弦巻こころの兄が秀知院学園に通って過ごす話(完結) 作:春はる
ここでライブの話になりますが、ライブ自体見に行ったことがないので描写が描けなかったので、期待はしないでください。
あとここで都合が良すぎる(ご都合主義)と思う人がいるかもしれませんが、それでも読んでくれたら嬉しいです。
~ライブ当日~
~優心視点~
俺は待ち合わせで決めた駅で早坂を待っていた。すると早坂が来た。
早坂「庶務くん」
優心「お、来た。じゃあ行こっか!」
早坂「あ、はい。(庶務くん、すごいウキウキしてる)」
早坂が来たのでライブハウス、サークルに向かった。
歩いて向かっていると、早坂から話しかけられた。
早坂「庶務くん、今日のライブに出るバンドでハロハピ以外の二つのバンドの事を知りたいんですけど聞いても良いですか?」
優心「バンドの事ね。いいよ、俺が知ってる事は教えるよ」
話してきた事はライブに出るハロハピ以外の二つのバンドの事を聞きたいと事だった。
今日はハロハピ以外だとポピパとアフグロが出演するってサークルのサイトに載ってた。この二つは知ってるから知ってることは教えると伝えた。
早坂「昨日の夜にサークルのサイトで出演バンドを見たんですけど、どんな曲を演奏するのかなって思ったんです」
優心「本当は聞くまで楽しみにしてほしいけど……、まずポピパ。ポピパは元気が出るというかポップな感じの明るい曲が多いかな。アフグロ…あ、アフターグロウはロック調で爽快感がある感じの曲が多いって感じだね」
早坂「へー、それでハロハピは笑顔になれる曲が多いって言ってたね。ほんと特色が違うから楽しみになってきた」
優心「そうでしょー。だから楽しいし見るまで楽しみなんだよね。それにその時々のライブの雰囲気があるから、何回見ても楽しめるしね」
早坂「なるほど」
と話してると、サークルに着いた。
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ライブハウスのサークルに着き、隣にあるカフェテリアで軽く昼を食べてからサークルの中に入った。
そして受付にいるまりなさんに声を掛けた。
優心「まりなさん」
まりな「あ、優心くんいらっしゃい。こころちゃんから聞いたけどライブ見に来たんだね」
優心「そうですよ。こころからチケットを貰ったんですけど、美咲から一枚を取り置きしてるって言われたんですけどあります?」
取り置きがあるか聞くと"ちょっと待ってて"と言われて待ってるとすぐに声がかかった。
まりな「うん。ちゃんと美咲ちゃんが優心くんの分で取り置きしてるね。じゃあこの一枚をその隣にいる女の子のチケットとして使えばいいのかな?」
優心「あ、うん。それでお願いします」
と答えると、"分かった"と答えてくれた。
その後、まりなさんが俺の持ってるチケットは楽屋に行けるチケットらしく、"皆がいる楽屋に行けるよ"とまりなさんが教えてくれた。
その後にまりなさんは早坂と話を始めた。
あと少しで開場時間になるので、楽屋に行くのはライブ終わった後に行くことにして、早坂達が話終わるまで中にあるベンチに座って、スマホを弄って時間を潰した。
しばらくすると、まりなさんから"そろそろ時間だよ"と言われたので、早坂の手を掴んで中に入っていった。
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~早坂視点~
ライブ当日になり集合場所に向かうと、庶務くんの姿を見つけたので声を掛けた。
そのままライブハウスに向かったが、向かう時の庶務くんの声がウキウキしてる声色だった。
向かってる間に、妹ちゃんのバンドのハロハピ以外の二つのバンドの事を聞いた。
聞いてみると、当然だけどそれぞれに特色があって聞くだけで楽しみになってきた。でも、アフターグロウってアフグロって言うんだ……。
サークルに着いて、カフェテリアでご飯を食べてから中に入った。入ってみると内装は凄くきれいだった。
暗いイメージがあったけど、今はこんな感じになってるんだ。と思ってると、庶務くんはチケットの事で話していて話終わると、まりなさんと言われてた女性が話しかけてきた。
まりな「私は月島まりなだよ。よろしくね。あ、私の事はまりなでいいからね」
早坂「あ、はい。私は早坂愛です。宜しくお願いします」
まりな「愛ちゃんね。聞きたいんだけど、愛ちゃんは優心くんの彼女?」
早坂「彼女じゃないです」
まりな「あ、じゃあ好きなんでしょ?二人見たときに、そんな感じがしたけどどうなの?」
