カービィとスローライフファミリー   作:naogran

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ある日。カービィ達が会議をしていた。

アズサ「絶対に可笑しい・・・」

カービィ「確かに可笑しい・・・」

シャルシャ「可笑しい・・・」

ファルファ「可笑しいよ・・・」

ライカ「我も可笑しいと思います・・・」




以前。

ハルカラ「お師匠様。明後日私の食事当番なんですけど、今日と代わって貰っても良いですか?」

アズサ「構わないけど・・・何かあるの?」

ハルカラ「ちょっとナスクーテの町に用が・・・」




リビングにて。

ハルカラ「はぁ・・・」

彼女がリビングを離れたタイミングでシャルシャが来た。

シャルシャ「ん?」

テーブルの上にあったのは、1軒の家のチラシだった。




夜・ハルカラの部屋。

ハルカラ「心機一転って大事ですよね!」




翌日。ファルファがバッタを放してあげた。

ファルファ「じゃーねー。バッタさーん。」

ハルカラ「お別れは綺麗な方が良いですよね。」




その日の午後。スライム退治にて。

カービィ「ハイハイハイ、トワッ!!」

バトントワリングカービィがバトンでスライムを操り、そのまま地面に叩き付けた。

ハルカラ「勇気を出さなきゃですね。」




そして今に至る。

ライカ「ハルカラさん・・・この家を出て行くつもりでは?」

シャルシャ「間違いない。」

ファルファ「そんなのやだー!」

カービィ「そうだとしたら、理由を聞く方が・・・」

アズサ「でも・・・ハルカラが決めた事なら。」

カービィ「ペポ?」




その夜。ハルカラが帰って来た。

ハルカラ「ただいまですー。お腹空いた・・・」

家に帰ったハルカラだが、家は真っ暗。

ハルカラ「へ?」

”パァン!!”

くす玉が割れた。

アズサ「ハルカラ。今までありがとう!」

ライカ「新しい場所でもお元気で・・・」

シャルシャ「寂しくなる・・・」

ファルファ「うわーん!ハルカラのお姉さん行っちゃやだー!」

アズサ「ファルファ・・・泣かないでよ・・・」

ライカ「笑顔で送り出さないと・・・」

カービィ「・・・・」

ハルカラ「えっと、これは・・・」

カービィ「ハルカラ。実はかくかくしかじかで。」

ハルカラ「もう・・・何でですか?出て行くって私がですか?」

アズサ「えっ?この家を出て行くんじゃ・・・」

ハルカラ「そんな予定ありませんよー。」

ライカ「ナスクーテの町で物件探してるって・・・」

ハルカラ「それは新しい工場を作る為です!」

アズサ・ライカ・ファルファ・シャルシャ「え?えええーーーーーー!?」

カービィ「圧倒的誤解を招いちゃったね。」


第5話「幽霊が出た」

その次の日の夜。

 

ハルカラ「ただいまですー。ふぃ~・・・」

 

最近ハルカラが帰宅する時間が日に日に遅くなっている。

 

ライカ「毎晩遅くまで大変ですね。」

 

アズサ「働き過ぎじゃない?」

 

ハルカラ「いえいえ・・・疲れてても栄養酒を飲めばしばらく戦えますから。」

 

カービィ「社畜の人の言う台詞・・・」

 

ハルカラ「ただ最近1日の消費本数が増えてるんですよね~・・・」

 

アズサ「それってマズい奴だ!日が落ちたら帰りなさい。これは師匠命令です!」

 

カービィ「過労したら皆心配しちゃうからね!」

 

ハルカラ「でも帰れない理由がありまして~・・・」

 

カービィ「理由?」

 

 

 

 

帰れない理由。それは・・・

 

アズサ「幽霊!?」

 

ハルカラ「ええ。私の工場に幽霊が出るらしいんです~・・・お陰で地元の人が働くのを嫌がって・・・全く人が集まらないんです~・・・」

 

ファルファ「工場に出る幽霊さんなの?」

 

シャルシャ「所謂地縛霊。幽霊と言うのは学術的には遊離霊魂と呼ばれている。このタイプは恐らく自分が死んだ場所からほぼ移動する事が出来ずに留まっているもの。」

 

アズサ「じゃあその幽霊って言うのは、そこで死んだ人って事・・・?」

 

カービィ「そうなるね。」

 

