カービィとスローライフファミリー   作:naogran

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ここ最近カービィ達の生活が急激に賑やかになった。理由は単純明快。5人家族になったからだ。

シャルシャ「姉さん。本でも読もうか。」

ファルファ「うん!シャルシャが読んでくれる本面白くて好き!」

スライムの精霊姉妹のファルファとシャルシャ。

シャルシャ「それじゃあ。ローレッタのエルフ民族興亡史第3巻の第5章第2節。フラント州のクラー朝における商業政策。」

アズサ(専門書過ぎる!)

カービィ(子供が読むものなの!?)

シャルシャ「クラー朝の初代であるクラン家の私兵はやがて強大化し、フラント州のエルフに於ける軍閥のような地位を得た。」

カービィ「エルフ?」

アズサ(エルフかぁ・・・会った事ないなぁ・・・)

”ゴンゴン”

アズサ「ん?」

カービィ「お客さん?こんな夜に?」

ドアを開けると。




ボンッ!キュッ!ボンッ!




ナイスバディーなエルフが立っていた。

エルフ「あのぉ・・・」

カービィ「何方様・・・?」

シャルシャ「エルフさんだ。」

アズサ「どう言ったご用件でしょうか?」

エルフ「あの・・・私狙われてて・・・高原の魔女さんと高原の戦士さんに・・・助けて欲しいんです!」

アズサ(エルフが狙われる相場と言えば・・・)

カービィ(もう胸がデカい・・・)

アズサ「この辺にオークは居ませんが。」

エルフ「オークじゃないです!上級魔族のベルゼブブから助けて欲しいんです!」

アズサ「今留守です。」

すぐにドアを閉めた。だがエルフが強引に開け、アズサが頑張って閉める。

エルフ「ちょっと!!お願いしますよ!!高原の魔女さんと高原の戦士さん位しか助けてくれそうな人が思い付かなかったんです!!」

アズサ「そんな怖いモンスターと戦いたくないんです!!」

エルフ「そんなー!凄い腕っ節って聞きましたよ!!」

アズサ「絶対嫌ーーー!!」

エルフ「お願いです!!最強の暴走ワンダフルストロング魔女さん!!」

カービィ(レスラーっぽい名前だね。)


第3話「エルフが来た」

仕方無くエルフを招いた。ライカが紅茶を出した。

 

カービィ「君の名前は?」

 

エルフ「私、フラント州と言う所にある小さなエルフの国から来ました。調薬師のハルカラと申します。」

 

カービィ「調薬師。」

 

ファルファ「調薬師?」

 

カービィ「薬を作る人だね。」

 

アズサ「私と似たような職業だね。」

 

ライカ「魔女も薬を作りますね。」

 

ハルカラ「エヘヘ。私は植物専門ですけど。」

 

アズサ「ご職業は分かりましたけど、調薬師が何でベルゼブブに追われてるの?」

 

ハルカラ「実は私、調薬師の中で結構稼いでいる方でして。滋養強壮に効くキノコや植物の成分を集めて、栄養酒と言うお酒を造っていたんです。」

 

アズサ「栄養酒?」

 

カービィ「どんなお酒なの?」

 

 

 

 

ハルカラ「疲れた時はこれ1本!頭スッキリ!身体バッチリ!ハルカラ印の栄養酒!辛い仕事を乗り切ろう!!」

 

 

 

 

現代世界の栄養ドリンクと酷似した栄養酒。

 

ハルカラ「ゴクゴクゴク・・・プハァー!ハッスルチャージ!!」

 

アズサ(まんま栄養ドリンクじゃん!)

 

カービィ(うわぁ社会人の必須アイテム・・・本家カービィの元気ドリンクなら大丈夫かも?)

 

ハルカラ「この栄養酒、各地で大評判になり爆発的にヒットしました。集落に工場を作っても生産が追い付かない位ガッポガポにウッハウハで~。」

 

カービィ「印税が凄いんだね。」

 

アズサ「それは分かった。」

 

ライカ「で、どうしてベルゼブブが?」

 

ハルカラ「その方が入手して飲んだらしいんです。でも、魔族にとっては毒だったみたいで。服用した後高熱を出して倒れて危うく地獄に行き掛けたと・・・」

 

アズサ・カービィ「魔族なのに地獄行きとは。」

 

カービィ「つまりそれでベルゼブブに恨みを買ったと言うんだね?」

 

