今回の話は探究者さんの『龍と共に道を歩く者』の話を参考にして書いており、丸藤翔が好きな人にとっては読みにくい話になるかもしれないので翔のファンの人は申し訳ありません。
刹那side
「さてどうするか・・・」
俺は今オベリスクブルーの自室にて制裁デュエルに向けてデッキ調整を行っていたが正直難航していた。
あの後、高田の退学と倫理委員会の女リーダーを含めた倫理委員会の解体が決定した他、海馬コーポレーションから家宅捜査が行われる事が決定された。
また、俺たちの処分だが次の中間試験にて退学をかけた制裁デュエルが行われる事も決定した。
俺が今所有しているデッキはシンクロ・エクシーズ・融合を行える闇属性モンスターで固めた『闇デッキ』、シンクロ召喚に特化した『シンクロデッキ』、そしてアカデミアに入学する前によく使っていた『ドラゴンデッキ』の3つだ。
前回の特待生寮での闇のデュエルで何とか勝利することが出来たがあれはギリギリの勝負だった。なので少しでも強くなるためにまずデッキの強化から始めることにした。
「とにかく何度か試行錯誤して試してみるしかないな」
俺は持っているカードを全て取り出すと早速デッキ調整を始めた。ネットでコンボや参考となるようなデッキを調べたり、組んだデッキをネット対戦で実際に回して試して見たりなど色々なことをやっていると気づけば日が傾き始めていた。
一旦休憩しようと席を立った時にポケットに入れていたPDAから着信音が聞こえたので画面を見ると、PDAに十代から電話が来ていたことに気づき俺は電話に出た。
『いきなり電話かけて悪いな。今大丈夫か?』
「別に問題ないがいきなりどうしたんだ?」
俺はあまり電話をかけてくることがない十代が電話してきた事に珍しさを感じて思わずそう聞いてしまった。
『翔の姿を見てないか?』
「丸藤か?悪いが今日はずっと部屋にいたからあっていないぞ」
『そうか、いきなり電話してすまない。もし翔を見かけたら連絡してくれないか?』
「別に構わないが何かあったのか?」
俺は十代に何があったのかを尋ねる。恐らく丸藤の事が関係するのだろうが・・・
『さっきまで制裁デュエルに向けてデッキ調整を兼ねて翔とデュエルをしてたんだけど・・・翔がデュエル中に何度もイージーミスを繰り返すし、しまいには最後にドローしたカードを見て動揺したんだよ。それでデュエルが終わったあとに手札を見せてもらったらあのカードがあったんだよ』
「あのカード?」
『ああ、機械族最強の融合カード『パワー・ボンド』だ。翔の手札の中にそのカードがあったんだよ』
「!!」
十代のその言葉に俺は驚いた。
『パワー・ボンド』・・・このカードで特殊召喚された機械族融合モンスターは攻撃力が2倍となるが、発動ターンのエンドフェイズ時にこのカードを発動したプレイヤーは特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受けると言うデメリットもある。
先日の特待生寮での闇のデュエルにて皇アキラも使用した強力なカードであるが、強力なカードである反面膨大なリスクがあることから融合関連の魔法カードの中でハイリスクハイリターンなカードと言っても過言ではない。
だからこそ『パワー・ボンド』は丸藤の性格を考えるとデッキに入れるようには思えないカードだ。そんな事を考えている俺を無視して十代は話を続ける。
『それで、なんで『パワー・ボンド』を使わなかったのかを問い詰めたんだ。そしたら・・・『だ、駄目だからッス!これはあの時からお兄さんに封印されたカードだからどんなにピンチになっても絶対に使ったら駄目なんッス!』と言われて逃げられたんだ』
「なるほどな。それで今その丸藤を探しているところなのか」
『ああ。隼人と彩人、それに雪乃たちが手伝ってくれているんだけど中々見つからなくて困っててさ・・・』
「そうか・・・」
十代は長い間探していたのか話している声からはどこか疲れを感じられた。だが、話はまだ終わりではなかった。
『それで翔を探している途中で氷華さんに出会って翔の家族の事を教えてもらったんだ。翔の兄ちゃんであり、この学園最強デュエリスト『カイザー』こと丸藤亮について』
「ほぅ・・・」
十代から意外な名前が出たことに俺は少し驚いてしまった。
丸藤亮。サイバー流の後継者にしてこの学園で彼に敵う者はいないと噂がある『カオス・ブラック』のデュエリスト。
故に彼に与えられた称号は『帝王』又は『皇帝』を意味する『カイザー』と学園のほぼ全ての生徒たちの憧れとなっている。
まさか同じ苗字だと思っていたが兄弟だったとはな・・・。まぁそんな偉大な兄を持っているからこそ自分に自信が持てなくなってあんな弱気になっているのかもな。しょうがない・・・
