刹那side
月一試験が終了してから2週間が経った。試験の結果、俺はオベリスクブルーに昇格した。他にも十代がラーイエローへの昇格の話が上がっていたが十代はレッド寮を気に入っているからその話を断ったり、何人かの生徒たちが昇格や降格していった。
オベリスクブルーに上がったことで中等部の成り上がり連中やエセリート集団が難癖つけて俺の所有しているカード達を狙って日々アンティデュエルを仕掛けてくるが全員返り討ちにした。
オベリスクブルーでも何人か友人や話し相手は出来たが基本的に話し相手は三沢や十代など他の寮生となっているがこれはどうでもいいことだろう。
そして今日、いつも通り食堂で食事をとっていると十代に今夜レッド寮で怪談をするから一緒にやらないかと誘われた。特に自分の部屋でやることとかもなかったのでその誘いを受けると三沢や神楽坂など友人たちに声をかけてその夜にレッド寮の食堂へとやって来た。
「───その入り江の水面を覗くと、その人が欲しいカードが映っているっすけど、その水面にフラフラと手を伸ばしたら、ガバーッと捕まえられて水の中に引き込まれてしまうッス!!」
「「「キャアアアア!!」」」
「「ヒィィッ!!」」
今は丸藤の番であり丸藤は両手を勢いよく上げながら話をすると藤原、宮田、そしてもう一人の十代達の幼馴染みであるツァン・ディレが悲鳴を上げながら十代に抱きついており、前田と神楽坂がビビって悲鳴を上げていた。一方で
「レベル4ならこの程度か?」
「まぁ学校の怪談としては定番じゃないか」
三沢と彩人は翔の話しをそう評価していた。ちなみに十代は3人に抱きつかれて困っているが1人を除いてスルーしている。それでその例外の1人というのが
「ちくしょう!なんでアイツだけがモテてるんだよ!!俺もあの3人の立派に実った果実を押し当てられたい!!」
「少なくともそんな事を女子の前で堂々と言うような奴が女子にそんな事をされる機会は一生巡ってこないだろうな」
本気で悔しがっているのか四つん這いになって地面を叩くのは同じオベリスクブルーの兜山甲平(かぶとやま こうへい)に対して俺はそう言うのだった。コイツはルックスもデュエルの腕も頭もどれをとってもレベルが高いのだがその本能に忠実すぎることから女子にモテないでいた。
「次は俺の番だな。ドロ──」
「何してるんですかにゃ?」
「「「「出たぁぁぁぁぁっ!!」」」」
「「「キャアァァッ!!」」」
俺の番に変わって俺が真ん中に置かれているデッキからカードをドローしようとしたしたらレッド寮の寮長である大徳寺先生が唐突に声をかけてきた事で俺と三沢、彩人、甲平を除いた全員が悲鳴を上げた。
「脅かして申し訳ないにゃ。でも、深夜ですし十代君たち以外の皆さんは門限を過ぎているのではないですかにゃ?」
「大丈夫ですよ大徳寺先生。事前に寮長達からは許可を取っていますので」
「ならいいですがもう夜も遅いですし明日も学校がありますし皆さん早く寝た方がいいですにゃ」
門限を過ぎているのにレッド寮にいる他の寮生達を心配する大徳寺先生に対して三沢が樺山先生やクロノス教諭達から事前に許可を得ていることを伝えると一応は納得してくれたが明日も学校があることから早く寝るように声を掛ける。
「大徳寺先生。僕達カードを引いて、出たモンスターのレベルだけ怖い話を話してるんッス」
「成程それは面白そうですにゃ。では先生も参加させてもらうから皆さんは先生の話で最後にするにゃ」
丸藤が大徳寺先生に対して俺達が今やっていた事を説明すると興味を持った大徳寺先生は自分が怪談話をする代わりにそれを最後にして話が終わったら就寝するように言った。特に文句を言うようなことでもないのでみんなそれに反対することはなかった。そして大徳寺先生がデッキからカードをドローする。ドローしたカードは『F・G・D』レベル12と最高レベルだった。
