第1話 吠えろ!ダーク・アームド・ドラゴン!!
???Side
海馬ドーム
海馬コーポレーションが所有しているこのドームでは今、デュエルアカデミアの入試試験が行われていた。
デュエルアカデミアとは太平洋の孤島に設立された、全寮・寄宿制のデュエリスト養成学校。オーナーはデュエルキングの永遠のライバルと言われる海馬コーポレーション社長、海馬瀬人でネームバリューもあり、成績によって三段階の寮に分けられている。
寮分けは上からオベリスクブルー、ラーイエロー、オシリスレッドがある。ただし、中等部からの成り上がりと女生徒はオベリスクブルー入りが決まっているが、今受験している生徒たちはこの実技試験に合格してもなれるのはラーイエローかオシリスレッドのどちらかと決まっている。
『試験番号35番如月刹那、第1フィールドに来てください』
海馬ドームにアナウンスからの声が響き渡ると、観客席で本を読んでいた俺───如月刹那は読んでいた本を閉じてその本を鞄にしまい席を立った。
「俺の番か、いつも通り全力で行きますか」
俺はそんなことを呟きながらフィールドへと歩いていった。そして俺がフィールドに着くと既に試験管の人がデュエルディスクを構えて待っていた。
「私が君の試験を担当するものだ。勝ち負けも大事だが、デュエル中での行動でも合否を決めるので全力でかかってきなさい」
「わかりました」
試験官の言葉に頷きながら俺はデュエルディスクを構え始めた。そして互いにデュエルの準備が終わると、デュエル開始宣言の言葉をほぼ同時に言った。
「「デュエル!!」」
刹那:LP4000
試験官:LP4000
「俺の先行ドロー。俺はモンスターとカードを二枚伏せてターンエンド」
刹那:LP4000
モンスター:裏守備
魔法・罠:2
手札:3
試験官:LP4000
モンスター:なし
魔法・罠:なし
手札:5
「私のターンドロー!私は『ブラッド・ヴォルス』を攻撃表示で召喚!!」
ブラッド・ヴォルス ☆4 ATK1900
ブラッド・ヴォルス
通常モンスター
星4/闇属性/獣戦士族/攻1900/守1200
悪行の限りを尽くし、それを喜びとしている魔獣人。手にした斧は常に血塗られている。
試験官の前に斧を持った悪魔のように見えるが獣戦士族の『ブラッド・ヴォルス』が現れた。
「バトル!ブラッド・ヴォルスでセットモンスターを攻撃!!」
『ブラッド・ヴォルス』が手に持っている斧を振り上げながら俺の場にセットされているモンスターに迫るとその斧を振り下ろした。そして攻撃が当たる瞬間、セットされたカードがその姿を表した。
ジャイアントウィルス ☆2 DEF100
紫色の球体──『ジャイアントウィルス』は真っ二つに切り裂かれた。そして2つに切り裂かれたジャイアント・ウイルスは試験官に突撃し、ぶつかり終わったそれらは俺の場に新たに2体の『ジャイアントウィルス』が現れた。
「セットされていたモンスターは『ジャイアントウィルス』。このカードが戦闘で破壊されたことにより相手に500のダメージを与え、デッキから同名モンスターを任意の数召喚できる。俺はデッキから2体の『ジャイアントウィルス』を特殊召喚」
「くぅっ!!」
試験官:LP4000→3500
ジャイアントウィルス ☆2 ATK1000
ジャイアントウィルス ☆2 ATK1000
ジャイアントウィルス
効果モンスター
星2/闇属性/悪魔族/攻1000/守 100
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、相手ライフに500ポイントダメージを与える。さらに自分のデッキから「ジャイアントウィルス」を任意の数だけ表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
「なら、私はカードを一枚伏せ、永続魔法『凡骨の意地』と『ツーマンセルバトル』を発動してターンエンド。エンドフェイズにツーマンセルバトルの効果で手札からレベル4以下の通常モンスターである『剣闘獣アンダル』を特殊召喚する」
ツーマンセルバトル
永続魔法
各プレイヤーは自分のターンのエンドフェイズ時に1度だけ、レべル4通常モンスター1体を手札から特殊召喚する事ができる。
剣闘獣アンダル ☆4 ATK1900
剣闘獣アンダル
通常モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻1900/守1500