ハルカラ「そうです。こんな毒薬を作った奴は絶対に殺してやる。と息巻いてるみたいで・・・私は集落を追われてしまいました。もう居場所がないんです~・・・お願いです助けて下さい~・・・」

 

土下座で頼み込む。

 

ファルファ「ママ、パパ、エルフのお姉さん可哀想・・・」

 

シャルシャ「帰る所がないのを見るのは忍びない・・・」

 

アズサ「うう・・・」

 

カービィ「それは一大事だねぇ・・・」

 

アズサ「はぁ・・・分かりました。あなたを助け・・・」

 

ハルカラ「ありがとうございますー!」

 

飛んでアズサに抱き付いた。

 

アズサ「変わり身早!でも!ベルゼブブとやり合う気はないです!匿うだけ!」

 

ローブを持って来た。

 

アズサ「外出する時はこのローブを着て。」

 

カービィ「君は高原の魔女アズサと高原の戦士カービィの弟子3人目と言う設定だよ。」

 

ハルカラ「あ・・・ありがとうございますお師匠様。先生。」

 

早速ローブを着たが、色々ハミ出てる。ライカがファルファとシャルシャの両目を隠し、カービィが外方向いてる。

 

ハルカラ「すいません。サイズがちょっと窮屈で・・・」

 

アズサ「こりゃダメかなぁ・・・」

 

カービィ「窮屈ってレベルじゃないと思うけど・・・ねぇ、ハルカラって発育が良いって言われたりするの?」

 

ハルカラ「年に750回位は。」

 

アズサ・カービィ(1日2回のペェース!)

 

 

 

 

 

 

翌朝。

 

アズサ「悪しき心を持つ者よ、この網に掛かりて自由に奪われるがよい!この網は一矢を持つ如く、お前に降り掛かるだろう!」

 

外に出たアズサが、家の周りに結界を張った。

 

アズサ「よし!悪くない出来だね!」

 

カービィ「これでベルゼブブが入る心配は無いよ。」

 

ハルカラ「ありがとうございます!!」

 

 

 

 

家に戻って朝食を取る。

 

全員「頂きまーす!」

 

だがハルカラは身体を震わせていた。

 

ファルファ・シャルシャ「ん?」

 

カービィ「ハルカラ?」

 

ライカ「あの、どうかしました?」

 

カービィ「具合悪いの?」

 

ハルカラ「うう・・・仕事が忙しい時は外食続き・・・追われる身になってからは森の木の実を拾って飢えを凌いだ日々もありました・・・こうやって暖かい食卓を囲めるのは凄く久し振りで~・・・」

 

ファルファ「ハルカラさん元気出して!」

 

シャルシャ「ハルカラさん。シャルシャの好きな木苺のジャム分けてあげる。」

 

ハルカラ「あ~ありがとうございます〜!」

 

カービィ「苦労してたんだね。」

 

 

 

 

 

 

その日の午後。アズサとカービィがハルカラを連れて森へやって来た。

 

アズサ「悪いね~。薬草採取付き合って貰っちゃって。この辺りは薬草の種類も違うでしょ?」

 

ハルカラ「そうですね。あ!ありました。アカツキダイオウタケ。こっちはオオマルダケ。それにネズミコロガリタケです!」

 

カービィ「キノコばっかり。」

 

ハルカラ「私得意分野はキノコなんです。気を付けて下さい。直接食べると危ない毒キノコも混じってますからね。でも例えばこのキノコは、10分程煮沸すると毒の成分が分解されて消えるんですよー。そしたら食卓でも使えます!」

 

アズサ「へぇー。」

 

ハルカラ「因みに毒はほんわか気持ち良いらしいので通は少し残して調理するそうです!」

 

アズサ(そのキノコ・・・ギリギリだ!)

 

カービィ(ギリギリchop!)

 

 

 

 

 

 

河川敷でキノコを食べる。

 

アズサ「想像以上に得るものがあった薬草採取だったよ!ありがとう!」

 

ハルカラ「いえいえ。楽しんでいただけたようで何よりです。お。小さいのが焼けてきましたよ~。」

 

焼けた小さいキノコを皿に乗せて、小瓶に入ったソースで和える。

 

ハルカラ「これ、エルヴィンというソースです。何種類かの豆を発酵させて作ってます。」

 

カービィ「へぇ〜。」

 

アズサ(この香り・・・醤油っぽい。)

 

焼けたキノコを食べてみる。

 

アズサ「わぁ〜!これは美味い〜!」

 

カービィ「美味しいよこのキノコ!」

 

アズサ・カービィ(やっぱり醤油だ!)

