カービィとスローライフファミリー   作:naogran

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ベルゼブブ「ぱんぱかぱーん!おめでとうなのじゃ!高原の魔女アズサ。そして高原の戦士カービィよ。この度お主等に魔族褒章が授与される事になったのじゃー!』

アズサ「ベルゼブブ。いきなり来て何?」

カービィ「魔族褒賞?」

ベルゼ「もっと嬉しそうにリアクションせんか。広く魔族に敬愛され、社会に希望を与える事に顕著な業績があった者だけに与えられる栄誉な賞じゃぞ?お主等は先日長きに渡るレッドドラゴンとブルードラゴンの抗争を止め、恒久的な平和状態を約束させたじゃろ?そのことが評価され平和部門で受賞となった。』

アズサ「結果的にそうなっただけなんだけど・・・」

ベルゼブブ「勿論受け取ってくれるじゃろ?」

アズサ「うーん・・・」

カービィ「そうだねぇ・・・」

ライカ「素晴らしい栄誉です!アズサ様!カービィ様!」

ロザリー「流石姐さん!兄貴!」

ファルファ「ママパパ凄ーい!」

シャルシャ「娘として鼻が高い。」

アズサ「そっか・・・じゃあありがたく戴くよ!」

カービィ「こうなった以上、受け取らないと意味がないからね。」

ベルゼブブ「授与式は3週間後じゃ。皆で出席するが良い。直前に迎えに来るからのう。」

アズサ「え?何処に行くの?」

ベルゼブブ「魔族領じゃ。授与式は魔族領で行われるのじゃ。」

全員「魔族領!?」

ベルゼブブ「そう身構えんでよい。魔族の者はほとんどが紳士淑女じゃ。昔のように人間界を滅ぼそうとする者はもうおらん。最低限の礼儀さえ守っておればな。」

アズサ「最低限の・・・」

ライカ「礼儀・・・」

カービィ「彼女は分かってるのか・・・」

皆が朝食に夢中なハルカラに視線を向ける。

ハルカラ「ん?何です?」

カービィ「不安だなぁ・・・」


第6話「リヴァイアサンが来た」

ハルカラ「うう・・・魔族の式典なんて嫌な予感しかしないんですけど・・・私その日だけお腹が痛くなっても良いですか~?」

 

ファルファ「ハルカラのお姉さん仮病使うのー?」

 

ハルカラ「いやいや・・・偶然。たまたま。その日お腹が痛くなりそうだなーと思ってるだけで・・・」

 

シャルシャ「諦めた方がいい。栄誉ある授与式に欠席なんて魔族の面目を潰しかねない。」

 

ハルカラ「わっかりましたー!私キャラールの尖塔から飛び降りるつもりで出席する事にしますー!」

 

カービィ「投身自殺じゃん。」

 

アズサ(清水の舞台から飛び降りる的な言葉、この世界にもあるんだ。)

 

ライカ「アズサ様。式典用の服はどうしましょうか?」

 

アズサ「この間の結婚式で着たので良いんじゃない?」

 

カービィ「そうだね。僕は前と同じくマジックで出席するよ。」

 

ロザリー「あの~・・・姐さん。兄貴。そんな大層な式典に幽霊の私なんかが同席しても良いんでしょうかね?」

 

アズサ「え?良いに決まってるじゃない!ロザリーももう私の家族なんだよ!」

 

カービィ「出席しちゃいなYO!」

 

ロザリー「あ・・・姐さん兄貴感謝っす!」

 

アズサ「そう言えば、ロザリーはドレスいるよね。村に行って仕立てて来ようか?」

 

ロザリー「いやいや。私幽霊なんで。そもそも着替え方も不明ですね。」

 

カービィ「そっか。幽霊だから仕立てるのは不可能か。」

 

ロザリー「はい。そもそも触れないので。」

 

ライカ「意外な問題が浮上しましたね・・・」

 

アズサ「幽霊用の服を売ってる店とかあるのかな?」

 

ハルカラ「そんな商売成立しませんよー。幽霊はお金持ってないじゃないですかー。」

 

アズサ「経営者的見解ー。」

 

シャルシャ「幽霊専門の学者なら、最近知り合った人が居る。」

 

 

 

 

 

 

森に住んでいる幽霊学者に会いに行った。

 

