カービィとスローライフファミリー   作:naogran

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ある朝。アズサが朝食を作っていると。

シャルシャ「母さん!大変!」

キッチンにシャルシャが慌ててやって来た。

アズサ「シャルシャどうしたの?」

シャルシャ「姉さんが・・・姉さんが!」

アズサ「え!?」




急いでファルファの様子を見に行く。

アズサ「ファルファ!」

カービィ「あ!アズサ!」

アズサ「カービィ!ん?」

カービィの頭に乗ってるスライムに目を向けた。

アズサ「何でこんな所にスライムが居るの?倒さないと・・・」

シャルシャ「母さん!ダメ!!」

スライムを倒そうとしたら、シャルシャに止められた。

アズサ「何で?スライムだよ?ってかカービィ、何でそのスライム持ってるの?」

カービィ「アズサ!このスライム、ファルファなんだよ!」

アズサ「ファルファ!?」

持ってるスライムの正体がファルファだと言った。




2人の部屋で事情を聞いた。

アズサ「よく意味が分からないんだけど・・・」

シャルシャ「朝起きたら姉さんがスライムの姿になってた。」

カービィ「僕も最初信じられなかったけど、シャルシャの言葉で確信したんだよ。それに、僕達が見てる普通のスライムより全然違うんだ。」

アズサ「まさか。」

シャルシャ「部屋の窓は閉まっていて外から侵入した可能性もない。つまり、このスライムは姉さんとしか考えられない。」

アズサ「あなた・・・本当にファルファなの?」

するとそのスライムがテーブルから降り、アズサの足をスリスリした。

アズサ「やっぱりファルファなんだ!!」

スライムの姿になってしまったファルファ。その理由とは一体・・・


第9話「娘がスライムから戻れなくなった」

皆を集めて、スライムになってしまったファルファを見せた。

 

ロザリー「これが?」

 

ライカ「ファルファちゃん?」

 

ハルカラ「ですか?」

 

フラットルテ「のだ?」

 

アズサ「私も信じたくないよ・・・誰か元に戻す方法知らない?」

 

皆が考え込んでる。

 

アズサ「やっぱり分かんないか。」

 

ハルカラ「ファルファちゃんはスライムの精霊ですよね?実はスライムになれる技を持っていたとか?」

 

シャルシャ「聞いた事ない・・・」

 

ロザリー「あのー。姐さんと兄貴の魔法でどうにか出来ないんですかね?」

 

アズサ「ここまで特殊なケースだと自作するのは難しいかなー。」

 

カービィ「ん〜・・・ちょっと試してみよう。」

 

 

 

 

外に出て、ファルファを人間の姿に戻してみる。

 

カービィ「コピー能力!マジック!」

 

マジックカービィに変身し、成人男性サイズの箱を出してファルファを入れた。

 

カービィ「これで元に戻れるかも。3・・・2・・・1!!」

 

箱を開けた。だが、ファルファはスライムのままになってた。

 

カービィ「ダメかぁ・・・」

 

アズサ「カービィの能力でもダメかぁ・・・」

 

フラットルテ「モンスターの事なら、魔族に聞いてみるのが一番なのだ!」

 

アズサ「魔族!」

 

カービィ「早速呼び出してみよう!アーティスト!」

 

アーティストカービィで、地面にベルゼブブを呼び出す魔方陣を描いた。

 

アズサ「ーーーーーー!」

 

無事に呼び出した。浴室に。

 

 

 

 

浴室。

 

アズサ「ベルゼブブ!ファルファがスライムになっちゃったの!」

 

ベルゼブブ「お主・・・そんな面白くない冗談の為にこんな目に遭わせたのか!?」

 

カービィ「冗談だと思った?本当だよ?」

 

頭の上に乗ったスライム姿のファルファを見せた。

 

ベルゼブブ「がーん!ああ・・・ファルファよ・・・こんな変わり果てた姿に・・・」

 