 

ハルカラ「どんどん食べて下さいね〜!」

 

アズサ「こんなに食べられるキノコが多かったとは盲点だったよぉ〜!」

 

ハルカラ「伊達にエルフは森の中で暮らしてはいませんよ。ふっふっふ。」

 

カービィ「森の恵みを最大限に活用出来る方法をフラタ村の皆に教えて行けるかも!」

 

ハルカラ「ナイスアイディアです!ふっふっふ。」

 

アズサ「娘やライカにも体験させないと!」

 

ハルカラ「幾らでもご案内出来ますよ!あはっはっは!」

 

アズサ「ちょっと〜。ハルカラ笑い過ぎ〜!」

 

ハルカラ「本当ですねぇ〜!でも止まらないんですよねぇ〜!ふっふっふ!」

 

カービィ「あれ?これって・・・ハルカラ、まさか毒キノコとか食べてないよね?」

 

ハルカラ「ふっふっふ・・・何を仰いますの?私はキノコ博士ですよ〜?シマナミタケは毒はないです。ダイダイホソリタケは毒はないです。サンカククリタケは毒があります!」

 

アズサ・カービィ「いや有毒なのが混じってたぞ!!」

 

ハルカラ「あわわわわ!本当だ!薬用ゾーンの奴を入れていました・・・」

 

カービィ「仕分けが雑!」

 

アズサ「私達がまだ食べてない奴だなぁ・・・不幸中の幸いかぁ・・・」

 

ハルカラ「私は1つ頂いてましたね・・・」

 

カービィ「そのキノコってどんな症状が出るの?」

 

ハルカラ「精神が高揚して笑いが止まらなくなり・・・ハァ・・・更に・・・催淫作用もあります・・・」

 

アズサ・カービィ「モグモグ・・・ん?催淫?」

 

ハルカラ「一時的に淫らな気持ちになってしまうと言う事です・・・あれぇ・・・?」

 

こっちを見たハルカラに危険を感じたアズサとカービィが後ろに下がった。

 

ハルカラ「何故逃げるんですか・・・?お師匠様・・・先生・・・」

 

アズサ「あなたに毒が回っている恐れがあるからだよ!!」

 

カービィ「何かヤバい気配を感じてるんだよ!!」

 

ハルカラ「お師匠様・・・先生・・・私とイイ事しませんか・・・?寧ろ・・・シて下さい・・・」

 

アズサ「断る!!」

 

カービィ「こっち来んな!!」

 

ハルカラ「大丈夫ですよ・・・絶対に気持ち良くなりますからぁ・・・」

 

アズサ「そこ基準にしてない!!」

 

カービィ「両手ワシワシ止めて!!」

 

ハルカラ「お願いぃ・・・」

 

カービィ「スパークスパーク!!」

 

ハルカラ「キャアアーーーーーー!!!!!」

 

スパークスパークの電磁フィールドでハルカラを麻痺させた。

 

 

 

 

 

 

夕方。キノコ料理が完成した。そしてハルカラは土下座中。

 

ライカ「あの、薬草採取で何があったんですか・・・?」

 

アズサ「ちょっとねぇ。」

 

カービィ「詮索無用。スパークスパークで解毒出来たのは良かったけど。」

 

ハルカラ「私が粗相を・・・すみません・・・何も聞かないで下さい・・・お詫びのキノコ料理です・・・」

 

ファルファ「美味しい〜!」

 

シャルシャ「とても良い味付け!」

 

ライカ「美味しいです!」

 

ハルカラ「でしょ〜!シマナミタケは包み焼きにするとふっくらしてて最高なんです〜!」

 

アズサ・カービィ「切り替え早!」

 

ライカ「ハルカラさんのお陰で、料理のレパートリー増えますね!」

 

ハルカラ「エヘッ!ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

翌日。何時ものようにスライム討伐。

 

アズサ「ピッ!」

 

デコピンで討伐し、魔法石ゲット。

 

カービィ「ストーンニードル!」

 

コピー能力ミックスの1つ。ストーンニードルのドリルでスライムを貫いた。

 

ハルカラ「お師匠様、先生、スライム倒すの本当早いんですね!」

 

アズサ「300年やってるからね。」

 

