カービィとスローライフファミリー   作:naogran

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ある日の夜の魔王城。ペコラは部屋で絵本を読んでいた。

ペコラ「・・・もふ・・・」


第22話「魔王のお誕生日会へ行った」

高原の家。今日もアズサ達は平和に過ごしている。サンドラはウォーターカービィの水を美味しく頂いている。

 

サンドラ「良いわね良いわね〜!気持ち良いわ〜!」

 

ハルカラ「便利ですね!足からも口からも両方飲めれば、お酒も2倍飲めますね〜。」

 

カービィ「変な事考えないで。サンドラ、もういい?」

 

サンドラ「まだ足りないわ。」

 

カービィ「そお?じゃあまだまだ。」

 

水を出し続けてサンドラに潤いを与える。

 

ペコラ「お姉様ー!」

 

そこにペコラが現れ、アズサに抱き付いた。

 

アズサ「ペコラ!?離れなさい!」

 

ペコラ「え〜?どうしてですか〜?」

 

カービィ「ねぇ、魔王様がホイホイ現れて大丈夫なの?」

 

ペコラ「妹がお姉様に会いに来てるだけですから。」

 

カービィ「本当アズサに首っ丈だね。」

 

ペコラ「あら。お子様もお元気ですね。」

 

サンドラ「誰がお子様よ!ガオー!」

 

ペコラ「お子様にはお子様らしいお土産を持って来ましたよー。」

 

トランクから土を出した。

 

ペコラ「栄養たっぷりの土です!」

 

アズサ「お子様らしくない!」

 

サンドラ「何よ、分かってるじゃない・・・試させなさいよ。」

 

カービィ「めっちゃツンデレ!」

 

ライカ「ペコラさん!」

 

ファルファ「こんにちはー!」

 

ロザリー「いらっしゃい!」

 

ペコラ「皆様にもお土産持って来ましたよ!」

 

 

 

 

家に招いてペコラからお土産を貰う。

 

ペコラ「では・・・ロザリーさんには、呪いの指輪です。」

 

アズサ「何か物騒なの出て来た!」

 

カービィ「邪悪なオーラを纏ってる!」

 

ロザリー「幽霊だからこう言うの好きなイメージあるんですかね・・・?」

 

ペコラ「ライカさんには、好きな山を活火山に変えるマジックアイテム。」

 

アズサ「これまた物騒!」

 

カービィ「バーニングストーン?ボルケーノファイア?」

 

ライカ「あ、ありがとうございます・・・」

 

ペコラ「フラットルテさんには、吹雪を起こす呪符。」

 

フラットルテ「へぇ〜!早速外で使ってみるのだ!」

 

アズサ「止めなさい!物騒なのしかないから!」

 

カービィ「アイスなら問題ないけど!」

 

ペコラ「双子ちゃんには、魔族の図書館にしかない魔族の自然科学書と歴史書。」

 

ファルファ「わーい!ありがとー!」

 

シャルシャ「・・・これは珍しい。」

 

アズサ・カービィ「素直に喜んでる。」

 

ペコラ「そしてハルカラさんには、魔族の土地でお店を開ける権利書です。」

 

ハルカラ「いやぁ〜!ペコラさんは話が分かりますね〜!栄養酒の魔族領工場・・・フッフッフ。」

 

アズサ「また良からぬ事を・・・」

 

カービィ「生々しい・・・」

 

アズサ「女子の手土産とは思えないラインナップだ。」

 

ペコラ「最後にお姉様とお兄様には・・・手作りクッキーです!」

 

アズサ「急に女子力出したね。」

 

カービィ「ありがとう!美味しく頂くよ!」

 

アズサ「でも、こんなに貰ってばかりじゃ悪いね。」

 

カービィ「そうだね。何か恩返ししないと。」

 

ペコラ「実は今度、私の誕生パーティーがあるんですよー。」

 

ロザリー「おお!そうなんですね!」

 

ライカ「おめでとうございます!」

 

ペコラ「お姉様には、是非そのパーティーに来て頂きたいと。」

 

アズサ「なんだそんな事かー!わざわざお土産持って来てくれなくたって、また皆で・・・」

 

ペコラ「ただし!お姉様1人でお願いします!お兄様と付き添いで!」

 

アズサ「へ?」

 

カービィ「僕?しかも付き添い?」

 

ペコラ「だって、誕生日ですからー。そんな日位、お姉様を独り占めしたいじゃないですかー。」

 