アズサ「朝起きたらいきなりこうなってたの。何か元に戻せる方法知らない?」

 

ベルゼブブ「ふむ。パンはパン屋と言うしのう。スライムの事はスライムに聞くとしよう。」

 

アズサ「スライムに!?」

 

ベルゼブブ「ヴァンゼルド城には、賢いスライムと言う特別なスライムが居るらしくての。そやつに聞けば答えてくれよう。」

 

アズサ「流石魔族の首都。因みにその賢いスライムの名前は?」

 

ベルゼブブ「だから賢いスライムじゃ。」

 

カービィ「名前そのまんま?」

 

ベルゼブブ「そうじゃ。」

 

アズサ「何か・・・あんまり頭が良い気がしないけど。じゃあ、ヴァンゼルド城にちょっと行って来るよ!」

 

シャルシャ「母さん!父さん!シャルシャも行って良い?」

 

カービィ「勿論だよ。お姉ちゃんが心配だよね。」

 

ベルゼブブ「そんなに深刻になるでない。妾とアズサとカービィが何とかするのじゃ。」

 

シャルシャ「うん!」

 

 

 

 

早速レッドドラゴンのライカとジェットスターでヴァンゼルド城へ向かった。

 

 

 

 

 

 

ヴァンゼルド城・地下通路。

 

ベルゼブブ「賢いスライムは静かな環境を求めて城でも最下層の部屋に居る。」

 

アズサ「こんなに複雑な道よく迷子にならないねー。」

 

ベルゼブブ「ん?こんな道あったかのう?」

 

カービィ「迷ってたんかーい!」

 

ベルゼブブ「ふっふっふ。こんな事もあろうかと、パンくずを落としながら進んできたのじゃ・・・」

 

だがそのパンくずはファルファの腹の中に。

 

シャルシャ「姉さん。落ちてるもの食べたら駄目。」

 

カービィ「あ〜、ダメだこりゃ。」

 

 

 

 

 

 

適当に進むと地上に戻ってしまった。

 

アズサ「って、何で地上に戻ったのー!?」

 

ベルゼブブ「あーもう!ややこしい城じゃのー!」

 

アズサ「いやあなたの勤務先でしょ。」

 

カービィ「魔王なら城を把握してよね。」

 

 

 

 

ペコラ「あらあら。またお姉様にお会い出来るだなんて私感激ですー!」

 

 

 

 

カービィ「ペコラ!」

 

ペコラ「ほっぺに挨拶のキスと撫で撫でして下さーい!」

 

アズサ「そんなのやる訳ないでしょ・・・」

 

ペコラ「賢いスライムをお探しなのですよね?行き方を知りたくはないのですか?」

 

アズサ「ちゃんと・・・教えてくれるんだよね?」

 

ペコラ「勿論ですー。」

 

アズサ「・・・ちゅ!」

 

カービィ「撫で撫で。」

 

ペコラ「わー!お姉様のキス!お兄様の撫で撫で!素晴らしい体験ですわ。私うっとりして死にそうですー!」

 

カービィ「いや死んじゃダメでしょ。」

 

アズサ「良いから!賢いスライムは何処に居るか早く教えて!」

 

ペコラ「そこの物置小屋を探して下さい。」

 

 

 

 

近くにある物置小屋。

 

アズサ「ただの物置にしか見えないけど・・・」

 

カービィ「何処かに隠れてるのかな・・・ん?」

 

床が少し抜けてる。

 

カービィ「ベルゼブブ。床が。」

 

ベルゼブブ「ん?ここじゃ!」

 

アズサ「こんなのほぼ辿り着けないでしょ!」

 

カービィ「隠し床だね。」

 

 

 

 

隠し床の奥にある部屋。

 

ライカ「ん?壁に沢山の文字が・・・何でしょうか?」

 

カービィ「ウィジャボード?」

 

ベルゼブブ「お主が賢いスライムじゃな?」

 