高い攻撃力で敵を追いつめる、隻眼の戦闘グマ。
恐るべきスピードと重さを誇る自慢のパンチを受けて倒れぬ者はいない。
刹那:LP4000
モンスター:ジャイアントウィルス(攻)×2
魔法・罠:2
手札:3
試験官:LP3500
モンスター:ブラッド・ヴォルス(攻) 剣闘獣アンダル(攻)
魔法・罠:伏せ1 凡骨の意地(永続) ツーマンセルバトル(永続)
手札:1
「俺のターンドロー。俺は『ジャイアントウィルス』2体を生贄に、『ダーク・ホルス・ドラゴン』を召喚する!」
2体の『ジャイアントウィルス』が光となって消えていくと、代わりにホルスの黒炎竜の闇堕ちした姿であるダーク・ホルス・ドラゴンが現れた。
ダーク・ホルス・ドラゴン ☆8 ATK3000
ダーク・ホルス・ドラゴン
効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守1800
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手のメインフェイズ時に魔法カードが発動した場合、自分の墓地のレベル4の闇属性モンスター1体を選択して特殊召喚できる。この効果は1ターンに1度しか使用できない。
「攻撃力3000のモンスターだと!?」
試験官は『ダーク・ホルス・ドラゴン』の攻撃力に驚愕していた。攻撃力3000というのはこのデュエルアカデミアのオーナーである海馬瀬人の魂であり嫁である『青眼の白龍』と同等の攻撃力なのだからそれも当然だろう。
「バトル!『ダーク・ホルス・ドラゴン』で『ブラッド・ヴォルス』を攻撃!!『ダーク・メガフレイム』!!」
『ダーク・ホルス・ドラゴン』の口から放たれた黒い炎の球体が『ブラッド・ヴォルス』に当たると『ブラッド・ヴォルス』は塵も残さず燃え尽きてしまった。
試験官:LP3500→2400
「だがブラッド・ヴォルスが破壊されたことによりトラップ発動『命の綱』‼︎モンスターが破壊された時、手札を全て捨てることで破壊されたモンスターを攻撃力を800上げて特殊召喚することができる。私は手札を1枚捨てて『ブラッド・ヴォルス』を墓地より特殊する。甦れ!『ブラッド・ヴォルス』‼︎︎」
命の綱
通常罠
自分モンスターが戦闘によって墓地に送られた時に、手札を全て捨てて発動する。そのモンスターの攻撃力を800ポイントアップさせて、フィールド上に特殊召喚する。
ブラッド・ヴォルス ☆4 ATK1900→2700
「さらに墓地に送られた『代償の宝札』の効果で2枚ドローする」
「チッ、俺はこれでターンエンド」
倒したかと思ったらパワーアップして蘇生してきたのに舌打ちすると手札に伏せるカードもなかったのでそのままターンを終了した。
刹那:LP4000
モンスター:ダーク・ホルス・ドラゴン(攻)
魔法・罠:伏せ2
手札:3
試験官:LP 2400
モンスター:ブラッド・ヴォルス(攻) 剣闘獣アンダル(攻)
魔法・罠:1枚 凡骨の意地(永続) ツーマンセル・バトル(永続)
手札:2
刹那Side out
試験官Side
まさか『ダーク・ホルス・ドラゴン』が出てくるとはな・・・『ブラッド・ヴォルス』を蘇生したはいいがこのままではまた破壊されるだけだ。ここは次のドローに賭けるしかないか
「私のターンドロー!」
ドローしたカードは『ジェネティック・ワーウルフ』。普段ならば優秀な下級アタッカーとして使えたが今の状況では意味が無い。しかしまだチャンスはある。
「私のドローカードは『ジェネティック・ワーウルフ』‼︎通常モンスターのため永続魔法『凡骨の意地』の効果によりもう一枚ドロー!『岩石の巨兵』‼︎更にドロー!『チューン・ウォリアー』‼︎更にドロー!『デーモンの召喚』‼︎更にドロー!ドローしたカードは通常モンスターではないためこれでドローは終了する」
発動していた『凡骨の意地』の効果で手札を増やすことに成功し、この状況を巻き返すのに十分なカードが揃った。
「そして私は魔法カード『古のルール』を発動し、手札から『デーモンの召喚』を特殊召喚する‼︎」
凡骨の意地
永続魔法
ドローフェイズにドローしたカードが通常モンスターだった場合、そのカードを相手に見せる事で、自分はカードをもう1枚ドローする事ができる。
古のルール
通常魔法