アズサ「まぁ妹の誕生日だし、それが望みなら叶えてあげようかな?皆も良いでしょ?」

 

ライカ「ええ!」

 

ハルカラ「楽しんで来て下さーい!」

 

ペコラ「ありがとうございます!」

 

カービィ「ってか僕も?付き添いって・・・」

 

ペコラ「ご安心下さい。お兄様には最高のおもてなしをご用意しておりますので。」

 

カービィ「おもてなし?自分の誕生日なのに・・・」

 

 

 

 

 

 

数日後。誕生日会に招待されたアズサとカービィは、劇場に招かれた。

 

アズサ「って・・・何だこれは?」

 

カービィ「劇場?」

 

2人はバルコニー席に座っている。照明が消え、ステージにライトが照らされた。ペコラがアイドル衣装で現れ、ライブが始まった。

 

 

 

 

ライブで魔族達が大歓声を上げた。アズサとカービィは拍手してる。

 

ペコラ「こんばんはー!魔王のプロヴァト・ペコラ・アリエースでーす!皆さん!今日は私の誕生日ライブへようこそー!」

 

魔族達「お誕生日おめでとうございまーす!」

 

 

 

 

アズサ「何と言う統率力・・・」

 

カービィ「流石魔王様・・・」

 

 

 

 

ペコラ「次の曲は2人ユニットでやりまーす!私の誕生日を是非祝いたいとの事です!」

 

 

 

 

アズサ「2人?」

 

カービィ「ペコラと組む人って、まさか・・・」

 

 

 

 

それは勿論、ベルゼブブだった。

 

ベルゼブブ「・・・・・・」

 

アイドル衣装を着て恥ずかしがってる。

 

 

 

 

アズサ「え!?」

 

カービィ「やっぱり・・・」

 

 

 

 

ペコラ「曲は『三角関係 暗黒魔法陣!』」

 

 

 

 

 

 

ライブの打ち上げパーティー。

 

アズサ「っで、これは何?」

 

ヴァーニア「ライブの打ち上げを兼ねた、魔王様の誕生日パーティーです。」

 

カービィ「へぇ〜。あ。おーいベルゼブブー!」

 

ベルゼブブ「ぎくっ!あ、あれは違うのじゃ2人共!妾は何度も断ったのじゃ!しかし魔王様がこれも仕事の一環だと譲らずに強引に衣装や振り付けまで決められて!この事は決して口外せうぬように!」

 

アズサ「はいはい分かってるよ。ベルゼブブは仕方なくやったんだよね?」

 

ベルゼブブ「・・・分かれば良いのじゃ。」

 

カービィ「でもさ、喫茶店の時はノリノリでやってくれたじゃん?今回も満更じゃないと見えるよー?」

 

ベルゼブブ「んな訳なかろう!」

 

ヴァーニア「はいはい上司。私達は列席者にご挨拶に向かいますからねー。」

 

ベルゼブブ「待てー!2人の誤解がまた解いておらぬ!!」

 

ヴァーニアに引っ張られて行った。

 

アズサ「はは。」

 

カービィ「もう解いてんだけどねー。」

 

するとそこに、本日の主役のペコラが登場した。列席者達が拍手で迎えた。

 

ペコラ「本日は私のライブ。そして誕生パーティーにご参加下さりありがとうございます。長々と喋ると嫌がれるので短めで終わらせますね。この後もパーティーを楽しんで下さい。以上です。さようならー。」

 

主役が会場から去った。

 

アズサ・カービィ(終わったー!)

 

魔族A「いやぁ〜。今年もすぐ終わりましたな。」

 

魔族B「先代の魔王様はやたら長かったですからな。」

 

カービィ「一体何の話をしたのやら・・・」

 

アズサ「カービィ。帰るか。」

 

カービィ「だね。」

 

帰ろうとするとファートラが迎えた。

 

ファートラ「アズサさん。カービィさん。」

 

アズサ「ファートラ!」

 

ファートラ「パーティーは如何ですか?」

 

アズサ「うん。中々楽しかったよー。」

 

カービィ「ペコラを直接祝えないのは残念だけど、主役は忙しいだろうしね。」

 

ファートラ「もしかして帰ろうとなさってますか?」

 

アズサ「え?」

 

カービィ「やっぱり?」

 

ファートラ「アズサさんを会食の席にお連れするように。との魔王様のご命令です。」

 

アズサ「え!?」

 

 

 

 

 

 

アズサが会食の部屋へ連れて来られた。

 

ファートラ「カービィさん。おもてなしの準備が出来ております。」

 