真っ黒なスライムがそこに居た。黒いスライムが壁のハイの文字にぶつかった。

 

シャルシャ「はいの文字にぶつかった。」

 

ベルゼブブ「成る程。こうやってコミュニケーションを取るんじゃな。」

 

カービィ「文字のインクが所々擦れてるね。」

 

アズサ「それで体が黒いんだ。」

 

ベルゼブブ「賢いスライムよ。実はスライムの精霊の娘が突然この体になってしまってのう。元に戻す方法を知らぬか?」

 

賢いスライムが壁の文字に何度もぶつかる。

 

シャルシャ「ト・・・ム・・・レ・・・一文字戻る。」

 

ライカ「間違えたんですね・・・」

 

次々と文字にぶつかる。

 

アズサ「大変そうだな。」

 

カービィ「疲れるんじゃない?」

 

シャルシャ「トムリアナ州の一番高い山に居る、魔法使いスライムに聞くべきだ。」

 

アズサ「今度は魔法使いスライムか・・・」

 

ベルゼブブ「トムリアナ州の一番高い山・・・ちと調べる時間が必要じゃのう。アズサにカービィよ。また明日にしてはどうじゃ?」

 

カービィ「だね。皆疲れてるかもだし明日にしよう。」

 

アズサ「賢スラさん。どうもありがとう。」

 

ライカ「賢スラ?」

 

アズサ「賢いスライムさん。略して賢スラさん!」

 

ベルゼブブ「安易な名付け方じゃのう・・・」

 

 

 

 

 

 

夕食。ファルファがサラダを食べてる。

 

ハルカラ「スライムも食事するんですねー。」

 

シャルシャ「別に料理じゃなくてその辺の土や雑草でも栄養に出来るけど、ちゃんと食べさせたいから。」

 

 

 

 

風呂。

 

アズサ「ふー。しばしの休息だねー。」

 

シャルシャ「母さん・・・」

 

アズサ「どうしたの?」

 

シャルシャ「姉さんを元に戻す方法見付かるかな・・・」

 

アズサ「大丈夫。母さんと父さんに任せて。だけど姿が変わってもやっぱりファルファはファルファだなー。何十匹ってスライムに混ざっててもすぐに見付けられるよ。」

 

 

 

 

 

 

翌日。レックスウィリーに乗ってトムリアナ州の高い山へ目指してる。

 

ベルゼブブ「あれじゃな。」

 

高い山にある小屋を発見。

 

”コンコン”

 

アズサ「こんにちはー!」

 

ドアを開けたのは、金髪の少女だった。

 

少女「あら?どちら様でしょうか?」

 

カービィ「え?女の子?」

 

アズサ「ここって・・・魔法使いスライムのお家ですよね?」

 

少女「ああ。混乱させてしまいましたね。私スライムなんです。」

 

ライカ「スライム!?」

 

スライム「この姿なのは変化の魔法を使っているからなんです。」

 

アズサ「そうなんですか!」

 

スライム「立ち話も何ですし中へどうぞ。」

 

4人を招き入れた。

 

スライム「すみません。お客さん用の椅子もなくて。スライムなので家具やトイレなどは必要ないんです。」

 

アズサ「所で、あなたのお名前は?」

 

スライム「魔法使いスライムです。」

 

彼女こそ、魔法使いスライム本人である。

 

アズサ「やっぱり!じゃあ略してマースラさんって呼んでも良いですか?」

 

ベルゼブブ「・・・」

 

ライカ「マースラ・・・」

 

カービィ「安直・・・」

 

マースラ「はい!構いません。それでご用件と言うのは・・・」

 

ファルファについて話した。

 

マースラ「そのスライムさんを元の姿に戻したいと・・・」

 

アズサ「そうなんです!」

 

マースラ「ちょっとお貸し頂けますか?」

 

ファルファを借りる。

 

マースラ「うんうん成る程ー。普通のスライムと弾力性が全く違いますね。間違いなく特別なスライムです!」

 