手札からレベル5以上の通常モンスター1体を特殊召喚する。
『デーモンの召喚』が場に現れたことで観客席から興奮の声が上がっているのが聞こえる。それも当然だろう。このカードはあのデュエルキング武藤遊戯の使うカードとして有名なのだからな。
デーモンの召喚 ☆6 ATK2500
デーモンの召喚
通常モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2500/守1200
闇の力を使い、人の心を惑わすデーモン。悪魔族ではかなり強力な力を誇る
「そして私はチューナーモンスター、『チューン・ウォリアー』を攻撃表示で召喚‼︎」
チェーン・ウォリアー ☆3 ATK1600
チューン・ウォリアー
チューナー(通常モンスター)
星3/地属性/戦士族/攻1600/守 200
あらゆるものをチューニングしてしまう電波系戦士。
常にアンテナを張ってはいるものの、感度はそう高くない。
私がチューナーモンスターである『チューン・ウォリアー』を出すと観客席の方がざわつき始めた。そして目の前にいる対戦相手である受験生は警戒を顕にしていることからこの後私がやることに気がついているのだろう。ならば見せてやろう!
「私は、レベル4の『剣闘獣アンダル』にレベル3の『チェーン・ウォリアー』をチューニング‼︎」
☆4+☆3=☆7
『チューン・ウォリアー』が3つの光り輝く輪になるとその輪の間を『剣闘獣アンダル』が潜り抜けると4つの光り輝く星となる。
「シンクロ召喚‼︎現れよ、スクラップ・デスデーモン‼︎」
そして試験官に場に全身が継接ぎで出来たスクラップの悪魔——『スクラップ・デスデーモン』が現れた。
スクラップ・デスデーモン ☆7 ATK2700
スクラップ・デスデーモン
シンクロモンスター
星7/地属性/悪魔族/攻2700/守1800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
これにより私の場に伝説のデュエリストである海馬瀬戸が使用している『ブラッド・ヴォルス』、デュエルキング武藤遊戯が使用している『デーモンの召喚』、そして先月インダストリアルイリュージョン社が発表した3つの召喚法の1つ、『シンクロ召喚』によって召喚された『シンクロモンスター』である『スクラップ・デーモン』の三体が並び立った。
「装備魔法『執念の剣』を『スクラップ・デスデーモン』に装備して攻撃力を500アップさせてバトル!『スクラップ・デスデーモン』で『ダーク・ホルス・ドラゴン』を攻撃‼︎」
執念の剣
装備魔法
装備モンスターの攻撃力・守備力は500ポイントアップする。
このカードが墓地へ送られた時、このカードをデッキの一番上に戻す。
スクラップ・デスデーモン ATK2700→3200
これによって『スクラップ・デスデーモン』の攻撃力が『ダーク・ホルス・ドラゴン』を超えた。
「トラップ発動、『ガード・ブロック』‼︎戦闘ダメージを無効にし、デッキからカードを一枚ドローする」
ガード・ブロック
通常罠
相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
執念の剣を手にした『スクラップ・デスデーモン』は『ダーク・ホルス・ドラゴン』の首を切り裂き、『スクラップ・デスデーモン』は倒れた『ダーク・ホルス・ドラゴン』の頭を踏み砕いた。その衝撃が受験生に襲いかかるが受験生の前に障壁が現れるとその衝撃を防いだ。
「だが、私の場にはまだ攻撃できるモンスターが2体残っている。この2体の直接攻撃で終わりだ‼︎ゆけ!『ブラッド・ヴォルス』‼︎『デーモンの召喚』!!」
「手札の『バトル・フェーダー』の効果発動‼︎直接攻撃を受ける時、手札のこのモンスターを特殊召喚し、バトルフェイズを強制終了させる‼︎」
斧を振りかぶりながら受験生に襲いかかる『ブラッド・ヴォルス』の前に『バトル・フェーダー』が鐘を鳴らしながら現れ、その鐘の音を聞いた『ブラッド・ヴォルス』は振りかぶっていた斧を下ろし、私のフィールドへと戻っていった。
バトルフェーダー ☆1 ATK0
バトルフェーダー
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、その後バトルフェイズを終了する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
