十代side
デュエルアカデミアに来てからもう少しで一月経とうとしいて明日には月一試験が迫っていた。
ここデュエルアカデミアでは月に1度、筆記試験と実技試験が行われ、その結果次第では上のクラスにいけることもあれば下のクラスに落ちることもあるらしい。俺たちオシリスレッドは一番下のクラスであるため成績が悪過ぎれば退学の可能性もあるって隼人も言ってたから俺たちも最低限の勉強をしている。
「えーと、フィールド魔法は魔法・罠と同じでセットすることができるんだよな?」
「えぇ、そうですよ」
「なぁ彩人。これってどう解くんだ?」
「そこはこのカードの効果を使えば解けばいいんだよ」
俺と隼人は隣の部屋に住んでいる彩人に勉強を教えてもらいながら月一試験に向けて問題を解いていた。
俺は詰めデュエルの問題集を中心に解いており、デュエルの隼人はデュエルの基本的なところもできてなかったから勉強することが多かった。それでも早い段階から勉強し始めたおかげで俺と隼人も明日の筆記試験には自信を持って挑めそうだった。
「にしても2人が勉強できるだなんて意外なんだな」
「なんだよそれ」
「まぁオシリスレッドにいるからそう思うのも仕方がないよね」
隼人がそんなことを言うから俺は思わず口をとがらせるとそれに対して彩人は苦笑しながら言った。正直俺と彩人は勉強することが嫌いだから昔はよく2人で宿題をサボってデュエルをしていたこともよくある。ただその度に氷華さんや他の幼馴染み、そして姉さんと楓に捕まっては注意されて勉強するという流れがができたことで気づけば最低限の勉強ができるようになっていた。
「とにかく今は明日の試験に向けて集中するよ。この調子なら筆記の方は問題ないかもしれないけど慢心は良くないからね」
「なぁところでさ・・・・・」
彩人が筆記の方は問題ないと言ってくれるが、それよりも俺はこの部屋で起こっている月一試験とは別の問題が気になってしょうがなかった。それは・・・
「神様、どうかこの丸藤翔めをお助けください。月一試験でいい結果が出ればオシリスレッドからラーイエローに昇格出来るんです。そう!これこそまさに、『死者蘇生』!!」
俺達が勉強している後ろの方で、翔が机の上に『死者蘇生』のカードを3枚飾って祈っている。しかも念入りに『オシリスの天空竜』のポスターまで貼っていることから翔の本気度が伝わるのだが、正直見ていて引く。というか試験に『死者蘇生』は関係ないだろう。せめて『レベルアップ』とかみたいなのしろよと言いたくなる。
「・・・・・・」
その時、彩人が半目になりながら立ち上がると机の上に飾っている『死者蘇生』のカード全部を『降格処分』、『闇よりいでし絶望』、『奈落の落とし穴』の3枚にすり替えた。
「え、えげつないんだな・・・」
隼人も俺と同じように一部始終見ていたため、彩人の行動に顔を引き攣らせていた。まぁ俺もやることがえげつないって思った。というか名前とカードイラストからして縁起でもないカードのオンパレードでひでぇ。
っと、翔の方ばかり気にしてても仕方がないな。俺は詰めデュエルの方の問題は一通り時終わったから一旦筆記試験の勉強を終わらせて実技試験の対策をとるためにデッキの調整を始めた。
隼人から聞いた話じゃ実技試験は基本的に同じ寮の生徒同士でデュエルすることになっているらしいが、例外としてオベリスクブルーやカオスブラックには選択権を使用することで他寮の生徒とデュエルすることが可能らしい。
恐らくだが、万丈目はその選択権を使って俺にデュエルを挑んでくる可能性が高い。あの時のデュエルでは俺が油断したせいでフェイバリットカードである『フレイム・ウイングマン』が奪われ、俺自身の手で破壊することになってしまった。今思い出しても悔しい。
だからこそ次に万丈目とデュエルする時は負ける訳には行かないんだ。今度こそ俺のモンスターたちと一緒にアイツに勝つ。
そう思いながら、俺は再び戦うことになるであろう万丈目とのデュエルに向けてデッキの調整とアイツが使っていたカードを調べるのだった。
十代sideout
刹那side
遂に始まった月一試験。筆記試験は中間や期末とは違って英語や数学などの普通教科などはなく、デュエルに関する問題だけが出るが油断は出来ない。
筆記試験はまだ始まらないので周りを見渡してみると、十代と彩人の姿がまだ見えなかった。
そして、試験開始の時刻になっても2人はやって来なかった。十代1人だけなら寝坊だと思うが、真面目な彩人も一緒なことから何かあったのではないかと考えてしまう。
十代たちのことは気になりはするが、今は試験に集中することにした。十代たちのことばかり考えて肝心の自分の筆記の結果を出せなくなったら元も子もないからな。
しかし、試験自体は実際に解いてみるとさほど難しいものではなかった。通常モンスターのフレーバーテキストを書けというのは難しかったが、それ以外は現在プロとして活躍しているプロデュエリストやその使用カードについて、基本的なカードの種類や効果について、そして伝説のデュエリスト海馬瀬人のエースである『青眼の白龍』についての問題が2割程占めているのは引いた。例えば・・・
問8 現在アメリカで活躍しているプロデュエリストを3人答えなさい
アメリカで活躍しているプロデュエリストといえば『キース・ハワード』、『レベッカ・ホプキンス』、『DD』。
問23 『決闘王』武藤遊戯の使用する融合モンスターを3枚答えなさい
答えは『有翼幻獣キマイラ』、『超魔導剣士─ブラック・パラディン』、『黒炎の騎士─ブラック・フレア・ナイト─』。
問35 『青眼の白龍』のフレーバーテキストを全て答えなさい
確かこれは『高い攻撃力を誇る伝説のドラゴン。どんな相手でも粉砕する。その破壊力は計り知れない。』だったはずだ。
問47 『青眼の白龍』は何をもたらす龍なのか答えなさい
答えは『勝利』だな。ちなみに『真紅眼の黒竜』は『可能性』をもたらす龍として語られているらしい。
順調に問題を解いていると、十代と彩人の2人が慌てながら教室に入ってきて、レッド寮の寮長で錬金術の担当教師である大徳寺教諭に軽く注意されてから指定された席に座ると急いで問題を解き始めていた。
そして全ての問題を解き終わり、最後に書き間違いなどないか問題を確認し終わるのと同時に試験終了の鐘が鳴るのだった。
刹那sideout
十代side
朝は余裕を持って起きたのだが試験会場に向かう途中、車をエンストさせて困っているトメさんの姿を見つけてしまい俺と彩人はその手助けをしたことで筆記試験に遅れちまった。
だけど時間ギリギリまで頑張ったおかげで何とか全問回答する事が出来たし、前日まで勉強していたおかげで回答には自信があるぜ。
そして筆記試験が終わると同時に殆どの生徒が席を立って購買部の方へと走っていった。三沢が言うには今日の昼頃に本土から最新カードが封入されている新パックが購買部にて販売されるらしく、今走っていった奴らはそのパックを購入して少しでもデッキを強化しようと考えているそうだ。
俺も正直新しいカードに興味はあるから購買部に行くだけ行ってみたら、既にパックは売り切れていたのだがトメさんが先程のお礼にと1パック貰ったのは嬉しい誤算だったぜ。
そして昼休憩が終わるといよいよ実技試験が始まった。俺の番が来るまでの間ほかの人のデュエルを見ているとアナウンスで俺の名前が呼ばれたのでデュエル場へと向かった。
