一番迷惑被ったのは妾じゃからのう。」

 

アズサ「ちゃっかりしてるな〜。」

 

ハルカラ「兎に角!これで本当に一件落着ですね!」

 

 

 

 

 

 

夕方。騒動が収束した後のベルゼブブの屋敷。

 

アズサ「今回はハルカラのファインプレーだったよ!ああしなきゃ、この子がエノ達に捕まってたかも知れないからね!」

 

ハルカラ「フッフッフ。まあ植物の事ならエルフにお任せって事ですよ♪」

 

マンドラゴラ「嫌い。」

 

ハルカラ「へ?」

 

マンドラゴラ「私エルフって嫌いなの。」

 

アズサ「ええ?」

 

マンドラゴラ「だって植物を摘むじゃない。」

 

ハルカラ「そ、そうですけど・・・あなたみたいな生き物には手を出したりしませんよぉ・・・」

 

マンドラゴラ「エルフってだけで怖いの!近付いて来ないで!ううう・・・がおおーーー!」

 

ハルカラ「ひぃぃぃ!」

 

カービィ「何その可愛い威嚇・・・」

 

アズサ「天敵って事かぁ。」

 

カービィ「マンドラゴラは植物だからね。」

 

マンドラゴラ「そうよ!長く生えてたら何時の間にかこう言う姿になってたの。」

 

ベルゼブブ「っで、これからどうするのじゃ?また庭に還っても妾は別に構わんが。」

 

水の入ったコップをテーブルに置いた。

 

マンドラゴラ「・・・ここ、そんなに楽しくないのよね。太陽の光も弱くて、栄養効率だって悪いし。だから、もっと安全な場所があるなら引っ越しても良いかなって。」

 

アズサ「じゃあウチ来る?」

 

マンドラゴラ「あ・・・」

 

カービィ「庭に畑があるし。遠慮はいらないよ。」

 

マンドラゴラ「そこは生えるのに良い環境なんでしょうね?」

 

アズサ「あなたを狙うような魔女は近付いて来ないかな?」

 

カービィ「高原だから、日差しも抜群。君にピッタリだよ。」

 

マンドラゴラ「じ、じゃあ試してみようかしら?連れて行きなさいよ。」

 

ハルカラ「わぁーい!家族が増えますねー!」

 

マンドラゴラ「家族って何よ!エルフと一緒にしないで!がおおおおーーーーー!」

 

ハルカラ「ひぃぃぃ!すみませぇーん!!」

 

 

 

 

 

 

帰宅時間。

 

アズサ「じゃあまたね。ベルゼブブ。」

 

ハルカラ「お騒がせしました。」

 

ベルゼブブ「うむ。お主も達者でな。えっと・・・そう言えば名前を聞いてなかったのう。」

 

マンドラゴラ「そんなの無いわよ。名乗る事も無かったし。」

 

フラットルテ「だったらフラットルテ様が付けてやろう!マンドラゴラだから・・・ドラゴ。」

 

マンドラゴラ「・・・・・!!そんなドラゴンみたいな紛らわしい名前付けないでよ!バカじゃないの!?」

 

フラットルテ「何だとぉー!?」

 

ハルカラ「あのぉ〜。走り王マンドラゴラなんて如何でしょう?」

 

マンドラゴラ「エルフは黙ってて!がおおーーー!」

 

ハルカラ「ひぃぃ!すみませんすみません!」

 

カービィ(さっきから威嚇が可愛いんだけど・・・)

 

ベルゼブブ「もうシンプルに草1号とかで良いじゃろう。」

 

マンドラゴラ「論外よ!がおー!がおーーー!」

 

アズサ「やっぱり、何か取っ掛かりがないとね。好きな物ってある?」

 

マンドラゴラ「土と水と砂!」

 

アズサ「土と水と砂ねぇ・・・ん〜・・・(砂。砂を英語にするとサンドか。サンドサンド・・・サンドラ!)サンドラ!名前はサンドラ!」

 

マンドラゴラ「サンドラ・・・」

 

ハルカラ「わあ!可愛いですね!」

 

フラットルテ「良い響きなのだ!」

 

カービィ「しっくり来るね!」

 

マンドラゴラ「サンドラ・・・し、しょうがないわね。それで我慢してあげるわよ。」

 

命名はサンドラに決定した。

 

 

 

 

 

 