「俺も丸藤を探すの手伝ってやるよ。流石にそんな話を聞いといて何もしないのは気が引けるからな。一応知り合いにも丸藤の姿を見てないか聞いといてやる」
そう言って俺も丸藤を探すことを手伝うことにした。
『悪いな。もし見つかったら連絡くれよな』
十代からの電話はそれで切れた。俺は出していたカードを片付け、調整したデッキをデッキケースにしまうとデュエルディスクを持って丸藤を探すためにブルー寮を出ていくのだった。
刹那sideout
翔side
「はぁ・・・やっぱりボクはダメダメなんだ
・・・」
ボクこと丸藤翔はそう言って森の中を当てもなくトボトボと歩いていた。
アニキと彩人くんの制裁デュエルに向けてデッキ調整の手伝いとしてアニキのデュエルの相手をしたんだけど、終始アニキに押されっぱなしな上にデュエル中に何度もイージーミスを繰り返してしまった。
特にお兄さんに封印されている『パワー・ボンド』を引いてから酷かった。それに動揺したせいで最後はあっさりとアニキに負けたんだから。
でも別にボクがいなくなったところで何の問題も無いはずだ。確かにアニキや彩人くん、如月くんにとって退学をかけたデュエルだから気を引き締める必要はあるだろうけどそのデュエルの相手はボクじゃなくてもいいはずだ。
アニキたちの友人には明日香さんや三沢くん達のようなボクなんかとは比べ物にならない程デュエルの腕を持っているデュエリストたちがいるのだからボクなんかいない方がいいのだ。
そんな事を考えながら歩いているときだった。
『うわああああああああ!?』
「!?な、なんッスか?」
近くの方から叫び声が聞こえてきて思わずビクッとなった。気になったボクは声の聞こえてきた方へと向かうとそこには全ての首が斬り落とされ、無惨に破壊された『サイバー・エンド・ドラゴン』の姿と恐らく所有者であろう倒れて気絶しているオベリスクブルーの生徒がいた。
「口では大層な事を言っていたがこの程度の実力しかないとはな」
気絶しているオベリスクブルーの生徒の対戦相手らしき銀髪の黒い制服を来ている男子は倒れている彼を見下しながらそう言った。その目には失望しかないのか氷のような冷たさを感じさせられ直接見られている訳でもないのに背筋が凍るような思いをした。
「所詮はリスペクトデュエルなどという下らない者を教えているサイバー流の人間だな。大した実力もないくせに人を否定することしか出来ないのだからな」
「待つッスよ。サイバー流の偉大な教えのリスペクトデュエルのどこが下らないって言うんッスか」
サイバー流の偉大なるリスペクトデュエルの教えを小馬鹿にする彼の態度にカチンときたボクは思わず彼の前に出てしまった。
「貴様は確か『カイザー』の出涸らしの弟の丸藤翔か。何の用だ」
彼はボクが現れたことに対して特に興味も無いのか特に驚いた様子もなくボクが現れた理由を聞いてきた。出涸らし扱いされたことにさらに怒りが増したがそれよりも先に言うことがある。
「訂正するッス!リスペクトデュエルは鮫島校長が広めた素晴らしい教えなんッス!!それを下らないなんて言う君にはリスペクトの欠片もないッス!!」
ボクは怒りを隠さずにそう言うがそれに対して彼は・・・
「下らない。相手に敬意を払えないような貴様らが掲げるリスペクトデュエルなどただ自分たちにとって都合のいいものなだけだ。まぁ、相手を批判することしか出来ない畜生以下の知能しかない貴様らに言ったところで意味もないか」
どこまでも馬鹿にしてくる発言にとうとうボクの堪忍袋の緒が切れた。
「デュエルッス!!ボクが勝ったらリスペクトデュエルを下らないって言葉を訂正するッス!!」
ボクはそう言って彼にデュエルを挑む。すると・・・
「まぁいいだろう。デュエルを挑まれたのならそれに応えるのが礼儀だからな」
どうやらデュエルに応じてくれるようでデュエルディスクを構え始めた。ボクはデュエルに応じてくれたことに内心一安心しながら同じようにデュエルディスクを構える。
「一応名前を名乗っておこう。俺の名前はライ・アルトリウス。オベリスクブルーの生徒だ」
「ボクは丸藤翔。偉大な『カイザー』の弟ッス!!」
互いにそう言って自己紹介をする。それから少しし時間が経過して・・・
「「
ライ:LP4000
翔:LP4000
デュエルが始まった。そしてデュエルディスクの決定によって先行は相手となった。
「俺のターンドロー。俺はモンスターをセットしてターンエンド」
相手はカードを伏せただけでターンを終えた。あれだけ大口叩いてたくせにカードを伏せただけでターンを終えたのには正直拍子抜けだがここは一気に責めさせてもらう。