ハルカラ「お師匠様~!先生〜!幽霊を退治して貰えませんか?」

 

アズサ「え。私そう言うの苦手なんだよな~・・・」

 

カービィ「コピー能力!ゴースト!」

 

ゴーストカービィに変身した。

 

カービィ「僕も幽霊になれるけど。」

 

アズサ「カービィのは可愛いから怖くないけど・・・」

 

ハルカラ「お願いです!助けて下さ~い!このままでは私1人で工場を切り盛りしなければなりません・・・」

 

アズサ「うう・・・確かに。」

 

ハルカラ「クゥーン・・・」

 

涙目の上目遣い。

 

アズサ「分かった。明日見に行ってみようか。」

 

ハルカラ「ありがとうございますお師匠様~!」

 

カービィ「僕も行くよ。幽霊は得意方だから。」

 

ハルカラ「先生〜!ありがとうございます!」

 

アズサ「ただし!助っ人が来る場合に限る!」

 

ハルカラ「助っ人?」

 

 

 

 

 

 

翌日。アズサが地面に巨大な魔法陣を描いた。

 

ハルカラ「何ですかこれ?」

 

アズサ「前に教えて貰った呼び出しの魔法。上手く出来るか分からないけど。」

 

その魔法陣の上に立ち。

 

アズサ「ーーーーーーーーー。」

 

詠唱を唱える。

 

アズサ「ハァッ!!」

 

すると魔法陣から黒い煙が出現し、そして消えた。

 

ライカ「何も・・・起こりませんね。」

 

カービィ「・・・ん?」

 

 

 

 

”バシャーーーン!!”

 

ベルゼブブ『何なのじゃーーーー!?』

 

 

 

 

浴室からベルゼブブの声がした。急いで駆け付けると。

 

アズサ「あ。」

 

カービィ「ベルゼブブ。」

 

水浸しになったベルゼブブが立っている。

 

ベルゼブブ「冷ゃっこいのじゃ・・・冷ゃっこいのじゃ・・・冷ゃっこいのじゃ・・・」

 

ドアをそっ閉じ。

 

ベルゼブブ「冷ゃっこいのじゃ・・・何で閉じるんじゃ!」

 

 

 

 

トルネイドカービィが風を起こしてベルゼブブを乾かしてあげてる。

 

ベルゼブブ「お前の発音が雑じゃから、微妙に召喚場所がズレたのじゃ。大体何で午前中から風呂に水が入っておるのじゃ。」

 

ファルファ「畑の水やり用ー!」

 

アズサ「エコでしょ?」

 

カービィ「因みにこの風もエコだよ?」

 

ベルゼブブ「エコは結構じゃが・・・で、用件は一体何じゃ?」

 

カービィ「実はかくかくしかじかポヨポヨペポペポ。」

 

ベルゼブブ「何じゃとー!そんな事でわざわざわらわを呼んだのか!」

 

アズサ「本当ごめん!でもベルゼブブなら頼りになると思ったから。」

 

ファルファ「そう。ベルゼブブさんなら。」

 

シャルシャ「きっと何とかしてくれる。」

 

ベルゼブブ「のじゃ〜。」

 

2人のスライム姉妹の上目遣いで心が打たれた。

 

ベルゼブブ「うう・・・まぁ妾なら何とかしてやれん事もないがのう。よし!その工場に案内せい。幽霊を叩き潰してやるわ。」

 

ハルカラ「あ。幽霊は夜にしか出ないので、夜まで待って頂けませんか?」

 

カービィ「早く言ってくれるそれ!?」

 

ベルゼブブ「なら夜に呼び出さんかー!!」

 

 

 

 

 

 

夜。ナスクーテの街にある幽霊の出る工場に到着。

 

アズサ「如何にも出そうだね・・・」

 

カービィ「結構雰囲気出てるね。」

 

アズサ「あの猫の像とかとっても不気味・・・」

 

花模様の招き猫の置物。

 

ハルカラ「あれ私が置いたんです~。可愛いでしょ?」

 

アズサ(ハルカラの趣味って・・・)

 

ベルゼブブ「何をごちゃごちゃ言っておる。とっとと行くぞ。」

 

カービィ「早く来ないと置いて行くよ。」

 

ハルカラ「流石魔族と先生。躊躇ないです。」

 

アズサ「人選は間違ってなかったね。」

 

 

 

 

工場に入った。

 

アズサ「うう~・・・やっぱり暗いね。」

 

カービィ「ザ・幽霊屋敷的な感じ。」

 

ハルカラ「どうか何も出ませんように・・・」

 

ベルゼブブ「アホか。出なかったら妾が来た意味なかろう。」

 

”バァン!!”