ドラゴンに戻ったフラットルテとウイングスターで家路を急ぐ中。

 

アズサ「ねえサンドラ。」

 

サンドラ「何よ?」

 

アズサ「高原の家に着く前に約束して欲しい事があるの。」

 

サンドラ「約束?」

 

アズサ「家族と仲良くする事。たまの喧嘩は良いけど、ちゃんと仲直りをする事。」

 

サンドラ「・・・・分かったわ。努力するわよ。」

 

 

 

 

 

 

夜。高原の家にサンドラを迎え入れた。

 

ファルファ「初めまして!ファルファだよ!」

 

シャルシャ「妹のシャルシャ!歓迎する!」

 

アズサ「ほら、サンドラ。」

 

緊張してるサンドラが自己紹介する。

 

サンドラ「は、初めまして。」

 

ロザリー「見た目でははお2人より少し下の年齢ですかね?」

 

シャルシャ「シャルシャが姉さん!」

 

カービィ(実際サンドラの方が年上だけど、ここは空気を読んで言わないでおこう。)

 

ライカ「皆さーん!夕食の用意が出来ました!」

 

アズサ「サンドラも一緒に食べよ?」

 

サンドラ「いらないわ。」

 

アズサ「えええーーー!?」

 

 

 

 

テーブルに夕食が並んだ。サンドラは水だけ。

 

サンドラ「食事は水だけで良いの。後は日光を浴びて光合成するから。」

 

ライカ「成る程!」

 

アズサ「部屋は何処にしようか?ファルファシャルシャと同じ部屋でも良いよ。」

 

サンドラ「庭の菜園で結構よ。土の上の方が楽だし、眠るのも土ね。」

 

フラットルテ「とことん植物なのだ。」

 

カービィ「まあマンドラゴラだしね。」

 

 

 

 

夕食を終えた。

 

ファルファ「ごちそうさまでしたー!」

 

カービィ「2人共また野菜残してるよ?」

 

ファルファ「ファルファもうお腹いっぱい!」

 

シャルシャ「シャルシャも。」

 

カービィ「ダメだよ野菜もちゃんと食べなきゃ。」

 

サンドラ「仕方無いわよ不味いんだから。」

 

アズサ「ええっ!?」

 

急な辛辣にアズサがショックを受けた。

 

アズサ「サンドラ・・・今・・・な、何て・・・?」

 

空耳かと思いながらサンドラにもう一度問う。

 

サンドラ「不味いのよここの野菜。」

 

アズサ「えええええーーーーーー!?」

 

カービィ「ちょっとサンドラ!?食べてないのに不味いって言うの可笑しくない!?」

 

サンドラ「可笑しくないわよ。長く植物をやっていれば。」

 

ハルカラ「不味く、はないですよね?」

 

ライカ「え、ええ!我は特に。」

 

フラットルテ「フラットルテは何でも美味しく食べるぞ!」

 

ロザリー「私は食べた事がないので何とも言えません。」

 

アズサ「全然フォローになってない・・・・・・」

 

カービィ「こんなにショックを受けたアズサ初めて見た。」

 

サンドラ「凹むのは早いわよ。どうしても2人に野菜を食べさせたいなら、私に考えがあるわ!」

 

アズサ「え!本当!?」

 

サンドラ「キャベツと人参がそろそろ収穫の時期だったわね!私が手を貸してあげる!そうすれば・・・この家で食べる料理のレベルが一段階上がるわよ!」

 

 

 

 

 

 

後日。サンドラ直伝の野菜作りが行われた。

 

サンドラ「植物の基本は、1にも2にも土!水捌けが良くて空気を含んだフカフカで柔らかい土が好ましいわ!」

 

ファルファ・シャルシャ「うんうん。」

 

サンドラ「次は有機物をたっぷり含んだ堆肥を、土に隙混んで行くの。石灰を巻くのも忘れずにね?」

 

ファルファ「石灰?」

 

シャルシャ「理由をお聞かせ願いたい。」

 

サンドラ「野菜が育ち易い弱酸性にする為よ。後は私が野菜にしっかり栄養を届けてあげる!」

 

フラットルテ「具体的には何をしているのだ?」

 

サンドラ「それは秘密。」

 

 

 

 

 

 

数日後。畑に新鮮な野菜が出来上がった。

 