「ボクのターンドローッス!ボクは『パトロイド』を召喚!」
ボクはアニキとのデュエルでも召喚したパトカーをデフォルメにした機械『パトロイド』を召喚した。
パトロイド ☆4 ATK1200
パトロイド
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1200/守1200
相手フィールド上にセットされているカードを1枚めくり、確認した後元に戻す。
この効果は1ターンに1度だけ自分のメインフェイズに発動する事ができる
「さらに僕は魔法カード『二重召喚デュエルサモン』を発動してこのターンもう一度モンスターを召喚するッス。ボクは『スチームロイド』を召喚!!」
スチームロイド ☆4 ATK1800
二重召喚
通常魔法
(1):このターン自分は通常召喚を2回まで行う事ができる。
スチームロイド
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1800/守1800
このカードは相手モンスターに攻撃する場合、ダメージステップの間攻撃力が500ポイントアップする。
このカードは相手モンスターに攻撃される場合、
ダメージステップの間攻撃力が500ポイントダウンする。
「一気に決めてやるッス!装備魔法『デーモンの斧』を『スチームロイド』に装備して攻撃力を1000ポイントアップするッス!!」
スチームロイド ATK1800→2800
「バトル!『パトロイド』でセットモンスターを攻撃!シグナルアタック!!」
『パトロイド』が背中のサイレンを鳴らしながらセットモンスターに攻撃する。そして攻撃した事でセットモンスターの姿が現れた。
ライトロード・ハンター ライコウ ☆2 DEF
「『ライトロード・ハンター ライコウ』の効果発動。このカードがリバースした場合、フィールドのカード1枚を破壊する。俺は『スチームロイド』を破壊」
「そんな!!」
『パトロイド』が破壊した白い犬っころこと『ライトロード・ハンター ライコウ』から放たれた光が『スチームロイド』を貫き破壊した。思わぬ反撃にボクはショックするしかなかった。
ライトロード・ハンター ライコウ
リバース・効果モンスター
星2/光属性/獣族/攻 200/守 100
(1):このカードがリバースした場合に発動する。フィールドのカード1枚を選んで破壊できる。自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。
「『ライコウ』の効果で俺はデッキトップからカードを3枚墓地に送る。そして墓地に送られた『シャドール・ビースト』と『絶対王バック・ジャック』の効果発動。まず『バック・ジャック』の効果でデッキの上からカードを3枚確認し、好きな順序で並べ替える。俺は三番目のカードを一番上に置く。そして『シャドール・ビースト』の効果で1枚ドロー」
シャドール・ビースト
リバース・効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/攻2200/守1700
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードがリバースした場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローし、その後手札を1枚選んで捨てる。
(2):このカードが効果で墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。
絶対王バック・ジャック
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手ターンに墓地のこのカードを除外して発動できる。自分のデッキの一番上のカードをめくり、そのカードが通常罠カードだった場合、自分フィールドにセットする。違った場合、そのカードを墓地へ送る。この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できる。
(2):このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。自分のデッキの上からカードを3枚確認し、好きな順番でデッキの上に戻す。
「くっ、ボクはこれでターンエンドッス」
「貴様のエンド宣言前に墓地の『絶対王バック・ジャック』の効果を発動する。このカードを除外することでデッキトップをめくりそのカードが通常罠ならそのままセットできる。当然このカードは通常罠なのでそのままセットする」