カービィ「あー。ペコラそんな事言ってたね。」

 

ファートラ「ではアズサさん、私はこれで。」

 

カービィ「アズサまた後でね。」

 

アズサ「あ、うん。」

 

カービィを連れて会食の部屋を後にした。

 

アズサ「成る程、2人きりで祝えって事ね。」

 

ペコラ「そう言う事です!お姉様から直接祝って頂かないと始まりません!式典なんてオマケですよぉ。オ・マ・ケ。じゅるり・・・」

 

アズサ「じゅるり・・・!?」

 

ペコラ「おっと、気が急いてしまいました。」

 

アズサ「まぁ、その為に来たんだからね。」

 

2人が席に座り、ワイングラスを手に取る。

 

アズサ「存分に祝わせて貰うよ。誕生日おめでとう!ペコラ!」

 

ペコラ「ありがとうございます!お姉様!」

 

2人が乾杯して会食を楽しむ。

 

 

 

 

 

 

一方のカービィは。

 

カービィ「ペポォー・・・!」

 

大きなテーブルに並べられてる多くの料理に目を輝かせてる。

 

カービィ「僕へのおもてなしってこれの事か!」

 

ヴァーニア「最高の食材をふんだんに使ったフルコースです。どうぞ召し上がって下さい。」

 

カービィ「それじゃあ、ありがたく頂きます!」

 

フルコースを美味しく頂く。

 

 

 

 

 

 

会食の部屋。

 

アズサ「流石魔王の食卓だな〜!あなたの誕生日だし、良かったら何でもお願いを聞くよ!」

 

ペコラ「気を遣って下さらなくても結構ですよ。私はただ、お姉様と誕生日を2人きりで過ごせればそれで十分なのです。」

 

アズサ「・・・・!その程度お安いご用だよ〜。今日は一緒に居てあげる。」

 

ペコラ「()()()()ですか?」

 

アズサ「いやいや誕生日は今日だけでしょうが。」

 

ペコラ「5日位だとどうですか?」

 

アズサ「まぁ5日位ならカービィと家に連絡入れれば大丈夫だけど・・・」

 

ペコラ「大丈夫ですか!?嬉しいです!ヴァーニアさん!メインディッシュを!」

 

ヴァーニア「合点承知です!」

 

即座にヴァーニアがメインディッシュを運んで来た。

 

ペコラ「沢山食べて下さいね!お姉様の為に取り寄せた最高級のお肉に絶品キノコを添えた一品です!」

 

アズサ「わあー!」

 

最高級のステーキを食べてみる。

 

アズサ「美味しい〜!お肉もキノコも柔らかくてスゥーっと溶けてくよ〜!」

 

ペコラ「ふふ♪・・・お姉様、召し上がりながらで良いので聞いて下さい。」

 

アズサ「ん?どうしたの急に?」

 

ペコラ「実は私、誕生日に欲しい物があるのです。」

 

アズサ「へぇ〜。魔王でも欲しい物があるんだね。」

 

ペコラ「でも中々手に入り辛くて。ですが、もうすぐ手に入るんです。」

 

アズサ「へぇ〜。それは何より・・・」

 

”ドクン!”

 

アズサ「っ!?」

 

突然アズサの体に異変が。

 

アズサ「何だろう・・・体がムズムズする・・・」

 

ペコラ「私が欲しい物・・・それは・・・」

 

アズサ「わあああああ!?」

 

そしてアズサが煙に包まれ、ある姿に変身した。それは・・・

 

ペコラ「もふもふ出来るお姉様です!」

 

なんとアズサがキツネに変身したのだ。

 

アズサ「ええ!?」

 

ふわふわの耳、もふもふの尻尾。キツネアズサの誕生である。

 

アズサ「何コレ何コレ何コレ変な属性付いてるーーーーーー!!!!」

 

 

 

 

廊下ではカービィが会食の部屋へ向かっている。

 

カービィ「いやぁ〜いっぱい食べた〜。アズサとペコラは楽しんでるだろうな〜。」

 

 

 

 

会食の部屋へ入った。

 

カービィ「2人共〜。楽しんでる〜・・・って何じゃこりゃーーーーー!?」

 

キツネになったアズサを見てカービィが驚いた。

 

ペコラ「きゃーきゃー!お姉様!とっても可愛いですー!」

 

カービィ「アズサどうしちゃったの!?アニマルに目覚めちゃったの!?」

 

アズサ「変な誤解しないで!ペコラ!これってキノコの効果!?」

 

ペコラ「はい!キツネニナルダケと言います!」

 

カービィ「新たなキノコ!?何食べたの!?」

 

アズサ「このお肉とキノコだよ!」

 

カービィ「マッシュルームな見た目してる・・・!」

 

アズサ(やられた・・・!2人きりで過ごしたいとか健気な事言われて油断してしまった・・・!)