 

アズサ・ハルカラ「ヒィィ!!」

 

ドアが閉まった音にビビった。

 

アズサ「ねぇベルゼブブ・・・」

 

ベルゼブブ「何じゃ?」

 

アズサ「怖いから手繋いで良い?」

 

ベルゼブブ「っ!・・・小娘のようで照れ臭いが減るもんじゃないし・・・良いじゃろう。」

 

手を繋いであげた。

 

ハルカラ「お師匠様~!私も繋がせて下さい~!」

 

カービィ「ハルカラ。僕と手を繋ごう?そうしたら怖くないよ。」

 

ハルカラ「先生〜!ありがとうございます〜!」

 

手を繋いで歩く。

 

 

 

 

廊下に出た。

 

カービィ「ライト。」

 

ライトカービィが右手からライトを照らして歩く。

 

ベルゼブブ「ハルカラ。幽霊が出るのはどの辺りじゃ?」

 

ハルカラ「この先の奥の部屋ですね。」

 

ベルゼブブ「ではそこを重点的に調べるとしよう。」

 

ハルカラ「あの・・・怖いからその部屋は止めにしません?」

 

アズサ「それが良いかな!せめて最後に・・・」

 

カービィ「何しに来たんだよ君達は!!ホラ早く行くよ!!」

 

 

 

 

幽霊が出る部屋に入った。

 

カービィ「・・・ベルゼブブ、何かあった?」

 

ベルゼブブ「何もないのう。」

 

アズサ「やっぱり・・・止めようか。」

 

ハルカラ「ですよね!ここには何も・・・」

 

するとライトカービィのライトが消えた。

 

アズサ・ハルカラ「キャアアアーーーー!!!!」

 

カービィ「もうしっかりしてよ!誤って消しちゃっただけだから!」

 

ベルゼブブ「それに幽霊よりもお前等の方が迷惑じゃ。あ。あの辺りに居るのう。」

 

テーブルの椅子に指を差す。

 

アズサ「ひえ~・・・居るんだ~・・・」

 

ハルカラ「色々ちびっちゃいます~・・・」

 

カービィ「もう五月蝿いよ!それにちびっちゃダメ!!」

 

ベルゼブブ「所詮は幽霊じゃぞ!死んだ女の霊魂じゃぞ!どの辺が怖いのじゃ!」

 

アズサ「いやそれが怖いんだって!」

 

ハルカラ「寧ろなんでそんなに平気なんですか!?」

 

カービィ「何でだろう?」

 

ベルゼブブ「見えんから怖いのじゃろう。おい女の霊魂!姿を現せ!」

 

アズサ・ハルカラ「力尽くだ!」

 

ベルゼブブ「妾は上級魔族のベルゼブブ。魔族の国の農業を取り仕切っておる。その権力を持ってすれば、ここを馬糞置き場にする事も可能じゃぞ?」

 

アズサ「地味に物凄い嫌がらせ!」

 

カービィ「ハエの好物ばら撒く気だ!」

 

ハルカラ「止めて!私の工場ですから~!」

 

ベルゼブブ「それが嫌なら、10数え終わるまでにとっとと姿を現せ!い~ち・・・10!」

 

アズサ「滅茶苦茶はしょったー!」

 

”カタカタカタカタ”

 

1脚の椅子がカタカタと動いた。

 

アズサ・ハルカラ「キャアアアーーーー!!」

 

ベルゼブブ「そこか!!!」

 

動いた椅子に飛び込んで、見えない何かを捕まえた。

 

ベルゼブブ「捕まえたぞ!!灯を点けよ!!」

 

カービィ「ライト!!」

 

ライトカービィが部屋を明るくした。

 

幽霊「ぐっ・・・」

 

ベルゼブブ「こら!大人しくせい!」

 

その幽霊の正体は、金髪の少女だった。

 

アズサ「ああ!!」

 

カービィ「女の子!?」

 

幽霊「離しやがれー!」

 

 

 

 

現れた幽霊と対話する。

 

アズサ「あなた・・・名前は?」

 

幽霊「私はロザリー。昔ここに建ってた家で自殺した娘の幽霊だ。フン!」

 

アズサ(ガラ悪!)