幽霊学者「よいですかな。そもそも幽霊とは霊魂がこの世に留まり現世に近い姿を有しているもの。服に見えても、それは霊魂の一部なのです。霊魂を着替える事など出来ません。」

 

シャルシャ「成る程・・・」

 

アズサ(シャルシャ、こんな知り合い居たんだ。)

 

カービィ(顔が広いんだね。意外に。)

 

 

 

 

 

 

フラタ村・噴水広場。

 

ライカ「その服は、ロザリーさんの生前の記憶と言う訳ですね。」

 

ロザリー「確かに・・・この服はよく着ていた気がします。」

 

シャルシャ「他の服のイメージが強ければ、その服になってたかも知れない。」

 

アズサ「今更どうこう出来るものじゃないし・・・うーん。」

 

ロザリー「姐さん・・・もう結構ですよ。無理な物は無理です。私はこのままの格好で十分ですんで・・・」

 

アズサ「ロザリー。あなた自分が我慢すればそれで良いと思ってるよね?でも我慢が良い事とは限らないんだよ。」

 

カービィ(説得力ある言葉。)

 

アズサ「それにロザリーだって、皆と一緒にドレス着て式典に出たいよね?」

 

ロザリー「あ・・・もし可能なら・・・着てみたいっす!」

 

アズサ「でしょ!じゃあ諦めないで方法を探そ!」

 

ロザリー「けどどうやって・・・そんな魔法みたいな事・・・」

 

カービィ「魔法・・・あ!」

 

アズサ「魔法!」

 

 

 

 

 

 

家に戻り、カービィと一緒に部屋へ戻った。

 

アズサ(そうだ。私には魔法創作のスキルがあるんだ。幽霊の服を変える魔法なんてないけど、ないなら作れば良い。チート魔女の本領発揮だ!)

 

カービィ(チート戦士も加わるよ!)

 

 

 

 

 

 

翌朝。ロザリーの為のドレスを用意した。

 

ロザリー「あの・・・姐さん。兄貴。実物のドレスを見せられても着れませんよ?」

 

アズサ「ロザリー。まずはこのドレスを徹底的に見て頭に叩き込んで。その後にこのドレスを着てパーティー会場に居る自分をイメージしてみて?」

 

ロザリー「姐さん・・・信じる者は救われる的な神秘思想に走ったって事は・・・」

 

アズサ「幽霊にオカルト扱いされるの納得いかないんだけど。そうじゃなくて!大丈夫!私を信じて!」

 

ロザリー「姐さん・・・分かりやした!!姐さんの熱い情熱に私も報いてみせます!」

 

 

 

 

その日から、ロザリーのドレス着用の訓練が行われた。ロザリーはドレスを着た自分をイメージし続け、アズサは魔法陣を描き、カービィがゴーストカービィに変身してロザリーに着せるイメージを膨らませる。

 

 

 

 

実行当日。外でペイントカービィが魔法陣を描いた。

 

カービィ「準備OK!」

 

アズサ「よし。行くよ!」

 

ロザリー「はい姐さん!兄貴!お願いします!」

 

カービィ「コピー能力!ゴースト!」

 

ゴーストカービィに変身し、ドレスの上に浮遊する。

 

アズサ「決まって魔法!変わってロザリー!」

 

するとドレスが光り、それをゴーストカービィが掴んだ。

 

カービィ「ロザリーにドレスを与えよーーーー!!」

 

そのままロザリーにドレスを被せると、ロザリーが光った。

 

 

 

 

結果は・・・

 

アズサ「・・・ん?わぁ!」

 

実験は成功した。ロザリーが無事にドレスを着れた。

 

ロザリー「姐さん・・・兄貴・・・これで・・・舞踏会があっても問題ねーぜ!」

 

アズサ「良かったー!成功だー!」

 

カービィ「ふぅ。上手く行ったね!」

 

ファルファ「ロザリーさん綺麗!」

 

シャルシャ「お姫様みたい!」

 

ハルカラ「口調以外は。」

 

ロザリー「アズサ姐さーん!あっ!」

 

飛び込んだが、幽霊である為透けてしまった。

 

ロザリー「カービィの兄貴ー!」

 

カービィ「おぉっと!!」

 

ゴーストカービィに飛び込み、無事に抱き着いた。

 

ロザリー「ありがとうございます!一体どんな魔法を?」

 