そしてデュエル場に着くと、そこには薄い紫色の髪をツインテールにしているオベリスクブルーの制服を着た女子生徒が立っていた。というか・・・・
「久しぶりだな雪乃」
「ええ、久しぶりね十代」
目の前にいる少女の名前は藤原雪乃。彩人と同じ俺の幼馴染みの一人である。中学の頃は俺と彩人は普通の中学校に入学したのに対して雪乃を含めた3人の幼馴染みはデュエルアカデミア中等部に入学したために長期休み以外で会うことはあまり無かったために会うのは久しぶりだった。
「って、俺の相手は雪乃なのか!?」
デュエル場にいることから俺の対戦相手が雪乃であることに気づいた。てっきり俺の相手は万丈目だと思っていたばかりに予想外だった。
「えぇ。万丈目のボウヤも貴方とデュエルしたかったようだけど私の方が先だったから私が相手よ」
雪乃の説明を聞いて納得した。やはり俺が予想してたとおり、万丈目は俺とデュエルしようとしていたみたいだが運が悪かったみたいだ。
「フフ、そんなことはどうでもいいでしょ。今は久しぶりのデュエルを楽しみましょう?」
「おう!全力で戦おうぜ!!」
雪乃と俺はそう言葉を交わすと同時にデュエルディスクを展開した。
「「決闘(デュエル)!!」」
十代:LP4000
雪乃:LP4000
「先行は私が貰うわ。私のターンドロー」
デュエルディスクのルーレットの結果、雪乃が先行となった。
「私はカードを2枚伏せて魔法カード『手札抹殺』を発動するわ。互いに手札を全て捨てて捨てた枚数ドローする。私は3枚捨てて3枚ドローするわ」
「俺は5枚捨てて5枚ドローするぜ」
いきなりの『手札抹殺』に俺は思わず眉を顰めてしまう。というのも最初の手札にフェイバリットカードである『フレイム・ウィングマン』を召喚するための準備が整っていたが崩れてしまったのもあるが、それ以上に雪乃の墓地にカードが溜まることに脅威を感じるからだ。
「墓地に送られた『エクリプス・ワイバーン』の効果でデッキから『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』をゲームから除外するわ」
手札抹殺
通常魔法
手札があるプレイヤーは、その手札を全て捨てる。その後、それぞれが捨てた枚数分デッキからドローする
エクリプス・ワイバーン
効果モンスター
星4/光属性/ドラゴン族/攻1600/守1000
(1):このカードが墓地へ送られた場合に発動する。デッキから光属性または闇属性のドラゴン族・レベル7以上のモンスター1体を除外する。
(2):墓地のこのカードが除外された場合に発動できる。このカードの(1)の効果で除外されているモンスターを手札に加える。
「私は魔法カード『強欲な壺』を発動して2枚ドロー。さらに私は伏せていた魔法カード『融合』を発動するわ。これにより手札の『ロード・オブ・ドラゴン─ドラゴンの支配者─』と『神竜 ラグナロク』を融合!竜を従えし魔術師よ、神に使えし伝説の竜と交わりて新たな力を得よ!!融合召喚!!現れなさい、『竜魔神 キング・ドラグーン』!!」
『ロード・オブ・ドラゴン─ドラゴンの支配者─』と『神竜 ラグナロク』が雪乃の頭上に浮かぶ黒い渦の中へと吸い込まれていき、渦が光り輝きその光が消えるとそこには『竜魔人 キング・ドラグーン』が雪乃の場に現れた。
竜魔人 キング・ドラグーン ☆7 ATK2400
強欲な壺
通常魔法
デッキからカードを2枚ドローする
ロード・オブ・ドラゴン─ドラゴンの支配者─
効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1200/守1100
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いのプレイヤーはフィールドのドラゴン族モンスターを効果の対象にできない。
神竜 ラグナロク
通常モンスター
星4/光属性/ドラゴン族/攻1500/守1000
神の使いと言い伝えられている伝説の竜。
その怒りに触れた時、世界は海に沈むと言われている。
竜魔人 キング・ドラグーン
融合・効果モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守1100
「ロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-」+「神竜 ラグナロク」
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手はドラゴン族モンスターを魔法・罠・モンスターの効果の対象にする事はできない。
1ターンに1度だけ、手札からドラゴン族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
「『キング・ドラグーン』の効果発動!1ターンに1度、手札からドラゴン族モンスター1体を特殊召喚するわ。私は手札から『グリード・ドラゴン』を特殊召喚するわ」
『キング・ドラグーン』が手に握っている竜の形をした笛を鳴らすと、『キング・ドラグーン』の横に並ぶように悪魔のような翼を一対持った翠色の瞳をした黒竜─『グリード・ドラゴン』が咆哮を上げながら現れた。
グリード・ドラゴン ☆5 ATK2300
グリード・ドラゴン(オリカ)
効果モンスター
星5/闇属性/ドラゴン族/攻2300/守1700
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、手札を1枚捨てて発動できる。
デッキから2枚ドローする。
(2):互いのフィールドのモンスターが破壊された時に発動する。
デッキから1枚ドローする。
「ここで召喚に成功した『グリード・ドラゴン』の効果を発動。手札を1枚捨てることで2枚ドローするわ。最後に速攻魔法『超再生能力』を発動してターンエンドよ。そして『超再生能力』の効果でこのターン手札から墓地に送ったドラゴン族1体につき1枚ドローするわ。私は4枚ドローするわ」
「『手札抹殺』と『グリード・ドラゴン』の効果で墓地に送っていたか・・・」
これで雪乃は高レベルドラゴンを2体出したにも関わらず手札が5枚となっている。これには流石としか言えないな。
超再生能力
速攻魔法
(1):このカードを発動したターンのエンドフェイズに、このターン自分の手札から捨てられたドラゴン族モンスター、及びこのターン自分の手札・フィールドからリリースされたドラゴン族モンスターの数だけ、自分はデッキからドローする。
「俺のターンドロー!俺は『E・HEROバブルマン』を守備表示で召喚!自分の場に他のカードがないため『バブルマン』の効果で2枚ドロー!!」
E・HEROバブルマン ☆4 DEF1200
E・HEROバブルマン(アニメ効果)
効果モンスター
星4/水属性/戦士族/ATK800/DEF1200
手札がこのカード1枚だけの場合、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に自分のフィールド上に他のカードが無い場合、デッキからカードを2枚ドローする事ができる。
「(くっ、この手札じゃ雪乃のモンスターを倒せないか)」
俺は『バブルマン』の効果でドローしたカードを確認するが、ドローしたカードの中には雪乃のモンスターを倒せるカードはなかった。