 

カービィ(グレてる!)

 

ハルカラ「あの・・・どうしてここにいらっしゃるんですか?」

 

ロザリー「どうしても何も私にはここしかねーんだ!」

 

カービィ「何か理由があるの?」

 

ロザリー「あぁ。何百年か前、私は貴族の所に嫁げるって聞かされてたんだ。町の中では可愛くてお淑やかって評判だったし、すっかり親を信じてた。けど・・・クソ親父もクソババァも全部騙してやがった!私は端金で売られそうになったんだ!」

 

カービィ「お金目当ての毒親・・・」

 

アズサ「そうだったの・・・可哀想に。」

 

ロザリー「まー過ぎた事さ!」

 

ハルカラ「あの・・・話は分かりましたが・・・本当にお淑やかだったんですか?」

 

ロザリー「幽霊になってから何百年も経つ内に・・・グレた。」

 

ハルカラ「あ・・・」

 

ベルゼブブ「ありえる話じゃな。年頃の娘が親に裏切られたら、それ位の変化はあるじゃろう。」

 

ロザリー「ここは私のシマなんだ!他所者は入ってくんじゃねぇよ!ってずっと守ってた・・・そこにアンタ等がやって来たって訳だよ・・・」

 

アズサ「ロザリー。それであなたはこれからどうしたいの?」

 

ロザリー「ああ・・・どうするって・・・」

 

ベルゼブブ「ああそれなら。」

 

右手にダークボールを生成した。

 

ベルゼブブ「妾が苦しまぬよう一瞬で消してやるぞ。」

 

ロザリー「ヒィィ!!」

 

アズサ「それは却下ー!!」

 

カービィ「中断中断!!」

 

ベルゼブブ「何でじゃ?妾なら跡形も残らぬよう綺麗に成仏させてやれるぞ?」

 

カービィ「物理的な成仏方法!!」

 

ロザリー「嫌だ・・・私まだ消えたくねぇ!」

 

アズサ「だよねぇ・・・じゃあさロザリー。こっちの世界に残ったら?」

 

ロザリー「本当か!?でも迷惑なんだろ?」

 

アズサ「ハルカラ。どう?」

 

ハルカラ「あの・・・消えなくても良いので、ここから移動出来ませんか?」

 

ロザリー「何度か動こうとしたんだ。でもこの建物から離れらんねぇ。」

 

アズサ「そっか。シャルシャが言ってたね。地縛霊は死んだ場所から動けないって。」

 

カービィ「地縛霊をここから解放する方法はないものか・・・」

 

ベルゼブブ「ならば良い方法があるぞ。」

 

カービィ「え?」

 

ベルゼブブ「魔族は霊魂の研究も進んでおる。最新の研究では幽霊が一旦生きた人間に取り憑けばその人間ごと他所へ移動出来ると言われておる。」

 

アズサ「取り憑く?」

 

ベルゼブブ「謂わば人間を容れ物にした引っ越しじゃな。取り憑くにはなるべく隙が多い人間が良い。意志薄弱で、すぐ他人に流されるような奴。」

 

カービィ「その人物なら・・・」

 

全員がハルカラに目を向ける。

 

ハルカラ「え?・・・え?・・・え?・・・」

 

 

 

 

実験開始。

 

ハルカラ「えーーーーーー!?」

 

ウィップカービィが鞭でハルカラを縛って動けなくした。

 

ハルカラ「嫌ですー!幽霊だけでも怖いのに体に入れるなんて以ての外ですー!」

 

ベルゼブブ「工場の為じゃろ。」

 

アズサ「ちょっとの我慢だから。」

 

カービィ「痛くないから。」

 

ハルカラ「お師匠様!先生!他人事だと思ってー!」

 

ロザリー「申し訳ねぇが、お邪魔するぜ!」

 

ハルカラ「いやー!トラウマになるー!」

 

そしてロザリーがハルカラに憑依した。

 

ロザリー「・・・よし!入ったぜ!」

 

カービィ「実験成功かな?」

 

鞭を解いて解放した。身体はハルカラだが、人格はロザリー。

 

ロザリー「久し振りの肉体って落ち着かねーな。何か・・・胸が重いな。」

 

アズサ(やっぱりそっちか!)