話しかけられ、自己紹介をお互いした後に庶務くんの彼女かと聞かれた。彼女ではないので"違う"と答えると、すぐに好きなのかと聞かれた。
私と庶務くんを見た時にそんな風に見えたと言われたが、実際に図星だったので"そうです"と答えると、柔らかな笑顔で"そっか"と言っていた。
まりな「優心くんと接してたら、好きになるのは分かる気がするな~」
早坂「それは…、まりなさんも好きって聞こえますけど…」
まりな「あぁ、勘違いしないでね。優心くんの事が好きになる子の気持ちが分かるってだけだから。……そうだ、ハロハピのライブの事で一つ教えるけど、演奏をやる前に掛け声があるんだ」
早坂「掛け声ですか?ライブが始まる前に、お客さんも言ったりするって事ですか?」
まりな「うん、そうだよ。掛け声はね、ハッピー・ラッキー・スマイル・イエーイなんだ。曲の前とかのMCで言ったりするから、この掛け声を覚えておいてね」
早坂「分かりました。覚えときます」
まりな「よろしくね。……もうそろそろだね。優心くん時間だよ」
優心「了解です。早坂、こっち来て」
まりなさんに呼ばれた庶務くんがこっちに来て手を握ってきた。
早坂(え⁉手、手を繋いじゃったけど、でも庶務くんの手、意外と大きい)
いきなり手を握られたのでビックリしていると、離されてしまった。
いきなりだったので庶務くんの顔を見てみると赤くなっていた。と考えてるとライブが始まった。
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~優心視点~
俺は早坂と中に入り手を離した。……って離した?あ、俺って早坂と手を繋いじゃった!?いきなり繋いだら嫌われるよな。
でも早坂の手って何か柔らかった……って、なに考えてるんだろ。と思ってるとライブが始まった。
ライブはまずポピパからのスタートだった。
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ポピパとアフターグロウが終わって、ハロハピの順番になった。そしてステージにこころ達が出てきた。
こころ「皆、ハロー❗」
観客・優心「ハロー」
早坂(いきなりだったから、ハローは言えなかったけど、ここで掛け声を言う感じかな?)
こころ「もーと大きな声で、ハッピー‼」
客達・優心「ラッキー❗」
早坂「ラ、ラッキー❗」
こころ「スマイルー」
客達・優心「イエーイ❗」
早坂「イエーイ❗(ポピパとアフグロのライブ中でも思ったけど、やっぱり叫ぶの結構気持ちいい。それに皆と一緒になって盛り上がるの凄く楽しい❗)」
俺は、早坂の顔をふと見ていると純粋に楽しんでくれてるみたいだから誘って良かった。
こころ「じゃあ、まず一曲目、《えがおのオーケストラ》」
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ライブが終わり、受付の所まで戻ってきた。が、終わった後に楽屋に行こうとしたが、人が多かったのでこころに外で待ってるとメッセージを送った。
今は早坂と二人で、カフェテリアでのんびり話してた。
優心「今日はどうだった?」
早坂「凄い楽しかったです!ライブってあんなに盛り上がっちゃうんですね」
早坂に今日の感想を聞くと、満面の笑顔で楽しかったと言ってくれた。
優心「そっか、良かった。ちなみにあの三バンドの中でどれが好きだった?」
早坂「(うーん。どれも良かったから選ぶのが難しいけど…)強いて言うなら、アフターグロウかな。曲調とかも歌詞も等身大だから好きかな。勿論ポピパもハロハピも元気になるし、笑顔になったりする曲が多くて聞いてて楽しかったよ。本当は選ぶのが難しかったけど」
優心「アフグロは、バンド歴が一番長いからね。全員幼馴染みで中学の時に結成してるから、あの五人で過ごしてるいつも通りを歌詞にしてるから響くんだと思うよ」
早坂「そっか。でもまた行きたくなったよ。…そうだ、妹ちゃんを見て思ったんですけど、何処かで見たことがある姿なんですけど」
優心「あぁ、それはお母様の事だよ。こころってお母様と似てるから。……これ、お母様と撮った写真だよ。昔、早坂と会ったことがあるってお母様が言ってた」
早坂「あ!この人ですよ。庶務くんのお母さんだったんだ。だから妹ちゃんの事を見たことがあるって思ったんですね」
と早坂と話してると、サークルの入り口から大きな声が聞こえてきた。
こころ「お兄様ー!!」
見てみると、こころが声を出して走ってきたので、俺は受け止める体制になってこころを受け止めた。
優心「おー、よっと。こころ、お疲れ様。今日のライブ良かったよ」
こころ「本当!笑顔になったかしら?」