「俺は魔法カード『HERO‘Sボンド』を発動!このカードは自分の場に『HERO』と名のつくモンスターが存在している時発動できる。手札からレベル4以下の『E・HERO』と名のついたモンスター2体を特殊召喚する。俺は手札から『E・HEROスパークマン』と『E・HEROクレイマン』を守備表示で特殊召喚するぜ」
『バブルマン』の両隣に『スパークマン』と『クレイマン』が現れると、『バブルマン』と同じように膝を曲げて腕を胸の前で交差した。
HERO‘Sボンド
通常魔法
フィールド上に「HERO」と名のついたモンスターが存在している時に発動する事ができる。
手札からレベル4以下の「E・HERO」と名のついたモンスター2体を特殊召喚する。
E・HEROスパークマン ☆4 DEF1400
E・HEROクレイマン ☆4 DEF2000
E・HEROスパークマン
通常モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1600/守1400
様々な武器を使いこなす、光の戦士のE・HERO。聖なる輝きスパークフラッシュが悪の退路を断つ。
E・HEROクレイマン
通常モンスター
星4/地属性/戦士族/攻 800/守2000
粘土でできた頑丈な体を持つE・HERO。
体をはって、仲間のE・HEROを守り抜く。
「俺はカードを3枚伏せて永続魔法『悪夢の蜃気楼』を発動してターンエンドだ」
正直、次のターンの雪乃の攻撃を防ぎきれるかは自信がないが今できる限りのことはやった。あとは雪乃がどう動くかだが・・・・
悪夢の蜃気楼
永続魔法
相手のスタンバイフェイズ時に1度、
自分の手札が4枚になるまでデッキからカードをドローする。
この効果でドローした場合、次の自分のスタンバイフェイズ時に1度、ドローした枚数分だけ自分の手札をランダムに捨てる。
雪乃:LP4000
手札:5枚
モンスター:竜魔人 キング・ドラグーン(攻) グリード・ドラゴン(攻)
魔法・罠:リバースカード1枚
十代:LP4000
手札:0枚
モンスター:E・HEROバブルマン(守) E・HEROスパークマン(守) E・HEROクレイマン(守)
魔法・罠:リバースカード3枚 悪夢の蜃気楼(永続)
十代sideout
雪乃side
十代との久しぶりのデュエル。十代にしては珍しく守りに入っていることと先程の『手札抹殺』でカードを捨てる時に悔しそうな顔をしていたことから良いカードを墓地に遅れたみたいね。でも、それならこっちにとって好都合だから一気に責めさせてもらうわ!
「ふふっ。あなたにしては保守的な布陣ね。私のターンドロー。そしてスタンバイフェイズに移行することであなたの『悪夢の蜃気楼』の効果が発動するわね」
「ああ。『悪夢の蜃気楼』の効果で相手のスタンバイフェイズ時に俺は手札が4枚になるまでドローする。ただし、次の俺のスタンバイフェイズ時にドローした枚数分自分の手札をランダムに捨てる。俺の手札は0。よって4枚ドロー」
これで十代は手札を増やすことに成功した。恐らくだけどあの伏せカードの1枚は『悪夢の蜃気楼』を除去するためのあのカードだと思うけどここは億さずにいくわ。
「私は手札から永続魔法『星邪の神喰』を発動。1ターンに1度、自分の墓地からモンスターが1体のみゲームから除外された場合、除外されたモンスターと異なる属性のモンスター1体をデッキから墓地に送るわ。そして私は墓地から『エクリプス・ワイバーン』を除外して手札から『暗黒竜コラプサーペント』を特殊召喚するわ」
暗黒竜コラプサーペント ☆4 ATK1800
永続魔法
自分の墓地のモンスター1体のみがゲームから除外された場合、除外されたそのモンスターと異なる属性のモンスター1体をデッキから墓地へ送る事ができる。
「星邪の神喰」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
暗黒竜 コラプサーペント
特殊召喚・効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻1800/守1700
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から光属性モンスター1体を除外した場合のみ特殊召喚できる。
この方法による「暗黒竜 コラプサーペント」の特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
(1):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「輝白竜 ワイバースター」1体を手札に加える。
「『星邪の神喰』の効果でデッキから闇属性の『ネクロ・ガードナー』を墓地に送るわ。そして除外された『エクリプス・ワイバーン』の効果発動!このモンスターの効果でゲームから除外された『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』を手札に加えるわ」
これで防御するためのカードを墓地に送りつつ、『エクリプス・ワイバーン』の効果で除外していたカードを手札に加えることができた。
「自分フィールド上のドラゴン族モンスター1体をゲームから除外する事でこのモンスターは特殊召喚できる。私は『コラプサーペント』を除外し手札から『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』特殊召喚するわ」
『コラプサーペント』の後ろに黒い渦が現れ、その渦の中へと『コラプサーペント』が吸い込まれていった。そして『コラプサーペント』がいた場所に闇のオーラを流しながら現れたのは伝説のレアカード『真紅眼の黒竜』が闇に堕ち、漆黒の金属と闇の力をその身に纏った姿だった。
レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン ☆10 ATK2800
「『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』の効果発動。1ターンに1度、手札・墓地からドラゴン族モンスター1体を特殊召喚する。私は墓地から『アークブレイブドラゴン』を特殊召喚するわ」
『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』が咆哮を上げると、空から二対の翼を持つ白いドラゴン『アークブレイブドラゴン』が現れた。
アークブレイブドラゴン ☆7 ATK2400
「『アークブレイブドラゴン』の効果発動。このモンスターが墓地から特殊召喚に成功した場合、相手フィールド上の表側表示になっている魔法・罠カードを全て除外し、攻撃力と守備力を除外したカードの数×200アップする。私はあなたのフィールドで発動している『悪夢の蜃気楼』を除外するわ」
『アークブレイブドラゴン』がその身体を輝かせ、口から光のブレスを十代の場で発動している『悪夢の蜃気楼』へと放たれた。
アークブレイブドラゴン
効果モンスター
星7/光属性/ドラゴン族/攻2400/守2000
(1):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールドの表側表示の魔法・罠カードを全て除外し、このカードの攻撃力・守備力は、この効果で除外したカードの数×200アップする。