「凌いだか。ならば私はこれでターンエンド。エンドフェイズに『ツーマンセル・バトル』の効果により手札から『ジェネティック・ワーウルフ』を攻撃表示で特殊召喚する」
この攻撃を防がれたことには驚いたが相手の場にいるのは攻守0のモンスターが一体だけ。次のターンになれば私の勝ちは決まったも当然だ。しかしここは念の為にジェネティック・ワーウルフを召喚しておく。
ジェネティック・ワーウルフ ☆4 ATK2000
ジェネティック・ワーウルフ
通常モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻2000/守 100
遺伝子操作により強化された人狼。本来の優しき心は完全に破壊され、闘う事でしか生きる事ができない体になってしまった。その破壊力は計り知れない。
刹那:LP4000
モンスター:バトルフェーダー(攻)
魔法・罠:伏せ1
手札:3
試験官:LP 2400
モンスター:ブラッド・ヴォルス(攻) スクラップ・デーモン(攻)・(執念の剣装備) ジェネティック・ワーウルフ(攻)
魔法・罠:執念の剣(装備) 凡骨の意地(永続) ツーマンセル・バトル(永続)
手札:1
試験官Side out
刹那Side
「(『ガード・ブロック』で『バトル・フェーダー』を引けなかったら危なかったな)」
まさか『ダーク・ホルス・ドラゴン』が1ターンで破壊された上にシンクロモンスターと上級モンスターを場に揃えるとは、流石はデュエルアカデミアの試験官と言わざるを得ない。
「(今の手札じゃ反撃できない。ここは次のドロー次第だな)俺のターンドロー!」
ドローしたカードは『天使の施し』。どうやらまだ運は尽きてないようだ。
「魔法カード『天使の施し』を発動しデッキからカードを3枚ドローしその後手札から2枚カードを捨てる。そして墓地に送った『代償の宝札』の効果で更に2枚ドロー!更に『手札抹殺』を発動し俺は手札5枚を捨ててデッキから5枚ドローする!!」
「私も1枚捨てて1枚ドロー」
天使の施し
通常魔法
デッキからカードを3枚ドローし、その後手札からカードを2枚捨てる
代償の宝札(未OCGカード)
通常魔法
このカードが手札から墓地に送られた時、デッキからカードを2枚ドローする
手札抹殺
通常魔法
手札があるプレイヤーは、その手札を全て捨てる。その後、それぞれが捨てた枚数分デッキからドローする
手札と墓地にカードが揃い始めたがまだカードが足りない。ここは
「そして墓地に闇属性モンスターが7体以上存在するので魔法カード『終わりの始まり』を発動!墓地から『ダーク・ホルス・ドラゴン』、『マッド・デーモン』、『ジャイアント・ウイルス』3体を除外して3枚ドロー!」
終わりの始まり
通常魔法
自分の墓地に闇属性モンスターが7体以上存在する場合に発動する事ができる。自分の墓地に存在する闇属性モンスター5体をゲームから除外する事で、自分のデッキからカードを3枚ドローする。
マッド・デーモン
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守 0
(1):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(2):攻撃表示のこのカードが攻撃対象に選択された場合に発動する。このカードを守備表示にする。
そしてドローした3枚を見ると求めていたカードがやって来て、全てのパーツが揃った。
「そして墓地に闇属性モンスターが3体のみの時、このモンスターは特殊召喚できる。闇に染まりし鎧竜よ、その力で我が敵を蹂躙せよ!!現れよ!!ダーク・アームド・ドラゴン!!」
俺の前に現れるのは伝説のLvモンスターの一体であるアームド・ドラゴンの闇堕ちした姿のドラゴンであり俺のフェイバリットカードの『ダーク・アームド・ドラゴン』。『ダーク・アームド・ドラゴン』は闇の中から現れると咆哮を上げた。
ダーク・アームド・ドラゴン ☆7 ATK2800
ダーク・アームド・ドラゴン
特殊召喚・効果モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2800/守1000
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の闇属性モンスターが3体の場合のみ特殊召喚できる。