今度はファルファに顔を埋める。

 

マースラ「あ~成る程成る程~。そうですか~。そっちですか~。そっちだったか~。」

 

アズサ・カービィ「どっちだよ!」

 

マースラ「答えが出ました!何故このスライムさんが今の姿になったかと言うと・・・」

 

アズサ・カービィ・ライカ・ベルゼブブ「それは!?」

 

マースラ「それは!」

 

ファルファがスライムになった理由。それは・・・

 

 

 

 

 

 

マースラ「寝違えですね!」

 

 

 

 

 

 

アズサ・カービィ・ライカ・ベルゼブブ「寝違え!?」

 

寝違えだった。

 

マースラ「触ってみて体がこってるのがわかりました。きっと寝てる時に筋肉を痛めてしまったんでしょう。それで人間の姿を維持する事が困難になり、スライムの形になってしまったんですね。」

 

カービィ「スライムの筋肉とは一体・・・」

 

ベルゼブブ「お主の変化の魔法で元に戻せぬのか?」

 

マースラ「魔法の効果には時間制限がありますし、根本的な解決にはなりません。」

 

ベルゼブブ「ではどうすれば良いのじゃ?」

 

マースラ「このスライムさん自身が人の姿に戻る方法を理解するのが近道です。これに関しては武道家スライムに教えを乞うべきでしょう。」

 

アズサ「武道家スライム!」

 

マースラ「武道家スライムは私と違って体を動かす事で人の姿を手に入れた方です。なのでその技術を学べばよいと思います」

 

カービィ「それでその武道家スライムは何処に居るの?」

 

マースラ「今は武術大会に出る為に、南部のケルネイと言う町にいるようです。」

 

ライカ「武術大会?」

 

マースラ「噂では、純粋に強さを追求している孤高の武道家だとか。」

 

アズサ「成る程・・・じゃあ!私も武術大会に出場する!」

 

ベルゼブブ「何故じゃ?」

 

アズサ「私が大会に出て武道家スライムより強い事を見せれば、向こうも話を聞いてくれると思うの!」

 

ベルゼブブ「確かにな。」

 

アズサ「所で、その武道家スライムの名前って?」

 

マースラ「ズバリ!ブッスラーさんです!」

 

ライカ「ブッスラー・・・」

 

アズサ「私の名付け方と同じコンセプト!」

 

カービィ「名前が酷いような・・・」

 

 

 

 

 

 

数日後。ケルネイの町にやって来た。

 

アズサ「やっぱり男が圧倒的に多いねー。」

 

カービィ(天下一武道会かな?)

 

男達の中に見覚えのある姿があった。

 

アズサ「あれ?その格好・・・」

 

ベルゼブブ「待っておったぞ。」

 

変装しているベルゼブブだった。

 

アズサ「魔族が大会に出たら会場がパニックになっちゃうよー。」

 

ベルゼブブ「大丈夫じゃ。ちゃんと角も隠したし名前もベルゼで登録しておいた。」

 

アズサ「雑な名付け方!」

 

ベルゼブブ「お主に言われとうないわい!この大会では魔法が使用禁止になっておるから気を付けるのじゃぞ。」

 

アズサ「失格になったらアホらしいもんね。」

 

 

 

 

武術大会が始まった。カービィもエントリーしようとしたが、制限が達した為出来なかった。

 

 

 

 

まずは第1回戦。

 

男「へへへへへ!」

 

 

 

 

ライカ「アズサ様ー!」

 

ハルカラ「頑張って下さーい」

 

フラットルテ「ご主人様やっちまえなのだ!」

 

カービィ「負けたら承知しないよー!」

 

 

 

 

アズサ「ファルファー!絶対元に戻すからねー!」

 

男「お嬢ちゃん!怪我したくなかったらうおーっ!」

 

ノールックパンチが直撃し、男がダウン。

 

アズサ「私は負けないよー!」

 