(2):このカードが墓地へ送られた次のターンのスタンバイフェイズに、「アークブレイブドラゴン」以外の自分の墓地のレベル7・8のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
「そう簡単にはいかせないぜ!速攻魔法『非常食』発動!俺のフィールドの魔法・罠のカードを任意の数だけ墓地に送ることで俺は墓地に送ったカードの数×1000ポイントライフを回復する。俺は『悪夢の蜃気楼』を墓地に送ってライフを1000回復するぜ!」
予想していた通り、十代は伏せていた『非常食』を発動して『悪夢の蜃気楼』を墓地に送ってライフを回復しつつ、『アークブレイブドラゴン』の効果をかわした。
非常食
速攻魔法
(1):このカード以外の自分フィールドの魔法・罠カードを任意の数だけ墓地へ送って発動できる。自分はこのカードを発動するために墓地へ送ったカードの数×1000LP回復する。
「やっぱり『悪夢の蜃気楼』を除去するカードを伏せていたわね。カードを除外できなかったから『アークブレイブドラゴン』の攻撃力は上がらないわ。なら私は『キング・ドラグーン』の効果で手札から『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』を特殊召喚するわ」
再び『キング・ドラグーン』が笛を鳴らすと、今度は赤い身体に頭部に白い槍のような角を生やしたドラゴン『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』が現れた。
ホワイト・ホーンズ・ドラゴン ☆6 ATK2200
「『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』の効果発動。このモンスターが召喚・特殊召喚に成功した場合発動する。相手の墓地の魔法カードを5枚まで除外し、このカードの攻撃力は除外したカードの数×300アップする。私はあなたの墓地から『悪夢の蜃気楼』、『非常食』、『融合』、『破天荒な風』の4枚を除外して『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』の攻撃力を1200アップするわ」
十代の墓地には『融合』のほかに、『フェザーマン』と『バースト・レディ』がいた事から前のターン、『手札抹殺』を発動していなければ『フレイム・ウイングマン』を召喚されるところだったわね。
ホワイト・ホーンズ・ドラゴン ATK2200→3400
ホワイト・ホーンズ・ドラゴン
効果モンスター
星6/闇属性/ドラゴン族/攻2200/守1400
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、相手の墓地の魔法カードを5枚まで対象として発動する。そのカードを除外し、このカードの攻撃力はその除外したカードの数×300アップする。
「ここでバトル!『グリード・ドラゴン』、『キング・ドラグーン』、『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』で十代の守備モンスターたちを攻撃!!」
3体のドラゴンの攻撃は全て十代のモンスターたちを破壊することに成功した。どうやらあの伏せカードは防御カードではないようだ。
「くっ!?」
「そして『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』でダイレクトアタック!!ホーン・ドライブバスター!!」
「ぐぁぁぁぁぁぁっ!?」
十代:LP5000→1800
「くっ!リバースカードオープン!『ダメージ・コンデンサー』!!自分がダメージを受けた時、手札1枚を捨てて発動できる。俺が受けたダメージの数値以下の攻撃力を持つモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。俺が受けたダメージは3200だからデッキから攻撃力2600の『E・HEROエッジマン』を特殊召喚するぜ!!」
しかし、十代もダイレクトアタックを受けてただでは転ばないのかデッキから上級モンスターである『エッジマン』を召喚した。
ダメージ・コンデンサー
通常罠
自分が戦闘ダメージを受けた時、手札を1枚捨てて発動できる。受けたそのダメージの数値以下の攻撃力を持つモンスター1体をデッキから表側攻撃表示で特殊召喚する。
「そう簡単にはいかないわね。私はバトルフェイズを終了してカードを1枚伏せてターンエンドよ」
ライフを削ることには成功したが、十代の場にモンスターを残してしまった。恐らく次のターン十代は何か仕掛けて来るのだろう。そう考えただけでゾクゾクしてしまう。
「(さぁ、一体これからどう逆転してくるのかしら?)」
私は十代の次の手を想像しながら内心笑みを浮かべてしまうのだった。
雪乃:LP4000
手札:5枚
モンスター:竜魔人 キング・ドラグーン(攻) グリード・ドラゴン(攻) アークブレイブドラゴン(攻) レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン(攻) ホワイト・ホーンズ・ドラゴン(攻)
魔法・罠:リバースカード2枚 星邪の神喰(永続)
十代:LP1700
手札:3枚
モンスター:E・HEROエッジマン(攻)
魔法・罠:リバースカード1枚
雪乃sideout
彩人side
「まさか雪乃が十代を試験の相手に選ぶとはね」
「知り合いなのか?」
「俺と十代の幼馴染みの一人。実力はかなり高いよ」
「ほぅ・・・」
観客席にて十代と雪乃のデュエルを見ていた俺はこのデュエルが雪乃がオベリスクブルーの指名権を使用して十代と戦っているのだろう。
そして隣でデュエルを見ていた刹那は雪乃が強者であることを伝えると獲物を狙う獣のように2人のデュエルを見ていた。
最近わかったことだけど刹那は強者とのデュエルを楽しむいわゆるバトルジャンキーな所があるらしい。まぁデュエリストなら誰しもが持つ感情なので珍しくもないけどね。
「まぁ十代と藤原が幼馴染みなのはわかった。それで納得いったわ。あそこの連中が騒がしい理由が・・・・」
「ま、そうだよね・・・」
刹那は半目になりながら観客席の一角を見ながらそう言った。俺も刹那が見ていた場所を見て思わず苦笑した。それというのも・・
『ゆきのーん!!頑張れー!!』
『L!O!V!E!ゆ!き!の!!』
観客席の一角にて、オベリスクブルーを中心にアイドルの応援部隊のように額にハチマキをまき、『I♡LOVE♡雪乃!!』と書いてある団扇を握ってピンクの法被を着ている集団が叫んでいた。正直いって引く。
「なんで最近十代にデュエルを仕掛けてくる連中が多かったのか気になっていたがアレが原因みたいだな」
「まぁ雪乃は見た目からしてそこらのアイドルとは比べ物にならないほど美人だしその上デュエルも強いんだからそりゃファンクラブもできるよ」
誰の目から見てもあそこにいる連中は雪乃のファンクラブである。まぁアカデミアではファンクラブの存在は特に珍しいものでは無いのだが・・・
どうやらどこからか雪乃と十代が幼馴染みであることを知ったようでデュエルを何度も仕掛けて来るようになったらしい。あのファンクラブのメンバーの中に十代にデュエルを仕掛けた連中の姿も何人かいるし。
「というかただの幼馴染みの関係なだけでああも嫉妬するもんか?それに幼馴染みだって言うならお前もそうなんだしお前にもデュエルを仕掛けてもおかしくないよな」