カービィ「じゃあハルカラもやってみて?ソード貸してあげるから。」

 

ソードカービィに変身し、ハルカラにソードを貸してあげた。

 

ハルカラ「はい!えい!」

 

ソードを振り下ろしたが、スライムが避けた。振り下ろした反動でハルカラの豊富な胸が動いた。

 

ハルカラ「えーい!」

 

横に振ったが空振り。そしてまた胸が動いた。

 

アズサ「チィッ!」

 

カービィ「うわぁ・・・」

 

舌打ちしてるアズサと、引いているカービィ。

 

ハルカラ「えーい!」

 

ソードを振り下ろしてスライムを討伐。

 

ハルカラ「ふぅ・・・どうにか倒せました〜・・・」

 

カービィ「う、うん。上出来だね。もう少し練習すれば上手くなれるよ。」

 

ハルカラ「はい!頑張ります!」

 

借りたソードをカービィに返した。

 

 

 

 

 

 

フラタ村へ行くと、村人の男達がハルカラの胸に釘付け。

 

アズサ「ねぇ・・・こんなに見られるものなの・・・?」

 

カービィ「僕達も恥ずかしい気分がする・・・」

 

ハルカラ「あぁ〜。宿命みたいなものなので。お師匠様も小さくても自身を持って下さい。」

 

アズサ「べ、別に小さくないし!!」

 

カービィ「フォローになってないよハルカラ。でも逆に、女性の皆からの視線が痛そうだね。睨まれてるようだ。」

 

 

 

 

 

 

冒険者ギルドへ行くと。

 

ハルカラ「ああああーーーーー!!!!」

 

カービィ「ん?何この依頼書?」

 

ナタリー「あぁ!それは今朝、冒険者の方が貼って行ったんですよ。」

 

カービィ「指名手配書みたいだね。」

 

アズサ「指名手配書?」

 

ナタリー「その懸賞金、随分太っ腹ですよねぇ〜。やっぱりある所にはあるって言うか、ない所にはないって言うか・・・」

 

 

 

 

 

 

その夜。その指名手配書を読む。

 

アズサ「フラント州で、栄養酒を作った調薬師の女・ハルカラを捜しています。現在フラント州から失踪中。身体的特徴・胸がとても大きい。捕まえられた方には懸賞金1500万ゴールドをお贈りします。魔族・ベルゼブブ。」

 

カービィ「ハルカラ、大丈夫?」

 

ハルカラは現在絶賛ガクガク中。

 

ライカ「もう手が回ってるんですね・・・」

 

カービィ「でも人相書きが出回っていないのは唯一の救いだね。」

 

アズサ「でもここに来るまでが時間の問題だね。」

 

ハルカラ「あわわわわ・・・」

 

カービィ「ねぇライカ。ファルファとシャルシャを何処か離れた村に疎開させられるかな?」

 

ライカ「勿論です!」

 

シャルシャ「母さん!父さん!シャルシャも戦いたい!」

 

アズサ「ありがとう。気持ちだけで嬉しいよ。」

 

シャルシャ「でも・・・」

 

ファルファ「シャルシャ!ママとパパが困ってるでしょ?シャルシャの言ってる事は親孝行みたいだけど、ちっとも親孝行じゃないよ?」

 

シャルシャ「うん、姉さん・・・分かった!」

 

ファルファ「偉いシャルシャ!」

 

頭を撫で撫でしてあげた。

 

アズサ「ありがとね。2人共。」

 

カービィ「僕達頑張るからね。」

 

ライカ「では善は急げです!すぐに我はドラゴンに戻って、お2人をお連れします!」

 

カービィ「うん!お願い!」

 

 

 

 

レッドドラゴンに戻ったライカが、ファルファとシャルシャを連れて離れた村へ避難する。

 

アズサ「今朝張った結界で防げれば良いけどねぇ・・・このまま、何も起きませんように。」

 

”ポンッ!”