相手のモンスターを破壊することに成功したが、攻撃力を上げた『スチームロイド』が何も出来ずに破壊されたことを悔しく思いながらターンを終える。この屈辱は次のターンで何倍にして返してやる。
ライ:LP4000
手札:6枚
モンスター:無し
魔法・罠:リバースカード1枚
翔:LP4000
手札:2枚
モンスター:パトロイド(攻)
魔法・罠:無し
翔sideout
ライside
(カイザーの弟だからと期待して見たがこの程度の実力か)
デュエルが始まってまだ2ターンしか経っていないが、自らのモンスターの効果も把握せずただ攻撃力を上げて攻撃するだけというのは正直期待はずれとしか言いようがなかった。
少なくとも『パトロイド』の効果を使っておけば攻撃力を上げた『スチームロイド』を残すことはできたはずだ。まぁいいとっととターンを進めるか。
「俺のターンドロー。俺は墓地の光属性の『ライトロード・ハンター ライコウ』と闇属性の『シャドール・ビースト』をゲームから除外して手札から『カオス・ソルジャー ─開闢の使者─』を特殊召喚する」
俺は墓地から2体のモンスターを除外すると手札からあの決闘王『武藤遊戯』が使用する『カオス・ソルジャー』のリメイク版カードである盾と剣をその手に握る混沌の戦士こと『カオス・ソルジャー ─開闢の使者─』を召喚した。
カオス・ソルジャー ─開闢の使者─ ☆8 ATK3000
カオス・ソルジャー ─開闢の使者─
特殊召喚・効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。
このカードの(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外する。この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
(2):このカードの攻撃で相手モンスターを破壊した時に発動できる。このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。
「そ、そんな・・・伝説のレアカードの『カオス・ソルジャー』が出てくるなんて・・・」
『カオス・ソルジャー』の登場にカイザーの愚弟は顔を青ざめている。だが、容赦はしない。
「『カオス・ソルジャー』で『パトロイド』を攻撃。開闢双破斬!!」
「うわぁー!!」
伏せカードがないので安心して攻撃宣言を行うと『カオス・ソルジャー』の剣が『パトロイド』を切り裂きその衝撃がカイザーの愚弟を襲う。
翔:LP4000→2200
「『カオス・ソルジャー』の効果発動。このカードが相手モンスターを破壊した場合、もう一度攻撃ができる」
「なっ!?」
「『カオス・ソルジャー』でプレイヤーにダイレクトアタック。時空突破・開闢双破斬!!」
「て、手札の『カイトロイド』の効果発動ッス!手札のこのカードを捨てることで相手モンスターのダイレクトアタックによる戦闘ダメージを0にするッス!」
カイザーの愚弟にトドメを刺そうと『カオス・ソルジャー』で攻撃を仕掛けたが防がれてしまった。これは流石に油断しすぎたな。
カイトロイド(未OCG)
効果モンスター
レベル1/風属性/機械族/攻撃力200/守備力400
相手モンスターの直接攻撃による戦闘ダメージ計算時、手札のこのカードを捨てて発動できる。
その直接攻撃によって発生する自分への戦闘ダメージを0にする。
また、自分の墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。
相手の直接攻撃によって発生する自分への戦闘ダメージを1度だけ0にする。
「メインフェイズ2に移行し、『魔導戦士ブレイカー』を召喚し、カードを2枚セットしてターンエンドだ」
魔導戦士ブレイカー ☆4 ATK1600→1900
魔導戦士ブレイカー
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1600/守1000
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動する。
このカードに魔力カウンターを1つ置く(最大1つまで)。
(2):このカードの攻撃力は、このカードの魔力カウンターの数×300アップする。
(3):このカードの魔力カウンターを1つ取り除き、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。その魔法・罠カードを破壊する。