「あ~うん。その話はやめておこうか。それより今はデュエルを見よう」
刹那の疑問も当然で、雪乃ファンクラブメンバーは十代にデュエルを仕掛けて来るが、同じ幼馴染みである俺にデュエルを仕掛けてくることはなかった。
その理由を何となく察している俺はこれ以上この話を続けてるよりも十代と雪乃のデュエルの観戦を続けることにした。
「まぁそうだな。次のターンの十代の動き次第だが、『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』は早い段階で倒さないと厄介だな」
「そうだね」
『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』は1ターンに1度、手札・墓地からドラゴンを特殊召喚することが出来る。例え十代が次のターン、ドラゴンを1体破壊できたとしてもその効果で蘇ってしまう。
それに雪乃は先程『星邪の神喰』の効果で『ネクロ・ガードナー』が墓地にいるため、雪乃のモンスターを倒すには2回以上攻撃する必要がある。
「さて、十代はどうするのかな?」
十代の手札はドローを含めて4枚。その中に今の状況を打開するためのカードがなければ次の雪乃のターンで十代の敗北は濃厚になってしまう。ここから十代はどう巻き返すのだろうか・・・
彩人sideout
十代side
「(流石は雪乃だな。前戦った時よりも強くなっていやがる)」
雪乃のフィールドに並んでいる5体のドラゴンを見ながら俺はそう思ってしまう。アカデミア入学以前に戦った頃も強かったが更に強くなっている。
「でも俺だって負けてないぜ!俺は『E・HEROワイルドマン』を攻撃表示で召喚!」
ワイルドマン ☆4 ATK1500
E・HEROワイルドマン
効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1500/守1600
(1):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、罠カードの効果を受けない。
「そして魔法カード『置換融合』を発動!自分フィールドから融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地に送り、融合召喚する。俺は『E・HEROエッジマン』と『E・HEROワイルドマン』を融合!鋭き刃の英雄よ、野生の力を秘めし英雄と交わりて敵を切り裂く英雄へと生まれ変われ!!融合召喚!!現れろ『E・HEROワイルドジャギーマン』!!」
俺の場にいる『エッジマン』と『ワイルドマン』は背後に出現した渦の中へと入り、そして渦が消えるとそこには身体の所々に金色の鎧を付け、右腕の甲冑には刃がつき、大剣を背負った筋骨隆々で浅黒い肌をした英雄─『ワイルドジャギーマン』ご現れた。
E・HEROワイルド・ジャギーマン ☆8 ATK2600
置換融合
通常魔法
このカードのカード名はルール上「融合」として扱う。
(1):自分フィールドから融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の融合モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターをエクストラデッキに戻す。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
E・HEROワイルドジャギーマン
融合・効果モンスター
星8/地属性/戦士族/攻2600/守2300
「E・HERO ワイルドマン」+「E・HERO エッジマン」
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。相手フィールド上の全てのモンスターに1回ずつ攻撃をする事ができる。
「さらにフィールド魔法『摩天楼─スカイスクレイパー─』を発動!これにより俺の『E・HERO』が自身より攻撃力の高いモンスターに攻撃をしたら攻撃力を1000アップする」
摩天楼-スカイスクレイパー-
フィールド魔法
(1):「E・HERO」モンスターの攻撃力は、
その攻撃力より高い攻撃力を持つモンスターに攻撃するダメージ計算時のみ1000アップする。
「バトルだ!『ワイルドジャギーマン』は相手フィールド上のモンスター全てに1度ずつ攻撃をすることが出来る。俺はまず『グリード・ドラゴン』、『キング・ドラグーン』、『アークブレイブドラゴン』を攻撃!インフィニティ・エッジ・スライサー!!」
『ワイルド・ジャギーマン』は左腕の甲冑に付いている刃を射出すると3体の首を斬り落とし、爆散した。
「んっ♪」
雪乃:LP4000→3500→3300→3100
「まだいくぜ!次は『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』を攻撃!『スカイスクレイパー』の効果で『ワイルドジャギーマン』の攻撃力を1000ポイントアップする!!」
ワイルド・ジャギーマン ATK2600→3600
『ワイルドジャギーマン』は背中に背負っている大剣を抜くと『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』に斬りかかった。『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』はそれに抵抗するように槍のような角でその攻撃を受け止める。しかし、『ワイルド・ジャギーマン』の大剣の一撃を受け止めることが出来ず、大剣を受け止めていた角は破壊されそのまま『ホワイト・ホーンズ・ドラゴン』の身体ごと斬り裂かれた。
雪乃:LP3100→2700
「最後に『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』を攻撃!」
「そうはいかないわ。私は墓地の『ネクロ・ガードナー』の効果発動!墓地にいるこのカードをゲームから除外することで相手の攻撃を1度だけ無効にする!」
『ワイルドジャギーマン』の大剣が『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』に襲いかかるが、『ワイルド・ジャギーマン』の目の前に半透明の『ネクロ・ガードナー』が現れ、両腕を交差してその攻撃を受け止めた。
ネクロ・ガードナー
効果モンスター
星3/闇属性/戦士族/攻 600/守1300
(1):相手ターンに墓地のこのカードを除外して発動できる。このターン、相手モンスターの攻撃を1度だけ無効にする。
「『星邪の神喰』の効果により闇属性の『ネクロ・ガードナー』が除外されたことでデッキから光属性の『超電磁タートル』を墓地に送るわ。これであなたのターンも終りょ──」
「まだだ!俺は速攻魔法『ダブル・アップ・チャンス』を発動!モンスターの攻撃が無効になった時、攻撃力を倍にしてもう一度攻撃できる!!」
「なっ!?」
ワイルド・ジャギーマン ATK3600→7200
ダブル・アップ・チャンス
速攻魔法
(1):モンスターの攻撃が無効になった時、そのモンスター1体を対象として発動できる。
このバトルフェイズ中、そのモンスターはもう1度だけ攻撃できる。