「コレは今は廃墟となっている特待生寮での話なのにゃ」
大徳寺先生が話し始めた内容はにわかには信じにくいものだった。カオス・ブラックができる2年前まではを優秀な生徒たち専用の寮として特待生寮がアカデミア創立時からあったのだが、そこでは闇のデュエルの研究を行っていたらしい。無論、他の生徒や外部には内緒で。
そしてそんな研究を続けている内に生徒が1人、また1人と行方不明になっていき、その原因が未だ謎なことと多くの行方不明者と特待生寮から逃げ出した者が現れたことにより特待生寮は立ち入り禁止となり、新たに特待生専用のクラスとしてカオス・ブラックが生まれ残った僅かな特待生たちもそこに組み込まれたのだそうだ。俺達は思った以上に重い話に言葉を話すことも出来ず最後まで黙って話を聞いてしまった。
「さあ、もうみなさん解散するにゃー。明日も学校があるんだから早く寝なさいなのにゃー」
大徳寺先生がパンパンッと手を軽く叩きながら早く寝るように声をかけるので話も終わったことで俺達も大人しくそれぞれの寮へと戻るのだった。
余談だが、怪談話を聞いて怖がっている藤原たち3人がレッド寮の十代のベッドで一緒に寝ると言い出して丸藤と甲平が中指を立てていたのはここだけの話である。
翌日、俺は十代たちに誘われ大徳寺先生が話していた特待生寮へとやって来ていた。
「なんで俺達は立ち入り禁止だって言われてるのにこんな所に来てるのかねぇ」
「だってあんな話聞いたらどんなのか気になるじゃねえかよ」
「まぁ流石に中には入らないけどね」
歩きながら十代にそう言うが、十代は気にした様子もなく笑いながらそう言った。彩人はそれに対してあくまでも中に入らず廃寮の様子を見るだけにするのだからそこまで問題にはならないだろうと考えている。ちなみに後ろの方では隼人と丸藤がビビりながらついてきており甲平は周りをキョロキョロと見渡しながらついてきていた。
「で、ここが例の特待生寮か」
しばらくの間歩いていると目的の場所へと辿り着いた。そこにあるのは正しく廃墟と言っても過言ではないほどボロくなっている特待生寮があった。
「想像以上にボロいな。ここに人が住まなくなったのって確か2年くらい前だったはずだよな」
「まぁ人の手入れがされてなかったんだから当然だね」
特待生寮のあまりのボロさに甲平が呆れているが、彩人の言うようにコレは仕方がない事だろう。正確に廃寮になったのは2年くらい前だが生徒が行方不明になっていたことからあの寮にいる生徒だって少なかっただろうしそんな怪しい場所に近づくような人間もいるわけがないのだから手入れがされることがなかったからたった数年でこのボロさになっているのだろう。
「あ、アニキ・・・もう帰ろうよ・・・・」
「そ、そうなんだな。これ以上ここにいてガードマンとかに見つかったら最悪退学になっちゃうんだな」
丸藤と隼人が足を産まれたての子鹿のようにガクガクと震わせながら十代に早く寮に帰ろうと言う。まぁ流石にこれ以上この場に留まって巡回中のガードマンとかに見つかったら面倒だから俺もその意見には賛成だな。
「それもそうだな。ちぇ、折角だから中を探検したかったんだけどな・・・」
「流石にそれは全力で止めるからね」
十代は文句を言いながらも無理して中に入ろうとは考えてなかったようで丸藤と隼人の言う通りに外から見るだけに留めて寮に帰ることにしたようだ。
そして俺達はそれぞれの寮に帰るために特待生寮を背にして来た道を帰ろうとした時だった。
『『『『キャアァァッ!!』』』』
特待生寮の方から4人の女性の悲鳴が聞こえ、俺達は思わず振り向いてしまった。というか今の声はっ!!