このターンでの勝利は逃したが問題ない。奴が何をしてこようと対処するための手段は整っている。さて、それでは見せてもらおうじゃないか。カイザーの愚弟がこれからどう展開していくのかを
ライ:LP4000
手札:3枚
モンスター:カオス・ソルジャー ─開闢の使者─(攻) 魔導戦士ブレイカー(攻)
魔法・罠:リバースカード3枚
翔:LP2200
手札:1枚
モンスター:無し
魔法・罠:無し
「ボ、ボクのターンドロー。ボクは魔法カード『強欲な壺』を発動して2枚ドロー!よし!!」
どうやら手札増強のカードを引けたようだな。青ざめた表情から一転、気味の悪い笑顔を浮かべた。
強欲な壺
通常魔法
デッキからカードを2枚ドローする
「『ジャイロイド』を召喚して魔法カード『死者蘇生』を発動!墓地から『スチームロイド』を特殊召喚するッス!!」
ジャイロイド ☆3 ATK1000
スチームロイド ☆4 ATK1800
ジャイロイド
効果モンスター
星3/風属性/機械族/攻1000/守1000
このカードは1ターンに1度だけ、戦闘によっては破壊されない。(ダメージ計算は適用する)
死者蘇生
通常魔法(制限カード)
(1):自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
「魔法カード『アイアンドロー』発動!僕の場に機械族の効果モンスターが2体いるのでデッキから2枚ドロー!ただしこのターンあと1回しか特殊召喚できなくなるッスけど十分ッス!!」
カイザーの愚弟は下品な笑みを浮かべながらそう言った。どうやら今ドローしたカードに相当自信があるようだ。
アイアンドロー
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドのモンスターが機械族の効果モンスター2体のみの場合に発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分は1回しかモンスターを特殊召喚できない。
「ボクは魔法カード『ビークロイド・コネクション・ゾーン』を発動!フィールドの『ジャイロイド』と『スチームロイド』を素材に融合するッス!!空を飛ぶ機械よ、蒸気で動く機械と交わりて新たな機械へと生まれ変われ!!融合召喚!!現れよ、『スチームジャイロイド』!!」
スチームジャイロイド ☆6 ATK2200
ビークロイド・コネクション・ゾーン
通常魔法
(1):自分の手札・フィールドから、「ビークロイド」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは効果では破壊されず、そのモンスターの効果は無効化されない
スチームジャイロイド
融合モンスター
星6/地属性/機械族/攻2200/守1600
「ジャイロイド」+「スチームロイド」
「まだまだいくッスよ!!速攻魔法『リミッター解除』発動!『スチームジャイロイド』の攻撃力を倍にするッス!!」
これで『スチームジャイロイド』の攻撃力は『カオス・ソルジャー』を超えたな。
スチームジャイロイド ATK2200→4400
リミッター解除
速攻魔法
(1):自分フィールドの全ての機械族モンスターの攻撃力は、ターン終了時まで倍になる。
この効果が適用されているモンスターはこのターンのエンドフェイズに破壊される。
「どうだ見たか!これがカイザーの弟である丸藤翔様の実力だ!!参ったか!!」
カイザーの愚弟は『カオス・ソルジャー』の攻撃力を超えるモンスターの存在に気を良くしたのか高笑いを上げながらそう言ってきた。
確かに攻撃力は高いが、所詮それだけだ。
「貴様の戯言などどうでもいい。とっととターンを進めろ」
「フン!そんな態度を取っていられるのも今だけッス!!バトル!『スチームジャイロイド』で『カオス・ソルジャー』を攻撃!ハリケーン・スモーク!!」
『スチームジャイロイド』が胴体のプロペラを回転させながら『カオス・ソルジャー』に突撃してくる。だがその程度の攻撃をくらう俺ではない。
「トラップ発動『アームズ・コール』。デッキから装備魔法を手札に加え、自分フィールドのモンスターに装備する。俺はデッキから『団結の力』を手札に加え『カオス・ソルジャー』に装備する。そして『団結の力』の効果によって『カオス・ソルジャー』の攻撃力と守備力は俺の場にいるモンスターの数×800ポイントアップする」
カオス・ソルジャー ─開闢の使者─ ATK3000/DEF2500→ATK4600/DEF4100
アームズ・コール
通常罠
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):デッキから装備魔法カード1枚を手札に加える。その後、そのカードを装備可能な自分フィールドのモンスター1体を選び、そのモンスターに装備できる。