この効果でそのモンスターが攻撃するダメージステップの間、そのモンスターの攻撃力は倍になる。
『ネクロ・ガードナー』によって攻撃を防がれた『ワイルド・ジャギーマン』は体勢を立て直すとオーラを纏い、再び『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』に攻撃を仕掛けた。
「くっ!私は今墓地に送った『超電磁タートル』の効果発動!デュエル中に1度だけ、墓地のこのカードをゲームから除外してバトルフェイズを終了する!!」
『ワイルド・ジャギーマン』の目の前に半透明の『超電磁タートル』が現れると電磁波を放ち、『ワイルド・ジャギーマン』は一瞬それに抵抗するも、跳ね返されるのだった。
超電磁タートル
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻 0/守1800
このカード名の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):相手バトルフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。そのバトルフェイズを終了する。
「くっ、倒しきれなかったか。俺はこれでターンエンドだ」
今の攻撃で俺の手札は使い切ってしまったのでこれでターンを終了するしかない。
雪乃:LP2700
手札:5枚
モンスター:レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン(攻)
魔法・罠:リバースカード2枚 星邪の神喰(永続)
十代:LP1700
手札:0枚
モンスター:E・HEROワイルドジャギーマン(攻)
魔法・罠:リバースカード1枚
十代sideout
雪乃side
「(さっきは危なかったわね。『超電磁タートル』を墓地に送らなければ負けるところだったわね)」
何とか前のターンは『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』を守ることは出来たがそのためにカードを少し使いすぎてしまった。
「(だけどまだ私の有利は変わらない)私のターンドロー!スタンバイフェイズに墓地の『アークブレイブドラゴン』の効果発動!このカードが墓地に送られた次のスタンバイフェイズに『アークブレイブドラゴン』以外のレベル7・8のドラゴン族モンスターを墓地から特殊召喚する。私は墓地からレベル8の『トライホーン・ドラゴン』を特殊召喚するわ」
トライホーン・ドラゴン ☆8 ATK2850
トライホーン・ドラゴン
通常モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻2850/守2350
頭に生えている3本のツノが特徴的な悪魔竜。
「私は『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』の効果で手札より現れなさい!銀河の力を帯びし瞳を持つ光の竜よ、その力で敵を薙ぎ払いなさい!!降臨せよ!『銀河眼の光子竜』!!」
『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』の効果を再び使い、私はこのデッキのエースの1体である銀河の力を秘めし青き光の竜─『銀河眼の光子竜』を特殊召喚した。
銀河眼の光子竜 ☆8 ATK3000
効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
(1):このカードは自分フィールドの
攻撃力2000以上のモンスター2体をリリースして手札から特殊召喚できる。
(2):このカードが相手モンスターと戦闘を行うバトルステップに、その相手モンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターとフィールドのこのカードを除外する。
この効果で除外したモンスターはバトルフェイズ終了時にフィールドに戻り、この効果でXモンスターを除外した場合、このカードの攻撃力は、
そのXモンスターを除外した時のX素材の数×500アップする。
「バトルよ!私は『トライホーン・ドラゴン』で『ワイルドジャギーマン』を攻撃!」
「リバースカードオープン!罠カード『無敵の英雄インビンシブル・ヒーロー』を発動!エンドフェイズまで俺の『E・HERO』と名のついた表側攻撃表示モンスターは戦闘では破壊されない!!」
「だけどダメージは与えられるわ」
「くっ!」
『トライホーン・ドラゴン』が放った炎の火球は『ワイルド・ジャギーマン』に当たったが、『インビンシブル・ヒーロー』の効果により破壊することは出来なかった。しかし、その衝撃は十代を襲う。
十代:LP1700→1550
無敵の英雄インビンシブル・ヒーロー(未OCGカード)
通常罠
発動したターンのエンドフェイズまで、自分フィールド上の「E・HERO」と名のついた表側攻撃表示モンスターは戦闘では破壊されない。
「続いて『銀河眼の光子竜』で攻撃!この瞬間、『銀河眼の光子竜』の効果発動!このモンスターが相手と戦闘を行う時、その相手モンスターとこのモンスターをゲームから除外する」
『銀河眼の光子竜』が咆哮を上げるとその身を光に変え、その光を浴びた『ワイルド・ジャギーマン』と共に次元の彼方へと消え去った。
「これであなたを守るカードはなくなったわ。『レッドアイズ・ダークネス・メタルドラゴン』でダイレクトアタック!!ダークネス・メガフレア!!」
「そうはいくか!俺は墓地の『ネクロ・ガードナー』の効果発動!墓地のこのカードを除外してその攻撃を無効にする!!」
十代の前に半透明の『ネクロ・ガードナー』が現れると『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』が放った黒い火球を防いだ。
「仕留めきれなかったわね。なら私は速攻魔法『異次元からの埋葬』を発動。このカードの効果によりあなたの除外されている『ワイルドジャギーマン』を墓地に送るわ。そしてバトルフェイズ終了により自身の効果で除外された『銀河眼の光子竜』は私の場に戻るわ。だけどあなたの『ワイルドジャギーマン』は墓地にいるためフィールドに戻ってこないわ」
異次元からの埋葬
速攻魔法
(1):除外されている自分及び相手のモンスターの中から合計3体まで対象として発動できる。そのモンスターを墓地に戻す。
これで十代の場は『スカイスクレイパー』のみとなった。しかし相手は十代。次のドローで逆転のカードを引く可能性は高いから油断はできない。
「私はカードを1枚伏せてターンエンド」
雪乃:LP2700
手札:5枚
モンスター:レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン(攻) トライホーン・ドラゴン(攻) 銀河眼の光子竜(攻)
魔法・罠:リバースカード3枚 星邪の神喰(永続)
十代:LP1550
手札:0枚
モンスター:無し
魔法・罠:摩天楼─スカイスクレイパー─(フィールド)
雪乃sideout
十代side
前のターン、何とか雪乃の攻撃を凌ぎきったけど今の俺の手札は0。このドローで全てが決まる。
「俺のターンドロー!」
ドローしたカードを確認するとそれは『命削りの宝札』だった。
命削りの宝札(未OCGカード)
通常魔法