(1):自分の墓地から闇属性モンスター1体を除外し、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
「更に俺は手札の『人造人間サイコ・ショッカー』を墓地に送り、『ダーク・グレファー』を特殊召喚!『ダーク・グレファー』の効果で手札の『ネクロ・ガードナー』を墓地に送りデッキから『ヘルウェイ・パトロール』を墓地に送る」
ダーク・グレファー ☆4 ATK1700
人造人間-サイコ・ショッカー
効果モンスター
星6/闇属性/機械族/攻2400/守1500
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにフィールドの罠カードの効果を発動できず、フィールドの罠カードの効果は無効化される。
ダーク・グレファー
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1700/守1600
(1):このカードは手札からレベル5以上の闇属性モンスター1体を捨てて、
手札から特殊召喚できる。
(2):1ターンに1度、手札から闇属性モンスター1体を捨てて発動できる。
デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る。
ネクロ・ガードナー
効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻 600/守1300
(1):相手ターンに墓地のこのカードを除外して発動できる。このターン、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする。
ヘルウェイ・パトロール
効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守1200
(1):このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。そのモンスターの元々のレベル×100ダメージを相手に与える。
(2):墓地のこのカードを除外して発動できる。手札から攻撃力2000以下の悪魔族モンスター1体を特殊召喚する。
モンスターを次々と墓地に落としていく行動に観客席の方からは野次のような声が聞こえてくるが無視してやるべきことを続ける。
「『ヘルウェイ・パトロール』の効果発動!墓地にいるこのモンスターをゲームから除外することで手札から攻撃力2000以下の悪魔族モンスターを特殊召喚することができる。俺はチューナーモンスター『ダーク・リゾネーター』を特殊召喚!」
俺の後ろに半透明の『ヘルウェイ・パトロール』が現れるとその姿を消し、代わりに俺の場に音叉を持った小さな悪魔──『ダーク・リゾネーター』が現れた。
ダーク・リゾネーター ☆3 ATK1300
ダーク・リゾネーター
チューナー・効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻1300/守 300
(1):このカードは1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。
「俺はレベル4のダーク・グレファーにレベル3のダーク・リゾネーターをチューニング!!」
『ダーク・リゾネーター』は音叉を鳴らすと3つの光の輪と化し、『ダーク・グレファー』はその3つの輪を潜り4つの星となる。
☆3+☆4=☆7
「天頂に輝く死の星よ!!地上に舞い降り生者を裁け!!シンクロ召喚!!現れよ『天刑王ブラック・ハイランダー』!!」
この瞬間、死神のような鎌を持った黒い外装を纏った悪魔──『ブラック・ハイランダー』が俺の場に現れた。
天刑王ブラック・ハイランダー ☆7 ATK2800
天刑王ブラック・ハイランダー
シンクロ・効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻2800/守2300
悪魔族チューナー+チューナー以外の悪魔族モンスター1体以上
(1)このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、お互いにシンクロ召喚をする事ができない。