審判「勝者!アズサ選手!」

 

 

 

 

ハルカラ「お師匠様瞬殺です!」

 

ロザリー「姐さん格好良いぜ!」

 

カービィ「相変わらずだねぇ。」

 

 

 

 

大会は次々と進み、準決勝。

 

ライカ「あっと言う間に準決勝ですね!」

 

ハルカラ「お師匠様に敵なんて居ませんからね!」

 

 

 

 

アズサ「またスキンヘッドかー。」

 

スキンヘッド「俺が鍛え上げたどんなものでもはじき返す鋼の・・・ぐふぉあ!!」

 

ワンパンチで瞬殺。

 

審判「勝者!アズサ選手!」

 

 

 

 

フラットルテ「圧倒的強さなのだ!」

 

ライカ「アズサ様素晴らしいです!」

 

シャルシャ「母さん!やった!」

 

 

 

 

アズサ「よし!後は決勝でブッスラーさんに勝つだけだな・・・」

 

 

 

 

アナウンス「準決勝第2試合、ブッスラー選手ステージへ!」

 

 

 

 

アズサ「隣のステージか。あれがブッスラーさん・・・」

 

 

 

 

隣のステージにブッスラーが立った。

 

アナウンス「ベルゼ選手!前へ!」

 

ファイト!

 

アナウンス「勝者!ベルゼ選手!」

 

ベルゼブブがブッスラーを瞬殺。

 

 

 

 

アズサ「え・・・あ・・・勝っちゃった・・・」

 

 

 

 

ベルゼブブ「ブッスラーとか言う奴大した事なかったのー。」

 

アズサ「ベルゼブブ何勝ってんの!これじゃ接点なくなっちゃうじゃん!」

 

ベルゼブブ「大丈夫じゃ。妾だって同じ目的なんじゃ。ブッスラーとはちゃんと交渉しておく。」

 

アズサ「本当だろうね・・・」

 

ベルゼブブ「妾に任せておけ。じゃからアズサよ。お主は心置きなく決勝戦へ出よ。そして妾と戦うのじゃ。」

 

アズサ「正直もう決勝とかどうでも良いんだけど。」

 

ベルゼ「駄目じゃ。妾は決勝でお主と戦い決着をつけたいのじゃ。よいか?必ず決勝へ出てくるんじゃぞ?」

 

アズサ「ん~・・・」

 

 

 

 

 

 

遂に決勝戦が始まった。

 

ベルゼブブ「何じゃ。折角の晴れ舞台なのにご機嫌斜めじゃのう。」

 

アズサ「当たり前でしょ!ファルファの事が解決してないんだから!」

 

ベルゼブブ「ふふ。ちょっと待っておれ。」

 

そこに聞き覚えのある声が。

 

 

 

 

ファルファ「ママー!ファルファ復活したよー!」

 

 

 

 

ブッスラーのお陰で元に戻ったファルファだった。

 

アズサ「ファルファ!元の姿に戻れたんだね!良かったー!」

 

ファルファ「うん!ベルゼブブさんのお陰だよ!」

 

ベルゼブブ「どうじゃ。中々のサプライズじゃろ?」

 

アズサ「何だ。皆も知ってたのー?もー。」

 

ファルファ「ママ!頑張って!ファルファも応援するからね!」

 

アズサ「ありがとー。ママ頑張るよ!」

 

ベルゼブブ「これで心おきなく戦えるじゃろう。高原の魔女アズサよ。お主との決着はまだついておらぬ。今回は結界なしで戦うのじゃ。正々堂々とやったらどうなるか分からんからな!妾は強いんじゃからな!」

 

アズサ「(確かにちゃんと勝負がつかないままだったねー・・・)分かった。じゃあいっちょやりますか!』

 

ベルゼブブ「今こそ妾の本気を見せてやるのじゃ!」

 

帽子を脱いだ。

 

審判「試合開始!!」

 

 

 

 