 

カービィ(プリン胸部・・・)

 

ベルゼブブ「で、そいつを何処へ運ぶのじゃ?」

 

アズサ「まぁこっちの都合で追い出してる訳だし・・・ロザリー。私の家に住む?」

 

ロザリー「良いのか!?迷惑じゃねーのか!?」

 

アズサ「生前死ぬ程不幸だったんでしょ?死んでから幸せになったって罰は当たらないよ。ウチにおいで。」

 

カービィ「過去の辛い記憶なんか忘れて、楽しい未来を描いて行こうよ!そうした方が君の為になるでしょ?」

 

ロザリー「・・・姐さんと兄貴と呼ばせてくれ!姐さんと兄貴の事私が死んでも守りますんで!」

 

アズサ「もう死んでるじゃん!」

 

カービィ「幽霊ジョーク!」

 

ベルゼブブ「フッ。本当に人誑し。いや幽霊誑しじゃのう。」

 

 

 

 

ハルカラに憑依したロザリーを連れて帰った。

 

ロザリー「ライカの姐さん!姐さんと兄貴の娘さん達!ロザリーと申します!宜しくお願いします!」

 

ライカ「中々違和感ありますね・・・」

 

ファルファ「宜しくねー!」

 

シャルシャ「初めて見る。興味深い。」

 

ベルゼブブ「ふぁ・・・では妾は疲れたので先に休ませて貰うぞ。」

 

カービィ「おやすみベルゼブブ。」

 

彼女は部屋へ就寝しに行った。

 

ロザリー「ではでは!私ことロザリーの本来の姿をお披露目しまーす!では!はっ!はっ!はっ!」

 

しかし、ハルカラからロザリーが出て来ない。

 

ロザリー「あれ・・・?」

 

 

 

 

非常事態になり、アズサがベルゼブブを呼びに走った。

 

アズサ「ベルゼブブブブブブブブブ!」

 

ベルゼブブ「ブが多い!」

 

 

 

 

カービィ「んぐぐぐぐぐ・・・!!」

 

ゴーストカービィが、ハルカラからロザリーを抜けようとしたが抜けられない。

 

カービィ「固いんだけど!?」

 

ロザリー「ダメだー!すっぽり箱に嵌ったみたいに抜けられねー!」

 

ベルゼブブ「余程相性が良かったんじゃのう。」

 

ライカ「あの・・・これって、ハルカラさんの体に不具合が出たりしないんでしょうか?」

 

ベルゼブブ「無論別の霊魂が丸1日も入ってると、肉体に負担が掛かるぞ。」

 

アズサ「負担って?」

 

ベルゼブブ「最悪死ぬ。」

 

カービィ「死ぬ!?」

 

アズサ「滅茶苦茶ヤバいじゃん!」

 

ロザリー「私世話になった人を殺すような真似はしたくねぇ!そんな恥知らずな事をする位なら・・・する位なら・・・」

 

 

 

 

家の屋根の上。

 

ロザリー「もっかい死んで詫びるしかねぇー!」

 

飛び降り自殺を図ろうとしたが、ヨーヨーカービィのヨーヨーで縛られて動けなくなった。

 

カービィ「駄目だよそれは!!今の状態じゃハルカラが死ぬだけだから!!」

 

 

 

 

リビングで作戦会議。

 

アズサ「と言う事なので、これからハルカラとロザリーの分離作戦を行います。何か良い方法がある人。」

 

ライカ「はい!」

 

アズサ「はいライカ!」

 

ライカ「先程ロザリーさんは箱に嵌ったと仰いました。我はクッキーが箱に嵌ってしまった場合まずは振ってみます。」

 

カービィ「じゃあやってみよう。」

 

 

 

 

外に出て実験開始。

 

ロザリー「ヒャアーーーーー!!!」

 

カービィ「ハアアァァァァ!トワッ!!」

 

スロウカービィがスイングして遠くへ投げた。

 

 

 

 

ライカ「もしくは後ろから叩きます。」

 

シャルシャ「はぁー・・・フンフンフンフン!」

 

片手張り手ラッシュでロザリーの背中を叩く。

 

ロザリー「痛っ!痛たたたたた!」

 

 

 

 

ライカ『もしくは箱を・・・壊します。」

 

アズサ「ストーップ!」

 

カービィ「壊すじゃなくて殺す方になってるよ!?」

 

 

 

 

家に戻って会議再開。

 