優心「笑顔になったよ」
花音「こころちゃーん。いきなり走らないで。……あ、優心くん、見に来てくれたんですか?」
はぐみ「あ、ゆーくんだー!ねぇ今日のはぐみ、どうだった?」
薫「まさかここで、こころのお兄さんに会えるなんて儚い…」
美咲「本当に疲れた。あ、優心さんチケット分かったんですね、良かったです」
俺がこころと話してるとハロハピのメンバーが集まって来て一斉に話しかけてきた。
優心「花音さん、勿論見に来ましたよ。いつもこころの相手ありがとうございます。はぐみは、今日のベースも良くて元気いっぱいで良かったよ。薫さんはいつも通りかっこいいし儚いね。美咲、チケットの取り置きありがとう」
俺はそれぞれに言われたことに対して答えていった。その後ポピパやアフグロの皆も集まり話した。
早坂の事も話題になって、早坂も皆と話して仲良くなったみたいだった。
その後帰ることになり、バンドの皆と別れた。こころはハロハビの皆と行動するみたいだから、俺は早坂と駅まで帰ることになった。
駅に向かおうとした時に、早坂に腕を捕まれたので、振り向くと早坂から衝撃の事を言われた。
早坂「あの、私庶務くんの事が、好き…です。付き合ってください」
優心「……え?俺の事好き…。あ、あのえっとそれって本当に?…いやこんな時に…嘘を言うわけないか」
早坂「そうですよ。こんな時には嘘、冗談を言うわけないじゃないですか。本当に庶務くん…いや優心くんの事が好きなんです。一緒にいて自然と好きになったと思いますけど、優心くんといると楽しいし安心するんです。何よりさっきも皆といる所を見ると、私の前からいなくなっちゃんじゃないかと思っちゃったんです」
俺は早坂に告白された。……そうか、俺も早坂の事が好きだったけど、早坂も俺の事が好きだったんだ。
俺は両思いだって気付いて凄く嬉しかった。…それに早坂が勇気を出して言ってきたから、俺もちゃんと言わないといけないな。
優心「実は、俺もさ、早坂の事が好きなんだ。理由も早坂と同じで一緒にいると楽しいし、それに一緒にいたいって思うようになってるし」
早坂「……本当に?本当の本当に⁉じゃあこれから恋人同士ってことだよね」
"うん"と答えると早坂が抱きついてきた。そのまま目が合って何か変な雰囲気になりファーストキスをした。
優心「スゲー恥ずかしい…。しかもこんな外でファーストキスをしたから恥ずかしい。でも早坂、いや、愛これからよろしく」
愛「うん。確かに外でキスって恥ずかしいね。……優心くん、こちらこそこれから宜しく」
愛と付き合うことがなった俺は、駅まで向かう道中、手を繋ぎながら学校でどうしようかと話してた。
優心「愛、恋人になったけど、かぐやさんや会長とか学校の友達とかの皆に付き合った事は言わない方が良いのかな?」
愛「うーん。言わない方がいいと思うよ。確か優心くんって浮いた話がなかったから、彼女が出来たって話題が出たら、いくら黒服の人がいても流石に騒ぐと思うよ。そうなると暫くはかぐや様達のサポートが出来なくなっちゃうし、何より一緒に話したり出来なくなると思うから」
優心「そう言われば確かにそうだね。今まで気にしたことは無かったけど考えてみれば、話題になるから一緒に会長達の事とか普通に話したりするのが難しくなるかも知れないね。現に会長達が二人でいるだけで話題になってるし話しづらそうにしてるから」
愛「そういう事だよ。あ、でもかぐや様と会長には言っといた方がいいかも。優心くんは会長とは一年の時からの友達でしょ。私はかぐや様の近衛もあるけど、私が優心くんの事が好きなの、知っちゃったから教えとかないといけないから」
優心「じゃあ、その二人だけに言って学校ではいつも通りに過ごす感じでいい?」
愛「そうだね。それでいいと思うよ。いつも一緒に話したりしてるから、それに二人だったら周りに言うことは無いからね」
と、話してると駅に着いた。
優心「じゃあ、また学校で」
愛「うん。またね」
一言別れを言ってお互いに家に帰った。
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~早坂視点~
ライブが終わり、今は外のカフェテリアでのんびり庶務くんと話をしていた。
庶務くんから三バンドの中で良かったバンドなどを話した。曲を聞いてまた聞きたくなった事を伝えた。
ライブで妹ちゃんを見て思ったことがあったので、小さい頃に会った人に似ているから聞いてみた。すると庶務くんのお母さんの事だと分かった。
写真を見せてもらうと、小さい時に見た人と一緒だったので、弦巻兄妹の親と分かったのでスッキリした。