遂にアズサVSベルゼブブの戦いが始まった。最初にベルゼブブが高速でアズサの後ろを取った。気付いたアズサがベルゼブブにパンチを繰り出したが、ベルゼブブが羽で飛んだ。

 

アズサ「飛んじゃうの!?」

 

 

 

 

観客A「おい!飛んでるぞ!」

 

観客B「て言うか角まで生えてるし!」

 

観客C「これが都会のおしゃれって奴かー!」

 

観客D「くそー!おしゃれすぎて俺等田舎者には全然分かんねーよ!」

 

 

 

 

アズサ「何か・・・魔族って事バレなさそうだね。」

 

ベルゼブブ「うむ。これは困ったものじゃのう。」

 

アズサ「え?」

 

ベルゼブブ「正面からではお主の速度に勝てんからのう。隙を見つけて攻めようと思ったのじゃが・・・」

 

アズサ「え!私ってそんなに隙がないの?」

 

ベルゼブブ「いや隙しかないのじゃ。」

 

アズサ「え!」

 

アズサ「もー!だったらすぐ来てよー!」

 

ベルゼブブ「隙と言うのはたまにあるからそこを狙おうと思えるのじゃ!常に隙だけだったら返って攻め辛いのじゃ!」

 

アズサ「でもー。あなたが来ないと戦えないよ?魔法禁止だから私飛べないし。」

 

ベルゼブブ「そう言われてもじゃな・・・」

 

アズサ「じゃー攻める時に攻めてくるって言ってね。それまで待ってるからー。」

 

後ろ向きで準備体操する。

 

ベルゼブブ「ぬ・・・馬鹿にしおって・・・!ならば行くぞ!このまま吹き飛ばしてやるのじゃ!」

 

急接近したベルゼブブがアズサに激突して周囲に衝撃波が響いた。

 

 

 

 

カービィ「ミラー!」

 

ミラーカービィのリフレクトガードでライカ達を守った。

 

ライカ「何と言う衝撃!」

 

ファルファ「ママー!」

 

シャルシャ「母さん!」

 

 

 

 

煙が晴れると、アズサがベルゼブブの頬を掴んでいた。

 

ベルゼブブ「顔を挟むな・・・!」

 

アズサ「顔から入って来る方が悪いよー。」

 

ベルゼブブ「ん~・・・さっさと止めるのじゃー!」

 

アズサ「よし!じゃあこっちも行くよ!」

 

高速ストレートパンチをベルゼブブが防いだ。

 

ベルゼブブ「くっ・・・とんでもない威力じゃ・・・」

 

アズサ「まだまだ行くからね!!」

 

ベルゼブブ「望む所じゃ!!」

 

超高速ラッシュで大激突。

 

 

 

 

カービィ「凄いラッシュ!」

 

ロザリー「うひょー!速過ぎて見えねぇぜ!」

 

フラットルテ「私もなのだ・・・」

 

 

 

 

 

アズサ「私こんなに長い時間戦ったの初めてだよ!ベルゼブブも超強いんじゃない?」

 

ベルゼブブ「当たり前じゃ!魔族の幹部じゃぞ!人間が真面に戦える方が可笑しいのじゃ!妾だって・・・この日の為に雨の日も風の日も仕事の前と後に修行して来たのじゃ!」

 

アズサ「ベルゼブブ・・・そこまでする程私の事ライバル視していたんだね。ちょっと嬉しいよ。しかし弱ったな~・・・これどーやって終わらせたら良いんだ?」

 

 

 

 

ファルファ「ママー!頑張れー!ファルファ、スライムの体でちゃんと見てたよ!ママがファルファの為にずっと走り回ってくれてたの!ファルファ、すっごく嬉しかったよ!だから沢山応援するからね!頑張れー!」

 

 

 

 

愛娘からの声援がアズサに響いた。

 

アズサ「ベルゼブブ悪いね。娘に応援された以上格好良い所を見せなきゃいけなくなった。今の私は2段階位進化したよ!」

 