アズサ「霊体を傷付けないように気を付けながら、ロザリーのイメージを強化した感じかな。」

 

カービィ「そのイメージを僕が手助けした感じかな?」

 

ロザリー「私のイメージ・・・姐さん。兄貴。もう少し微調整出来ます?」

 

アズサ「お?何か足したいの?」

 

ロザリー「はい!背中に「ロザリー参上!」ってお願いします!」

 

アズサ「うん。却下。」

 

カービィ「アーティストでも無理だよ。」

 

 

 

 

 

 

そして、出発当日。巨大なクジラが浮遊していた。

 

アズサ「何だあれ・・・?」

 

ライカ「魔族・・・でしょうか?何処となく、我々ドラゴン族と似ている気が・・・」

 

ハルカラ「ヒィィ!魔族から嫌われたりしませんように!しませんように・・・しませんように!」

 

ベルゼブブ「待たせたのー。お迎えに上がったのじゃー。」

 

いよいよ魔族の土地へ向かう時が来た。

 

 

 

 

 

 

巨大なクジラに乗って魔族領へ向かう。

 

アズサ「リヴァアサン?」

 

ベルゼブブ「うむ。空を飛ぶ大型の魔族じゃ。魔族領まで彼奴が皆を運んで行くぞ。」

 

ハルカラ「背中に大きな建物が・・・」

 

ロザリー「夢でも見てるんですかね・・・」

 

ファルファ「凄ーい!」

 

アズサ「豪華客船みたい!」

 

ベルゼブブ「当たらずとも遠からずじゃ。中を案内するぞ。」

 

 

 

 

リヴァイアサンの背中の建物の部屋。

 

ベルゼブブ「ここが貴賓室じゃ。」

 

カービィ「おー!立派な部屋!」

 

 

 

 

次は大浴場。

 

ベルゼブブ「ここが大浴場じゃ。」

 

カービィは男湯を見回ってる。

 

ベルゼブブ「因みにこの湯は・・・むっ!お主勤務時間中に何をしておる!」

 

???「ぎくっ!」

 

女湯に誰かが入ってる。

 

???「すいません上司!」

 

1人の女性だった。

 

ファルファ「誰?」

 

ヴァーニア「皆様お初にお目に掛かります!リヴァイアサンのヴァーニアです!」

 

ベルゼブブ「ちゃんと着替えて挨拶せい!」

 

ヴァーニア「すいませーん上司!」

 

ベルゼブブ「では湯の説明じゃが。この大浴場は魔泉でのう。」

 

アズサ「魔泉?魔族の温泉?」

 

ベルゼブブ「うむ。入ると肌がぬるぬるして大変美容に良いのじゃが、何時間も入っていると溶けてしまうから気を付けるのじゃぞ。」

 

アズサ「怖っ!駄目じゃん!」

 

ベルゼブブ「ははは。何時間もじゃ。そんな長時間入る奴はおらんじゃろー。」

 

ライカ「ハルカラさん。決して一人で入らないで下さいね。」

 

ハルカラ「私全然信用されてませんね・・・」

 

 

 

 

男湯では。

 

カービィ「フムフム。長時間入浴すると溶けるのかぁ・・・」

 

看板にそう書かれている。

 

カービィ「物理的なスライムカービィになっちゃいそう・・・」

 

 

 

 

アズサ達が大浴場から出ると、着替えたヴァーニアが出迎えた。

 

ヴァーニア「お待たせしました!」

 

アズサ「ねぇ。リヴァイアサンって・・・」

 

ヴァーニア「はい。今皆様が乗られているのは姉のファートラです。飛行と人の姿での接客を交代で行ってます。」

 

ベルゼブブ「ヴァーニアはお主達の料理も担当しておる。」

 

ヴァーニア「本日は鳥を中心とした料理をご用意しております。野菜も厳選した一級品ですのでご期待ください!」

 

ファルファ「わー!楽しみー!」

 

男湯からカービィが戻って来た。

 

カービィ「ポヨ?案内人さん?」

 

ヴァーニア「あなたがカービィさんですね?初めまして。リヴァイアサンのヴァーニアです。」

 

カービィ「リヴァイアサン?え?今僕達が乗ってるのは・・・」

 

ヴァーニア「姉のファートラです。飛行と人の姿での接客を交代で行っているんです。」

 

カービィ「そうなんだぁ。」

 