団結の力
装備魔法
(1):装備モンスターの攻撃力・守備力は、自分フィールドの表側表示モンスターの数×800アップする。
「そ、そんな・・・」
「これで終わりじゃない。速攻魔法『コンセントレイト』発動。これにより『カオス・ソルジャー』の攻撃力をその守備力分だけアップする。よって『カオス・ソルジャー』の攻撃力は──」
カオス・ソルジャー ─開闢の使者─ ATK4600→8900
コンセントレイト
速攻魔法
(1):自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時までその守備力分アップする。
このカードを発動するターン、対象のモンスター以外の自分のモンスターは攻撃できない。
「あ、あぁ・・・・・・」
カイザーの愚弟に手札はなく、墓地にもこの攻撃を防ぐ手段はないために顔を青ざめながら少しずつ後ずさりしていた。だが俺はデュエルにおいて相手に情け容赦を与えることなどない。相手が誰であろうとそれは侮辱でしかないのだから。
「迎撃しろ『カオス・ソルジャー』。開闢双破斬!!」
突撃してくる『スチームジャイロイド』の前に陣取った『カオス・ソルジャー』は剣を構えるとそのまま剣を振り下ろし、『スチームジャイロイド』を真っ二つに斬り裂いた。
「う、うわああああっ!!」
翔:LP2200→-2300
これによりこのデュエルは俺の勝利で終わった。
ライsideout
十代side
「くっ!翔・・・何処にいるんだよ?隼人や彩人たちみんな心配してるんだぞ」
俺はいなくなった翔に対して文句を言いながら翔を探し続けるが中々見つからないでいた。そんな時だった。
「う、うわああああっ!」
近くから翔の叫び声が聞こえた。その声を聞いた俺は思わず・・・
「今のは翔の声!?まさか翔の身に何か・・・」
翔に何かあったのではないかと思い、俺は翔の叫び声が聞こえた方へと急ぐ。だが、その時だった。
『待つんだ十代』
『クリクリ~!!』
俺の精霊である『E・HEROフレイム・ウィングマン』と『ハネクリボー』が現れて俺を引き止める。
「いきなりどうしたんだよ?なんで翔の所に行こうとするのを止めるんだよ」
俺はなんで2人が止めるのか分からずそう聞いてしまう。すると『フレイム・ウィングマン』が真剣な表情をしながらそれについて答えてくれた。
『十代、お前が向かおうとしている場所から強力な精霊の力を複数感じる。敵意や悪意などのようなものは感じないがそんな場所に自ら近づくのは危険だ』
『クリ』
『フレイム・ウィングマン』に同意するように『ハネクリボー』もコクンと首を縦に振る。その事から『フレイム・ウィングマン』と『ハネクリボー』が俺の事を心配してそう言ってくれたことが分かる。だけど・・・
「悪い。それでも俺は行くよ。翔の事を放っておけないからさ」
俺は『フレイム・ウィングマン』と『ハネクリボー』に対してそう言うと2人は互いに顔を見合わせて苦笑したかと思えば俺の方に顔を向けた。
『お前ならそう言うだろうと思っていたよ。だが、危険だと私が判断したらその少年を置いていってでもお前を逃がすからな』
「ああ、いつも悪いな」
『フン』
『クリクリ~』
『フレイム・ウィングマン』と『ハネクリボー』はその姿を一旦消すと、俺は翔の声が聞こえた場所へと走って向かった。
その場所にはすぐに到着した。しかし・・・
「し・・・翔!?」
俺の前にはデュエルディスクを腕につけて地面に倒れて気絶している翔の姿と真っ二つに斬り裂かれた翔のエースモンスターである『スチームジャイロイド』の姿があった。
「おい、翔!しっかりしろ!?」
俺は翔の肩を掴み体を揺すりながら声をかけるが、反応しない。
その時だった。
「カイザーの愚弟を倒したと思ったら次は君が現れるとはね。遊城十代」
黒い制服を着た銀髪の男が俺の前に現れる。当然だが、俺はこの男を知らない。だが、今の口ぶりからコイツが翔を倒したことだけはわかる。
「あんた誰だよ。なんで翔をこんな目に合わせたんだ」
俺は倒れている翔の前に立って警戒しながら目の前にいる男を睨む。だが、男はそんな俺の視線を気にせず日常の会話をするように話しかけてきた。
「俺の名前はライ・アルトリウス。オベリスクブルーの2年だ。そこのカイザーの愚弟だが俺はそいつからデュエルを仕掛けられたからそれに応えただけだ。最もその実力は期待外れもいい所だったがな」
ライと名乗る男はそう言うが、俺はその言葉から翔を馬鹿にしていることがわかり俺は思わず睨んでしまった。