「今の声って!?」
「雪乃とツァンにゆま、それに天上院さんの声だ!」
そう、今の聞き覚えのある声は十代の幼馴染み3人と天上院のものだった。何故彼女たちが特待生寮にいるのかは分からないが悲鳴が聞こえたことから何かが起こっているのは間違いない。そう考えていると十代が1人、特待生寮へと走っていってしまった。
「あ、十代!!」
「あのバカ!甲平と丸藤達はここに残ってろ!俺と彩人が十代を連れ戻す!!」
「わかった。気をつけろよ」
俺は甲平達には何かあった時のためにここに残ってもらい、俺と彩人の2人は十代の後を追って特待生寮の中へと入るのだった。
刹那sideout
十代side
「くそっ!雪乃たちはどこにいるんだ!!」
雪乃達の悲鳴を聞いた俺は思わずいてもたってもいられず刹那の声を無視して特待生寮の中へと入ったはいいものの特待生寮の中は暗く整備されていないことから足元が悪かった。そのせいもあって雪乃達のいる場所を探すのに困難していた。その時だった。
『クリクリ~!』
「どうしたんだハネクリボー?」
俺の精霊である『ハネクリボー』が俺の目の前に現れると『ハネクリボー』は奥の方に目を向けたので俺もそこを見ると、そこには『サイバー・ブレイダー』、『M・HEROダーク・ロウ』、『銀河眼の光子竜』、『アルカナ・ナイトジョーカー』と雪乃達のカードが落ちていた。
「コレは雪乃達のカードっ!?カードはあっちに続いてるってことは雪乃達はこの先にいるのか!!」
落ちているカードを拾うと間隔を開けながら他のカードたちも落ちており、その先を見ると洞窟のような場所へと続いていた。俺は落ちているカードを拾いながら奥へと向かった。十中八九コレは誘き寄せるための罠であることは俺でも分かるが今は雪乃達を助けることが大事であり罠であろうと構わなかった。
そしてカードを拾いながら先に進んでいると洞窟を抜け、広い空間に出た。その場所は儀式でも行っていたのか周囲には怪しいアイテムのような物が転がっていたり地面に何らかの魔法陣のようなものが描かれていた。そして奥の方には棺桶の中に入っている意識を失った雪乃たちと顔の上半分を仮面で覆った大男がいた。
「お前は誰だ!どうして雪乃達を攫ったんだ!!」
「我が名はタイタン。闇の決闘者だ」
「闇の決闘者だって!?」
大男─タイタンが闇の決闘者と名乗ったことに俺は思わず驚いてしまった。
「遊城十代、この小娘たちを助けたければこの私を闇のデュエルで倒すのだ」
タイタンはくつくつと笑いながらデュエルディスクを展開した。正直、タイタンが本物の闇の決闘者なのかどうかは分からないがコイツを倒さなければ雪乃達を助けることが出来ない。ならばここでやることは決まっている。
「いいぜ。お前が本物の闇の決闘者なのかどうかは知らないけど雪乃達を助けるためにもお前を倒すぜ!」
「威勢がいいな小僧。なら貴様には闇のデュエルの恐ろしさをたっぷりと味わわせてやろう」
俺はデュエルディスクを展開しながらタイタンを睨む。タイタンはそんな俺を余裕そうな表情で見ていた。
「「
タイタン:LP4000
十代:LP4000
先行はデュエルディスクのルーレットの結果、タイタンとなった。
「私のターンドロー。私は『インフェルノクインデーモン』を攻撃表示で召喚」
インフェルノクインデーモン ☆4 ATK900
タイタンの場に現れたのは紫のマントで体を纏い背中には大きな黒い蝙蝠のような翼を持った悪魔『インフェルノクインデーモン』が現れた。そのカードからして奴のデッキは『デーモン』デッキだと予想できる。
昔、姉さんが『デーモン』デッキについて教えてくれたが確か維持コストとして毎ターンライフを支払う必要があるがそれを無くすためのカードがあるって言ってたな。
インフェルノクインデーモン
効果モンスター
星4/炎属性/悪魔族/攻900/守1500
このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に500ライフポイントを払う。
このカードが相手のコントロールするカードの効果の対象になり、その処理を行う時にサイコロを1回振る。2・5が出た場合、その効果を無効にし破壊する。