手札を5枚になるようにドローする。5ターン後すべての手札を墓地に置く
「(よしっ!まだ勝負は分からないな)」
俺は今引いた『命削りの宝札』を見ながらそう思った。
「おれは魔法カード『命削りの宝札』を発動!手札が5枚になるようにドローする。俺の手札は0なのでデッキからカードを5枚ドロー!」
俺はドローしたカードを確認するが、雪乃の場のモンスターを倒すには手札のカードでは足りない。だがまだ手はある。
「魔法カード『天使の施し』を発動。デッキから3枚ドローし手札を2枚捨てる。そして今墓地に送った『代償の宝札』の効果でさらに2枚ドロー!さらに『強欲な壺』を発動して2枚ドロー!そして墓地の『置換融合』を除外し墓地の『ワイルドジャギーマン』をEXデッキに戻して1枚ドロー!」
天使の施し
通常魔法
デッキからカードを3枚ドローし、その後手札からカードを2枚捨てる
代償の宝札(未OCGカード)
通常魔法
このカードが手札から墓地に送られた時、デッキからカードを2枚ドローする
連続してカードを引くことによって揃った。このデュエルに勝利するために必要なカードたちが。
「魔法カード『融合』発動!俺は手札の『E・HEROフォレストマン』と『E・HEROオーシャン』で融合!これによって俺は『E・HEROアブソルートZero』を融合召喚──」
「そのモンスターの召喚を許すわけにはいかないわね。リバースカードオープン。罠カード『神の宣告』を発動!ライフを半分払って『融合』の発動を無効にするわ」
雪乃:LP2700→1350
神の宣告
カウンター罠
(1):LPを半分払って以下の効果を発動できる。
●魔法・罠カードが発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
●自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。
E・HEROアブソルートZero
融合・効果モンスター
星8/水属性/戦士族/攻2500/守2000
「HERO」と名のついたモンスター+水属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードの攻撃力は、フィールド上に表側表示で存在する
「E・HERO アブソルートZero」以外の
水属性モンスターの数×500ポイントアップする。
このカードがフィールド上から離れた時、相手フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。
『アブソルートZero』の召喚は防がれたがまだ手はある!
「まだいくぜ!俺は魔法カード『ミラクル・フュージョン』を発動!墓地から『E・HEROバーストレディ』と『E・HEROフェザーマン』を除外して融合する!爆炎を操りし女英雄よ、風を操りし翼の英雄と交わりて炎の翼を持つ英雄へと生まれ変われ!!融合召喚!!現れろ、『E・HEROフレイム・ウィングマン』!!」
これにより俺のデッキのフェイバリットカードである右腕にドラゴンの頭を持つ左肩に白い翼を生やした英雄─『フレイム・ウィングマン』が出現した。
E・HEROフレイム・ウィングマン ☆6 ATK2100
ミラクル・フュージョン
通常魔法
(1):自分のフィールド・墓地から、
「E・HERO」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを除外し、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
E・HEROフレイム・ウィングマン
融合・効果モンスター
星6/風属性/戦士族/攻2100/守1200
「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO バーストレディ」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
「さらに俺は手札のカード2枚を墓地に送り魔法カード『魔法石の採掘』を発動。俺は墓地の魔法カード『ミラクル・フュージョン』を手札に加え、再び発動!フィールドの『E・HEROフレイム・ウィングマン』と墓地の『E・HEROスパークマン』を除外して融合する!炎の翼を持つ英雄よ、雷を操りし英雄と交わりて輝きの翼を持つ英雄へと生まれ変われ!!融合召喚!!現れろ、『E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン』!!」
今度は『フレイム・ウィングマン』と『スパークマン』の2体が渦の中へと入る。そして渦が消えるとそこには『フレイム・ウィングマン』の進化系である白い鎧を纏い、眩い光を放っている英雄─:『シャイニング・フレア・ウィングマン』が現れた。
E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン ☆8 ATK2500
魔法石の採掘
通常魔法
(1):手札を2枚捨て、自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン
融合・効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻2500/守2100
「E・HERO フレイム・ウィングマン」+「E・HERO スパークマン」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードの攻撃力は、自分の墓地の「E・HERO」カードの数×300アップする。
(2):このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。
そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
「『シャイニング・フレア・ウィングマン』の効果発動!このカードの攻撃力は自分の墓地にいる『E・HERO』の数×300アップする。俺の墓地の『E・HERO』は8体。よって攻撃力2400アップ!!」
『シャイニング・フレア・ウィングマン』が墓地に眠る仲間の魂を受け継ぎ、その力を増大させ身体をさらに輝かせていた。
シャイニング・フレア・ウィングマン ATK2500→4900
「バトル!『シャイニング・フレア・ウィングマン』で『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』を攻撃!」
「そうはいかないわ!私は墓地の罠カード『仁王立ち』の効果発動!墓地のこのカードを除外することで、このターン相手は私が指定したモンスター以外攻撃できなくなる。私は『銀河眼の光子竜』を指定!」
「なら速攻魔法『禁じられた聖杯』を発動!『銀河眼の光子竜』の効果を無効にし、攻撃力を400アップする!!」
『レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン』に攻撃を仕掛けようとした『シャイニング・フレア・ウィングマン』だが攻撃対象が強制的に変更され、『銀河眼の光子竜』へと向かった。
そして『シャイニング・フレア・ウィングマン』の目の前に聖水が注がれた杯が出現すると、それを掴み『銀河眼の光子竜』へと投げつけた。投げつけられた杯は『銀河眼の光子竜』に当たるとその中身である聖水がかかり、それによって『銀河眼の光子竜』は力をみなぎらせるが、その身体の光は弱まってしまった。