そんな感じで話してると大きな声が聞こえたので、声をした方を見てみると妹ちゃんだった。
庶務くんに思いっきり抱きついて話をし始め、その後にハロハピのメンバーが庶務くんに集まり話を始めた。
その後にポピパとアフターグロウのメンバーも集まってきた。
早坂(女子が多いの聞いてたけど、実際に見ると納得できないな。それに庶務くんといっぱい話せていいな。何か庶務くんが離れていく感じがする)
私は、庶務くんがバンドの皆と話してる所を見て嫉妬をしてると、メンバーの一人が話しかけてきた。
ひまり「あの、もしかして優心さんの知り合いですか?」
早坂「…あ、まぁそんな感じかな」
つぐみ「そうなんですね。見た感じイヴちゃんみたいにハーフの感じがしますけど……」
早坂「私はクオーターだよ」
つぐみ「あ、そうなんですね」
こんな感じに一人から話しかけられどんどん他の人たちから話しかけられ、話に盛り上がっていった。
思ってた以上に学校にいる生徒とは違って、身分とかで判断しないからだと思うけど話しやすい。
中にはツンデレみたいに素直になれないだけの子だったり、妹ちゃんみたいに純粋すぎる子もいた。
何だか嫉妬してた自分が恥ずかしく感じる。
でも皆が仲が良くて会話に入りづらいと思ってると話題を振ってくれたりして話しやすかったし、いつの間にか仲良くなっていた。
皆で話してると、それぞれ帰ることになり解散になった。
庶務くんが駅に向かおうとした時に、反射的に腕を掴んだ。…あ、ど、どうしよう。ここで告白しようかな。
でも恥ずかしいけど、多分ここでしなかったら本当に庶務くんと話す機会が無くなって離れそうな気がする。
バンドの皆は狙ってる訳ではないけど、学校の女子は分からないし、離れていく事は庶務くんに限って無いと思うけど、本人じゃないから分からない。
そう思うと、自然と口が動いた。
早坂「あの、私庶務くんの事が、好き…です。付き合ってください」
私が告白すると当然だけど、庶務くんが驚いていた。それを聞いた庶務くんは、"本当に?"と聞いてきてこんな時に嘘を言うわけ無いと言った。
庶務…優心くんがこんなに照れてると言うことは、告白された事が無いってクラスの人が言ってたのが合ってたって事かな。
しばらくすると、優心くんが口を開いた。
優心「実は、俺もさ、早坂の事が好きなんだ。理由も早坂と同じで一緒にいると楽しいし、一緒にいたいって思うようになってるし」
聞いてみると優心くんも私の事が好きと言ってくれた。…てことは、両思いだったんだ。……そうなんだ。本当に恋人って事だよね。
早坂「…本当に?恋人同士って事だよね」
"うん"と言われ、嬉しくなり抱きついてしまったがしっかり受け止めてくれてた。
ふと目が合うと、流れでキスをしてしまった。優心くんは顔を真っ赤にしながら恥ずかしいと言って、私も恥ずかしくて真っ赤になってると思う。
その後、優心くんが学校で付き合った事は伝えた方がいいかどうかと聞いてきた。
…うーん、自慢はしたい気持ちがあるし、優心くんが他の女子と話すと嫉妬しちゃうかも知れない。
けど、浮いた話が無い優心くんに彼女が出来たって分かると、話す機会がもっと無くなっちゃうかも知れないから言わない方がいいかな。という事を思った私は、言わない方がいいと伝えた。
その後、話で会長とかぐや様には伝える事にした。
話してると駅に着いたので、"またね"と言って電車に乗った。
電車に乗ってると、忘れかけてたやりたくもない事を思い出してしまった。
愛(そうだ、別邸に帰ったらかぐや様に今日の事を聞いて黄光様に報告しないといけないだった。……そんな事をしたくないのに…優心くんに言えば助けてくれるのかな…。こんな家の問題に、優心くんに迷惑を掛けたくない。でも…言えば助けてくれるっていう信頼というか安心感がある。……話だけでも言える時に優心くんに話そう…。どうするかはその後だ)
したくもない黄光様に連絡する事を思い出してしまい、罪悪感が出てきたが、すぐに彼氏になったばかりの優心くんに助けてほしいと思ってしまった。
最初は家の問題に巻き込みたくないと思ったが、今まで接してた事で優心くんの性格を知ってたので、必ず助けてくれる信頼があった。
それに、一緒にいて安心するから話だけでもする事にした。
話すのは、出来るだけ人がいない方がいいから、時と場所を考えてから言った方がいいと考えた。
相談するまでは、報告しないといけないが、相談するまでの我慢だ。と思いながら、別邸に帰った。
こころの掛け声は、バンドリのアニメ二期の十三話のポピパの主催ライブでこころがやった掛け声のものです、