 

カービィ「ポヨ?」

 

ハルカラ「ゴクゴクゴクゴク・・・プハァー!やっぱり栄養酒があれば夜でも戦える気がしますね!」

 

アズサ「こんな時によく飲めるねぇ。」

 

カービィ「大丈夫なの?」

 

ハルカラ「自分でも飲みたいと思うものを作ると言うのが、私の薬作りのコンセプトですので。お師匠様も先生も飲んでるじゃないですか。」

 

アズサ「え?私飲んでないけど?」

 

カービィ「飲んだっけ?」

 

ハルカラ「へ?でもほら。」

 

床に飲み干された大量の栄養酒が。

 

アズサ「本当だ!飲んでないんだけど。」

 

カービィ「それよりハルカラ、君夕食食べた?」

 

夕食が既に蛻の殻になっていた。

 

ハルカラ「え?食べてないですよ?」

 

カービィ(これはもしかして・・・)

 

ハルカラ「じ、冗談ですよね!?」

 

アズサ「こんな時に冗談言わないから。」

 

”ブーーーン”

 

カービィ「ねぇハルカラ。」

 

ハルカラ「はい・・・」

 

カービィ「ベルゼブブってハエの悪魔だよね?」

 

ハルカラ「はい・・・ハエの王と呼ばれている位ですから・・・」

 

アズサ「もしかしてだけど・・・」

 

壁に張り付いてるハエに目を向ける。

 

カービィ「あれじゃないの?」

 

ハルカラ「ま、まさか!ただの小汚いハエですって〜!馬の糞に集るような下等な生物ですよ?そんな身の毛もよだつものなんかじゃ・・・」

 

???『誰が下等生物じゃと?』

 

ハルカラ「え!?お、お師匠様!変な声真似止めて下さいよ!!」

 

アズサ「私、何も言ってないよ。」

 

カービィ「もしかして今の声は・・・お前か!!」

 

ハエに左手を指す。

 

???『その通りじゃ!!』

 

”バシューーーン!!”

 

張り付いてるハエが爆発し、人間の姿に変身した。

 

アズサ「おぉ?」

 

カービィ「まさか・・・!」

 

ハルカラ「あわわわわ・・・」

 

ベルゼブブ「妾の名はベルゼブブじゃ。下等な生物で悪かったのう。」

 

ハルカラ「ヒィ!!下等な生物と言うのは言葉の綾です!埃のような私が大いなる存在のベルゼブブ様にそのような事を申すつもりは・・・!!」

 

ベルゼブブ「その埃を追い掛ける為にここまで来たのじゃがのう。フッフ。」

 

カービィ「お前まさか、最初からこの家に忍んでたんだね?」

 

ベルゼブブ「無論じゃ。此奴がここへ来た頃から邪魔していた。」

 

アズサ「じゃあ何ですぐに顔を出さなかったの?」

 

ベルゼブブ「此奴が本当にハルカラ本人か確かめようと思ってな。それにハエの姿で家の中を飛び回る。これぞ妾の長期休暇の過ごし方なのじゃ。」

 

アズサ「いや独特過ぎない!?」

 

カービィ「ハエだから出来る休暇生活!!」

 

土下座してるハルカラをベルゼブブが軽々しく持ち上げた。

 

ベルゼブブ「ハルカラよ。捜すのに手間取ったぞ?しかし、それだけの価値はあるからのう。」

 

ハルカラ「助けて下さい・・・何でもしますから・・・」

 

ベルゼブブ「フム・・・何でもしてくれるのか!そう聞いたぞ!」

 

怯えるハルカラをアズサが後ろへ下がらせた。

 

アズサ「弟子とのやり取りは、師匠を通して貰えますかね?」

 

カービィ「序でに先生も通して貰えるかな?」

 

ハルカラ「お師匠様・・・先生・・・」

 

ベルゼブブ「高原の魔女に高原の戦士よ。妾の邪魔をすると言うのか?」

 

カービィ「僕達の弟子はお前に会いたくないと言っているからね。だから帰ってくれないかな?」

 

ベルゼブブ「帰れと言われると帰りたくなくなるのが性ではないかのう?それとも、妾と一戦交えると言うのか?フッ。丁度良いわ。長らく戦っておらぬから腕も鈍っておった。」

 

アズサ「正々堂々やりましょう!」

 

カービィ「準備体操には丁度良いね!」

 

ベルゼブブ「望む所じゃ!」

 

 

 

 

 

 

外に出てベルゼブブと戦う事になった。アズサとカービィがジャンプして着地し、ベルゼブブを睨む。

 

カービィ「スパークストーン!」

 

コピー能力ミックスのスパークストーンで、電磁力で岩を浮かばせた。

 

ベルゼブブ「妾もそこへ行くかのう。」

 

羽を生やして、ゆっくりと上へ浮遊する。

 

ベルゼブブ「いいか?人間如きが妾に逆らった事を後悔するがいい!上級魔族がいかに恐ろしい力を持っているああああばばばばばばばばば!!!!!」

 