銀河眼の光子竜 ATK3000→3400
仁王立ち
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの守備力は倍になり、ターン終了時にその守備力は0になる。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このターン、相手は対象のモンスターしか攻撃できない。
禁じられた聖杯
速攻魔法
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が400アップし、効果は無効化される。
「くっ!『銀河眼の光子竜』の効果が無効になっちゃたわね。なら私はリバースカードオープン、罠カード『援護射撃』!!これによって『銀河眼の光子竜』に『トライホーン・ドラゴン』の攻撃力2850を加えるわ!よって『銀河眼の光子竜』の攻撃力は─」
銀河眼の光子竜 ATK3400→6250
「攻撃力6250!?」
『銀河眼の光子竜』の攻撃力が『シャイニング・フレア!!ウィングマン』を上回ってしまった。『スカイスクレイパー』の効果を使ってもその攻撃力には届かない。
援護射撃
通常罠
相手モンスターが自分フィールド上モンスターを攻撃する場合、ダメージステップ時に発動する事ができる。
攻撃を受けた自分モンスターの攻撃力は、自分フィールド上に表側表示で存在する他のモンスター1体の攻撃力分アップする。
「これで終わりよ!迎撃しなさい『銀河眼の光子竜』!!破滅のフォトン・ストリーム!!」
『銀河眼の光子竜』の口から光線が放たれ、その光は『シャイニング・フレア・ウィングマン』を消し去ろうとしていた。
「そうはいかないぜ!俺は速攻魔法『旗鼓堂々』を発動!墓地の装備魔法を『シャイニング・フレア・ウィングマン』に装備させる。俺は墓地から『龍殺しの剣』を『シャイニング・フレア・ウィングマン』を装備し攻撃力を700アップ!!」
『シャイニング・フレア・ウィングマン』の足元に黒い穴が出現するとその穴から『龍殺しの剣』が出てきた。『シャイニング・フレア・ウィングマン』は出てきた『龍殺しの剣』を握ると迫り来る光線を受け止めた。
E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン ATK4900→5600
旗鼓堂々
速攻魔法
自分の墓地の装備魔法カード1枚と、
その正しい対象となるフィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択した装備魔法カードを選択したモンスターに装備する。
この効果で装備した装備魔法カードはエンドフェイズ時に破壊される。
このカードを発動したターン、自分はモンスターを特殊召喚できない。
「旗鼓堂々」は1ターンに1枚しか発動できない。
龍殺しの剣
装備魔法
戦士族モンスターにのみ装備可能。
(1):装備モンスターの攻撃力は700アップする。
(2):装備モンスターがドラゴン族モンスターと
戦闘を行ったダメージ計算後に発動する。
装備モンスターと戦闘を行ったそのモンスターは
そのバトルフェイズ終了時に破壊される。
「そして『スカイスクレイパー』の効果で『シャイニング・フレア・ウィングマン』の攻撃力を1000アップする!!」
E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン ATK5600→6600
『シャイニング・フレア・ウィングマン』は『銀河眼の光子竜』の光線を切り裂くと飛び上がりビルの天辺まで上り詰め、そこから一気に『銀河眼の光子竜』に向かって急降下した。
「今度こそ終わりだ!!いけ、『シャイニング・フレア・ウィングマン』。シャイニング・スカイスクレイパー・シュート!!」
急降下している『シャイニング・フレア・ウィングマン』は右手の機械に白い炎を纏わせ『銀河眼の光子竜』に突撃した。そして2体のモンスターが激突したことによって爆風が発生し、その衝撃が雪乃を襲った。
雪乃:LP1350→1000
「そして『シャイニング・フレア・ウィングマン』の効果発動!モンスターを戦闘によって破壊し墓地へ送った時、その攻撃力分のダメージを相手に与える。よって、雪乃は6600ポイントのダメージを受ける!!」
『銀河眼の光子竜』を破壊した『シャイニング・フレア・ウィングマン』は爆風の名から飛び出ると全身を発光させ、その光が雪乃を襲った。
「フフっ今回は私の負けね。でも、次は負けないわよ」
雪乃は小さく微笑みながらそう呟いた。
雪乃:LP1000→-5600
「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ雪乃」
こうして、このデュエルは俺の勝利で幕を閉じた。
十代「今日の最強カードは『E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン』!!」
E・HEROシャイニング・フレア・ウィングマン
融合・効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻2500/守2100
「E・HERO フレイム・ウィングマン」+「E・HERO スパークマン」
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードの攻撃力は、自分の墓地の「E・HERO」カードの数×300アップする。
(2):このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。
そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
刹那「十代のフェイバリットカードである『フレイム・ウィングマン』と『スパークマン』が融合したE・HERO。『フレイム・ウィングマン』の効果であるバーン効果と墓地のE・HEROの数だけ攻撃力が上がることから終盤でより強力になるぞ」
十代「俺の頼れるHEROだぜ!」
あとがき
皆さん、こんぱっぱー有頂天皇帝です。今回はデュエルアカデミアの月一試験で十代とTFのヒロインで人気のある藤原雪乃のデュエルです。小説内で語ったとおり、前回の話で十代が殺気を向けられていたのは簡単に言えば嫉妬です。自分たちの方が優秀(だと思っている)オベリスクブルーではなく落ちこぼれのオシリスレッドの十代に雪乃が好意を向けていることが許せないというくだらないプライドだと言う話ですね。
あと何話かは月一試験の話を書いていく予定で、誰と誰がデュエルするかはまだ確定していないのでこの人のデュエルが見たいなどの意見を貰えるとありがたいです。
キャラデッキの募集なのですが、今回は原作遊戯王GXにて登場した神楽坂と十代のライバルである万丈目準のデッキを募集させてもらいます。作者の候補としては神楽坂には帝デッキやアンデッドシンクロ、万丈目はオジャマ+アームドドラゴン+VWXYZ+αなどを考えているのですが何か良い意見があればコメントやメッセージで教えていただくとありがたいです。
それでは次回の話もよろしくお願いします。
オリカデッキありかなしか
-
あり
-
なし