ベルゼブブ「何を訳の分からん事を!最後に勝つのは妾の方なのじゃ!」

 

ストレートパンチを避けたアズサが、ベルゼブブにアッパーを喰らわせた。アッパーを喰らったベルゼブブが目を回してダウンした。

 

審判「優勝は!!アズサ選手!!」

 

 

 

 

観客達「おおーーーーー!!!」

 

ファルファ「ママやったー!」

 

シャルシャ「お母さんおめでとう!」

 

 

 

 

アズサ「ベルゼブブー。大丈夫?」

 

ベルゼブブ『ああ・・・じゃが少し痛むのう・・・」

 

アズサ「よっと。」

 

お姫様抱っこしてあげた。

 

ベルゼブブ「お・・・おい!少し休めば大丈夫じゃ!観客も沢山居るし・・・」

 

アズサ「怪我人なんだから文句言わないの。」

 

ファルファ「ベルゼブブさん!ありがとう!」

 

シャルシャ「シャルシャも!」

 

ベルゼブブ「礼などいらぬ。またお主に負けてしもうたな。完敗じゃ。」

 

アズサ「やる気があるならまた再戦してあげるよ。でも面倒だからしばらく先にしてね?」

 

ベルゼブブ「お主は強いのに血の気がないのう。しかしこれでまたお主の平穏が崩れるかも知れんのう。」

 

アズサ「どう言う事?」

 

ベルゼブブ「これまで知られてなかった王国南部まで、お主の強さが知れ渡ってしまったからのう。」

 

 

 

 

観客達「高原の魔女アズサー!アズサ!アズサ!」

 

 

 

 

アズサ「しまった・・・!」

 

またスローライフに影響が出てしまった。

 

 

 

 

 

 

その後。ブッスラーの家にて。

 

アズサ「ブッスラーさん!娘を治してくれてありがとうございました!」

 

カービィ「ありがとうございました!」

 

ブッスラー「いえいえ。同じスライムの方を助ける事が出来て良かったです。大会の賞金を獲得出来なかったのは残念ですが。でもまたしっかりと稼ぎます!1ゴールドでも稼いでいきます!」

 

アズサ「あ~・・・お金は大事ですもんね。」

 

ブッスラー「何か格闘系でお金になりそうなイベントがあれば教えて下さいね~。あ~でも大会の賞金欲しかったな~。」

 

カービィ「お金に五月蝿いなぁ・・・」

 

ブッスラー「あの~・・・実は私の方からもお願いがありまして。」

 

アズサ「何でしょう?」

 

ブッスラー「アズサさん!自分を弟子にして下さい!」

 

アズサ「え?弟子って格闘技の?」

 

ブッスラー「はい!アズサさんの隙だらけなのに全く攻撃を受け付けない特殊な型は初めて見ました!自然体でいて最強!それこそが自分の理想の格闘技なのです!」

 

アズサ「あのね・・・それは型とかじゃなくて本当に隙だらけだったの。だから教えられる事なんて何もないよ。」

 

ブッスラー「分かりました。では一度手合わせをお願いします!それで弟子になる力を持っているか判断して下さい!むふー!」

 

アズサ「話・・・聞いてた?」

 

カービィ「アズサ。やるしかないよ。こうなった以上。」

 

 

 

 

外に出て、手合わせする事に。

 

ブッスラー「では・・・参ります!ブッスラー流スライム拳!」

 

しかしアズサからスライムの怨念が溢れ出た。

 

ブッスラー「ゾクッ!!」

 

危険を感じたブッスラーが尻餅付いた。

 

ブッスラー「こ・・・これは・・・想像を絶する程スライムの命を奪って来た者だけが放つオーラ・・・無数の魂が訴え掛けて来ます!」

 

アズサ「ブッスラーさんどうしたの?」

 

ブッスラー「ぎゃー!!た・・・助け・・・」

 