このカードがフィールド上に存在する限り、スタンバイフェイズ毎に「デーモン」という名のついたモンスターカード1体の攻撃力を
エンドフェイズまで1000ポイントアップする。
「さらに私はフィールド魔法『
タイタンが発動したフィールド魔法によってデュエル場の姿が一気に変わる。床はゴツゴツの階段状になり、六本の柱が生えその上には見下すように悪魔の像。中心部分には生け贄を捧げる為の祭壇が現れた。
フィールド魔法
「デーモン」という名のついたモンスターはスタンバイフェイズにライフを払わなくてよい。
戦闘以外で「デーモン」という名のついたモンスターカードが破壊されて墓地に送られた時、そのカードのレベル未満の「デーモン」という名のついたモンスターカードをデッキから1枚選択して手札に加える事ができる。
「私はカードを2枚伏せてターンを終了する」
タイタン:LP4000
手札:2枚
モンスター:インフェルノクインデーモン(攻)
魔法・罠:リバースカード2枚 万魔殿─悪魔の巣窟─
「俺のターンドロー!」
「このスタンバイフェイズ時、『インフェルノクインデーモン』の効果発動!『デーモン』と名のつくモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで1000ポイントアップさせる!」
俺がドローした瞬間、『インフェルノクインデーモン』自身の効果によって自らの体を紫色のオーラを覆わせると力を増した。
インフェルノクインデーモン ATK900→1900
「俺は『E・HEROエアーマン』を攻撃表示で召喚!効果でデッキから『E・HEROブレイズマン』を手札に加える」
俺の場にHEROデッキのエンジンとも呼べるプロペラの翼を持った風の英雄『E・HEROエアーマン』が現れた。
E・HEROエアーマン ☆4 ATK1800
E・HEROエアーマン
効果モンスター
星4/風属性/戦士族/攻1800/守 300
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このカード以外の自分フィールドの「HERO」モンスターの数まで、フィールドの魔法・罠カードを選んで破壊する。
●デッキから「HERO」モンスター1体を手札に加える。
「魔法カード『フェイク・ヒーロー』を発動!これにより俺はさっき手札に加えた『E・HEROブレイズマン』を特殊召喚する。ただし、この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズ時に手札に戻る」
フェイク・ヒーロー
通常魔法
手札から「E・HERO」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、このターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
「『ブレイズマン』の効果発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した場合、デッキから『融合』1枚を手札に加える。俺はデッキから『置換融合』を手札に加えるぜ」
俺の場に現れた炎の鬣を持つ赤い戦士『ブレイズマン』は地面に勢いよく拳を叩き込むと地面から火柱が上がり、そこから1枚のカードが現れ俺の手元へと飛んできた。
E・HEROブレイズマン
効果モンスター
星4/炎属性/戦士族/攻1200/守1800
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「融合」1枚を手札に加える。
(2):自分メインフェイズに発動できる。デッキから「E・HERO ブレイズマン」以外の「E・HERO」モンスター1体を墓地へ送る。
このカードはターン終了時まで、この効果で墓地へ送ったモンスターと同じ属性・攻撃力・守備力になる。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分は融合モンスターしか特殊召喚できない。