 

ペコラ「お姉様の召し上がった量だと・・・5日位で元に戻ると思います。」

 

カービィ「ほぼ1週間!」

 

ペコラ「問題無いですね?5日間私と一緒に居て下さるんですから。」

 

アズサ「なっ!?」

 

ペコラ「それともその姿で帰られますか?」

 

 

 

 

ロザリー『な、何ですかその耳!?』

 

ライカ『可愛いですー!アズサ様ー!』

 

フラットルテ『尻尾がある!フラットルテとお揃いなのだー!』

 

ファルファ『わーい!ママがキツネさんだー!』

 

シャルシャ『よく観察させて欲しい。』

 

サンドラ『意外と似合ってるじゃない。』

 

ハルカラ『お師匠様そんな趣味があったんですね。』

 

 

 

 

アズサ「くっ!魔王め!」

 

後ろではファートラとヴァーニアが笑い堪えている。

 

アズサ「アンタ達もグルだね!?」

 

ファートラ「ま、魔王様のご命令ですので・・・ぷふふ・・・」

 

ヴァーニア「中々・・・に・・・似合ってまひゅ・・・ぷぷ・・・」

 

カービィ「笑ってんじゃん!」

 

アズサ「笑うならちゃんと笑って!後ベルゼブブには絶対言わないでー!」

 

ペコラ「ではキツネ獣人のお姉様!一緒に寝室へ参りましょー!まず尻尾をブラッシングしてから、レッツもふもふタイムですぅー!」

 

アズサ「もう好きにして・・・」

 

カービィ「アズサ1人で心配だから僕も5日間居るよ。」

 

アズサ「ありがとう・・・」

 

 

 

 

 

 

寝室。ペコラがキツネアズサの尻尾にもふもふしてる。

 

ペコラ「お姉様〜♡素晴らしい毛並みです〜♡」

 

アズサ「あんまり乱暴にしないでよ?」

 

ペコラ「勿論ですぅ・・・もふ・・・もふ・・・」

 

アズサ「ちょっとヨダレ付けないでくれる?自分の尻尾って意識はないけど、何かやだ。」

 

ペコラ「今夜はこの尻尾に抱き付いて眠りますぅ〜。」

 

アズサ「しかしキツネ獣人かぁ・・・キノコで小さくなった時はやたら眠くなったりもしたけど、外見の変化以外もあるんだろうか?」

 

ペコラ「実は、キツネニナルダケでキツネ獣人化した報告はまだ少なくて詳しい事は分かってないんです。」

 

アズサ「そんな物食べさせないでよ。でも何か・・・」

 

突然アズサの頭に見覚えのある物が過ぎった。

 

アズサ(何だこれは!?本能が何かを欲している・・・!何だ・・・!?四角くてこんがりして・・・っ!!)

 

欲してる物が浮かび立ち上がった。

 

ペコラ「お姉様?」

 

頭に過ぎった物。それは。

 

アズサ「油揚げが食べたーい!!」

 

そう。油揚げだった。

 

ペコラ「アブラアゲって何ですか?」

 

アズサ「油揚げ!油揚げをお供えしなさい!」

 

ペコラ「どう言う物か教えて頂かないと。それに、お供えってキツネは神ではないですよ?」

 

アズサ「お豆腐屋さんにあるでしょ!!油揚げ!!稲荷寿司でも良いよ!!」

 

ペコラ「オトウフもイナリズシも分からないです・・・落ち着いて下さいお姉様。」

 

アズサ「キツネ獣人の影響だろうけど自分でも制御出来ないんだよー!油揚げーーーーー!!!」

 

ベッドから飛び出した。

 

ペコラ「お姉様!?」

 

アズサ「ごめんペコラ!ちょっと油揚げを探しに行って来るーーーー!!」

 

油揚げを求めに寝室を飛び出した。

 

ペコラ「あららー・・・」

 

 

 

 

 

 

一方のカービィは、来客用の寝室でサーカスカービィに変身してジャグリングで遊んでいた。

 

アズサ「カービィーーー!!」

 

カービィ「うわあっ!急にどうしたの!?」

 

アズサ「油揚げ!!油揚げが食べたい!!」

 