ヴァーニア「本日は鳥を中心とした料理をご用意しております。野菜も厳選した一級品ですのでご期待ください!」

 

カービィ「何それ美味しそう!お腹空かせて待ってます!」

 

ベルゼブブ「所でヴァーニア。お主は後で反省文を提出するように。」

 

ヴァーニア「そんな~!大目に見て下さいよ~!」

 

ベルゼブブ「フン。駄目じゃ。しっかり書け。」

 

ヴァーニア「うう~・・・」

 

カービィ「滅茶苦茶厳しい上司・・・」

 

 

 

 

 

 

時間が経ち、夕方になった。

 

アズサ「わ~!絶景~!」

 

ファルファ「建物があんなに小ちゃい!」

 

シャルシャ「これは広大無辺。」

 

ベルゼブブ「案内は大体以上じゃな。何かあったらヴァーニアに言い付けてくれ。」

 

アズサ「ありがとね。でも言いのかなこんな歓待を受けちゃって。」

 

カービィ「何か申し訳ない感じがするよ。」

 

ベルゼブブ『何を言う。それだけお主等の功績が凄いと言う事じゃ。長年のドラゴンの抗争を止める、それは歴史に名を残す事じゃ。アズサ。そしてカービィよ。お主等はもっと偉そうにして良いのじゃぞ?」

 

アズサ「あはは・・・まぁ精々式典で恥をかかないように努力するよ。」

 

カービィ「面倒事は避けたいし。」

 

ベルゼブブ「欲がないのう。」

 

カービィ「欲が多過ぎると自我を失うからね。」

 

 

 

 

 

 

夕食の時間。

 

ヴァーニア「皆さん。お待たせしましたー。20種類の野菜を使ったサラダです。」

 

アズサ「これは・・・!最初から豪華だね!」

 

カービィ「美味しい。あんまり食べた事ない味だけど美味しい!」

 

ヴァーニア「豆をすり潰したポタージュです。コカトリスの卵のレタス包みです。ロック鳥のオムレツです。

 

アズサ「ふわとろ~!」

 

カービィ「美味しい〜!」

 

アズサ「これは!人生で食べた卵料理の中で一番美味しいかも!」

 

ライカ「これほどのオムレツがあるとは・・・我もまだまだ精進せねば!」

 

ベルゼブブ「味の差は致し方ない。1000倍ほどの値のする素材じゃからのう。」

 

ライカ「1000・・・倍!」

 

カービィ「流石魔族・・・」

 

ベルゼブブ「寧ろこの食材で不味いものを作ったら、ヴァーニアはまた反省文じゃ。」

 

ヴァーニア「うう・・・ベルゼブブ様の下だとなまけられませ~ん・・・」

 

ベルゼブブ「勤務中に風呂入ってた奴が言う言葉か!」

 

アズサ「ヴァーニア!本当美味しかったよ!」

 

カービィ「また美味しいの期待してるよ!」

 

 

 

 

 

 

大浴場・男湯。

 

カービィ「ペポ〜・・・良い温泉だねぇ〜・・・疲れが一気に取れちゃう〜。」

 

 

 

 

大浴場・女湯。

 

アズサ「は~。料理も美味しかったし良いお湯だし~。魔族の土地に行くって身構えてたけどいらない心配だったかな~。」

 

ハルカラ「私もそんな気がしてきました~。このまま何も起こらず良い旅行で終わる気がします~。」

 

アズサ「止めてよ~。ハルカラが言うとまた何かのフラグみたいじゃない〜。」

 

ハルカラ「そんな事ないですってば~。」

 

女性陣「あはははは。あはは。」

 

 

 

 

男湯。

 

カービィ「ウゥッ!?」

 

突然カービィに寒気が走った。

 

カービィ「あれ?何かフラグが起こりそうな予感・・・」

 

 

 

 

 

 

夜。皆が就寝してる中、ロザリーは夜景を眺めていた。

 

ロザリー「何もねぇ荒野を飛んでる・・・魔族領はまだ先か。星が近ぇ・・・こんなに高くまで上ってもまだ天国じゃねぇんだな・・・」

 

ハルカラ「あれ?」

 

寝ていたハルカラがバルコニーに出て来た。

 

ロザリー「ハルカラの姉貴!」

 

ハルカラ「ふぁ~・・・目が覚めたんでお風呂に行こうと思ったんですが。」

 