だが頭上の張られた結界に触れてしまって痺れた。

 

アズサ「あ、結界・・・」

 

カービィ「忘れてた・・・」

 

結界で痺れたベルゼブブが落下する。

 

アズサ「あっ!ヤバッ!!」

 

カービィ「スパイダー!」

 

スパイダーカービィのネットワークがベルゼブブ受け止めた。

 

カービィ「大丈夫?怪我してない?」

 

ベルゼブブ「お主!正々堂々とやるって言ったではないか!何じゃあれはー!」

 

アズサ「え?そのー・・・外側に出る時にも効果を持つとは思わなかったって言うか、えーと・・・ごめんなさい。」

 

カービィ「僕からも謝る。ごめんなさい。」

 

ベルゼブブ「謝って済むか!全く、興が削がれたではないか・・・はぁ・・・はぁ・・・勝負じゃ・・・」

 

アズサ「あの~・・・疲弊してません?」

 

カービィ「今日は休んだら?」

 

ベルゼブブ「何のこれ位・・・うっ・・・気分が悪い・・・後・・・急な寒気とか・・・ちょっと吐気もある・・・が・・・ダメじゃ・・・」

 

そのまま蜘蛛の巣の上で倒れてしまった。

 

カービィ「・・・アズサどうする?」

 

アズサ「カービィ、運んで。」

 

カービィ「分かった。エスパー!」

 

 

 

 

 

 

倒れたベルゼブブを介抱する事に。

 

ハルカラ「え!?どうして!?」

 

アズサ「ハルカラ!手伝って!」

 

カービィ「彼女を回復させる!ドクター!」

 

ドクターカービィに変身、かがくけんきゅうじょで薬を作る。アズサは回復魔法を溜める。

 

ハルカラ「お師匠様、先生何を?」

 

アズサ「回復魔法を作る!」

 

カービィ「回復薬を調薬する!」

 

アズサ「大地の神よ、混沌たるその力は善も悪も未だ分かたれておらぬ。その力を我に貸し与えよ!!・・・って、ねぇ。回復魔法って魔族に掛けて大丈夫かな?」

 

ハルカラ「え?多分大丈夫かと・・・」

 

アズサ「分かった!駄目だったらハルカラのせいね!」

 

カービィ「責任転嫁!?」

 

ハルカラ「責任重過ぎますよー!」

 

カービィ「出来た!」

 

回復薬をベルゼブブに飲ませ、アズサが回復魔法でベルゼブブを癒す。

 

ハルカラ「顔色が少し良くなりました!」

 

アズサ「よし!これを繰り返すよ!」

 

 

 

 

数分後。ベルゼブブが目を覚ました。

 

ハルカラ「お師匠様!先生!目を覚ましました!」

 

アズサ「ベルゼブブ。大丈夫?」

 

カービィ「気分はどう?」

 

ベルゼブブ「うむ・・・吐き気は治まって来おったのう。悪寒もせぬ。」

 

カービィ「良かったぁ。後は安静にするだけだね。」

 

ベルゼブブ「高原の魔女。高原の戦士そしてよ。卑怯な奴と思っておったが中々立派ではないか。」

 

アズサ「こんな死なれ方したら、今後何百年も悔いが残るでしょ?」

 

ベルゼブブ「フッ。回復したらまた栄養酒を飲みたいのう。」

 

ハルカラ「えっ!?」

 

アズサ「いや飲んだらまた死にそうになるじゃーん!」

 

ベルゼブブ「何の事じゃ?」

 

ハルカラ「飲んだら高熱を出して死に掛けたー、なんて話を聞いたんですが・・・」

 

ベルゼブブ「ああ。徹夜作業中に飲んだらやる気が漲ってのう。勢い余って働き過ぎてその後に熱を出したりしたが、それは体に負担を掛けたせいじゃ。」

 

アズサ・カービィ・ハルカラ「え!?」

 

ベルゼブブ「お主の栄養酒は魔王様を始め、魔族の中でも評判じゃぞ?だからもう一度作って貰おうと頼みに来たんじゃ。」

 

カービィ(今までのはハルカラの誤解!?)