「さらに俺は『置換融合』を発動し、フィールドの『エアーマン』と『ブレイズマン』で融合!大気を司る英雄よ、火炎の英雄と交わりて炎を支配せし英雄へと生まれ変われ!融合召喚!現れろ、『E・HEROノヴァマスター』!!」
『エアーマン』と『ブレイズマン』の背後に出現した渦の中へと入り、渦が消えるとそこには炎のような赤い鎧を纏った英雄『ノヴァマスター』が現れていた。
E・HEROノヴァマスター ☆8 ATK2600
置換融合
通常魔法
このカードのカード名はルール上「融合」として扱う。
(1):自分フィールドから融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の融合モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをエクストラデッキに戻す。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
E・HEROノヴァマスター
融合・効果モンスター
星8/炎属性/戦士族/攻2600/守2100
「E・HERO」モンスター+炎属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
「バトル!『ノヴァマスター』で『インフェルノクインデーモン』を攻撃!フレアランス!!」
『ノヴァマスター』は炎の槍を創り出すとそれを『インフェルノクインデーモン』に突き刺すとそのまま炎は全身を焼き付くし爆発した。
「ぬうぅぅっ!!」
タイタン:LP4000→3300
タイタンのモンスターを破壊したことに成功したが、爆発の煙が晴れるとそこには左腕が透けているタイタンの姿があった。
「なっ!?タイタンの左腕がっ!?」
「フッフッフ、驚いたかこれが闇のデュエルの恐ろしさだ。今は私の体の一部が透けているだけだが敗者が決まった瞬間、その者の魂は永遠の闇へと葬られるのだ」
タイタンは笑みを隠さずに淡々と話すが、俺は顔を青ざめることしか出来なかった。これが本当に闇のデュエルだと言うのならばこのデュエルに俺が負けてしまえば本当に・・・いや!
「そんな事信じるか!モンスターを戦闘破壊したことで『ノヴァマスター』の効果で俺はデッキから1枚ドロー!」
俺はタイタンの言葉を振り切るようにデッキからカードをドローする。
「ならば私もトラップ発動!『フラットLV4』!!このカードは自分フィールド上のモンスターが破壊された時に発動できる。互いのプレイヤーはデッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚できる。私はデッキから『デーモンの騎兵』を特殊召喚する」
「なら俺は『E・HEROフォレストマン』を守備表示で特殊召喚する!」
タイタンが発動したカードの効果によってタイタンの場に鎧をまとった青い死霊の馬に乗った槍を持った骸骨の戦士『デーモンの騎兵』が現れ、俺の場には体の一部が大樹となっている自然の英雄『E・HEROフォレストマン』が現れた。
フラットLV4(未OCG)
通常罠
自分フィールド上のモンスターが
戦闘またはカードの効果によって破壊された時に発動できる。
お互いのプレイヤーはデッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚できる。
デーモンの騎兵
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1900/守 0
(1):フィールドのこのカードが効果で破壊され墓地へ送られた場合、「デーモンの騎兵」以外の自分の墓地の「デーモン」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン攻撃できない。
E・HEROフォレストマン
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1000/守2000
(1):1ターンに1度、自分スタンバイフェイズに発動できる。自分のデッキ・墓地から「融合」1枚を選んで手札に加える。
「メインフェイズ2に移行し俺はカードを4枚伏せてターンエンドだ!」