(2)1ターンに1度、装備カードを装備した相手モンスター1体を選択して発動する事ができる。
選択したモンスターに装備された装備カードを全て破壊し、破壊した数×400ポイントダメージを相手ライフに与える。
新たなシンクロモンスターの登場に会場からは歓声が上がった。シンクロモンスターは最近登場したカードであるためそれを使う人はプロでも余りいないためこの反応も仕方がないことだろう
「まさか君もシンクロモンスターを使うとはな。しかし、君のモンスターたちの攻撃力では私の『スクラップ・デスデーモン』を倒すことは出来ないぞ」
「まだこんなもんじゃないですよ。俺は墓地の『サイコ・ショッカー』をゲームから除外することで手札から『闇の精霊ルーナ』を特殊召喚する」
闇の精霊ルーナ ☆4 ATK1600
闇の精霊ルーナ
特殊召喚・効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1600/守1200
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から闇属性モンスター1体を除外した場合に特殊召喚できる。
(1):自分スタンバイフェイズに発動する。
相手に500ダメージを与える。
「そして永続罠『強化蘇生』を発動!墓地から『ダーク・リゾネーター』を蘇生させる。『強化蘇生』の効果で『ダーク・リゾネーター』のレベルは1上がり、攻撃力と守備力は100上がる」
ダーク・リゾネーター ☆3→☆4 ATK1300→1400
強化蘇生
永続罠
(1):自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。そのモンスターは、レベルが1つ上がり、攻撃力・守備力が100アップする。そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。
「再びチューナーモンスターを出したということは、またシンクロ召喚をする気かな」
試験官はそう言いながら警戒してくるが、その考えは間違えである。
「残念ですが違います。俺はレベル4の『闇の精霊ルーナ』と『ダーク・リゾネーター』でオーバーレイ!!」
目の前に黒い渦が現れると、『闇の精霊ルーナ』と『ダーク・リゾネーター』がそれぞれ紫の光の球となってその中に飛び込んだ。
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」
2体の紫の光の球が入った穴が様々な光を飛び出しながら爆発した。
「闇に潜みし反逆の龍よ、その牙で敵を穿て!!現れよ!『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』!!」
そして爆発が収まり煙が立ちこむ中、周囲に電気が走りながら黒き龍──『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』が現れた。
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン ★4 ORU2 ATK2500
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
レベル4モンスター×2
(1):このカードのX素材を2つ取り除き、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分このカードの攻撃力をアップする。
「え、エクシーズ召喚だと!?」
試験官は『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』の登場に動揺を隠せなかった。シンクロ召喚とは別にインダストリアルイリュージョン社が発表した2つ目の召喚法であるエクシーズ召喚も扱うっている受験生がいるとは思わなかったのだろう。
「最後に『バトル・フェーダー』を生贄に『邪帝ガイウス』を召喚。『バトル・フェーダー』は場を離れたことでゲームから除外される」
邪帝ガイウス ☆6 ATK2400
邪帝ガイウス
効果モンスター
星6/闇属性/悪魔族/攻2400/守1000
(1):このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動する。そのカードを除外し、除外したカードが闇属性モンスターカードだった場合、相手に1000ダメージを与える。