ロザリー「全然方向が違いますぜ。」

 

ハルカラ「寝ぼけて間違えちゃいました。ロザリーさんは何を?」

 

ロザリー「景色でも見ようかと。」

 

ハルカラ「何も見えないですね~。」

 

ロザリー「それでも私にとっては新鮮です。あのまま地獄へだったら、こんな景色も見れませんでしたから!」

 

ハルカラ「成る程~。」

 

ロザリー「これもハルカラの姉貴があそこを工場にしてくれたお陰です!姐さんや兄貴やハルカラの姉貴には感謝してもしきれねぇ!このご恩は何時か必ず!」

 

ハルカラ「そう言うのは止めましょうよ~。恩とかはなしです。私達はもう家族なんですから~。ってお師匠様もきっと同じ事を言うと思いますよ。ふぁ~・・・じゃあお風呂行って来ますね~。」

 

ロザリー「・・・私もお風呂入ったみたいにあったかい気持ちになりましたよ。姉貴。」

 

 

 

 

 

 

翌朝。

 

アズサ「ふぁ・・・」

 

ファルファ「おはようママー!。」

 

アズサ「おはよう。2人共早いねー。」

 

カービィ「ふぁ〜〜〜・・・」

 

スリープカービィが目覚めた。

 

カービィ「良く寝たぁ〜〜。」

 

アズサ「あれ?そう言えばハルカラは?」

 

シャルシャ「起きたら居なかった。」

 

カービィ「誰かハルカラが何処行ったか知らない?」

 

ロザリー「ハルカラの姉貴なら、夜中にお風呂に行くって出て行きましたが・・・まさか!」

 

アズサ「夜中に・・・」

 

ライカ「お風呂・・・」

 

大浴場でハルカラが溶けてるかも知れない。

 

アズサ「ハルカラー!!」

 

ライカ「だからあれほどー!!」

 

カービィ「ん?何かある。」

 

ベッドの下で蠢く何かを引っ張った。

 

カービィ「ハルカラ!?」

 

アズサ・ライカ「え!?」

 

ハルカラ「おはようございます・・・寝ぼけてベッドの下に落ちちゃいました~・・・」

 

カービィ「紛らわしいよおい!!」

 

ベルゼブブ「皆起きとるか?そろそろ魔族領に入るぞ。」

 

アズサ「良かったよー!」

 

ベルゼブブ「何があったんだ?」

 

カービィ「察して。」

 

 

 

 

 

 

外を見る。

 

ベルゼブブ「見えるか?あの奥にある巨大な城塞都市が王都ヴァンゼルドじゃ。」

 

立派な王都が見えた。

 

カービィ「おぉー!立派な街!」

 

ベルゼブブ「お主等にはまず王宮で魔王様に会って貰う。」

 

アズサ・カービィ「は?」

 

ベルゼブブ「その後は・・・そうじゃのう。式典は明日じゃから王都を案内でもしようかのう。」

 

アズサ「あの。ベルゼブブさん。今何と?」

 

カービィ「聞き間違いかも知れないけど・・・」

 

ベルゼブブ「王都を案内しようかと。」

 

アズサ「その前・・・」

 

ベルゼブブ『え?ああ。魔王様か?」

 

アズサ・カービィ・ライカ・ハルカラ「ええー!魔王ー!?」

 

 

 

 

 

 

城塞都市・ヴァンゼルドの城下町に降り、馬車に乗って城を目指す。

 

カービィ「へぇ〜。流石魔族領。魔族が沢山居るね。」

 

ベルゼブブ「うむ。魔族と言っても色んな種族がおってのう。人間と変わらぬ者。獣に近い者。その容姿は様々じゃ。」

 

カービィ「結構個性あるね。ん?」

 

ガクガクと震えるアズサとライカを見た。

 

カービィ「不安が高まってるね・・・僕もだけど。」

 

 

 

 

ヴァンゼルド城前。

 

ベルゼブブ「ここからは歩いていく。荷物はよいぞ。後でヴァーニアに運ばせるからのう。」

 

アズサ「あのーベルゼブブー。どうしても魔王様に会わないといけないの?」

 

ベルゼブブ「ん?当たり前じゃろ。魔族褒章は国家元首が授与するものじゃ。式典でいきなり会うより事前に挨拶しておいた方が良いじゃろ?」

 