「おいなんで翔のことをそんな風に言うんだよ。確かに翔のデュエルには至らない所はあるかもしれないけどそこまで言う必要は無いだろう。それになんで翔をこんな目に合わせたんだ」
俺は翔を気絶させあまつさえ侮辱した彼に対して質問した。すると・・・
「簡単な話だ。デュエルをしてそのカイザーの愚弟の実力をそう判断した上でそう言われても仕方がないと俺は思ったまでだ。そしてそいつを倒した理由は簡単だ。そのカイザーの愚弟がサイバー流の掲げる愚かなリスペクトデュエルの信者にして俺たちの敵だからだ」
彼はなんともないようにそう言うが、その言葉に俺は頭がカッとなってしまった。
「ふざけんな!そんな下らない理由で翔をこんな目に合わせたって言うのかよ!!」
「下らない理由ではないさ。そいつを含めたサイバー流やその信者共の掲げる愚かなリスペクトデュエルによって過去にそして今現在でも多くの犠牲者が生まれている。故に俺は情け容赦なくそいつを倒しただけだ」
彼の言葉を聞いた瞬間、俺はキレてしまった。
「俺は正直リスペクトデュエルの事はよく分からない。だけど、翔を・・・友達をこんな目に合わせたアンタを許せない!!俺とデュエルをしろ!!」
俺はそう言ってデュエルディスクをセットすると彼に向けてデュエルを挑む。
「いいだろう。俺も君の実力が知りたかったからちょうどいい。そのデュエル受けて立つ」
どうやら俺のデュエルに応じてくれるようで彼もまた俺と同じようにデュエルディスクをセットする。そして翔をデュエルに巻き込まないような位置に移動させてから向かい合うような形になると・・・
「「
デュエルが始まった。
そしてこれが、俺とサイバー流と敵対する組織『黒の騎士団』との初めてのデュエルだった。
十代sideout
十代「今日の最強カードは『カオス・ソルジャー ─開闢の使者─』!!」
カオス・ソルジャー ─開闢の使者─
特殊召喚・効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。
このカードの(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを除外する。この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
(2):このカードの攻撃で相手モンスターを破壊した時に発動できる。このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。
刹那「『
十代「2つの効果を持ってるけどどちらも強力だよな。2回攻撃かモンスターの除外。どちらの効果も優秀だから状況に応じて使い分けたいな」
刹那「ちなみにアニメでの初登場は十代VS神楽坂戦の時に神楽坂が使用していたモンスターで十代を苦しめていたな。現実の方でも優秀なカードとして知られているな」
十代「優秀なカードだから『カオス・ソルジャー』もこれ以外にも多くのリメイクカードやサポートカードが登場しているし、他の人のSSでも出番の多いカードの1枚と思うぜ」
刹那「それでは次回の話もよろしくな」
あとがき
どうも有頂天皇帝です。最近スパロボ30の発売日の決定と復活のルルーシュやナイツマなど好きな作品の参戦に喜んでスパロボの方も書こうと思いつつ全くそっちの方は筆が進まなくて辛い・・・今回登場したライ・アルトリウスはゲーム『コードギアスLOSTCOLORS』の主人公にして作者の作品の一つである『スーパーロボット大戦Z 魔王たちの新たに歩む物語』の登場人物です。ライのデッキは光と闇属性モンスターを中心にした『カオスデッキ』となっていますが、今のところの候補として他作品カードゲームであるヴァンガードカードをオリカとして入れようと考えていますがどうでしょうか?今回の話は探究者さんの作品である『遊城王GX 龍と共に道を歩く者』の27話『アンチ・リスペクト』の話を参考に書きました。また、本来なら精霊としての登場はなかった『E・HEROフレイム・ウィングマン』ですが、探究者さんの影響もありますが十代にとって初代エースであるこのモンスターがアニメでも精霊として登場しても正直違和感ないと思うんですよね。それにアニメ見てて感じたのですが、実体化できなくとも十代のモンスターたちは全員精霊だとしてもおかしくないぐらい表情豊かでしたよね。
オリカデッキありかなしか
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あり
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なし