タイタンの場にモンスターを残してしまったのは不味かったかもしれないがあのモンスターを破壊するためのカードもないためここはこれでターンを終了するしか無かった。
タイタン:LP3300
手札:2枚
モンスター:デーモンの騎兵(攻)
魔法・罠:リバースカード1枚 万魔殿─悪魔の巣窟─
十代:LP4000
手札:1枚
モンスター:E・HEROノヴァマスター(攻) E・HEROフォレストマン(守)
魔法・罠:リバースカード4枚
「私のターンドロー!」
「ちょっと待った!俺は3枚のトラップ『ゴブリンのやりくり上手』を発動!それにチェーンして速攻魔法『非常食』を発動!」
「なにぃっ!?」
「『非常食』の効果で俺は『ゴブリンのやりくり上手』3枚を墓地に送ってライフを3000回復し、『ゴブリンのやりくり上手』の効果でデッキからカードを4枚ドローし手札1枚をデッキに戻す。俺はこれを3回繰り返す」
十代:LP4000→7000
非常食
速攻魔法
(1):このカード以外の自分フィールドの
魔法・罠カードを任意の数だけ墓地へ送って発動できる。
自分はこのカードを発動するために墓地へ送ったカードの数×1000LP回復する。
ゴブリンのやりくり上手
通常罠
自分の墓地に存在する「ゴブリンのやりくり上手」の枚数+1枚を自分のデッキからドローし、自分の手札を1枚選択してデッキの一番下に戻す。
これで俺はライフを回復しつつ手札を一気に補充することに成功した。これによってタイタンは顔を顰めているが直ぐに気を取り直したのかカードを発動させた。
「ならば私は魔法カード『天使の施し』を発動。デッキからカードを3枚ドローし手札を2枚捨てる。そして『デーモンの騎兵』を生贄に『迅雷の魔王─スカル・デーモン』を召喚!」
『デーモンの騎兵』が光となって消えるとそこには新たに『デーモンの召喚』と似たような姿をした電気を纏った悪魔『迅雷の魔王─スカル・デーモン』が現れた。
迅雷の魔王─スカル・デーモン ☆6 ATK2500
迅雷の魔王─スカル・デーモン
効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2500/守1200
このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に500ライフポイントを払う。
このカードが相手のコントロールするカードの効果の対象になり、その処理を行う時にサイコロを1回振る。
1・3・6が出た場合、その効果を無効にし破壊する。
「さらに私は手札から装備魔法『デーモンの斧』を『スカル・デーモン』に装備し攻撃力を1000アップする!」
迅雷の魔王─スカル・デーモン ATK2500→3500
「バトル!『スカル・デーモン』で『ノヴァマスター』を攻撃!!怒髪昇天撃!!」
『スカル・デーモン』から放たれた紫色の雷撃が『ノヴァマスター』に当たると爆散した。
「ぐあぁぁっ!!」
十代:LP7000→6100
ライフが減ったことにより俺もまたタイタンと同じように俺の右足が透けてしまった。
「どうだ遊城十代、体が消えていく感覚は?」
「俺は信じない!闇のデュエルなんてものが存在するなんて!!」
「威勢がいいな。だが、それも何時まで持つかな?私はこれでターンエンド」
俺はタイタンの言葉を否定するが、それに対して奴は不気味な笑みを浮かべながらターンを終えた。
タイタン:LP3300
手札:1枚
モンスター:迅雷の魔王─スカル・デーモン(攻)
魔法・罠:リバースカード1枚 デーモンの斧(スカル・デーモン装備) 万魔殿─悪魔の巣窟─
十代:LP6100
手札:10枚
モンスター:E・HEROフォレストマン(守)
魔法・罠:なし
「俺のターンドロー!そしてスタンバイフェイズ時に『フォレストマン』の効果でデッキから『融合』を手札に加えるぜ」
これで俺の手札は融合を合わせて12枚となった。そしてこれによって『スカル・デーモン』をなんとかするためのカードは揃った。
「魔法カード『融合』!手札の『E・HEROネクロダークマン』と『E・HEROワイルドマン』を融合!闇の力を秘めし英雄よ、野生の力を秘めし英雄と交わりて霊を操りし呪術師の英雄へと生まれ変われ!融合召喚!現れろ、『E・HEROネクロイド・シャーマン』!!」