カービィ「あ、油揚げ?何で急に?」

 

アズサ「体が油揚げを欲しているのよ!!油揚げが食べたくて制御出来ないんだよ!!」

 

カービィ「油揚げって言っても・・・ここには豆腐すら無いから・・・」

 

アズサ「どうしよう!!食べたくて食べたくてしょうがないんだよーーーー!!!」

 

カービィ「ちょっと落ち着いてえええええーーーーーー!!!」

 

尻尾を掴んでアズサを止めるが、アズサの尻尾に引っ張られるように行った。

 

 

 

 

 

廊下を全速力で走る。

 

アズサ「油揚げ!!もう!!体が勝手に動く!!!なんて迷惑な!!!!」

 

カービィ「アズサ止まって!!止まって!!」

 

アズサ「止まろうにも止まらないのよ!!クンクン。はっ!食べ物の匂い!こっちが厨房だね!!!」

 

カービィ「嗅覚スキルが数倍上がってるぅーーーーー!?」

 

 

 

 

 

 

厨房では、ヴァーニアがジャガイモの皮を剥いている。

 

アズサ「ヴァーニア!!」

 

ヴァーニア「ひゃあああ!?ど、どうしたんですかこんな所に!?」

 

アズサ「油揚げを出しなさい!!」

 

ヴァーニア「アブラアゲ?何処の地方の料理ですか?」

 

アズサ「体が油揚げを欲しているの!」

 

カービィ「どうやら獣人化した影響で欲してるみたいなんだ。」

 

尻尾に掴んでるカービィがそう言った。

 

アズサ「そうなんだよ。制御出来なくて・・・・油揚げーーーー!!」

 

ヴァーニア「うわっ!何か大変そうなのは分かりました。高級食材のキツネニナルダケなんて、普通はあんなに食べないですから。一時的な興奮状態を引き起こしてるんでしょう。」

 

アズサ「だからそんなの食べさせないで!!!何処にあるの!!油揚げーーーーー!!」

 

厨房を飛び出して油揚げを探す。カービィは尻尾に掴んでる。

 

ヴァーニア「しばらくしたら治りますよー!」

 

 

 

 

 

 

油揚げを求めに城中を回るが何処にもない。魔族達はキツネアズサを侵入者と勘違いしてしまっている。

 

カービィ「ねぇアズサ、油揚げはこの世界の概念に無いと思うんだけど・・・」

 

アズサ「分かってるんだけど!!油揚げが欲しくて堪らないのよ!!!」

 

カービィ「う〜ん、魔族は厄介な食材を持ってるのが玉に瑕だなぁ・・・」

 

アズサ「油揚げーーーーーー!!!」

 

次々と立ちはだかる四天王と魔導士の召喚した魔族を悉く蹴散らしながら全力で走る。

 

アズサ「油揚げーーーーーー!!!」

 

カービィ「もうアズサ落ち着いて!!」

 

アズサ「ごめん!自分でも止められないの!!」

 

カービィ「四天王も大魔術師もアズサから見たらワドルディレベルかな・・・?」

 

アズサ「何処にあるの!!!油揚げーーーーーーー!!!!」

 

カービィ「このままじゃアズサが禁断症状で頭が狂いそうだ!!どうにかしないと・・・!!!」

 

ベルゼブブ「その辺にしておけ!キツネ獣人の女!」

 

立ちはだかるベルゼブブにキツネアズサが急停止した。

 

ベルゼブブ「プフッ。何処の誰じゃか知らんが城内がめちゃくちゃじゃ。プフ!そろそろ終わりにするのじゃ。」

 

アズサ「くっ!1番見られたくない相手に!」

 

カービィ「ベルゼブブ!!」

 

ベルゼブブ「何処の誰じゃか知らぬがwwwww!」

 

アズサ「私のせいじゃないよ!!おたくの魔王が悪いんだからね!!」

 

カービィ「笑い堪えてんじゃないよ!!!!」

 

アズサ「ああもう止まらない!!油揚げ!!」

 

止まらないキツネアズサがベルゼブブに向かって走り出した。だが。

 

ベルゼブブ「カービィ!」

 

カービィ「ウィップ!!」

 

ウィップカービィに変身し、鞭でキツネアズサを縛った。

 

カービィ「捕まえた!」

 

ベルゼブブ「お主の動きは研究済みじゃ。これならホールド出来る。ファートラ!!」

 

ファートラ「ッ!!!」

 