サンドラ「そんなこんなでやっと収穫!見て?野菜が嬉しそうに輝いているでしょ?まっ、私の手に掛かればこんなもんね。」

 

全員「おおおぉーーー!」

 

 

 

 

その夜。

 

アズサ・カービィ「出来たーーー!」

 

収穫した野菜を使った料理がテーブルに並んだ。

 

カービィ「人参フライに人参ポタージュ!そして人参とキャベツの野菜炒め!」

 

ハルカラ「どれも美味しそうですー!」

 

ファルファ・シャルシャ「・・・・・・」

 

しかし2人は不安な顔をしている。

 

ファルファ「お肉が全然入ってない・・・」

 

シャルシャ「これは大人の味・・・子供であるシャルシャ達には早いと思う・・・」

 

カービィ(実際は50年生きてるのに。)

 

アズサ「まあまあ。騙されたと思って食べてみなよ〜。」

 

シャルシャ「母さんと父さん騙されたと言う記憶を持って生きて行きたくはない。」

 

アズサ(なんて切れ味の鋭い返し!)

 

カービィ(屁理屈だけは一丁前!)

 

サンドラ「きっと美味しいわよ!だって、愛情を込めて作ってくれたんだもの!」

 

ファルファ「愛情を込めたなんて言われると・・・」

 

シャルシャ「最早食べざるを得ない・・・」

 

人参フライを一口。

 

ファルファ「わあ!これなら食べられるよ!お野菜なのに凄く甘い!」

 

シャルシャ「シャルシャは今まで、野菜の本質を見誤っていたのかも知れない!」

 

アズサ「よっしゃー!娘達が野菜嫌いを克服したーーー!」

 

ライカ「お待たせしました!人参を沢山使ったパウンドケーキです!」

 

フラットルテ「デザートに食べるのだー!」

 

 

 

 

人参を使ったパウンドケーキは大好評。ファルファとシャルシャも美味しそうに食べる。

 

アズサ「ありがとうサンドラ!」

 

カービィ「君のお陰だよ!」

 

サンドラ「別にお礼なんていいわよ。これからもお世話になる訳だし。ちょっとは役に立たないと・・・うわっ!?」

 

突然アズサがサンドラを抱いた。

 

アズサ「そう言えば伝えていなかったっけ?高原の家でのもう1つの約束事。それは、何時も笑顔を絶やさない事。OK?」

 

サンドラ「・・・うん!」

 

アズサ「これからも宜しくね!サンドラ!」

 

サンドラ「こちらこそ。アズサ。カービィ。」

 

マンドラゴラのサンドラが家族の一員となったのだった。

 

『END』




『高原の日々』

アズサ「たまには庭の手入れしてね?」

カービィ「樹海が広がったらいけないから。」

ベルゼブブ「問題ない。新たな人手を見付けたからのう。」

アズサ・カービィ「え?」

ベルゼブブ「しっかり働いて金を返すんじゃーーー!」

エノ・魔女達「ひえええーーー!」

カービィ「奴隷にされてる・・・」




ハルカラ「ううぅぅぅ・・・・・」

アズサ「二日酔い?」

サンドラ「しょうがないわね。」

ハルカラ「・・・うっふー!スッキリしましたー!」

サンドラ「感謝しなさいよ?」

ハルカラ「さぁ!飲み直しでーす!」

アズサ・サンドラ「ズコー!!」




         キャスト

      カービィ:赤崎千夏
       アズサ:悠木碧
       ライカ:本渡楓
     ファルファ:千本木彩花
     シャルシャ:田中美海
      ハルカラ:原田彩楓
     ベルゼブブ:沼倉愛美
      ロザリー:杉山里穂
    フラットルテ:和氣あず未
      サンドラ:小倉唯

        エノ:遠野ひかる
        魔女:宮沢小春
           明智璃子
           松田カミリ
           佐々木瑠奈




次回予告

カービィ「サンドラが家族になり、シャルシャとファルファもお姉さんらしくなってきた。ある日ユフフの家に行った僕達は、ママである彼女に最近の娘達の出来事・・・サンドラの事や、3人が学校に通い始めた事・・・を話す。だが、微笑んで話を聞くユフフは密かに「アズサを幼い娘として可愛がるための計画」を実行してて・・・!?」

次回・ユフフママの娘になった

カービィ「アズサを娘って・・・嫌な予感・・・」
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