『ネクロダークマン』と『ワイルドマン』が黒い渦の中へと入り、渦が光り輝きその光が消えると俺の場に現れたのは赤い長髪に筋骨隆々の体をした仮面を被った英雄『E・HEROネクロイド眼・シャーマン』が現れた。
E・HEROネクロイド・シャーマン ☆6 ATK1900
E・HEROネクロイド・シャーマン
融合・効果モンスター
星6/闇属性/戦士族/攻1900/守1800
「E・HERO ワイルドマン」+「E・HERO ネクロダークマン」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動する。その相手モンスターを破壊する。
その後、相手の墓地からモンスター1体を選び、相手フィールドに特殊召喚する。
「『ネクロイド・シャーマン』の効果発動!このモンスターが特殊召喚に成功した場合、相手フィールド上のモンスター1体を破壊する。俺は『スカル・デーモン』を破壊!ネクロ・マジック!!」
『ネクロイド・シャーマン』は右手に握る錫杖を『スカル・デーモン』に向けると呪文を唱え始めた。すると『スカル・デーモン』の影から無数の黒い手が現れ闇へ引きずり込もうとしてきた。
「そうはさせん!私は『スカル・デーモン』の効果発動!このモンスターが相手モンスターの効果の対象に選ばれた時、サイコロを1回振る。これで1・3・6のいずれかの目が出たらその効果を無効にし破壊する」
タイタンが『スカル・デーモン』の効果を説明するとタイタンの目の前に1から6の数字が書かれた6つの玉が円になるように浮かび上がりルールットのように炎が玉から玉へと移動した。そして炎が泊まったのは『5』の数字が書かれた玉だった。
「よし!これで『スカル・デーモン』の効果は不発だ!!」
「それはどうかな?私は永続罠『でたら目』を発動!これによって私は今出した5の目を6の目として扱う。よって『ネクロイド・シャーマン』の効果を無効にし破壊する!」
「なんだって!?」
『スカル・デーモン』は身体中から紫色の電撃を一気に放つと『スカル・デーモン』を掴もうとしていた無数の黒い手を破壊し、電撃はそのまま『ネクロイド・シャーマン』を飲み込み破壊した。
でたら目
永続罠
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分または相手がサイコロを振った場合、その内1つの目を以下の目として適用できる。
●1・3・5が出た場合:6として扱う。
●2・4・6が出た場合:1として扱う。
「くっ!なら俺は『E・HEROクリスタル・レディ』を守備表示で召喚しカードを3枚伏せてターンエンドだ」
このターン、攻撃するためのカードがないためここは守備を固めることにした。しかしこの時の俺はまだ気づいていなかった。奴の言う闇のデュエルの恐ろしさはこれからだと言うことに・・・・
E・HEROクリスタル・レディ(オリカ)
効果モンスター
星4/水属性/戦士族/攻1000/守2000
(1):1ターンに1度、このモンスターが戦闘で破壊される時、代わりにデッキから同じ攻撃力または守備力の《HERO》と名のつくモンスターを墓地に送ることで破壊を無効に出来る
タイタン:LP3300
手札:1枚
モンスター:迅雷の魔王─スカル・デーモン(攻)
魔法・罠:でたら目 デーモンの斧(スカル・デーモン装備) 万魔殿─悪魔の巣窟─
十代:LP6100
手札:5枚
モンスター:E・HEROフォレストマン(守) E・HEROクリスタル・レディ(守)
魔法・罠:リバースカード3枚
十代sideout
刹那side
「十代ー!どこにいるんだー!!」
「いたら返事しろー!!」
十代を追って彩人と共に特待生寮へと入ったはいいものの十代はおろか藤原たちすら見つけられないでいた。
「ここは別れて探すか?」
「いや、流石にそれは悪手だよ。この寮の中で何が起こっているかも分からないのに別れるのは危険すぎる」
俺は十代達が中々見つからないことから二手に別れて探すことを提案したが、この寮の中で何が起こっているかも分からないために別れることは危険であるとしてそれを否定した。