「生贄召喚に成功したことで『邪帝ガイウス』の効果で『ジェネティック・ワーウルフ』を除外する」
「くっ!」
『ガイウス』は右腕を前に突き出し、『ジェネティック・ワーウルフ』へと黒球を放つ。それは真っ直ぐと地面を削りながら突き進み『ジェネティック・ワーウルフ』に当たると『ジェネティック・ワーウルフ』は黒球に吸い込まれていき黒球と共に姿を消した。
「そして『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』のモンスター効果発動!ORUを2つ取り除くことで『スクラップ・デスデーモン』の攻撃力を半分にし、その数値分『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』の攻撃力を上げる」
スクラップ・デスデーモン 攻撃力3200→1600
ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン 攻撃力2500→4100
「そして『ダーク・アームド・ドラゴン』の効果発動!墓地の闇属性モンスターを1体ゲームから除外することで相手の場のカード1枚を破壊する。俺は墓地から『闇の精霊ルーナ』と『ダーク・リゾネーター』、『ダーク・グレファー』の3体を除外することで相手の場のモンスターを全て破壊する!『ジェノサイド・カッター』!!」
『ダーク・アームド・ドラゴン』の背中の刃が飛ばされるとその刃が試験官のモンスターたちに突き刺さり、爆散した。
「くぅっ!!」
「これで貴方の場はがら空きになった。バトルフェイズに移行し、全モンスターで攻撃!」
俺が攻撃宣言したことによって『ダーク・アームド・ドラゴン』の腕が、『ブラック・ハイランダー』の鎌が、『ガイウス』から放たれた黒球が、そして『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』の牙が試験官を襲った。
「ぐわぁぁぁ──────!?」
試験官:LP2400→-9700
モンスターたちの総攻撃を喰らった試験官が吹っ飛ばされるのと同時に試合終了のブザーが鳴り響いた。
「ふぅ、何とか勝利できたな」
正直、今回はデッキが上手く回ってくれたからこそこんな展開を出来たがもう一度再現しろと言われたら難しいだろう。
「試験番号35番。合否は追って通知するから今日は帰っていいぞ。素晴らしいデュエルだった」
「ありがとうございました」
試験官のその言葉を聞いて俺はお辞儀をしてからデュエルフィールドを離れてそのまま海馬ドームを後にして帰宅するのだった。
刹那Side out
???Side
「アイツすげぇな。あの状況から一気に逆転するなんて」
俺、遊城十代はワクワクが止まらなかった。
試験官がシンクロモンスターを出した時は終わったかと思えば、次のターンにシンクロモンスターとエクシーズモンスターを出して一気に逆転したのだから。
だから、素直にこう思った。アイツとデュエルしてみたいと。
気がつけばデュエルするためにアイツの元へと走っていったのだが・・・・
「くっそ~~何処にも居ねえじゃねぇかよ・・・」
アイツがいたデュエルフィールド近くの出入口に着いたはいいもののそこには誰もいなかった。
「まぁそう慌てるな十代。彼の試合の結果からして合格は間違いないんだからアカデミアでデュエルすればいいだろ?」
そう言ってくるのは俺の幼馴染みの1人である黒鉄彩人。まぁ確かにそうなんだけどさ・・・・
「というかお前はまず自分の試験に集中しろよ。先生たちが認めてくれたから何とか試験を受けれるけどその分判定は厳しくなるんだからな」
「うっ、わかってるよそんなこと・・・」
実は俺、電車の人身事故に巻き込まれた為に試験に遅れたのだが何とか試験を受けさせてもらえることになった。しかしその代わりとして俺が戦う相手は実技担当最高責任者な上に使用するデッキも試験用ではなく本気のデッキでのデュエルらしい。
「よーし!どんな奴が相手か分からないけど楽しみになってきたぜ!」
「相変わらず調子の良い奴だよお前は・・・」
アイツとデュエル出来ないのは残念だけど今は目の前のデュエルに集中だ!
十代Side out
オリカデッキありかなしか
-
あり
-
なし