現れたファートラがキツネアズサに何かを食べさせた。

 

アズサ「んっ!?」

 

咥えてる物を見た。黄色くて四角い物。それはまさしく油揚げそのもの。ウィップカービィが縄を解いてあげ、キツネアズサがハムスターみたいに油揚げを頬張る。

 

カービィ「キツネからハムスターに退化してる・・・」

 

アズサ「これこれ!!こう言うのが食べたかったんだよー!」

 

ベルゼブブ「はぁ・・・やれやれじゃ。」

 

アズサ「あったんだね・・・油揚げ・・・」

 

カービィ「もう君の暴走に疲れた・・・」

 

ベルゼブブ「アブラアゲは知らん。それはエルフ達が食す豆の加工物で『ビランワ』と言う食べ物じゃ。」

 

ファートラ「城下町に居たキツネ獣人に聞いた所、こう言うの好むと。」

 

カービィ「流石ファートラさん仕事が早いね。」

 

ペコラ「あらぁー。甚大な被害になってしまいましたねー。」

 

呑気なペコラにベルゼブブがお叱りする。

 

ベルゼブブ「あらぁーではないですじゃ魔王様!!建物も大変な損害!!それ以上に四天王がぶっ飛ばされて自信を喪失しております!!」

 

ペコラ「それは、防衛体制に問題があると言う事が分かった訳で結果オーライなのでは?」

 

ベルゼブブ「魔王様!!!!!!!」

 

ペコラ「ご、ごめんなさい・・・悪ふざけが過ぎました・・・」

 

カービィ「自分の行為を棚に上げるとは非常識極まりない・・・でも僕が付き添いで来ていたから不幸中の幸いだったかもね。」

 

アズサ「だねぇ〜。魔王が怒られてる〜。」

 

カービィ「呑気にビランワ食べてるし。」

 

ベルゼブブ「して!アズサよ!!」

 

アズサ(あ!私も怒られるんだ!)

 

ベルゼブブ「その!何だ!」

 

アズサ「ゴクリ!」

 

自分も怒られると覚悟を決めた。ベルゼブブがキツネアズサに近付き怒る。と思いきや。

 

ベルゼブブ「お主、中々可愛いのう。」

 

アズサ「は!?」

 

カービィ「ペポ!?」

 

 

 

 

 

 

その後。姿が戻るまでペコラだけじゃなく、ベルゼブブやファートラやヴァーニアそしてカービィからもモフられ続けたのでした。

 

ペコラ「お姉様・・・もふもふ・・・」

 

ベルゼブブ「良いのじゃ・・・ストレスが軽減されるのじゃ・・・」

 

カービィ「これがキツネアズサのもふもふした尻尾・・・アニマルと同じだねぇ・・・」

 

アズサ「はぁ・・・」

 

波乱万丈なペコラの誕生日であった。

 

『END』




『高原の日々』

ペコラ「もふもふ出来るお姉様最高ですぅ〜!もふもふもふもふ・・・もふもふもふもふもふもふ!!!!」

アズサ「ペコラ目がやばいって!!」

カービィ「ガンキマってる!!!」

『その2』

MC「さぁ!続きまして特別ゲスト!吟遊詩人のククさんです!」

クク「では聴いて下さい。ダークドールグロテスナイトメアーーーーーー!!!」

アズサ「そっちの曲か!」

カービィ「デスってるね〜相変わらず。」




         キャスト

      カービィ:赤崎千夏
       アズサ:悠木碧
       ライカ:本渡楓
     ファルファ:千本木彩花
     シャルシャ:田中美海
      ハルカラ:原田彩楓
     ベルゼブブ:沼倉愛美
      ロザリー:杉山里穂
    フラットルテ:和氣あず未
      サンドラ:小倉唯
       ペコラ:田村ゆかり
     ヴァーニア:小澤亜季
     ファートラ:伊藤美来

        クク:小岩井ことり
        魔族:綿貫竜之介
           須永陸斗
        MC:夏目ここな




『次回予告』

カービィ「ある日、ミスジャンティーが危機を訴えて来た。神殿の隣に女神様の大きな神殿が建設されそうだと言うのだ。だが精霊が神に逆らえる訳もなく・・・別の日、今度は女神様が泣きついてくる。規律と伝統を重んじるニンタン神に徳スタンプカードが潰されそうだと言うのだ。何故か僕とアズサも一緒に抗議に行く事になり・・・!?」

次回・伝統ある神様と戦った

カービィ「神と戦うなんて罰当たりだと思うが・・・」
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