そして十代達を探しながら特待生寮を進んでいくと特待生が使っていたと思えるデュエル場に辿り着いた。周囲を見渡していると俺達の間を1枚のカードが飛んできた。
「「っ!?」」
「チッ、外れたか」
カードが飛んできた方を見るとそこには赤と金のオッドアイをした銀髪のオベリスクブルーの制服を着た男がいた。
「誰だお前は」
俺と彩人は銀髪の男を睨みながら尋ねた。オベリスクブルーに入ったばかりだから俺も全員知っている訳では無いが銀髪にオッドアイズなんて目立つような生徒なんて見た覚えがない。
「俺様の名前は皇アキラ。あるお方の命令により如月刹那!貴様を始末する!!」
「なに?」
皇アキラと名乗った男は俺に対して指さしながらそう言ってきた。俺はその言葉に思わず眉を顰めたが最近の出来事から奴の狙いを予想した俺はデッキから2枚のカードを取り出した。
「貴様の狙いはこのカードたちか?」
俺は奴に見えるように見せたのは『レッド・デーモンズ・ドラゴン』と『ダークリベリオン・エクシーズ・ドラゴン』の2枚だった。この2枚のカードはペガサス会長がデザインした世界に1枚ずつしか存在しないカードの一種であり、その希少価値からこのカードたちを盗もうと考える奴は今まで何度もいた。こいつもその1人だろうと予想できる。
「情報通り貴様がそのカードたちを持っていたか。それは貴様のようなモブが持つべきではない!俺様のような選ばれし主人公が持つべきカードなんだよ!!」
奴は『レッド・デーモンズ・ドラゴン』と『ダークリベリオン・エクシーズ・ドラゴン』を見ると訳の分からない言葉をほざきながらデュエルディスクを構えてきた。
「貴様の言っていることの意味は理解できないが、いいだろうデュエルを受けてやるよ」
本来ならばこんな奴を無視して十代を探すべきなんだろうが、コイツを無視すると何か厄介な事がありそうなのでデュエルで叩きのめした方が手っ取り早い。
「彩人悪いが・・・」
「分かってる。ここは刹那に任せるから俺は十代を探す」
「任せたぞ」
「ああ、そっちも気をつけろよ」
彩人はそう言ってこの場から離れて十代を探しに行った。これで十代の方は一応安心できるからさっさとコイツを倒して俺も十代を探そう。
「「
刹那sideout
十代「今日の最強カードは『迅雷の魔王─スカル・デーモン』!!」
迅雷の魔王─スカル・デーモン
効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2500/守1200
このカードのコントローラーは自分のスタンバイフェイズ毎に500ライフポイントを払う。
このカードが相手のコントロールするカードの効果の対象になり、その処理を行う時にサイコロを1回振る。
1・3・6が出た場合、その効果を無効にし破壊する。
刹那「このカードは今回登場したタイタンがアニメにて十代と戦う時に使用したカードで、決闘王武藤遊戯が昔から使用している主力モンスター『デーモンの召喚』と類似した姿をしているぞ」
十代「今回のように『でたら目』の効果を使えばサイコロは100%で当たるぜ!」
刹那「ただしこれはあくまでも『スカル・デーモン』を対象に取る効果に有効なので『冥帝エレボス』などのような対象を取らない効果などには簡単に除去されてしまうからそこは気をつけような」
十代「次回も楽しみにしてくれよな!」
あとがき
皆さんこんにちは有頂天皇帝です。今回はアニメにて初めて十代が闇のデュエルを経験した特待生のでのタイタンとのデュエルと刹那と謎の敵とのデュエル前編です。今回、ちょろっと登場したタッグフォースのキャラにしてヒロインとしても有名なツァン・ディレが登場しました。彼女のデッキは六武衆ではなく様々な召喚法が行える戦士族デッキにする予定なのですが、おすすめの戦士族モンスターがいたら教えて貰えるとありがたいです。特待生寮でのデュエルは1、2話で終わらせる予定です。
オリカデッキありかなしか
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あり
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なし