 

ハルカラ「そ・・・そうだったんですか。なーんだ〜。良かった〜。」

 

だがアズサに肩を捕まれ。

 

ハルカラ「ん?」

 

アズサ「おい。」

 

カービィ「ねぇ。」

 

笑ってるが笑ってない2人の笑顔。

 

ハルカラ「ごめんなさーーーい!!!」

 

 

 

 

 

 

翌朝。外で朝食。

 

全員「頂きまーす!」

 

ライカ「でも誤解で安心しました!」

 

ハルカラ「また粗相をしてしまいました・・・」

 

アズサ「まぁ無駄に戦う事がなくて良かったよ。」

 

カービィ「終わり良ければすべて良しってね。」

 

ファルファ「良かったね!ハルカラさん!」

 

シャルシャ「これでまた栄養酒が作れる。」

 

ハルカラ「あ、その事ですが私こっちの州に工場を移転させようと思って。」

 

アズサ「こっちに移す?何で?」

 

ハルカラ「だって誤解だったとは言え、一度は私を見放した地元に莫大な税金を払いたくないですし~。」

 

アズサ・カービィ(リアル!)

 

リアルな税金事情。

 

ハルカラ「それと・・・こっちで暮らせばお師匠様と先生と一緒にいられますし・・・」

 

アズサ「まぁ、部屋はまだあるしいても良いけど。食事とか掃除とかは当番制だよ?」

 

カービィ「そこだけは約束だよ?」

 

ハルカラ「はい!しっかりと働きますから!」

 

ベルゼブブ「何じゃか楽しそうじゃのう。」

 

アズサ「ベルゼブブ!?何であなたが居るの!?」

 

ベルゼブブ「高原の魔女アズサ。そしてカービィよ。お主達との決着自体は着いておらぬ。次は結界なしで勝負じゃ。」

 

アズサ「はぁ。」

 

カービィ「ポヨ。」

 

ベルゼブブ「無論、他にも何か面白そうな事があれば呼ぶのじゃ。後で妾を呼び出す魔法を教えてやる。」

 

アズサ「はい。」

 

シャルシャ「ベルゼブブさん。」

 

ファルファ「お茶をどうぞ!」

 

ベルゼブブ「うむ。」

 

ファルファ「ベルゼブブさん。訊いていい?」

 

ベルゼブブ「ん?何でも訊くがいい。」

 

シャルシャ「魔族の社会は今はどうなってる?」

 

ベルゼブブ「この数百年同じ王朝が続いておる。平和にやっておるぞ。」

 

ファルファ「結婚してるの?」

 

ベルゼブブ「へ、変な事を聞くでない!ああ言うのは老いるのが早い種族がするものじゃろう・・・」

 

ファルファ・シャルシャ「わ〜。」

 

憧れの眼差しを受けた。

 

カービィ「どうしたの?」」

 

ベルゼブブ「この娘2人の内、どちらかを養女に迎えたいのじゃが。」

 

アズサ「名誉な事ですが、お断りします。」

 

カービィ「あなたに娘はやりませんよ?」

 

シャルシャ「ベルゼブブさん。普段は何をして生活してる?」

 

ファルファ「蠅で生活してるの?」

 

ベルゼブブ「そ・・・それはじゃな~・・・」

 

ライカ「賑やかになりましたね。」

 

カービィ「あの2人、ベルゼブブに懐いてるね。」

 

ドラゴン、精霊、エルフ、そして魔族。寄せ集めだけど家族っぽくなった。

 

 

 

 

 

 

賑やかな中にゆっくりとした時間が流れる。そんな2人のスローライフが永遠に続く・・・そう思い始めたのに問題は翌日起こった。

 

ライカ「実家に帰らせて頂きます。」

 

家族・・・崩壊!!

 

『END』




         キャスト

      カービィ:赤崎千夏
       アズサ:悠木碧
       ライカ:本渡楓
     ファルファ:千本木彩花
     シャルシャ:田中美海
      ハルカラ:原田彩楓
     ベルゼブブ:沼倉愛美

      ナタリー:菊池紗矢香



次回予告

カービィ「ライカの姉・レイラさんが結婚する事になり、レッドドラゴンの故郷のロッコー火山に向かう僕達。式は大勢集まった巨大なレッドドラゴン達で大賑わい。僕達もレイラさんの結婚を祝い、式も和気藹々と進むのだが、そこにレッドドラゴンと因縁深いブルードラゴンが大挙して襲撃に来た。もう色々としっちゃかめっちゃか!」

次回・ドラゴンの結婚式に行った。

カービィ「大事な晴れ舞台、邪魔させない!」
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