ファルファ「はいはーい。じゃあしゃっくり止める時みたいにびっくりさせるのは?」

 

アズサ「・・・ふむ。」

 

 

 

 

 

 

再び外に出て、ロザリーを目隠しにした。

 

ロザリー「ね、姐さん・・・ここは何処だい?風が強ぇのが気になるんだが・・・」

 

アズサ「ふふん。」

 

”パチン”

 

指を鳴らして目隠しを外した。

 

ロザリー「・・・え!?ここ何処ー!高ぇー!」

 

今彼女はレッドドラゴンに戻ったライカに乗っていた。

 

ライカ「幽霊でも高いのは駄目みたいですね。」

 

アズサ「どう?体から出られそう?」

 

ロザリー「だ・・・駄目です!ただ怖ぇっす!」

 

アズサ「そっか・・・じゃあしょうがない。第2段階に入るか。」

 

ロザリー「え?第2段階・・・?」

 

するとライカが半回転した。

 

ロザリー「え?いやああああーーーーーーーー!!!!!」

 

そのままロザリーが落ちて行く。

 

ロザリー「およーーーーーーーー!!!!」

 

カービィ「ハアアァァァァ!!!」

 

だがそこに、ロケットスターに乗ったカービィがロケットダッシュで落ちるロザリーを助けて飛んだ。

 

カービィ「ロザリー、大丈夫?」

 

ロザリー「うっ・・・ううっ・・・」

 

 

 

 

すぐにロザリーを降ろした。

 

アズサ「どう?出た?」

 

ハルカラ「色んなもんが出るかと思いましたよ・・・」

 

カービィ「どれもダメか・・・」

 

ベルゼブブ「こうなれば片っ端から試してみるしかあるまい。」

 

 

 

 

蜘蛛の魔物を呼び出したり、川流ししたり、教会の神父に依頼してハルカラからロザリーを解放して貰うが、逆にロザリーが成仏しそうになった。

 

 

 

 

時間は過ぎ、昼になってしまった。

 

アズサ「昼になってしまった。」

 

ロザリー「あ・・・あは・・・はは・・・」

 

カービィ「もうロザリーがボロボロだね。」

 

ベルゼブブ「そろそろ出さんと危ないぞ。ハルカラの体も限界かも知れぬ。」

 

ライカ「別の意味で限界のようにも見えますね・・・」

 

ベルゼブブ「せめて体の中からハルカラを呼び出せれば良いのじゃが・・・」

 

アズサ「そうだね・・・ねぇ。今ハルカラの中には霊魂が2つあるんだよね?その状態でロザリーだけ眠らせたらハルカラが出て来ないかな?」

 

ベルゼブブ「成る程。前で邪魔してる方を退かすと言う事じゃな。それはありかもじゃ。」

 

ライカ「でもどうやってロザリーさんを眠らせます?」

 

ロザリー「助けて・・・」

 

カービィ「眠らせるなら、これだね!」

 

グラスにワインを注いだ。

 

ロザリー「これ酒?」

 

カービィ「酒と言うかワインだね。ハルカラはよくこれで潰れるんだよ。」

 

ロザリー「酒なんか飲んだ事ねーんですが・・・」

 

カービィ「肉体はハルカラだから大丈夫かと思うよ。」

 

ライカ「何時もはすぐに寝てしまいますから。」

 

ロザリー「じゃあ行きやす!!」

 

グラスに入ったワインを一気に飲み干した。

 

ロザリー「ふ~。何ともな・・・」

 

だがすぐに酔って寝てしまった。

 

アズサ・ライカ・ベルゼブブ「すぐ落ちたー!」

 

カービィ「身体が覚えてるんだね。」

 

ハルカラ「あれ?どうしてお師匠様の家に?私の工場は?」

 

人格がハルカラに戻った。

 

アズサ・ライカ・ベルゼブブ「ハルカラだー!」

 

カービィ「やった成功した!!」

 

アズサ「よし!ここからロザリーを起こして覚醒させよう!そしたらハルカラの体から飛び出すかも!」

 

ベルゼブブ「ならば良い方法がある!妾に任せるのじゃ!」

 

カービィ「僕も行くよ!来てハルカラ!」

 

ハルカラ「え?」

 

 

 

 

浴室へハルカラを連れて来た。

 

ハルカラ「お風呂?先生・・・ベルゼブブさん・・・そんな大胆な~・・・」

 