ライカ「良いですねハルカラさん・・・くれぐれも粗相のないように。」

 

ハルカラ「分かっていますー・・・粗相があったらきっと殺されます・・・皮をはがされた後に火の中に投げ入れられます~・・・」

 

ベルゼブブ「そんなことはなさらんわ!お主魔王様を侮辱すると火の中に投げ入れるぞ!」

 

ハルカラ「ひー!どっちにしてもー!」

 

 

 

 

ヴァンゼルド城内。

 

ファルファ「迷路みたーい!」

 

ベルゼブブ「敵が攻めて来た時迷わせて殲滅する為じゃ。昔の名残じゃのう。」

 

カービィ「頭を使って戦ってたんだ。」

 

アズサ「魔族っぽいなー。」

 

ハルカラ「あのーすいません。今日の所は仮病を使って良いでしょうか?いえ。本当にお腹が痛くなって来たした・・・」

 

ベルゼブブ「歩いたせいじゃろ。ほれ。もうすぐそこじゃ。」

 

玉座の間の扉前に到着。

 

ベルゼブブ「この扉の向こうが魔王の間じゃ。」

 

ロザリー「でけぇ・・・」

 

アズサ「皆!礼儀正しくね?」

 

カービィ「分かってるよ!」

 

ベルゼブブ「心配せんでよい。魔王様はフレンドリーな方じゃ。何時も通りの態度で問題ない。」

 

ハルカラ「ですがベルゼブブさん・・・私幾ら気を付けてもやらかしてしまう事がありますので・・・」

 

ベルゼブブ「そんなお主すら許す心の広い方と言う事じゃ。通せ。」

 

見張り魔族「はっ!」

 

玉座の間の扉が開いた。

 

 

 

 

玉座の間に入ると。

 

???「こんにちはー。ようこそヴァンゼルド城へ!」

 

アズサ「えっと・・・こんにちは。」

 

カービィ「は、初めまして・・・」

 

1人の少女が出迎えてくれた。

 

少女「あなた達が高原の魔女アズサさんと、高原の戦士カービィさんですね?」

 

アズサ「はい。」

 

カービィ「そうですけど。」

 

少女「本物だー!握手して下さい。」

 

アズサ「はい。」

 

カービィ「どうぞ。」

 

握手してあげた。

 

少女「わー!」

 

ハルカラ「お師匠様。先生。こんな所で立ち話して。魔王様をお待たせしたら印象悪くなりますよー。」

 

少女「あなたがハルカラさんですね!栄養酒美味しく頂いてますよ。握手して下さい!」

 

ハルカラ「痛たたた!痛いです!握力強過ぎますー!」

 

少女「ああごめんなさい。はい回復魔法。」

 

ヒールで回復してあげた。

 

ハルカラ「あ。どうも。あのー悪いんですけど、ちょっとあっち行ってて貰えますか?これから魔王様に挨拶しないといけないんで。」

 

カービィ「ッ!?」

 

突然カービィが、少女から溢れ出る気配を感じ取った。

 

カービィ(まさか・・・この子・・・)

 

ハルカラ「「遅い!そのエルフの首を刎ねよー!」とか言われたら大変ですから。」

 

少女「えー。そんな酷い事言いませんよー?」

 

ハルカラ「いやいや分からないですよ?フレンドリーとは言っても私達とは価値観が違うかも知れませんからね。飽く迄礼儀正しく無難にキャラを偽って対応しますー。上手く騙せると良いんですが・・・」

 

少女「騙しちゃうんですかー?」

 

ハルカラ「勿論!悪意はないですよ。でも人間関係ってそう言うの大事ですからー。」

 

カービィ「ハルカラストーーーップ!!!」

 

ウィップカービィが鞭でハルカラの口を塞いだ。

 

ハルカラ「んんんーーー!!・・・プハァー!何するんですか先生!!」

 

カービィ「ハルカラ!!玉座見て玉座!!」

 

ハルカラ「え?あれ・・・?誰も居ませんね・・・」

 

カービィ「ベルゼブブ・・・嫌な予感しかしないけど・・・僕達に会いたがってる魔王様って・・・」

 

ベルゼブブ「あぁ。今お主等の目の前にいらっしゃるではないか。」

 

見張り魔族が腰を下げてる。

 

少女「魔王のプロヴァト・ペコラ・アリエースです。」

 