彼女はそのまま気絶してしまった。

 

カービィ「・・・アズサ、スライムの怨念が漂ってるよ。」

 

アズサ「そっか。」

 

 

 

 

 

 

家でブッスラーを看病してあげた。

 

ブッスラー「はっ!」

 

アズサ「気が付いた?」

 

カービィ「まさか戦う前に怨念で決着がつくとは思わなかったよ。」

 

アズサ「でもこれで弟子入りは諦めてくれた?」

 

ブッスラー「はい・・・」

 

そこにベルゼブブが入って来た。

 

ベルゼブブ「おお。お主達こんな所におったのか。そろそろ撤収するぞ。

 

するとブッスラーが元気になり。

 

ブッスラー「はぁ~!ベルゼさん!まるで悪魔かと思うほどの強さ!思い知りました!と言う訳で弟子にして下さい!」

 

アズサ「節操ないなこの人。」

 

カービィ「師匠を求め過ぎ。」

 

ベルゼブブ「何で妾がお前を弟子にせんといかんのじゃ。断る。」

 

ブッスラー「そこを何とかお願いします!」

 

ベルゼブブ「弟子は取らん。」

 

アズサ「お?でも良いかも。」

 

ベルゼブブ「は?」

 

アズサ「この人の居場所が分かった方が娘がまたスライムになっても対処出来るし。」

 

カービィ「お!ナイス提案!」

 

ベルゼブブ「お主等!妾を売るのか!」

 

カービィ「売るも何も。そんな気はしないよ。」

 

ブッスラー「お願いします!皿洗いでも何でもしますから!」

 

アズサ「ベルゼブブ~。私からもお願い!」

 

カービィ「一生のお願い!」

 

ファルファ「ファルファからもお願い!」

 

シャルシャ「シャルシャからも。」

 

ベルゼブブ「う~・・・分かった!分かったのじゃ!」

 

ブッスラー「ありがとうございます!!」

 

アズサ「よし!これで一件落着だね。ファルファ~。今日はとことん甘えて良いからね。何食べたい?」

 

カービィ「何でも作ってあげるよ!」

 

ファルファ「ママー。パパー。ファルファ甘いものが食べたい!』

 

アズサ「じゃあケーキでも作ろっかなー。」

 

カービィ「他にもクッキーとかシュークリーム!」

 

シャルシャ「シャルシャも手伝う!」

 

ファルファ「えー。じゃあ私もー!」

 

知らない内にレベルMAXになってた2人だけど、これからは母親父親レベルも上げていこうかなと思うのでした。

 

『END』




         キャスト

      カービィ:赤崎千夏
       アズサ:悠木碧
       ライカ:本渡楓
     ファルファ:千本木彩花
     シャルシャ:田中美海
      ハルカラ:原田彩楓
     ベルゼブブ:沼倉愛美
      ロザリー:杉山里穂
    フラットルテ:和氣あず未
       ペコラ:田村ゆかり

     ブッスラー:伊藤彩沙
      マースラ:島袋美由利
        審判:高橋伸也
     アナウンス:中村桜

    スキンヘッド:渡井奏斗
           宮城一貴

        観客:寺井大樹
           新堂陽斗




次回予告


カービィ「ある日フラタ村にウサ耳の女の子がやって来た。リュートを激しくつま弾きデスボイスを轟かせる彼女は、鳴かず飛ばずの吟遊詩人・スキファノイア。ツアー中に目の前で倒れてしまった彼女を見て、「メジャーデビューを目指し上京するも、良い年になってもフリーターを続ける売れないバンドマンのような悲哀」を感じた僕達は、しばらく高原の家で保護する事を決意した。所が、言い訳ばかりで現実を見ない彼女にフラットルテが業を煮やしてしまい・・・ってか歌声酷いなぁ・・・」

次回・吟遊詩人が来た

カービィ「もしかしたら、マイクと同レベルかも・・・」
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