ベルゼブブ「うむ。大胆に行くぞ。そーれー!」

 

浴槽に向かってハルカラを投げた。

 

カービィ「ウォーターダウン!!」

 

ウォーターカービィのウォーターダウンがハルカラが放り込まれた浴槽に入った。

 

ロザリー「冷てぇーーーー!!!」

 

ハルカラからロザリーが出て来た。

 

ベルゼブブ「よし!」

 

カービィ「やった!」

 

ライカ「出ました!」

 

アズサ「成功だー!」

 

ロザリー「おー・・・おっしゃー!出られたぞー!」

 

ハルカラ「つ・・・冷たいです~・・・」

 

 

 

 

 

 

改めて、ロザリーが自己紹介する。

 

ロザリー「ご迷惑をお掛けしました!今日からここで世話になる事になりましたロザリーです!仲良くしてやって下さい!」

 

皆が拍手で歓迎した。

 

ライカ「本当に幽霊なんですね。」

 

ファルファ「凄ーい!」

 

シャルシャ「興味深い。」

 

ハルカラ「何か他人の気がしませんよぉ〜。」

 

アズサ「冷たい水に入れれば覚醒するってよく気付くたね。」

 

ベルゼブブ「昨日お主に召喚された時の事を思い出したんじゃ。」

 

アズサ「あ・・・ああ・・・」

 

ライカ「でも、ハルカラさんの工場も無事に稼働出来そうで良かったですね。」

 

ハルカラ「ええ。幽霊の噂が消えるまでのんびり待ちますよ~。」

 

ロザリー「すみません私のせいで!ハルカラの姐さん!せめてお注ぎします!」

 

両手を翳すと、ワインが浮遊してグラスに注いだ。

 

ハルカラ「おお。」

 

ファルファ「わー!凄ーい!」

 

カービィ「ポルターガイスト!」

 

アズサ「そうだ!手っ取り早く噂を消す方法があるよ!」

 

カービィ「どうやって?」

 

 

 

 

 

 

ナスクーテの街。

 

ロザリー「ちゃーっす!ハルカラの姐さんの工場でお世話になっていますロザリーと申します!私幽霊なもんで。この力で皆さんのお役に立てればと思います!」

 

ポルターガイストの力で掃除用具やゴミ捨てをし、街の美化に全力を尽くした。

 

村人A「凄いじゃない!」

 

村人B「幽霊って、怖くないのも居るんだな!」

 

村人C「寧ろ可愛いぞ!」

 

ハルカラ「良かったですね~。街の皆さんも受け入れてくれそうです。」

 

アズサ「うん。」

 

カービィ「ポルターガイストで街を綺麗にする。良い方法だね。」

 

ロザリー「姐さん!兄貴!ありがとうございます!死んでから幸せになれる事ってあるんすね!あたし死んで良かったです!」

 

アズサ「その発言はどうかな・・・」

 

カービィ「冗談とは思えない台詞・・・」

 

村人D「ロザリーちゃん!ウチの窓も拭いてくれ!」

 

村人E「ウチのもお願い!」

 

ロザリー「お任せあれー!順番にお伺いしてやるぜ!」

 

アズサ(もうこうなったら世界一元気な幽霊目指しちゃって!)

 

こうして、幽霊ロザリーがウチの新しい家族となった。

 

『END』




         キャスト

      カービィ:赤崎千夏
       アズサ:悠木碧
       ライカ:本渡楓
     ファルファ:千本木彩花
     シャルシャ:田中美海
      ハルカラ:原田彩楓
     ベルゼブブ:沼倉愛美
      ロザリー:杉山里穂

        村人:川上彩
           高橋伸也
           坂田将吾
           中村桜



次回予告。

カービィ「ある日ベルゼブブより、魔族の国の式典への招待を受けた僕とアズサ。聞けばライカの故郷でドラゴン同士の抗争を抑えた事が魔王様から高く評価されたらしい。大変名誉な事、と家族で参加しようとするアズサだが一つ問題があった。それはロザリーだけドレスを着れない事。幽霊であるロザリーも家族の一員。皆と同じおめかしをさせてあげたいと願うアズサは、レベルMAXの力で着替え魔法を創作する事にしたのだけど・・・成功するかな?」

次回・リヴァイアサンが来た

カービィ「間違って全裸にしないでよね?」
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