この少女こそ。ヴァンゼルド城の魔王・ペコラである。

 

ペコラ「高い所からの挨拶はあまり好きじゃないので、降りてお待ちしておりました。」

 

アズサ「デスヨネー・・・」

 

カービィ「ハルカラ・・・君は本当に・・・・!!!!」

 

ハルカラ「申し訳・・・ありませんでしたー!騙すとか偽るとか・・・全て言葉の綾で~!」

 

全てを理解したハルカラが見事な土下座をした。

 

ファルファ「大丈夫ハルカラのお姉さん?仮病使うって言ってたのに本当にお腹痛くなっちゃったの?」

 

シャルシャ「病は気から。仮病を意識しすぎて本当に腹痛が発生した可能性もある。」

 

カービィ「2人共それ言っちゃダメだよ!!!」

 

ファルファ「あ、ごめんなさい。」

 

シャルシャ「ごめんなさい。」

 

ペコラ「えー?そんな事まで考えてたんですかー?」

 

ハルカラ「いえ・・・飽く迄粗相をするのが心配だっただけです・・・プロット・パコナ・エリアス様~・・・」

 

ベルゼブブ「プロヴァト・ペコラ・アリエース様じゃ・・・」

 

カービィ「名前間違えてんじゃん!!」

 

ライカ「アズサ様!カービィ様!こまめに失礼な事を積み重ねて言ってますけど!」

 

アズサ「うん・・・分かってる~・・・」

 

カービィ「もうこれ以上止めて〜・・・」

 

土下座してるハルカラに、ペコラが手を置いた。

 

ペコラ「頭を下げる必要はありませんよ。あなたは私の家臣ではないのですから。私の目の黒い内は皆さんに危害を加える事などありませんから。」

 

ハルカラ「!」

 

全員「ホッ・・・」

 

ハルカラ「魔王様・・・」

 

ペコラ「どうか頭を上げて下さい。ハルカラさん。」

 

ハルカラ「はい!了解致しました!」

 

 

 

 

 

 

”ゴチンッ!!!!!”

 

 

 

 

 

 

勢い余って頭を上げた瞬間、ハルカラの頭がペコラの顎に直撃してしまい、ペコラが倒れてしまった。

 

カービィ「・・・・・・・!!!!!」

 

状況を知ったハルカラが白くなり、周囲の皆が固まった。

 

全員「ああああーーーーーーー!!!!!!!」

 

ベルゼブブ「魔王様!!しっかりして下され!!」

 

だがペコラは気絶中。

 

ロザリー「霊魂が飛び出しちまってる!やべー!」

 

ハルカラの魂が飛び立とうとしてる。

 

ライカ「ハルカラさん・・・あなたと言う人は・・・」

 

カービィ「ファイターのギガショットぶち込みたいよ・・・」

 

シャルシャ「魔族の法律には詳しくないけれど、人間の法では王族を害した者は処刑されるのが一般的。」

 

アズサ「あの・・・ベルゼブブ・・・」

 

ベルゼブブ「こんな事ならm仮病を聞き入れておくべきじゃった・・・ハルカラは・・・処刑されるぞ・・・」

 

 

 

 

ハルカラは投獄され、カービィ達は部屋へ幽閉された。果たして、ハルカラを救う方法は見付かるのか。

 

『END』




         キャスト

      カービィ:赤崎千夏
       アズサ:悠木碧
       ライカ:本渡楓
     ファルファ:千本木彩花
     シャルシャ:田中美海
      ハルカラ:原田彩楓
     ベルゼブブ:沼倉愛美
      ロザリー:杉山里穂
       ペコラ:田村ゆかり
     ヴァーニア:小澤亜李

      幽霊学者:上別府仁資
        魔族:深澤純



次回予告

カービィ「得意の“やらかし癖”で魔王ペコラを倒してしまい、ハルカラが地下牢に閉じ込められてしまった!刻一刻と迫る彼女の処刑を何としても避けたい僕達は、家族の助けを借りて薬を作り、ベルゼブブの手引きを受け救護室へ向かう。途中に立ち塞がる魔族幹部を誤魔化し、退け、やがて遂に魔王ペコラの眠るベッドへ到達する。だけど・・・」

次回・魔王を倒しちゃった。

カービィ「ええちょっと!?ネタバレ早くない!?」
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